2008年3月31日月曜日

花冷え

今日は寒かったわね~。
冬の服をクリーニングに出さないでよかったわ。

さて、3月31日は年度納め。

異動の人が挨拶に来たり、学生もさよならを言いに来たり・・・・。

私も仕事でもラジオ制作のことでも、今日中にやってしまわないといけないことがありました。
でも両方ともなんとかうまくいって、ほっとしたわ。

明日からは新年度よ!

どこがどう変わるのか、見た目は同じ毎日だけど、でも区切りがあるというのはなんとなく良いわね。

来年の今頃はどんな環境になっているか、それも全然分からないのだけど、でも希望は持って生きていきたいわ。

写真は先週、撮影した構内の枝垂桜。

ソメイヨシノはかなり散ってしまって、道路に花びらがたくさん落ちていました。

2008年3月30日日曜日

もう時効だから・・・



私はブログには基本的に人の顔は載せないようにしている。

でも、これはもう大昔の写真だからいいかな?

本当は15人くらいの集合写真なんだけど、ひとりだけ切り抜きました。

昨日、××年前のクラス会に行った時、担任のS先生が昔の写真を複製してくださったの。
その写真をいただきました。

大昔に先生のお宅の庭で写したものなのだけど、全然覚えていないな。

顔がまんまるで、むちむちね~。

でも、着ていた服のことは良く覚えているの。

ブラウスは母に縫ってもらった水色のもの。
胸のところに自分で刺繍をしたの。

スカートはグレーのタイトスカート。

足のほうを見たら、黒っぽい靴を履いていたけれど、さすがにそれはどんな靴だったかは忘れたわ。

髪型が時代がかっているわね。

私たちの高校は制服がなかったから、毎日、こういう服装で通学していたのよ。

ふふ、けっこう清楚な感じでしょ。
(自分で言っても仕方ないわね)

16歳の頃の私です。

いまどき、こんな高校生はいないかも。

2008年3月29日土曜日

お花見クラス会



高校のときのクラス会があったの。

普通、クラス会というと、卒業した3年生のときのクラス会が多いでしょ。

でも、今日のクラス会は1年生のときのクラスのメンバーだったの。
それもね、お花見をかねてのクラス会。

なんと、高校1年生から××年間、一度も顔を会わせたことのない人も会うのよ。
お互いに分かるかしらと、心配だったけれど、駅の改札口で会ったとき、すぐに分かったわ。

メンバーは10人。

職業もいろいろで、動物園の獣医さん、国会議員の秘書さん、大企業の常務さん、自分で会社を起業した人・・・・。

でもね、そんなこと関係なく、すぐに打ち解けました。

それにこのクラス会の中心は、当時の担任だった英語のS先生。
とてもユニークな先生で、今ももうすぐ85歳とは見えないお元気ぶり。
スタスタ歩かれるし、記憶力も抜群なのよ。


駅からはバスに乗って都立武蔵小金井公園へ。

ここは桜が有名なの。
園内には1800本の桜が咲いているとのこと。
桜もちょうど満開。おまけにお天気も良くて、最高のお花見日よりでした。






私たちが初めに向かったのは、「江戸東京たてもの園」


ここには高橋是清の家を初め、農家の家、商店などいろいろな古い建物があるの。

「千と千尋の神隠し」のモデルとなったお風呂屋さんもあるのよ。


私たちは広い庭園をお散歩したのだけど、高校生の社会科見学みたいな雰囲気だったわ。


それにしてもお花見のお客さんがすごい人数。

みんなが食事をしたり、寝転んだりしているところにずかずかと侵入して、私たちは写真撮影。

中年男女が10人も揃うと、怖いものはないわね。





桜の花を写生していた人もいました。







その後は近くのファミレスでランチ。
久しぶりの再会で、ビールで乾杯しました。

その後はS先生のご自宅に場所を移しました。
高校生のときに、2回も訪問したらしいのだけど、まるで記憶がないのよね~。

先生のおうちではみんなリラックス。
お互い顔も名前も知っているのだけれど、何しろ、××年もの空白があるから、お互いにいろんな人生を歩んできたわけよ。

単身赴任の人もいるし、趣味の世界に入る人もいるし、浮気で修羅場を演じた人もいるし・・・・。

今日の一番の目玉は、先生が大切に保管していた当時のクラス日誌。

毎日、日直さんが記録をしていたのだけど、すごく価値があると思うわ。
まだ15歳か16歳の頃の自分の筆跡を見つけて、信じられなかったわ。

あの頃って、本当に若くて、みんな純情で、楽しかったな。

お宝の写真もいただいたの。
これはそのうちに公開するので、お楽しみに!

最後に先生の書斎に案内されて、そこに置いてある本を自由にお持ち帰りしてくださいという先生のお言葉。
みんな思い思いの本をいただいてきました。

先生のお宅でさよならをしましたけど、先生も奥様も私たちの姿が見えなくなるまで、ずっと手を振ってくださっていたの。
なんだか映画の一シーンを見ているような錯覚になったわ。

長い人生の間のほんの1年間しか一緒にいなかったのに、どうしてこんなにみんな仲がいいのかしら。

昔の仲間と一緒のひと時を過ごせて、本当に良い思い出となりました。

2008年3月28日金曜日

イタリアいいなぁ


そういえばね、研究室の学生で、卒業式には出席しない子がいたの。

なんでもイタリアに旅行中だとかで、式には来なかったのよ。

その彼が、今日、イタリア土産を持ってやって来ました。

聞けば、両親と弟さんの4人で1週間ほどイタリアツアーに行っていたんですって。

まぁ、それは親孝行な息子だこと。
25歳にもなって、親と海外旅行にいくなんて、これが最後かもしれないわよね。

ローマ、ミラノ、フィレンツェなどあちこち周遊したようで、ツアーだったので、ものすごく疲れた様子。

それにユーロが高くて日本の物価の1.7倍くらいしたそうよ。
消費税も20%だったとか。

他にも、ミラノでも桜の花が咲いていたとか、食べ物が甘すぎたとか、革のベルトを買ったとか、私にとっては懐かしい話も、あれこれおしゃべりしました。

あーあ、私もイタリアに行きたいわ。

ブランド品のお買い物には興味がないけれど、古い建物のあるあの町並みをもう一度歩いてみたいわ。

アシジにも是非もう一度、行きたいな。

それにね、イタリアってネコがたくさんいるのよね。可愛いの。

最近は海外と言えば近場ばかり。
ユーロが安くなったら、またヨーロッパに行きたいわ。

いろんな研究


3月20日に東京国際フォーラムで開かれた立花隆さんのシンポジウムの続編。

このシンポジウムには、私が仕事で関係してる先生たちも、何名か演者として登場していたの。
仕事ではメールだけのやりとりだけど、こうやって生のお声を聞くと、どんな研究をしているか、少しは身近に感じられるわね。

