2010年9月30日木曜日

同じ帯でもこんなに違う

暇があるときには、着物の着付けの練習をしています。

というのも急に着ようとしても、着物の長さや幅が違うし(誂えた着物ならそういうことはないのですけれど)、帯も長さや結びやすさが違うので、事前の練習が必要なのです。

こちらは仕事場の近くにあるリサイクル着物のお店で買った1枚2000円の単衣。ウールなのか化繊なのか絹なのか良く分かりません。
ちょっと子どもっぽいので、黒の帯で引き締めてみました。帯締めは着物に合わせてローズ色にしました。350円でしたけど、こういう色は好きなので、付けていても安心感があります。

いかにも普段着といった組み合わせで、気楽に着られます。


この黒い帯はポリエステルなんですけれど、とても締めやすいし、何にでも合う便利な帯です。

ということで、女医さんから頂いたお洒落な袷にもこの帯をしてみました。

裏地の色がとてもきれいなエメラルド色をしていて、牡丹の花が一面に書かれている白の素敵な着物です。自分だったら絶対に買わないような着物だわ。

こんなお洒落な着物、どこに着ていこうかしら。


同じ帯なのにすごくシックに見えるでしょ。
からし色の帯締めがいい感じ。これはどこで買ったか忘れましたけれど、多分、数百円でした。

最近は、足袋を履いて、襦袢を着て、着物を着て、帯を締めるまでだいたい20分くらいで出来上がるようになりました。とはいえ、なかなか納得のいく着こなしはできないのですけれどね。

2010年9月29日水曜日

久しぶりのお稽古

昨日は久しぶりに三味線のお稽古がありました。

というのも7月の終わりにお稽古をして、その後、8月は夏休み、9月は仕事やら帯状疱疹やらで三味線どころではなかったので、お休みにさせてもらっていたからです。

お休みの間も家で一人で練習はしていましたけれど、やはり先生と1対1でのお稽古は、たった30分ですけれど、緊張感がありますね。


先生の教え方はとても丁寧で、指の使い方まで手とり足とりと言った感じで教えてくださいます。それでも頭で分かっていても、指がうまく動かないのよね。

これまでの曲は単純にバチで「シャンシャン」と叩いていればいいのが多かったのですけれど、今の曲は、指ではじいたり、叩いたり、糸を下からすくいあげたりと、ほんと、細かい芸が多いのです。練習しないとね。

先生はいつも素敵な着物姿ですけれど、昨日は大きな花柄がぼかしになった臙脂色の濃淡の着物、帯は真っ白、ちらりと見えた帯揚げは可愛いピンクでした。先生は私よりだいぶ年上だと思うのですけれど、色白なので可愛い着物もお似合いです。

写真はフローラル・ガーデンに咲いていた「プリンセス・なんとか」というバラの花。

2010年9月28日火曜日

なんで今ごろ ?

先日、うちの目の前にあるフローラル・ガーデンに行った時のこと。

入口に真っ赤な花がたくさん咲いていました。

なんとハイビスカスでした。私は一瞬、クリスマスのころに咲くポインセチアだと勘違いしてしまったわ。
お彼岸も過ぎたというのに、なんで今ごろ、こんな真夏の花が咲いているのかしら。


ハイビスカスはアフリカに住んでいるときには一年中、見ていましたけれども、日本でも秋に咲くんですね。というか、咲かせているのでしょう。

この頃、お花にもあまり季節感がないみたいです。

ビオラなど一年中咲いているみたいです。

やはり涼しい風が吹くころに咲く秋の花、そして冬を過ごした後の春の花、というように咲いてくれる方が嬉しいわ。

ということで、ハイビスカスはブルーに変身させてしまいました。


ちょっと幻想的ね。なんだか怪獣みたい?

