2009年5月31日日曜日

山月記

今日は、女優のASAKOさんの朗読会が開かれたので、豪雨の中、三軒茶屋まで行ってきました。

そう、三軒茶屋というところは、あの玉電(今は、東急田園都市線という洒落た名前になっていますが)で、下高井戸からちんたらと行く終点です。
時速10キロくらい(?)で走る路面電車に乗って行くところです。

これは、三軒茶屋の駅。
後ろに見えるのは、キャロットタワーという高いビルです。


さて、ASAKOさんは舞台などで活躍している女優さんなんですけれど、ギターや歌の世界でも、自由にご自分を表現して活動している方なのです。

ASAKOさんのサイトはこちら

今日は小野田由紀子さんという女優さんと二人で、中島敦の「山月記」を朗読するというのです。

「山月記」といえば、そう、昔、高校の教科書で習いました。

大昔の中国で、ある詩人が自分のエゴのために、虎と化してしまった。その詩人と、かつての友人が山の中で再会するという話です。

その最後の場面、虎になってしまった詩人が月に向かって吠える、というシーンがすごく印象的だったことを覚えています。


これは、今は虎になってしまった詩人が作った漢詩です。

昨日、泥縄でしたけれど、図書館から中島敦の文庫本を借りてきて読みました。

中島敦と言う人は、なんと33歳の若さで亡くなってしまった作家だったそうです。

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会場は小さなギャラリーカフェでした。

一番前の席に陣取りました。

ASAKOさんと由紀子さんは、最初はギターやたて笛で現代風の曲を、のびやかな声で歌って奏でます。そして、だんだんと中国モードになりました。

最初は普通のワンピースを着ていた由紀子さんがすっと消えたと思うと、なんと素敵なお召物で再登場した時から、山月記のモードに突入して、どんどん引き込まれていきます。


これは、由紀子さんのお着物。銀色の地に、牡丹の花が見事でした。

二人は掛け合いで朗読をしながら、ASAKOさんはたて笛やハーモニカ、ピアニカなどで効果音を演奏しました。


迫力がありましたね。

女優さんの朗読劇って、すごいんだなーと感激。

私の知らない漢詩の世界に誘ってくれた、ASAKOさんと由紀子さんに拍手です。

今日はカメラを忘れたので、携帯電話で写しました。

6 件のコメント:

日々是写真日和 さんのコメント...

こんばんは。素敵に毎日をお過ごしですね。写真を撮る事以外は引っ込み思案で、いつもブログを読ませて頂いた後は「これではいけない」と反省したりしています。

毎朝、子供が見るのでテレビは8時からずっとNHKの子供番組になっていますが、9時位から俳優さんや女優さんが昔話を朗読される番組があります。だいたい知っているお話なのですが、思わず聞き入ってしまいます。それを視る年代の子供たちには分からないと思いますが、凄く大御所の方々が出演されていて、さすがNHKと思ったりしています。

おおしまとしこ さんのコメント...

いえいえ、日々是写真日和さんは毎日1000枚も撮影して、それをプリントアウトして配って、それだけで大変な毎日だと思いますが、私の想像外のことです。
NHKの子供番組、懐かしいですね。
俳優さんの朗読を聞くと、そうか、こういうお話だったのね、と改めてその本の良さが分かりますね。山月記もこれまでのイメージがぐんと膨らみました。

マサ さんのコメント...

先日、友だちの朗読発表会に行ったのですが、ストーリーが映像より心に焼きつく気がしたわ。プロの女優さんなら、なおさらでしょう。

下高井戸と三軒茶屋を結ぶ「せたまる」。ローカル線の趣が、私は大好き!娘の学校へ行くとき、よく乗ったの。

おおしまとしこ さんのコメント...

そうよね、マサさんは自作のエッセイを読み上げてもらったんですもの、きっと感慨が深かったでしょうね。

あの、玉電、今年創業100年なんですってよ。私たちは「じゃまでん」って、呼んでいましたよ。

さと さんのコメント...

としちゃん色んなジャンルに出かけて偉いなぁ~
朗読を生で聞きたいわ。
ことばが生き物のようになってイメージがより湧くような感じがします。

昨日ね。
押入れを全部出して整理したら桐の箱に入った三味線が出てきたの??
思わずとしちゃんの顔が浮かびました(笑)
姑に昔貰ったのをすっかり忘れてたわ。
でも私には出来ないからどうしよう?

としちゃん さんのコメント...

えー、さとさん、三味線が出てきたの?
びっくりねー。
さとさんもやってみたらいいのに。
ま、今はお母様のことでお忙しいでしょうけれど、そのうち、一緒に演奏しましょう!