会場の様子はこちらで写真で見られます。

<モチベーション>

生理学研究所の伊佐正先生という方は、もともとはお医者さんだったようで、今はリハビリを中心に研究しているようです。

この方に言わせると、日本には147万人の脳卒中の患者さんがいるんですって。

でも、その中で、リハビリを一生懸命にしてかなり元に治る人と、リハビリが嫌いで治らない人がいるそうで、その違いの理由としては、モチベーションが大きく左右するそう。

たとえば、同じ脳梗塞になっても、あの田中角栄はついに治らなかったけれど、長嶋茂雄はかなり回復している。それって本人や周りの気持の持ちようで全然違ってきているということでした。

そういうことを伊佐先生はサルの実験から、説明していました。
手首をけがをした猿も、30日くらい訓練をするとかなり回復してくるの。

脳の中に「モチベーションの中枢」という領域があるそうで、そこと運動野といわれる場所との相関関係を明らかにしていました。

けがをしたり、脳卒中になったりしても、3か月頑張ればかなり回復できるという話は、希望が持てるわね。

私の祖母も父も、倒れた後はリハビリが嫌いで訓練などしなかったので、だんだんと機能が衰えてきて、そして亡くなってしまったの。
モチベーションもなかったと思うわ。

体の機能が衰えていく人に、どうやったらモチベーションを高く持ってもらうことができるのかしらね?

<手を交差させてみて>

順天堂の北澤茂先生も、何回かメールのやり取りはしたことがあるのだけれど、なんとなくお年を召した方だと思っていたのよ。
でもこのシンポジウムでお顔を拝見して、全然想像外だったわ。とても若々しい方だったんですもの。

この先生はいろいろな手の実験のことを話されたの。

右手と左手を出して、手の甲をチョチョンと突っつくの。そしてどちらの手を先に突っついたかを当てるとう実験をしたそうよ。

もちろん、普通なら右が先か、左が先か、なんて簡単に判断ができるでしょ。

ところがね、右手と左手を手首のところで交差して、同じように突っつくと、どちらが先か分からなくなることがあるんですって。

つまり時間の流れを間違えてしまうそうです。

これって、子供の頃、掌を交差させて、相手から「この指を上げてみて」という遊びをしたのを思い出しました。

また、手に棒を持って、その棒の部分をクロスさせて同じ実験をすると、やはりどちらが先か分からなくなるんですって。

そういうことから、皮膚に対する刺激と、目に映る刺激との関係を考えたそうよ。

結論から言うと、それって、目が見える人は、皮膚から受ける信号を、手や目の「視覚空間」に統合するための代償として、時間が逆に感じられるのではないかということでした。

この実験は手の交差だけではなくて、足をクロスさせたり、手と棒の両方をクロスさせたり、いろんなパターンをしてみたそうです。

研究者というのは、本当に何回もいろんなことをするものだと思いましたわ。

<奥行きのある世界を見る>

このお話をしたのは、日大の泰羅先生という方。
この先生ももっとお歳の先生だと思い込んでいたのだけど、お若くてもじゃもじゃ頭がユニークな先生でした。

まず、人がある絵を見たとき、たとえば「黄色い自動車が向こうのほうから近付いてくる」というようなシーンの絵を見ても、すぐにそういうふうに判断ができるでしょ。

でもそういうふうに空間が分かることって、脳の特別なところが働いている結果なんですって。

もしその場所が壊れていると、世の中が平らに見えてしまうそうよ。

そういう人の描く絵は、家でもぺったんこだし、そういう人は積み木などはうまくできないんですって。
可哀そうね。

目が二つあるのも、そういう奥行を知るためでもあるのね。

終りにCGグラフィックスを使って、本当は平面的な絵なのに、いろんな陰影をつけた形から、奥行を図るということも見せてもらいました。

人間の眼ってだまされやすいのね。

<ブレインインターフェースの最先端>

このお話はたぶん、今の脳科学の最先端だと思うのよ。
簡単にいうと脳の中で考えていることが、相手に伝わる、という感じかしら。

ATRの川人光男先生とは会議やメールではお付き合いがあるのだけれど、実際に研究のお話を聞くのは初めてでした。

先生はもともとは物理学の専門家だったのだけど、今ではロボットの専門家のように思われてしまっているみたい。本来は脳のことを物理的な計算をして表す研究をしているようです。

今回は先生が研究したロボットのことを、大阪のテレビが取り上げたので、そのビデオを見ながらのお話でした。

たとえばアメリカにいるサルの脳の動きをネットワークを通して、日本のロボットに伝えて、そのロボットもサルのように歩くの。

先生の研究は頭で考えたことで機械を動かせるかもしれないし、病気の人に役立つかもしれないし。

あまりに最先端すぎて実感がわかないのだけれど、そのために莫大な研究費が投じられているそうよ。

それにしても一昔前は、情報機器とか通信機器とかいうと、電話やFAXくらいしかなかったでしょ。
ましてやそういう手段と脳が繋がるなんて、想像もしなかったと思うのだけど、今ではいろんなネットワークと脳の中身がつなぐこともできるのよね。

時代の進歩を感じたけれど、多くの人に役立つようになってもらいたいわ。

2008年3月27日木曜日

SP1の不具合


そういえばね、この前、VISTAのサービスパックというのがあるというので、インストールしてみたのよ。

おそろしく時間がかかったの。

それでようやく終えて、再起動するときに、「IMEがどうのこうの・・・」と表示されたので、あまり考えずに「イエス」にしたわけ。

そうしたら、今まで赤い筆のアイコンだったIMEがなんだかオレンジ色の丸い形になったの。

それからよ!

漢字の変換がまるでスローになってしまったの。

いらいらしたころに、ようやく漢字になるんだけど、それがものすごくアホで、一度覚えたことがまるで学習されていないの。

1週間くらいそうやっていたのだけど、あまりにイラつくので、SP1をアンインストールしました!

セキュリティが強化されたのか知らないけれど、あまりにパソコンがお馬鹿さんになってしまったので、あきらめました。メールもブログも書く気がしないほどひどかったんですもの。

他にもいろいろと不具合が出ているそうなので、慌ててアップすることはないかもしれないわ。

以前、XPのサービスパックのおかげで、被害をこうむったこともありましたねぇ。

ナンだか私たち消費者は、もてあそばれているような気になります。

満開の桜



東京は日本の中で、桜の開花が一番早い。
私の職場でも、今日あたりが満開となった。

桜の花びらは一枚一枚はうすーいピンクなのに、全体としてみると、本当に桜色になって見える。

ああ、桜餅が食べたくなったな。


そういえば、ヤンキースの松井選手が結婚するそうな。

お相手は25歳の女性ということだけど、絶頂期を過ぎた選手を支えるために、それも海外で暮らすというのは、大変なことでしょうね。

これからの松井の成績がよくて当たり前、悪かったら何を言われるか分からない。

有名人と結婚するのって、大変そうだな。

そういえば、大昔、3月26日に結婚式を挙げたことを思い出したわ。
その前日に卒業はしたけれど、まだ学生だったので、学割で新婚旅行に出かけたということがありました。

もう何年前のことかしらね?