2010年9月27日月曜日

5日ぶり・・・

このところ、祝日があったり、有給休暇をとったりしていたので、今日は5日ぶりにお仕事に出かけました。

雨の月曜日ということで、恒例により朝の電車は大幅に遅れました。帰りは満員電車だったし、通勤も体力使いますね。

お昼を食べた後に、職場の人が、結婚式の引き出物にいただいたというお菓子を持ってきて、一緒にいただきました。


赤いセロファンにくるまれていました。

ユーハイムのバウムクーヘンなのですが、なんと中にリンゴの煮たのが入っていて、超甘かったわ。

これが外見です。リンゴの形をしていました。大きさは子どもが遊ぶ手まりくらいかしら。
ドイツ語で「アッフェルバウム」と書いてあったわ。


これ、1個で1070カロリーだそうです。これを4人で食べたので、一人当たり260カロリーくらい。

リンゴの甘酸っぱいところとバウムクーヘンの甘いところがよく合っていました。

ちょっと珍しいバウムクーヘンでした。食べた後はお腹がいっぱいになりました~。

2010年9月26日日曜日

秋のあじさい

このあじさい、なんという名前でしたっけ?


さとさんが育てているあじさいと同じかしら?

うちの目の前にあるフローラル・ガーデンに咲いていました。

白っぽいグリーンが清楚な感じでしたよ。

あじさいというと梅雨の花というイメージがありますけれど、風がひんやりしてからも咲く種類もあるのですね。

明日からまた雨続きのようです。これからどんどん寒くなるのでしょうね。
暑いのも大変でしたけれど、あまり寒いのも嫌だわ。

人間って勝手ですね。

2010年9月25日土曜日

萩の花

去年の今ごろ、仙台に出かけて、可愛い萩の花を見てきました。

その時のブログはこちら
なんでも萩の花というのは、仙台の花だそうですね。

今年は多磨霊園で萩を見つけました。


萩というと、どうしても「荻」という字を思い出します。

というのも、私が長年住んでいたところは、荻窪というところなのですが、この「荻」という字、「萩」と間違って書かれることが多くて、「あー、荻よりも萩のほうが、普通の人にはメジャーなんだな」と荻という字がかわいそうになっていたのです。荻という字はけもの偏ですけれど、それがいいイメージではないのかもしれません。

それで昔から萩という字を敵対視していて、、萩という字はあまり好きでなく、どんな花なのかも興味がありませんでした。

でも実際の萩の花を見ると、とても可憐で、「やはり荻よりも萩のほうがいいわ」と思うようになりました。
私もいい加減ね。

それでもいまだに私の頭の中には荻という字と萩という字が混在していて、「萩原さん」と言う名前の人にも「おぎわらさん」などと呼びかけそうになっています。

昔のトラウマがまだ続いているのかしら?

2010年9月24日金曜日

歌舞伎見物

今回の新橋演舞場からのご招待は、チケットが2枚届いていたので、ご近所のマサさんを誘って出かけました。


出し物は4つあって、最初は踊り。
在原業平と小野小町という六歌仙のお二人が紅葉の景色のところで舞う踊りでした。

次は沼津を舞台にした江戸時代の人情劇で、主演は吉右衛門。
脇役の歌六、歌昇の二人の屋号が萬屋から播磨屋に戻る襲名披露もあって、昔からの歌舞伎ファンにとっては嬉しいことなんでしょうね。なんでも39年ぶりのことだとか。私はそのあたりのことはよく分からないのですが、「隅から隅までずずーっと・・・」という口上はきびきびしていて気持ちの良いものです。

その後のお昼休憩を挟んで、次の出し物は両国あたりを舞台にしたやくざ稼業のチャンバラもある人情劇「荒川の佐吉」。
眼の見えない男の子の子役が可愛かったわ。主人公は仁左衛門、それに吉右衛門もまた登場。

最後は人間国宝藤十郎のおめでたい踊りでした。お姫様の衣装がとてもきれいで、最初は赤い着物だったのに、ちょっと後ろ向きになり、あっという間に白い着物に変身。こういう変わり身の変化があるところが歌舞伎の面白さですね。

着物で出かけましたが、雨の予報だったので、雨用のカバーのついた草履を履いて、雨コートと折りたたみ傘を持って行きましたけれど、幸いに雨は降らずにラッキーでした。


もうかなり涼しいので、お太鼓にしてみました。
このところ半幅帯ばかりだったので、お太鼓は久しぶり。

腰のあたりに補正用のタオルを巻いていたので、結構暑かったですよ。
でも私の場合、お太鼓に結ぶ時は、背中とお尻の肉の付き具合からいくと、腰にタオルをしないと、帯のたれがめくれ上がってしまうので、仕方なく補正しています。
家に戻って着物を脱いだら、このタオルが汗で湿っていました。

