2010年8月7日土曜日

「新撰組始末記」

子母沢寛原作の「新撰組始末記」を映画化したDVDを借りてきて見ていました。


私の好きな雷蔵さんが主演だと書いてあったので、借りてきたのですけれど、いったい雷蔵さんは新撰組のうち、誰の役をするのか興味がありました。まさか近藤勇局長の役ではないだろうし、美男子の噂が高かった土方歳三かしら、沖田総司役では若すぎるし、誰の役かなと思っていたの。

実は私はこう見えても、新撰組にはちょっとうるさいのですよ。
というのも、数年前、NHKでSMAPの香取慎吾主演による大河ドラマ「新撰組」があったとき、私の住んでいる市が近藤さんの生家があるというので、市をあげて新撰組応援団となっていたのね。それで、当時、市民ラジオ番組を制作していた私は、市役所の新撰組担当の人にインタビューしたことがあるのです。それでその頃は、新撰組関係の本を10冊くらい読み漁ったので、新撰組のことはけっこう詳しいのですよ。

それはさておき、雷蔵さんは新撰組の山崎蒸という人の役をやっていました。
大菩薩峠の机竜之介役や、眠狂四郎のようなニヒルな役とは違って、まじめな武士という役だったわね。

近藤局長は城健三朗、そうあの勝新太郎のお兄さんです。人間味のある近藤勇役が良く似合っていたわ。土方さん役は天地茂で、かれもクールな役で、ふたりともイメージぴったりだったわ。


こちらが映画タイトルのシーンですけど、引きしまった腕がかっこいいわね。


物語は芹沢鴨(NHKの大河ドラマでは佐藤浩市がやっていた)が初代の局長だった頃の時代から、有名な池田屋事件の頃までを描いていました。そうそう、この事件のあった時って、暑い暑い祇園祭の季節だったんですね。

雷蔵さんの幼馴染の女医のたまご役が藤村志保でしたが、細面できっとした瞳ですごくきれいでした。着物姿が似合っていたわ。

この映画は、1963年の作品だそうですけれど、DVDにはメイキング場面もあったりして、素顔の雷蔵さんも写っていましたけれど、やはり雷蔵さんは目張りをばっちりといれた姿がかっこいいわ。

でもね、いくら新撰組とはいえ、しょせん、人切り集団よね。血を血で洗うような人たちがそんなに民衆に慕われるわけはないわよね。藤村志保役の娘さんもきっとそれを分かって、新撰組とは分かれて生きていくと思うの。いくら幕末とはいえ、人の命を大切にしない人たちというのは、やはり良くないと思うわ。今だったら人殺しの重要犯罪人ですものね。

3 件のコメント:

マサ さんのコメント...

私は新撰組のこと、ゼンゼン詳しくないのだけど、大河ドラマを見ていて、あの「連合赤軍」を連想したわ。
仲間を次々に粛清する殺りく集団。歴史上、どういう評価がされているのでしょう。

そういえば、再来年の大河ですけど、主人公・江与は、上野樹里。淀(茶々)は、宮沢りえ。真ん中は誰だったかな。
ウチのダンナは、宮沢りえの隠れファンです(隠れなくてもいいけどね)

マサ(訂正) さんのコメント...

(訂正)再来年ではなく、来年でした!

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、来年の大河ドラマ、了解です。
鈴木保奈美がお母さんで、宮沢りえが娘なの? うーむ。ちょっとありえない設定ね。
昔、太地喜和子が淀君をしていたのを見たけれど、妖艶でよかったわ。
大河ドラマもどの時代を描くのか、決めるまで大変でしょうね。