ジョジョのお話


「ジョジョの奇妙な冒険」という、有名な漫画が「少年ジャンプ」にあるらしいの。

荒木飛呂彦さんという漫画家が描いている漫画だそうよ。

私はその方面にはまるで疎いのだけど、浜松医科大学の瀬藤光利先生という方はその大ファンなんですって。

それで先生の論文がアメリカの有名なCELLという科学専門誌に掲載されるとき、その漫画家が描いた表紙が載ったというので、大層喜んでいました。

漫画が専門誌の表紙を飾るということは、めったにないそうよ。

さて、3月20日の脳科学シンポジウムで、瀬藤先生のお話は、「徐々に解きほぐされていく脳科学」という意味合いにひっかけて、「ジョジョに奇妙な脳科学」というタイトルでした。

瀬藤先生は、脳の持ついろいろな性格(愛情だったり、友情だったり、憎しみだったり、意識だったり・・・)の中で、下等な動物でも持ち合わせているのはどういうものかと思った時に、それは「記憶」だと考えたんですって。

なめくじですら、記憶という機能はもっているそうよ。

それで記憶のことを研究するようになったと話していました。

先生に言わせると、記憶というのは、たとえばそろばん玉のように、下から上に上げていくという方法で記憶されているんですって。
へー、それは意外でした。

脳の中で、どの場所が記憶に関係するのか、ということは19世紀の終わりごろから研究されていたらしいのだけど、20世紀になって、神経伝達物質やシナプスの構造が記憶と関係が深いらしいと分かったそうです。

そしてこの先生は、シナプスの中でも分子を輸送するたんぱく質を発見したんですって。

このあたりは難しくてよく分からないのだけれど、そろばん玉を下から上に押しあげる物質を調べたということらしいわ。
つまり記憶と関係の深い物質を解明したということかしら。

また瀬藤先生は、現在、ノーベル賞の田中耕一さんとも共同研究をしているそうで、質量顕微鏡というすごい装置を作っているそうよ。
質量を測定して、その中にどんなタンパク質が含まれているかを分析する機械だそうです。
この装置があると、脳の病気の治療にも役立つんですって。

うーん、なんだか煙に巻かれてしまうお話でしたけれど、お若いのにすごい研究をしている方でした。

これからも、ジョジョにいろんなことが分かっていくのでしょう。

2008年3月26日水曜日

お絵描き教室


先日、ラジオに出演していただいたおじいちゃまが理事長をしているクラブに出かけてみました。

今日はパソコンで絵を描く日でした。

先生はこのクラブの事務局をしているTさん。

毎回、いろんな題材を描くようですが、今日はTさんのおうちのお庭から取ってきたという菜の花。まっ黄色で春らしいわ。

パソコンのペイントを立ち上げて描くのだけど、なかなか思うように行かないわね。「やり直し」ばかりだわ。

このクラブはお年寄りがほとんどなのだけど、みなさん、絵を描いたり、絵手紙を描いたりするのがお得意らしくて、とてもお上手。

先生によると、周りの線は黒で描くといいんですって。
そしてそこに色を流し込んだり、ブラシで色をつけたりするの。

最後は文字を入れます。

こちらの大胆な絵は理事長。


こちらの繊細な絵は男性の方。本当に小学校に入学するお孫さんがいらっしゃるんですって。


私の絵はあまりに幼稚で恥ずかしいわ。













このクラブでは、幼稚園の子供たちにパソコンでお絵描きするのを教えているのですが、その子供たちの作品もとても見事。

出来上がった絵はハガキにプリントアウトしてくれて、お土産になりました。
みんなで和気あいあいと楽しくお絵かきをしました。

さて、この菜の花は、夕食のお惣菜となりました。
無農薬で取れたてだから柔らかくて、とても美味しかったですわよ。

衝動買い


私って、ほとんどモノクロの服しか着ない。

ブラウスもTシャツもスカートもGパンもジャケットも黒ばかり。

色ものといえば、せいぜいピンクがかった紫系のセーターを着るくらい。

昔はベージュの服も着ていたけれど、年をとってからは似合わなくなった。

赤や黄色の原色の服なんて、最近は着たことがない。

そんな私が、昨日は緑のワンピースを衝動買いしてしまったの。

写真だとブルーみたいだけど、すごい緑なの。

実はね、靴を探しに出かけたのだけど、いいのがなかったのよ。

それでそのまま帰るのはシャクなので、隣の店を見たら、これがあったの。
黒いボタンがちょっと昔風でかわいいでしょ。

でも、もう一人の私が、
「そんな服を買ったって、どこへ着ていくのよ」
「派手な色だから、一度着たら覚えられてしまうわよ」とささやくのよ。

でもね、これ、なんと1枚が1500円なの。

「似合わなければ、娘にあげればいいか」と思ったのが決め手。

「映画を1本見るのと同じよ」と思って、パッと買ってしまいました。

そして衝動買いしてお腹がすいてしまったので、パン屋さんの店先で、スープセットというのを注文しました。

大きなパンの中には、サワークリームがどっさり。

袋の中は、昔懐かしいラスクでした。

スープは野菜たっぷりで、マカロニやウィンナも入っていて、おいしかったわ。

こちらは500円。

この前の銀座のランチに比べたら格段の安さ。

ということで、昨日の特別出費は2000円でした。

2008年3月25日火曜日

これも桜?



昨日、構内で、背の高い木に、白い花がきれいに咲いていました。
これも桜の一種なのかしら?