2010年9月23日木曜日

黒の着物

今日は雨ふりでしたが、頑張って着物でお出かけしました。

というのも、六本木のミッドタウンにあるサントリー美術館に出かけたのですが、ここは着物で来場すると入場料が100円引きというのです。たった100円のことですが、着物で行きました。

雨に濡れてもあまり目立たないような着物にしました。


着物は、京都の女医さんからの頂き物です。黒の縮緬地にグレーの格子柄。それに臙脂色の半幅帯を締めました。

写真だとちょっと暗い感じですが、これにベージュの半襟をつけたので明るい感じになりました。

サントリー美術館の出し物は、「鍋島藩の焼き物」ということで、すてきな花瓶やお皿がたくさん展示してありました。


藍色と赤がとてもきれいでした。

こういった焼き物は、江戸時代に、佐賀藩から徳川将軍家に貢いだ品物だそうです。200年くらい前のものだそうですけれど、今の食卓に使っても全然違和感のないようなものばかりでした。

作り方も展示してありましたが、まず和紙に絵を描いて、それを皿などに写し取り、初めは単色で描き、その後、いろいろな色を重ねて焼くそうです。手の込んだ手法で、とても品のあるものばかりでした。

やはり江戸時代の品って、しっくりきていいですね。

今度、市の文化講座で「江戸絵画の展開」というお勉強会を受講します。楽しみにしているところです。

2010年9月22日水曜日

こども神輿

秋祭りのシーズンですね。

先日、高幡不動に行ったとき、ちょうど「こども神輿」を見かけました。


お神輿もとても小さくて、ミニ神輿です。

これをかついで練り歩きます。

頭にききりと結んだ鉢巻が可愛いわね。

近くの保育園の子どもたちのようです。


この衣装、これは新撰組の羽織に似せたもの。というのも、ここ高幡不動は、土方歳三の生まれた日野にあり、とての縁の深いところなのです。


お神輿の周りには若いお父さんやお母さんの姿がたくさん見られ、みんな我が子の晴れ姿を写すのに真剣でした。

暑い日なのに、子どもたちも頑張っていましたよ。

2010年9月21日火曜日

お墓参り

ちょうどお彼岸なので、隣の市にある多摩霊園まで自転車でお墓参りに行ってきました。


ここが父のお骨のある所。大きな体育館のようなところです。


廊下を歩いて地下に行くと、大きなモニュメントがあり、その周りにロッカー式のお墓がたくさんあるのです。後ろにいる人の大きさと比べると、このモニュメントがかなり大きいのが分かるでしょ。


お父さん、この裏辺りにいるのかしら? 適当な場所に向かって手を合わせてきました。私もいい加減ですよね。


天井の窓ガラスが素敵です。


ここはひんやりしていていい気持ところです。冬は寒いですけれど。

その後買い物をして、近くのホテルで食事をしました。

ランチはいろんなメニューが選べてそれにシュウマイがつき、その他に中央のテーブルからバイキング形式で好きなものを選べるのです。炒め物や汁もの、サラダ、デザート、フルーツ、ドリンクが好きなだけ食べられてそれで1000円。これはお得なランチですよ。

メニューはこちら

ここのシェフの高橋さんには前にラジオ番組でインタビューをしたのです。料理の腕も一流ですか、中国茶に関しても本格派の方です。

あちこち自転車で回ったので、15キロくらい走ったかしら。

その後で、母のところに行き、
「お父さんのお墓参りをしてきたわよ」と伝えました。

写真も見せたのですけれど、
「ここはどこ?」と言って、全然思い出せないようです。
「ここにお父さんがいるのでしょ」と言っても、「へー、そうかい」と言うだけです。

「お母さんは当分、ここには入らないだろうから、お父さんにはもう少し待ってもらうように伝えたわよ」と言うと、「はは、私は病気もないし、100歳まで生きそうだからね」との返事。

