2008年1月26日土曜日

冬の京都を歩くコツ


京都の旅行ガイドで何といっても一番多いのが紅葉の季節のご案内。
それについで多いのが桜の季節のご案内。

ところが今回出かけたのは冬の京都。
あまりお勧めスポットは見つからないのよね。
せいぜい見所は「雪の金閣寺」くらいかしら。

まあ、それはそれとして、冬の京都を散策するには何が必要か、ということはガイドブックには一切書いてなかったのよ。

それで京都住人からのメールのアドバイスに従い、とにかく厚着をしていくことにしました。
東京に住んでいる時には1年に1回も手を通さないようなモコモコのダウンコート。
それに毛糸の帽子をかぶってブーツを履いてさあ、お出かけ。

でもね、冬の京都に必要なのは分厚いコートよりも、分厚い靴下が必要だということに気が付きました。
床張りのお寺に上がることが多いので、タイツくらいでは足がひえひえになって、対抗できないのでした。

京都大学の百周年記念館の地下にあるコンビニや、京都駅前のコンビニでソックスを買い求めました。
なんで京都まで来て、こんな日常品の買い物をしなけりゃならんのか、と思いましたけど、冷えには勝てませんものね。
でもソックスを履いても、足の裏が冷た~い。
ということで冬の京都を訪問する時は、遠赤外線入りで、おまけに唐辛子入りの分厚いソックスがオススメ。

それと冬の京都で失敗だったのは、ロングブーツ。
お寺さんに上がるということをすっかり忘れてしまったのがウンのつき。
靴脱ぎ場で中腰の姿勢になり、ブーツのファスナーを下げたり、上げたりはほんとに辛いわ。
ソファでもあれば楽なのに、お寺さんにはそういう設備を求めてはいけないのよね。
ということで、冬の京都を訪問する時は、ショートブーツがオススメです。

もうひとつのアドバイス。

雪の京都はよかったけれど、これが曲者なのよ。
ひらりひらりと粉雪のように舞ったかと思うと、急にぱーっと青空になり、まあ、まるでウィンドウズの雲の壁紙のようだわ、と思って嬉しくなっていると、こんどは空が真っ黒になって薄暗くなるね。
まあ、なんて浮気なお天気なのかしらと思うと、それがまた雪になり、コートや帽子にぱらぱらと落ちてくるのよ。
それが10分と続かない。
こんな変化に富んだお天気は東京ではありえないわ。

だから雪の京都には傘は無用です。雨に降られるよりはずっとましですけどね。
それに東京みたいに空っ風がないから、ぞくぞくするような寒さはなくて、心地よい寒さでした。
同じ冬のお天気でもこんなにちがうものなのね。

*****

さて、お散歩は金閣寺から。ここは誰でも知っているほど有名なお寺だけど、修学旅行生がたくさん来ていて、きんぴかはきれいだけど、ちょっと落ち着かない雰囲気かしら。








金閣寺の後はきぬかけの道を通って竜安寺。ここの石庭は超有名。石は全部で大小あわせて15個置いてあるんですって。それが全部一度に見渡せる場所は一箇所しかない、とかガイドさんが説明していました。
しだれ桜の季節はみごとだろうな。

雪がはらはらと舞い降りて、しっとりといい雰囲気でした。









それとここの売り物は銭形のつくばい。
我唯足知という文字が刻まれていて、かの水戸黄門様が寄進されたものだとか。
秀吉が褒め称えたと言う侘助もひっそりと咲いていました。








このあたりが竜安寺の見所でしょうが、でも少し足を運んだところにある池の周りの風景がすてきでした。
その時は、空が急にぱーっと明るくなり、周りの山々が水面に映り、竜安寺というよりも、どこかの山にある湖のようで、見事でしたわ。


きっと秋や桜の季節はもっとくっきりと映るのでしょうけれど、枯れた木に柿の実がひとつ、ふたつと残っているのはいいもの。俳句などの心得がある人ならきっと一句できるのだろうな。

冷えた身体を温めるためにお茶席でお抹茶を一服。ああ、おいしい。



さてさて、お次はもう少し足をのばして仁和寺へ。
仁和寺というと古典の時間に習った吉田兼好の徒然草に「仁和寺の和尚」というのがあったのだけど、どういう話だったかすっかりわすれてしまったの。こういう話でした。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/baapu408/ninnaji-hoshi.htm