木肌や葉っぱはたしかに桜なのよね。
葉が花と同時に出るというのは、山桜?
でもあまりに花が白いので、他の花なのかしらと思いました。

本物の桜も、もう五分咲きになっていました。
入学式までは、もたないかもしれないな。


夕方だったので、色がうまく出ませんでした。

2008年3月24日月曜日

追い出しコンパ


今日は私の職場の卒業式。

というか、大学院の場合は「修了式」というの。

私はささやかなお祝いに、花屋さんでお花をアレンジしてもらって飾っておいたのに、誰も気がつかないのよ。

助教さんだけは、「ああ、いい香りがする」と気づいてくれたんだけどね。

ったく・・・。

そういえば、式の最中、ちょうど来賓の挨拶の途中に停電になっちゃったとかで、その修理に時間がかかって伸びたみたいよ。
電気〇〇大学なのにね。

終わった後に、式に参列したご両親やご家族が研究室に挨拶に見えたの。
ご家族の方もやはりとても嬉しそうだったわよ。

さて、お仕事が終わってからは地元の「松垚」で追い出しコンパ。
みんなで20人以上集まったかしら。

「松垚」って、大衆酒場のようなイメージがあったのだけど、結構いける雰囲気でした。

ちゃんと献立表も置いてあったのよ。

まずは八寸。
  鮭の幽庵焼き、ホタルイカ、牛タンの串天、エシャロット

次は蒸し物
  茶碗蒸し



お造り
  まぐろ、かんぱち、ホタテ、いか、タコ








煮物
  炊き合わせ、筍と信田巻き









強肴
  牛ヒレたたき









酢の物
  ずわい蟹








鶏焼き
  ねぎま串、はらみ串


食事
  稲庭うどん




デザート
  チーズケーキ







いつもは難しい研究の話などしている彼らも、今日ばかりはリラックスしていたわ。

どんな女の子と付き合っているとか、全然見つからないとか、将来は女の子供がほしいとか、そんなことばかり話題にしていたの。

4月からは彼らも社会人。
きっと忙しい毎日になるでしょう。

若い人といると、将来があるから、気持ちが明るくなるわ。

痛いと辛い


先日、東京国際フォーラムで開催された立花隆さんがナビゲーターをしたシンポジウムの2番目のお話。
講師は生理学研究所の富永真琴先生という方。

タイトルは「温度と痛みを感じるメカニズム」でした。

分かりやすいところだけ、紹介しましょう。

よく唐辛子を食べると身体が熱く感じ、ミントを食べると身体が冷たく感じることがあるでしょ。

あれってちゃんと科学的に説明されていることなんですって。

つまり唐辛子はその中の成分であるカプサイシンが、43度で熱さを感じるセンサーでもあり、またミントの主成分であるメントールは冷たい温度を感じるセンサーでもあるからなんですって。

たしかに食べ物によって、熱さを感じるものと、冷たいと感じるものがあるのは分かるわね。

こういう温度を感知できるセンサーが9種類あるそうです。

ところで、温度や痛みというのはどうやって感じているのだと思う?

たとえば腕の皮膚や、足の皮膚に、温度を感じる細胞があるのか、というとそうではないのよ。
その皮膚にあるのは温度や痛みを感じる受容体(センサー)というもの。
そしてそこから脳に伝わって、脳で温度や痛みを感じるというわけ。

末端の神経では、電気信号に変わるのだけど、どうして変換されるかというと、このあたりが難しいのよね。
温度や痛みを感じると開くイオンチャネルというのがあって、そこが開いた時にカルシウムイオンやナトリウムイオンが入ってくると、電位が生じて、そしてこれが電気信号に変換されるそうです。

このあたりの話は何回聞いても、よく分からないのよね。
だってイオンというものは、実際にこの目で見たことがないんですもの。

「電位」とかいうだけで、拒否反応を示してしまうのが、情けないわね。

先ほどの唐辛子の話だけど、ちょっとかわいそうな実験を見せてもらいました。
痛みを感じることのできないマウス(欠損マウス)にカプサイシン入りの劇辛水を飲ませるの。
そうすると、この欠損マウスは、全然気にしないで、ぐびぐびと辛い水を飲んでしまうのよ。
ふつうのマウスなら「あー、辛い、辛い」というような動作(手を口に持っていく)をするのに。
なんだか可哀想な画像だったわ。

面白いと思ったのは、「痛い」というのも「辛い」というのも、英語では両方とも「ホット」という単語であるということ。
つまり両方とも元は同じ、ということかな。

でも痛みを感じない先天性無痛症という病気の人がいて、その人は足を切られたりしても全然痛みを感じないんですって。
それはそれで悲劇よね。

無痛といえば、私が子どもを出産した時は、その処置を取られたの。
先生が、「痛くないようにしてあげますからね」と言うので、ベッドにいた私は、何のことか分からずに「ハイ」と答えてしまったのよ。
だって、陣痛の最中に質問されたって、抵抗なんてできないでしょ。

というわけで、私は世の中のお母さん方のように、痛い思いをして頑張って出産したわけではないの。
知らない間に「笑気」というのを吸入されて、気が付いたら、隣にきれいに洗われた赤ちゃんが横たわっていた、というわけ。

もちろんその前の陣痛は覚えているけれど、でも障子の桟が見えないほど歯をくいしばって力んだ、という経験はしていないのよ。

そのせいだか分からないけれど、私は子どもに対してあまり執着心がないというか、自分の身体から出てきた分身のようなものとは感じられないの。

痛みを感じる話から、なんだか妙な方向に行ってしまったけれど、痛みは痛みとして感じていたほうがいいのではないかな、と思うわね。

2008年3月23日日曜日

正しい冷麺


今日の日曜日は、珍しく私も娘もとくに用事がなくて、家で二人で昼食をすることにしたの。

メニューは韓国の冷麺。

というのは、娘の彼氏が先週、仕事で韓国出張となり、その土産に冷麺をもらったからなの。

ところが、その土産の袋には表には冷麺の絵が描いてあるのだけれど、裏側の作り方はすべてハングルなのよ。
まるで何が描いてあるのか分からない。

でも3つのイラストが描いてあって、最初は麺をゆでる絵。
2番目は水にさらしてある絵。
3番目は具を乗せている絵。

ところが何分ゆでるのか、まるで分からないのよ。
40-50という数字が書いてあるのだけど、それはどうもさらす秒数のよう。

冷麺って固いイメージがあるけれど、いったい何分ゆでたら、いいのかしら?

袋を開けてみると、冷麺、コチュジャンのたれ、甘酢つけ大根が入っていたの。

でもコレだけじゃ淋しいので、娘にゆで卵を作らせて、それからキムチとコーンをトッピングに乗せてみることにしました。お肉は昨日の夜、食べちゃったから今はなし。

さあ、お鍋に入れてゆでたのだけど、なんだかこんにゃくのような色と形。

テキトーにゆでて、水にさらして、具をのせたのがこれ。


コチュジャンは甘くて辛くて、おいしかったわ。でも、なんだかゆですぎたのかな?