ホームは食事もおいしいし、室温も適温だし、ヘルパーさんも親切だから、ほんとうに100歳くらいまで生きそうだわ。

2010年9月20日月曜日

小説 「悪人」

吉田修一の小説「悪人」を文庫本で読みました。


今、ちまたではこの映画が流行ってるので、本のカバーにでかでかと妻夫木聡と深津絵里の顔写真が載っていて、それがすごく恥ずかしいのよ。その上にもう一枚、本屋さんのカバーをかけています。
文庫本は上下2冊組で、上巻が妻夫木、下巻が深津絵里の写真です。

本を読み出してすぐに、金髪の男が妻夫木の役だと分かったけれど、深津絵里はどの役をするのだろうと思いながら読んでいました。まさか殺された20歳ちょっとの女の子の役じゃないだろうし・・・・。と思っていたら下巻になって、妻夫木といっしょに逃走する紳士服店の売り子の役だと気付きました。


吉田修一の本を読んだのは初めてですけれど、なんというか文章が乾いている感じがしました。というか、ウェットな文章ではなく、また修飾語が多い文章ではなくて、わざと無味乾燥のような文体にしているのかもしれません。

ストーリーよりも何よりも気になったのは、九州弁、それも長崎弁、佐賀弁という北九州地方の方言の使い方のうまさでした。

私は昔、ここの出身者と知り合いが多く、何度もそこに出かけ、その方言を耳にしていましたが、この小説はこの独特の方言で語られているからこそ、小説が成り立っているという気がしました。

前に読んだ「防風林」のように北海道が舞台だったら、絶対にこの小説は売れなかったと思うの。

ちなみに吉田修一と言う人は長崎県出身ということで、やはりそうでなければここまでうまく、書けないでしょうね。映画で主人公を演じた妻夫木は博多出身、深津絵里は大分出身とのことでした。だからきっと九州の方言が自然にしゃべれたでしょうね。

言葉って大きな役割があるのだと思いました。

殺人犯と一緒に逃避行をするというストーリーはどこかで読んだことのあるような気もしましたが、その二人をとりまく家族の存在がうまく書かれていましたね。
崩壊しつつある家族の描き方など、うまいなと感じました。
子育てを放棄してしまったお母さん、その子を引き取って子育てをしたおばあさん、殺された女の子の床屋のお父さんのことなど、すごく気持ちが伝わる書き方でした。
主人公よりも周りの人間の描き方がすごくうまい人ですね。というか、主人公のこと、よく分からない部分もありますね。

それにしても、出会い系サイトで知り合ってすぐにホテルに直行してしまうような若い男女関係とか、老人相手の胡散臭いサギ的商売の話とか、おバカな大学生のこととか、現代日本の嫌な面がたくさん溢れていて、なんだか読んでいて寂しい感じもしました。

この本は、映画化することを前もって考えて書いた小説のような感じがしましたね。
でも深津絵里役の女の人が、いったん捕まって、警察の手から逃げ出したのに、また彼氏と一緒に逃避行を続けるところは小説にしてもちょっとウソっぽかったかな。

それでも最後の章では、あれほど必死になって一緒に逃げていた紳士服屋さんの女店員もまたお店に復帰した、というところなど、えー、そんなことってあり? とちょっと驚きました。

映画は見て見たい気もするけれど、あまり流行っている間には見たくないかな。妻夫木くんも深津絵里も逃走するにはきれいすぎない?

前に高村薫の「照柿」を読んで、どんよりした人間関係が描かれていて、そのねっちょりとしたいやーな感じにものすごく引き込まれて、凄くうまいなと思ったの。
でもこの「悪人」はそれほど嫌な感じがしないの。というか、先にも書いたけれど湿気の感じられない小説だと思ったわ。
男女の関係があっさりとしているというか、急に好きになったり急に嫌いになったりして、ちょっと分からない部分がありました。