なるほど、少しのことにも案内者が必要だという話だったのね。

仁和寺には立派な五重塔があり、黒々としていて風格がありました。
建築技術も今のように機械化されていない時代に、どうやって36メートルもある塔を作り上げたのかしらね。
仁和寺の御殿は書院造というのかしら。うーん、なかなか立派なもの。
ここのお庭もみごとなもので、左近の桜、右近の橘も植えられていました。
そういえば、もうすぐお雛さま。2月になったら出してあげないと。

ここまでを一気に歩いて、さすがに疲れてお昼の休憩。
ちょっと隠れ家風の小さなお店でしたけれど、京都の味を堪能できました。ゆっくりと味わったので、写真はなしよ。
有名料亭で修行をした若いご主人と、美人の女将さんが切り盛りしていて、お客様を心ゆくまでおもてなしをするというお店でした。

午後は洛東にある建仁寺まで。ここは京都最古の禅寺なんですって。
歌舞練場の近くにあるのだけど、どういうわけか競馬の場外馬券場が隣にあって、なんとも異様な雰囲気。
どうして規制しないのかしら。
ここにはかの有名な俵屋宗達の「風神雷神」の屏風もありました。
それと2002年に開創800年を記念して描かれたという、畳108枚分の二匹の龍が天井に描いてあるの。これは雄大でした。寝転がってみるといいようですよ。
建仁寺ではカメラを取り出すのも、ちょいと面倒になったので、写真はなし。

お寺さん巡りはここまで。
後は四条河原町あたりのおみやげさんを覗いてみたり・・・。
そして雪が降ったりやんだりは一日中。

私のお目当ての辻利もありましたけれど、若い女の子の行列に圧倒されました。
辻利は汐留にもあるそうだから、抹茶パフェはそちらで我慢しましょう。
気が付いてみたら、今日は土曜日だったのです。お店が混雑するのも当然かもね。

結構よく歩きましたね。
普段はせわしない生活でチャリばかりですけれど、、京都に来た時くらいは木々の緑を眺めながら歩いて見なければね。

この次はそうね、桜の季節が終わって、観光客が少しは少なくなった頃にでもまた京都を訪れてみたいな。

京都のみなさん、またお会いしましょうね。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

真冬の京都も、なかなか趣がありますね。金曜日の読売新聞夕刊の一面に、うっすらと雪化粧した金閣寺の写真が載っていましたよ。朝日を浴びて白く輝く金閣寺です。ここにも、いらしたんですね。
京都は、昨年夏に訪れましたが、季節が変わればまた違う顔を見せてくれるのでしょうね。
すごく混雑するだろうけど、桜の時期にも一回訪れてみたいなぁ~。

匿名 さんのコメント...

物凄くたくさん見物されたのですね。
ビックリしました。
このところ珍しく雪が舞い寒さも厳しいです。キーンとした空気もたまにはいいのですがお寺はさすがに厚手の靴下が必要だわ(笑)ウンウン・・・と頷きながら読みました!

いつでもお出かけの折には連絡をくださいね。

そしてこの場をお借りしてマサさん、紅蓮さんからペンションでマサさんのお話を伺いました。ブログも見ましたよ!
これからもよろしくです~

匿名 さんのコメント...

お帰りなさい♪
いやービックリ。お仕事もかねて、なおかつ、さとさんのエステサロンも訪れて、さらにこんなにいろいろ回ったんですね。やっぱり、すごい行動力の人ですね~。
それにしても、京都訪問の寒さ対策、なるほどなあとうなずけることばかり。私もしばらく訪れていないので行ってみたいです。

匿名 さんのコメント...

紅蓮さん是非お待ちしています!
もちろんお肌のお手入れもお任せくださいませ(笑)

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん 私も以前、金閣寺にはお盆のとき、行きましたが、暑くて死にそうになりました。歩いていると汗がだらだら。そんなわけで、冬なら同かしらと思ったのですが、雪がはらはらと降っていて風情はありましたね。桜のときはすごく混みそうですね。

紅蓮さん、実はもっと出かけた場所はあるのですよ。京大のカフェで学生気分でコーヒーを飲んだり、夜は生まれて初めてネットカフェというのをやってみたり、早朝から近くを散歩したり・・・。
でもさとさんのリンパマッサージのおかげで、全然寒さを感じませんでした。みんな、寒いというけれど、その寒さが心地よく感じられましたよ。小物(お洒落な生活雑貨の店)を扱っているところにも行きたかったのですが、時間が足りませんでした。

さとさん、また魔法の手でお願いしますね。
滋賀から京都までの通勤には、どうぞお気をつけくださいね。