最近は本物の冷麺を食べていないから、こういうので正しいのかどうか、よく分かりませんわ。

正しい冷麺の作り方をご存知の方、教えてくださいませ。

2008年3月22日土曜日

新しいめがね


めがねを新調しました。

そうね、今までどれだけめがねを変えてきたかしら。

初めてかけたのは中学生の頃だったと思うけれど、コンタクトレンズにしていた30年間を除いても、かなり長い間、めがねのお世話になっているはず。

私の場合、近眼、老眼、乱視、それに左右の度数の違いがあって、なかなか合うのがないの。

今は、カジュアルな服装のときは和真で作った赤いふちのめがね、スーツなどを着るときは柄にスワロフスキーの入ったメタルフレームのめがねにしていているの。

これまでにも金のフレーム、ふちなし、鼈甲っぽいもの、などいろいろ取り替えてきたけれど、だんだん年をとると、ふちなしだと顔がぼけてくることを発見。はっきりした色のほうがいいみたいよ。

ということで、濃いブルーのフレームを探していたの。
ある店で見つけて、それをすぐに購入すればよかったのに、そのときは検眼する時間がなくて、また今度、と思ったら、次回はもう売り切れていてなかったのよ。

それからブルーのフレームを求めて、何件、めがね屋さんを探し回ったか。
でも、ついに気に入った色のめがねは見つかりませんでした。

妥協したのが、外は黒で、内側(顔のほう)はシルバーメタルというめがね。

今回は値段も安いのにしたから、まぁ、こんなものかしら?

それにしても、コンタクトをずっと使用していたせいか、けっこう見えるようになってしまったし、家の中や職場ではほとんどかけなくても大丈夫。新聞だってめがねなしのほうが見やすいの。

私がめがねを必要とするのは、初対面の人に会うときと、初めての場所に出かけるとき、それに映画の字幕を見るときくらいかしら。

それでも、新しいめがねができると、少しは嬉しくなるわ。

2008年3月21日金曜日

六ヒルセミナー


私って生まれは港区高輪、その後はずっと杉並区育ち。

大人になって数年間は海外に住んだけれど、でも日本では東京以外のところでは住んだことがないの。だから自分では東京人だと思っている。

でも、東京人といっても、青山とか麻布とかいうお洒落な街にはめったに用事がなくて、いつもは○○市内をうろちょろしている毎日なのよ。

そんな私でも、たまには都心に出かけたい気分になることがあるの。

そんなとき、あの六本木ヒルズでサイエンスセミナーがあるという情報をキャッチ。
どんなセミナーなのかよく調べもせずに、六ヒルで開催されるということだけを頼りに申し込んでしまいました。

そして今日がその日だったのだけど、焦りましたよ。

セミナーのタイトルは
「私のことを知りたい ~自己と非自己の境界線~」

うーん、難しそう。

講師は免疫学のオーソリティの谷口克先生という先生。

そして何より、このセミナーの売りは、あの芥川賞作家の平野啓一郎さんが、講師と対談をするというところ。

平野さんと言えば、「日蝕」を途中までは読んだのだけど、あまりの難解さにすぐに投げ出してしまったわ。
だって中世のフランスのお坊さんのお話でしょ。なんだかさっぱり分かりませんでした。

そんな純文学作家と免疫学者が語る「自己と非自己の間」・・・。
うーん、なんだか哲学的な展開になりそうな予感。

私など、免疫と聞いたら、「オトコに対して免疫がない」とか、「失恋してオトコに免疫ができた」なんて単純な言葉しか思い出さないんだけどね。


さぁて、お仕事を終えて大江戸線で六本木まで出かけたんだけど、この地下鉄はすごく深いところにあるのよ。日比谷線のほうがよかったな。
エレベーターを横目に地上まで階段を登ったけれど、疲れること!

六ヒルに来たのはまだ3回目くらいかしら。東京タワーが目の前に見えます。

セミナーの会場はアカデミーヒルズというところでした。
名前からしてかっこいいじゃない?
よく雑誌などで見かける会員制のライブラリーが入っているみたいよ。

そこの49階まで昇りました。目の下には都会の灯りがちらちらしていてとれもきれい。
おまけに会場はコーヒーや紅茶が用意してあり、優雅なサロンという雰囲気。


登場した谷口先生は、おだやかな語り口で、免疫の歴史からお話してくださいました。

そうね、十字軍のときにペストが流行したのだけれど、一度感染した人は二度とかからなかったという話から始まり、ジェンナーが天然痘のワクチンを発見した話、北里柴三郎が研究した破傷風菌やジフテリア菌の話、利根川進先生の遺伝子と免疫の関連の話・・・・。
あまりこういったお話は聞いたことがなかったので、結構わくわくしながら聞いていました。
簡単にいうと、免疫というのは、「二度かからない」ということみたいね。
こういう世界って、割と日本人が活躍していたみたいでした。

谷口先生のお話で意外だなと思ったのは、免疫というのは、親から受け継ぐ青写真がないんですって。
ふつう、DNAというのは青写真にしたがって正確にコピーされるのだけど、免疫というのはそうではないんですって。

そして免疫が作られるのは、身体の中の胸腺という場所なんですって。
胸腺というのは首のところにある甲状腺の少し下にあるそうです。
そして骨の中にあるリンパ球というものが、その胸腺というところで、分化されるそうです。
胸腺というのは、子供のときは結構大きいそうだけど、ハタチくらになるとだんだん小さくなって、脂肪になってしまうそうよ。

今まで、胸腺という言葉は聞いたことはあったけれど、そんなに大切な臓器だとは知らなかったわ。
胃や腸の働きのことは理科の時間で習っても、胸腺のことなんて、教えてもらわなかったものね。

私が知っていた胸腺は、料理の単語で、子牛のリードボーというフランス料理のことくらい。

ちなみに、胸腺がある動物というのは、「あご」のある生き物にしかないんですって。
だから、カエルとか小鳥には胸腺はないわけね。
ちょっとはお利口になったかしら?

さて、その免疫なのだけど、それが年齢とともに、本来は細菌とかウィルスなどに対して、異物を排除するための抗体とはならずに、自分自身を攻撃してしまうものもあるんですって。

この辺りから話は哲学的になるのだけれど、免疫は身体の中でウィルスや細菌から身を守るというだけではなく、自己と非自己を認識して、非自己を排除するするとシステムである、というのが本当なのだそうです。結果的に感染から身を守るようになっているそうよ。
こういうことから、自己とは何か、という話に繋がるわけ。
なかなか、ついていけない内容ですね。


谷口先生が免疫のお話をされた後は、大阪大学の中村征樹准教授がナビゲーター役で、平野さんとのディスカッション。

このナビゲーターは哲学が専門だそうで、さすがに言葉選びも慎重でした。

平野さんはちっと見には、普通のそこらへんのお兄ちゃんのような容貌なんだけど、やはり頭が良いわね。
話の展開もうまいし、おもしろいわ。

純文学の作家なら、免疫学のことなどあまりご存じなかったのだろうと思うけれど、結構的確に捉えていたようでした。

対談の中で面白かったのは、花粉症に悩まされている平野さんの言葉がきっかけで、「免疫とアレルギー」という話題が出たところ。花粉アレルギーなども免疫の正常な反応から起こっていることなんですって。