そんな感じかしら。

2010年9月19日日曜日

けいとう

「けいとう」というお花があるでしょ。

漢字で書くと、「鶏頭」。
これって鳥の頭、つまりトサカのことなんですよね。そうなると鳥に弱い私はあまり好きでなくなります。

でも濃いピンクの色がきれい。

これくらいなら鳥の頭とは想像できないわね。


でもこんなになると嫌だ。まさにトサカ。ふりふりが嫌だわ。


怖いので、モノクロにしてしまいました。


こちらはブルーに変身させました。鶏頭ではなくて、カワセミみたいかしら?
いずれにしろ、鳥には違いないわね。


このくらいがちょうどいいかしら。


見れば見るほど、妙な形の花ですね。

2010年9月18日土曜日

500円着物

着物のサイトをあちこちネットサーフィンしていたら、うちからそれほど遠くないところに、リサイクル着物のお店がありました。善は急げ、とそのお店に行ってきました。

こんな感じのお店です。


お店の外にも中にも着物や帯、小物がたくさん並んでいて、目移りしそうでした。

店主のおばさんはとても感じのいい人で、「どれでもお好きなものを羽織ってみてくださいね」と言って着物を自由に触らせてくれます。高級な呉服屋さんだとそうはいかないでしょうけれどね。

前にさとさんの知り合いの女医さんからたくさん着物をいただいたのですけれど、どれも格調が高く、普段着にはもったいないので、普通に気軽に着られるものを探していたの。

それで見つけたのが、この着物。500円でした。
いくらなんでもその値段では絹ではなくて、ウールですけれど、これなら洗濯もできるし、ユニクロより安いでしょ。


裄も着丈も私のサイズにちょうどぴったり。

どこも汚れていいないのに、どうして500円で売れるのかしらね?


これは、鮫小紋という江戸小紋のひとつなんですけれど、こういう小さい柄、大好きです。

帯は以前、うちの近くの神社の骨董市で見つけたもので、800円だったかしら。紫色一色で、なんとなくテーブルマットみたいなごわごわした感じの厚手の生地です。このところ、半幅帯ばかりだったので、久しぶりにお太鼓を結びました。帯揚げの結び方はいつになってもうまくいかないわ。

このお店では他にも500円の総絞りの羽織と300円の帯揚げも買ってしまいました。

あまりに安くて申し訳ないようでした。

でも気に入ったものを安く買えるというのは、本当に嬉しいわ。

2010年9月17日金曜日

温泉土産

そうそう、8月に白神山地に行ったとき、大鰐温泉というところに泊まったのですけれど、そこのホテルの大浴場の脱衣場に置いてあったクリームがとても気持ち良くて、ホテルのお店で同じものをお土産に買ってきてしまいました。


「旅美人 美水泉」というジェル状の透明なクリームなんですけれど、なんでも
 化粧水
 美容液
 乳液
 保湿クリーム
 化粧下地
が、これ一つで済むと書いてあったの。

いくらなんでもそれはマユツバだと思い、最初は足にすり込んだらとても気持ち良かったんですよ。

それで次にお風呂に入った時、今度は顔につけてみたら、スーッとなじんで、お肌がしっとり。今までの化粧品では味わえないような感覚だったのです。普通のクリームのようにべとべとしないし、塗った感じが重たくないのです。

それで東京に戻ってから、洗顔をして化粧水をつけた後にこのクリームを塗ってみたのだけれど、なんだかイマイチ違うのよね。悪くはないんだけれど、しっとり感がちょっと足りないというか・・・・。

それでハタと気付いたんですけれど、やはり旅先で気持ち良く感じたのは、それは温泉のせいであって、このクリームだけの効果ではないんだと。

スパウォーターゲルと書いてあるので、てっきり温泉の効能があると思っていたのですけれど、よく見たらなんと大阪の会社の製品でした。

東北旅行から戻って1か月。このジェルクリームもたっぷりと使っていたのでだいぶ減ってきてしまいました。またどこかの温泉に行けば同じのがあるかもしれないわね。

2010年9月16日木曜日

乗り換えの駅

私は仕事に行くのに、いくつもの路線を乗り換えていくのです。

乗り換え駅では、朝の時間は次の電車に乗るためにあたふたとしているし、夜はもう暗くなっているのでいつも焦って買い物をする駅前のスーパーくらいしか知らなかったのですけれど、じっくりと歩いてみたらいろんなお店が並んでいました。


一風変わったネパール料理のお店もあったし、ブランド品のリサイクルのお店もあったし、こんな花やさんもありました。けっこう楽しい買い物ができそうなところでした。


そうそう、ペコちゃんでおなじみの不二家もこの駅のすぐ近くにあります。
昔のペコちゃんよりもだいぶスマートになった感じがしませんか?


安売りの八百屋さんの名物猫ちゃんです。いつも野菜や果物の間に交じって寝ています。


愛想なしなんだけれど可愛い。もう一匹、黒い猫もいるんです。


乗り換え駅もたまにカメラを持って歩くと、いつもは気づかない風景が見えてきて楽しいですね。

2010年9月15日水曜日

半襟 かえました

少し涼しくなってきたので、それまで白の絽だった夏向きの半襟を、薄いベージュの縮緬の半襟にかえました。

というのも、着物の本を読んでいたら、「年を取り顔が老けてくると、真っ白の半襟は似合わなくなる。白よりも少し黄ばんだくらいの半襟の方が顔にしっくりする」と書いてあったの。

そうなんですよね、ブラウスにしてもTシャツにしても、もう真っ白は似合わない年頃になっています。

それで近所の和装小物屋さん(なんと呼んでいいか分からないけれど、割烹着だとか巾着袋とかのごちゃごちゃしたものを売っている小さなお店)に行って、安いポリエステルのベージュ色の半襟を買ってきました。

半襟を襦袢にちくちくと縫ってできあがり。少しは顔写りがよくなるかしら。


(しかし、写真がぼけていますね。)

着物はブルーの男物のような単衣です。
「お父さんの寝巻」といった感じの着物なんですけれど、生地がパリッとしていて着ていて、気持ちいいの。

帯は黄色の半幅帯にしてみました。写真ではよく分かりませんけれど、桔梗の地模様があるのです。それで秋にはいいかな、なんて思いました。

でもなんだか仲居さんみたい?

さて、新しい半襟でお出かけしましょう、と思ったら、急に空に真っ黒な雲が湧いてきて、いかにも雨が降り出しそう。というので、慌てて洋服に着替えました。

案の定、外出の途中で雨に濡れてしまい、ああ、着物でなくてよかった、とほっとしたのでした。

この夕立のおかげで、急に秋めいてきました。

2010年9月14日火曜日

「防風林」

マサさんが読んだという住井するみさんの「防風林」を図書館から借りてきて読みました。


通勤時間の往復を利用して1日で読んでしまいました。
(夢中になって読んでいたせいで、電車を乗り過ごしてしまい、慌てて逆戻り。)

この本のこと、事前の知識はまるでない状況で読み始めたので、最初のうちはこの本は恋愛小説かと思っていたの。

ある男性が、自分がまだ高校生だった時、隣に住む7歳年上のお姉さんに性愛の手ほどきをしてもらい、そのお姉さんとある時再会して、また愛が芽生える・・・・そういう単純なストーリーかと思っていたのです。

ところが、どうもそういう話ではないとだんだん気づきました。どうもミステリーらしいのね。

この男性のお母さんが肺がんで後何日も生きられないという状況になり、そのお母さんが若かりし頃に付き合っていたという謎の男性を探すために、主人公とそのお隣のお姉さんだった人は二人で旅に出るのです。

その旅先でいろんなことが分かり、そして謎解きの世界に入ります。

結果がどうなるのか、どんどん読みたくなる話の展開はうまいですよ。

それに主人公の現在の話と、お母さんが若かったころの話をうまく組み合わせてる構成は、映画を見ている感じで、時の流れがうまく表現されていると思いました。
実際に映画化されたら、この隣のお姉さんは誰が演じるのかしら、なんて思いながら読みました。

ところが、この本の中で、どうしても自分の理解を超えていたのは、次の2つのところでした。

ひとつには、肺がんで骨と皮だけになった瀕死のお母さん、という設定は、私にはそのお母さんは80歳くらいだろう、と勝手に想像していたのです。ところがそのお母さんと言うのは、「母は59歳で亡くなった」と書いてあり、えーっ、まだそんなに若いのに、とのけぞりましたよ。
お母さんが59歳だとすると、ということはこの主人公の男性もまだ30歳ちょっとなのね? 私はこの男性はてっきり中年男性だと思い込ん読んでいたのですけれど、まだ若い男だとすると、読み方もちがってくるわね。

本をしっかりと読んでいれば、「高校生の時から17年ぶりに彼女と再会した」と書いてあるので、この男性は34歳くらいということは分かったのに、行動パターンや言葉づかいからもっと年上だと思ってしまいました。