そして谷口先生もお話していたけれど、現代人はきれい好きすぎる環境にいあるから、アレルギーも起こりやすいんですって。適当に汚い環境で育った子供ほど、免疫があるので、アレルギーにはなりにくいそうよ。

お二人の対談では、最終的な結論としては、いわゆる脳を中心とした自己の捉え方と、免疫(身体)を中心とした自己の捕らえ方はまるで違うということかしら。

一般的に考えると、自分を知ることというのは、「我思うゆえに我在り」だけど、免疫学でいくと、そうではなくて、「非自己以外のものが自己」ということだそうです。
このあたり、ちょっと説明が難しいのだけど。


このセミナーは今まで参加していたような科学好きという人が参加するセミナーというよりも、平野さんファンとか、哲学好きという人の参加も多くて、雰囲気がまるで違っていて、それが面白かったわ。

そういう文学などのところから科学に入ってきてもらいたい、という主催者(理研)の意気込みが感じられました。
理研の研究者も出席していて、特に前回の講師をしたバイオ研究の上田先生という方が、すごくかっこよかったわ。
それに、このセミナーの企画・運営はすべて理研広報部の女性がしているようで、こういうお仕事ができるというのは、なんとも羨ましく思ったわ。

それとね、今回のことで、日本免疫学会のHPを見たのだけど、この学会って、なんと6000人以上もの会員がいるんですってよ。私の学会の10倍よ。
とくに、このページは分かりやすそう。連休の間に催し物もあるみたいだし、行ってみようかしら?

セミナーが終わって、急いで帰宅してしまって、六本木の夜も楽しめなかったけれど、でも何か新しいことを知りたいという欲求は満足されたかしら。

平野さんも谷口先生もそれぞれのお立場でご自身の欲求、つまり「小説家として人間を知りたいという欲求」や「科学者として真理を知りたいという欲求」を探求しながら、毎日を生きていると話していたの。

平野さんは30歳代、谷口先生はもうかなりのお年だと思うけれど、お二人の年齢差を感じさせられない対談は、私自身の刺激にもなりました。

立花隆のシンポⅠ


昨日、有楽町の東京国際フォーラムで行われたのは評論家(というのかな?)の立花隆さんが中心となっているシンポジウムでした。

これはシリーズで行われているのだけれど、立花さんが言うには、
「学会ほど専門的ではない、でもカルチャーセンターほど庶民的でもない」というようなレベルのもの。

立花さんは東大で立花ゼミというのをしているのだけれど、シンポジウムの時には、事前にその専門家に話をしていただくそうで、少しでも難しすぎる話をすると、立花さんや立花ゼミの人が、
「そこは分かりにくいので、もうちょっと分かりやすく説明してください」とコメントを出すそうです。
そうすると、専門家の先生は、もっと砕けた調子で説明するように変えるんですって。

それでも、私にはちょいと難しすぎるのだけど、それでも自分で分かったところだけをお話しますね。

昨日のテーマは「解き明かされる脳の不思議 脳科学の未来」というもの。

脳科学という業界で、最先端を走る研究者が、その最新知識を披露するというもので、研究者自身が
「こういう人のこういう話を聴きたい」と演者をピックアップしたそうです。
そして立花さんがそこから絞り込んで、講師を決めたんですって。

そういうわけか、とにかく会場は老若男女、満席でした。

最初は永山國昭先生という方のお話。
専門は電子顕微鏡の研究という先生でした。
「科学の終焉と脳科学の未来」というタイトル。

物理学の話とか生命科学の話とかされたのだけど、テラベースシーケンサーがどうのこうのとか、たんぱく質がどうのこうのとかいうお話で、なんだかよく理解できなかったわ。

でも、その中で、二つだけ印象的なお話。

ひとつは、今の生命科学は昔に比べて爆発的に発展していて、なんと、この10年間では1000倍のハイスピードでいろんなことが解明されているんですって。

だからこれからはもっとそのスピードが増してきて、2030年(生きているかな?)には、地球上のすべての生物の遺伝子情報がみーんな分かってしまうそうよ。

もうひとつは、ビットという考えの分かりやすい説明。

大昔、「20の扉」というラジオ番組があったでしょ。
「それは動物ですか? 植物ですか?」「それは大きいですか? 小さいですか?」とか、いろんな種類の質問を20回していって、最後に「それはネコです」とか当てるクイズ。
子供心に、そういう番組を聴いた記憶があるの。

そういうふうに、20種類の区分けをするのが、20ビットということと同じなんですって。

なーるほどね。
そうすると、1000ビットというのはそういう質問を1000回して出てくる答えなのかしらね。
今ではギガとかテラとかすごい単位があるけれど、少しは身近に感じるようになったわ。
その単位が大きくなればなるほど、選択肢は狭まるわけね。

この永山先生のお話はこちらに「現場レポート」として立花ゼミの学生さんがまとめています。
http://kenbunden.net/nins05/live/p02.html
さーすがに東大の学生さんのことだけあるわ。

このシンポジウムでは10人ほどの研究者が、ひとり30分ずつお話をしていたのだけれど、ほんの少しずつ(私が分かったところだけ)、レポートしますね。

2008年3月20日木曜日

トホホの銀座



今日は雨の中を、朝早くから有楽町の東京国際フォーラムまでお出かけ。
10時から夕方までずっと脳科学のシンポジウムがあったの。

お昼休みには、せっかくここまで来たのでと、銀座まで足を運びました。

カンカンやトントンが大のお気に入りのターシャ・チューダーさんの展覧会をしている松屋に行ってみたの。

わぁ、すごい人、人、人。

みーんな、ターシャさんがお目当てで、会場は超満員。
これじゃあ、見る気にはなれないわ。
隣の土産売り場も超満員。レジなんて、長蛇の列よ。

ターシャさんて、こんなに人気のある方だったのね。

もう、めげてしまいましたわ。

仕方なく、レストラン街に行ったのだけど、そこも超満員で、どの店も長~い行列。

一番空いている店の外で待ちました。
もうお腹が空きすぎていて、何でもよかったのだけど、とにかくどの店も高いのよ。

いくら銀座のデパートだといっても、一番安いサンドイッチとサラダ、コーヒーで1680円は高すぎよね。
ランチに1000円以上かけるのは、私の主義に反するけれど、他にチョイスがないので、仕方がないわ。
(上の写真です!)