それともう一点。欠点というよりも、私には想像が及ばないことなのですが、このお話の舞台が北海道であるということは、あまり北海道のことを良く知らない私には、すんなりなじめなかったわ。

永井さん自身は北海道大学農学部出身ということなので、札幌や帯広のことをよくご存知なのでしょうけれど、雪国とはあまり縁のない私は、札幌にある防風林や大きな楡の木のイメージが沸きませんでした。

私は北海道というと、観光地のイメージが強いので、なんとなく明るい大地という感じを受けていたのだけれど、本当の北海道はそうでもないみたいですね。

雪が積もっているときに、お墓参りにポットにお湯を入れて持参したというシーンがあるのだけど、じつはそのお湯はお墓の上の雪を溶かすためだった、と書かれていると、そうか、北海道ってそういう苦労があるところなのね、としみじみ思いましたね。

主人公の年齢の設定と、物語の場所の設定にはちょっと馴染みが沸きませんでしたけれど、でもひとつひとつの文章が短くて歯切れが良いし、構成もうまくできているし、適当に通俗的な場面もあって、面白い本だと思いましたよ。

このお話には、主人公を取り巻く女性として
・病床のお母さん(美人だったに違いない)
・年の離れた妹(小さな子供を育てるためにやっきになっている)
・東京に残してきた奥さん(世俗的な教育ママとして書かれている)
・7歳上の隣のお姉さんだった人(現在は裕福な実業家の奥さんでその義理の息子ともデキている)
・その彼女のお母さん
・田舎の老女(口が悪くて、態度も悪い)
などいろんなタイプの女性が登場します。

さて、読んでいる自分はどのような女性に当たるのかしら、と思いながら読むのも楽しいですよ。

永井さんのことを知るためにはこんなサイトがいいかもしれないのでご紹介します。

「作家の読書道」
彼女の写真とともに、どんな読書をしていたかの傾向が良く分かるインタビューです。

それにしても49歳でお亡くなりになったとは残念なことです。

今日はまた、「隣人」というこの作家の本を借りてきました。また電車の中で読むことにしましょう。

2010年9月13日月曜日

9月の夏花

朝晩はだいぶ涼しくなりましたけれど、日中はまだまだ残暑が続いています。

そんなわけで、9月も中旬だというのに、夏に咲く花が我が家のベランダでは、まだ咲いています。

こちらは朝顔。毎朝、けなげに新しい花が開きます。いつまで咲くつもりかしら。


ベランダの柵にも絡みついていますよ。

葉っぱはかなり枯れているので、もう引き抜きたいのに、花が咲くので処分もできません。


こちらは「サンパラソル」

そう、娘時代は可愛いのに、大人になると平凡な顔つきになってしまう、といった感じのお花でした。


蕾のころはこんな感じ。ほんのりピンク色。なんだかソフトクリームみたいですね。イチゴ味かしら?

下は満開になったサンパラソル。ちょっと色がくどいかしら。

朝の水やりをした後なので、水滴がついています。


これも長持ちするお花ですね。

他のお花はもうしぼんでしまったのに、この朝顔とサンパラソルだけは、いつまでも私を楽しませてくれています。

2010年9月12日日曜日

9月の夏着物

この前、最後に着物を着たのは、お婿さんになる人のご両親と一緒に食事をした8月下旬でした。

それ以降は仕事が忙しかったのと、残暑がめちゃめちゃに厳しかったこと、それに帯状疱疹で胸にできた水ぼうそうが擦れて痛くて、着物どころではありませんでした。

でも仕事も一段落、暑さもまぁまぁ落ち着き、水ぼうそうもだいぶ治ってきたので、久しぶりに着物に手を通したくなって、9月だというのに、夏の着物を着てみました。だってやはりまだ暑いんですもの。

お不動さんで1000円で買った透け透けの矢絣です。


帯は、前に、練馬の「空色カフェ」というお店で買った手作りの帯を締めてみたくて、合わせてみました。

写真で見ると、帯の青の色が、紫の着物に対して、ちょっと浮いてしまっているように見えるわね。

この帯は裏表が違う柄で、花柄の面と反対側は縞模様ですが、今回は花の方を出してみました。

帯の長さは十分にありましたが、花模様がうまくお腹のところに出なくて、何回もやり直し。それに生地がつるつるしていて、ぎゅっと絞まらないの。でも昔のものっていいですよね。


着物で買い物に出かけたら、昔の知り合いとばったり会いました。

私の着物姿を見て、意外そうな顔をしていました。私のGパン姿しか知らないでしょうから、びっくりするのも当然かもしれないわね。

セルフ・タイマーで写してみましたけれど、難しいわ。

2010年9月11日土曜日

女医さんの帯

京都のさとさんから、お知り合いの女医さんが使っていたという着物や帯をたくさん送っていただきました。

素敵なものばかりでしたけれど、私にはとうてい着こなせないような豪華なものもありました。

砂色をした帯もとても素敵だったのですけれど、手の込んだ刺繍があるのでずっしりと重さがあるし、女医さんもお気に入りだったのでしょう、何回も使用されたようで折り目がきつくついていて、これはどうしよう、と悩んでいた帯でした。

帯を作った人や、女医さんには申し訳なかったのですが、地の部分(体に巻くところ)はカットして、きれいな刺繍のある所だけ切り取り、周りをかがって、こんなふうに変身させてみました。


こちらは体に巻いたときにちょうど正面になるところで、半分に折って巻く部分です。ちょっとした小物を置くのにいいでしょ。


こちらは背中のお太鼓になる部分です。
(黒い入れ物は、焼酎を入れるとおいしく飲めるという陶器で、娘の婿さんになる人から「父の日」プレゼントされたもの。)

帯の刺繍を裏から見ると、何本もの糸が横に渡っていて、とても手の込んだ刺繍です。
薄黄緑と朱色、銀色の王朝風の模様が織り込んであります。

帯としては使えませんでしたが、女医さんの思い出の詰まった帯をこんなふうに利用させてもらいました。

お裁縫が上手な人なら、もっと手の込んだものに作り変えるのでしょうけれど、不器用な私はここまでしかできませんでしたが、大事に使わせてもらおうと思っています。

2010年9月10日金曜日

夏休み見学会

ちょっと前のことになりますけれど、8月に両国に行ってきました。


といっても、大相撲を見て来たわけではないのですよ。

国技館の隣にある江戸東京博物館というところで、「東京三味線・東京琴製作実演会」というのを見学してきました。

この会は「東京邦楽器商工業協同組合」という邦楽器を作っている職人さんの組合が主催していて、毎年開かれているそうで今年はすでに16回目だとか。

テーマは「江戸から平成へ、未来へ続く技と音」ということで、多くの一般の人に琴や三味線に触れてもらい、邦楽器を身近なものとして親しんでもらおうというのが目的のようでした。

私も三味線や琴は触れることはあっても、その製造過程は見たことがなかったので、興味津々でした。


こちらは材料を示しているコーナー。

三味線の材料は稽古用には「かりん」、演奏用には「こうき」という種類の木が使われているそうですけれど、アジアから輸入しているそうです。最近は材料が高騰していて、なかなか入手するのが大変なんだとか。


会場には琴や三味線を自由に演奏できるコーナーがありました。


こちらは舞台に職人さんが登場して、実際に木から製品までを作っているのを実演しているところです。


三味線は、「木取り」「下仕込み」「糸巻き」「皮張り」という行程があるそうです。


まさに職人芸。

三味線は最後に皮を張るところが一番難しいんですって。皮を水で湿らせながら、少しずつひっぱりながら張るのだとか。


こんなふうにして何段階にも分かれている製造過程を見ると、私の三味線も大切にしなくちゃねと思いました。


こちらはお琴に糸を張っているところ。力がいるみたいですね。

楽器作りは、職人さんの勘と経験がものをいう世界だということでした。若い職人さんもいたので、こういう技を継続してもらいたいと思いましたね。

下のお琴は、宇宙飛行士の山崎直子さんが宇宙に持っていったお琴のレプリカ。
とても小さくて、枕くらいの大きさでした。


ちょうど夏休みも終わりのころだったので、会場には子どもたちもたくさん来ていました。

この子たちも本物の三味線やお琴に触れて、よい体験ができましたね。

夏の宿題には遅くなってしまいましたけれど、夏休み見学会の感想日記でした。