これなら、ドトールコーヒーだったら、セットでも600円くらいよ。

お目当ての展覧会も見られず、高いサンドイッチ(生ハム付でしたけど)を食べて、憤懣やるかたないので、松坂屋の向かいのユニクロまで行ったの。

わざわざ銀座まで来てユニクロでもないんですけど、先日、マサさんが着ていた可愛いTシャツが欲しかったので探しに行ったの。
でも同じのは売ってなかったわ。

どこまでついていないのかしら!

せっかくだから、春向きのワンピースを一枚買いました。

でも、お金を払った後で、よーく考えてみたら、同じようなものを昨年も買って、まだ着ていなかったはず。

なんということでしょう。

私には銀座は向いていないのかしら?
せいぜい、○○銀座がちょうどいいのかも。

そして、また有楽町まで戻って、脳科学のシンポジウムの午後の部を聞きに行ったのでした。

このシンポジウムのお話は、またのお楽しみね。

2008年3月19日水曜日

NK細胞のお話



このところ、生物学関係の本を手にすることが多いな。
もちろん、科学オンチの私には、難しい本は「猫に小判」。
とうてい内容の全部を理解することはできません。

それでもその本の、一部分だけでも分かると、読んだ甲斐があったと思うの。

そのひとつがNK細胞の話。

これは「おさらい生物学」という文庫本で仕入れました。

この本は寄生虫学の専門家の著者が書いた文庫本で、「高校生の生物を寝転んでおさらいできる本」と帯に書いてあったけれど、けっこう難しいわよ。
だいたい、高校生のときって、生物はY先生だったかしら?

もう少しレベルを下げて、中学生向きに書いてくれなきゃ分からないじゃないの~。

全体を理解するのは大変だったけど、この本の後ろのほうに、人間の身体のがん細胞とそれに対抗するNK細胞のことが書いてあったの。

NKというのは、ナチュラルキラーの略だそうです。

この先生に言わせると、若くて健康な人でも、毎日、3000個くらいのがん細胞というのが身体の中に発生しているんですって。

えー、3000個よ!

どうしてがん細胞が生まれてしまうかというと、人間の身体では毎日、何億個という新しい細胞が新陳代謝をしているそうだけど、傷ついた遺伝子があると、それががん細胞になってしまうんですって。

でもだからといってすぐにがんになるわけではないのよ。
免疫監視機構というのがあって、その中に、キラーT細胞、NK細胞、マクロファージという3つががんばって、がんになるのを防いでいるんですって。

そしてその中でもNK細胞というのが強ければ、がんの予防になるし、NK細胞が弱いとがんにかかりやすくなるそうよ。

じゃあ、どうすればNK細胞というのが強くなれるかが知りたいわよね。

それは運動すること、特に歩くことがいいそうよ。
毎日ちゃんと歩いている人は、そうでない人にくらべてがん死亡のリスクが少ないそうよ。

それともうひとつ、笑うことがNK細胞には効くそうよ。
人間が笑うとNK細胞も笑い、落ち込むとNK細胞も落ち込むんですって。

つまり生き生きと楽しく暮らしていると、免疫機構が高くなり、がんにかかりにくくなるってわけ。

またポジティブシンキングをしてメンタルトレーニングにつとめるのも、NK細胞の活性化を高めるそうよ。

そういうことが藤田紘一郎先生の「おさらい生物学」という文庫本に書いてありました。

ただし私が分からないのは、そのNK細胞というのは、身体のどこにあるのかということ。
頭の先から足までいたるところに点在しているのかな?
疑問が湧いてくるわね。

他にもこの本で、授業のような形式で生物学のおさらいができます。

参考までにこういう授業です。

 1時限目 いろいろな生物とその誕生
 2時限目 ミトコンドリアと生命の進化
 3時限目 すべての物質は葉緑素が作った
 4時限目 生殖することが生きること
 5時限目 遺伝子の本体DNAとゲノム
 6時限目 遺伝子工学から生命革命へ
 7時限目 バクテリア、ウィルス、プリオン
 8時限目 免疫系の見事な仕組み
 9時限目 生まれてから死ぬまで「免疫」

ちょいと難しいけれど、知らなかったことが一つでも身に付くと嬉しいわ。

今日のお花は私の大好きな沈丁花です。

2008年3月18日火曜日

This is BOSSA NOVA



さぁて、今日はお約束の火曜日。

何がお約束だか分からないけれど、火曜日は自由気ままに過ごす日なの。

それで今日は下高井戸シネマまで「ディス イズ ボサノバ」を見に行ってきました。
この映画館は火曜日は1,000円デーなのよ。

この映画は、今から50年ほど前に生まれたボサノバについての記録映画。

といっても、音楽がメインテーマだから、途中に楽しいボサノバの名曲がたくさんあって、堅苦しい雰囲気はないの。

私ってこう見えてもね(どう見えるんだか)、日本にいる時はきちんとした人間のように思われているようなの。
でも海外、特に南のほうに出かけるとまるで違ってしまうのよ。

とりわけ南米に行くと、すごく開放的になれるの。

南米は2回行きました。
最初は日本から出かけたので、見るもの全てが大きく見えて、圧倒されたの。
でも2回目はアフリカから行ったので、1回目とは全然印象が違ったわ。

ということとは関係なく、ボサノバは大好き ♪

「ボサノバ」というのは日本語に訳すと「新しい潮流」とか「新しい傾向」というみたいよ。

まだ私がほんの少女の頃、「イパネマの娘」という歌が大ヒットしたけれど、大好きでした。
自然に身体が動いてしまうほど。

この映画ではリオの海岸や、コルコバードのキリスト像、ポンデアスーカルという山の風景などが、飛行機の上から撮影されていて、すごく懐かしかったわ!

そういえばね、リオといえば、もう時効になるけれど、そこでとても好きになった人がいたの。何日か一緒に過ごせてすごく楽しかったわ。
帰国後も手紙のやり取りをしていたのだけど、でもリオは地球の裏側でしょ。
今ならメールがあるからすぐに連絡ができるのだろうけれど、当時はそういうこともできずに、次第に思い出だけになってしまったの。

その人は私のことを「ムイット シンパティカ」と言ってくれたのよ。
これって日本語にするとそうね、「すごく感じがいい」というふうかしら。

そのとき、私はスペイン語を勉強していたので、ブラジル語も少しは分かっていたの。

うーん、遠い思い出だわ~。

映画の話からそれてしまいました。

この映画を見ると、ボサノバが生まれた歴史や背景がよく分かります。

当時はまだ10代だった男の子が、今は60歳や70歳くらいになっているのだけど、いまだにギターを弾いて、優しい声で歌を歌っています。

そういう人を見ると、おじさんになるのもいいものだなぁ、と思います。

ボサノバについての面白いエピソードがありました。

ボサノバって、ひそやかな声でささやくように歌うでしょ。
それって理由があるんです。

というのは、その練習をしていたところは、ボロアパートだったので、隣や下に音が漏れてしまうのね。
それで苦情が来るので、仕方なく小さな声で歌っていたんですって。
だからボサノバの歌は小声で歌うようになったということでした。

私はサンバやマンボやサルサといった踊りが好き。

いつかもう一度、ブラジルまで行けるかしら?

今日の写真は、ボサノバとは不似合いな最後の椿です。

2008年3月17日月曜日

耳学問



これまで書いてきたように、私は大学院の研究室という場所でお仕事をしています。

研究室には「人間情報学講座」という壮大な名前がついているの。

もともとは人間の脳や身体の仕組みを工学的に研究して、それが機械とか器具とかを使う人間のインターフェースに役立つように研究する、というのが趣旨だったので、「ヒューマンインターフェース学講座」と言っていたのだけど、去年から名前が変更しました。

最近の研究室では、いろんな方面から取り組むことが多く、画像の解析をしていたり、実際にマウスを解剖して・・・・とかいう研究をしている人もいます。

そんな中で、先日、ある助手さんが「移動知研究会」とかいう会合に参加してきたの。

何でも知りたがりやの私は助手さんに尋ねてみました。
「移動知」って何のこと?

分かる人はいるかしら?

移動といえば、ある地点から別の地点まで動くことよね。
それを「知る」?とはどういうことかしら。

助手さんは私のようなど素人にも分かるように、丁寧に説明してくれました。

たとえば人間が歩くという動作をするとき、足元に岩がごつごつしているとか、じゅうたんでふわふわしているとか、そういった環境の変化を、視覚や聴覚や臭覚などで情報として受け取る、という観点が移動知の基本にあるんですって。

うーん、分かったような分からないような。

そして移動知の最近の傾向として、人間だけでなく、犬やネコ、サルなどの歩行を調査するのもいろんな研究に役立つそうよ。
確かにネコの歩き方なんか見ると、忍者みたいですものね。

そして今ではもっと小さな生き物、たとえばアリとかハチの生態を研究することも、工学的視点でも多くなっているんですって。

つまり生物学と工学の融合なのかしら。

そうだわ、「生工融合」とか言うって教えてくれたわ。

その助手さんが面白い話をしてくれたの。
たとえばハチなんかは、花の近くで、本当に「8」の字を描きながら飛んでいるんですって。

そしてその8を描きながら、「この近くにおいしい花が咲いているよ」とかいう情報をハチ同士で伝えているんですってよ!
どうしてそういうことが分かるのか、知らないけれど。

ふーん、面白いわね。

こういうお勉強は、人生に即役立つわけでもないけれど、でも楽しいのよね。

と、こんなふうに耳学問だけは、増えていきます。

そういう意味で、今の環境は興味がつきないわ。

今日の写真は、手入れを全くしていない小さな花壇にひょっこり咲いたマーガレット。
ほったらかしにしておいて、ごめんね~。

市民歌舞伎


私の市には誇れるものがいくつかあるのだけれど、私はこの「市民歌舞伎」も自慢の一つだと思っている。

最初は、市民が演じる歌舞伎ってどんなものかしらと思っていたのだけれど、いえいえ、すごく本格的な歌舞伎なのよ。

もともとは市が主催の「歌舞伎教室」を勉強していたグループだったのだけど、その後、その人たちが自主的に活動するようになり、毎年、舞台をこなしているの。
今年で12回目だそうよ。

そうなるまでにはいろいろな苦労もあっただろうけれど、市の援助も大きかったと思うわ。
古典芸能を大切にしていくという文化的姿勢は、誇れるものでしょう。

私がこの市民歌舞伎を知ったいきさつは、手話サークルの方にラジオ出演していただいたことから始まるの。

手話が素晴らしくて、
「パソコンを立ち上げて、エクセルのファイルを開きます」
なんてことも、手話でしてしまうとかいうお話にびっくりしたのだけど、それだけではなく
「歌舞伎も手話で説明するんですよ」といわれた時。

えー、歌舞伎ってタダでさえ難しそうなのに、それを手話でしちゃうの?

という驚きがあって、そのご縁で市民歌舞伎の方にもゲスト出演していただいたのです。

そういう手話と歌舞伎の関係があるので、この市民歌舞伎が開催される時は、いつも耳の聞こえない方が招待されるのよ。

さて、市民歌舞伎のメンバーは80歳代から20歳代までの30人くらいのメンバーで構成されています。
その方たちが、本物の歌舞伎役者さんから指導を受けて、稽古に励んでいます。
そのお稽古を見学させてもらったけど、すごく真剣に取り組んでいるのよ。

そして豪華なことに、舞台では、本物の歌舞伎で使用した大道具を使い、かつらも本物、義太夫も本職の方が出演するのです。

すごいでしょ!

歌舞伎座まで行かなくても、地元でかなり本格的なお芝居が見られるというわけ。

さて、今年の演目は
「鶴亀」
「仮名手本忠臣蔵」
「白浪五人男」

という有名なものばかり。

鶴亀を演じたのは皆さん、70歳以上の方ばかりだったらしいけれど、足腰もピンしゃんとしていてすごいわ。
踊りがサマになっていました。

忠臣蔵は京都のお茶屋「一力」で、由良之助が放蕩三昧をしているところから始まりました。

そういえばね、今から××年前、私がまだ高校生だった時、予餞会で演じたのがこの忠臣蔵。

今は某大会社のお偉いさんとなったIくんが内蔵助、そして若くして亡くなってしまったEちゃんが、可憐なお軽。
そして数年前に亡くなってしまったJくんが勘平。
他にも吉良役のKくん、浅野を演じたJくん・・・・みんな、懐かしいわね。
私はお茶屋の芸奴さんをして、踊っていたわ。
「鬼さんこちら」とか言いながらね。

クラスのみんなでカツラを作ったり、吉良上野介の生首にケチャップなど塗ったような思い出があるけど、そりゃ楽しかったわ。

もちろん、今日の市民歌舞伎はそんな高校生の学芸会とは比較にならないほど、素晴らしい演技でしたよ。

最後の五人男は番傘をもって、ひとりずつ花道から登場してきて、大見得を切るのよ。
派手な衣装とせりふが素敵でした。

弁天小僧菊の助とか、日本駄右衛門とかね、かっこよかったわよ。

それに舞台の後ろには桜の花が満開でした。

この写真は、朝、ご近所で写したオオカンザクラです。
昨日のブログに載せましたけど、あまりきれいなので再登場。

春の一日、たっぷりと3時間、歌舞伎の世界に入ってきました。

これで1,000円は安いでしょ?