2011年10月31日月曜日

日曜日の夜は

私はほとんどテレビは見ないのですけれど、このところ日曜日の夜だけはテレビ鑑賞をしています。

それはBSプレミアムで放送されている「塚原卜伝」。
前に銀座を歩いていた時、茨城県のアンテナショップでこの番組のことを知ってからテレビを見るようになりました。


塚原卜伝という剣豪の名前だけは知ってはいましたが、鹿島出身の戦国時代の人とは知りませんでした。
その剣の名人を堺雅人さんがするというので、毎週見るようになったわけです。

卜伝は「鹿島の太刀」という刀でもって日本一の剣の使い手になろうと全国を行脚しているのです。それでいろいろな相手と剣の試合をするのですが、先週の相手はなんとあの携帯電話の白戸家のお兄さんで驚きましたね。

卜伝の後見人はかつて私が大好きだった永島敏行さんですが、あまりの劇太りにがっくり。
やはり男性はすっきりとした細面がいいですよね。
その点、堺さんはすんなりとした顔立ちなので満足です。

でも彼は時代劇のほうがふさわしい役者だと思いますね。
映画「ゴールデン・スランバー」や「南極料理人」での役柄はちょっと似合わなかったみたい。
クセのある役の方がいいと思いますね。

そしてその堺さん見たさに、9時からの「南極大陸」も見ています。


ほっぺがふっくらとしてしまったキムタクにはほとんど興味がなくて、嫌味な官僚役をしている堺さんがいいですね。髪の毛をべたーっとなでつけた時代錯誤のスタイルは似合いますよ。

南極といえば、私が子どもだった当時は、モノクロの映画ニュースにはいつも話題になっていたし、紅白歌合戦には「真っ白な世界の南極から祝電が届いています」といったふうに、当時は時代の先端といった感じでしたね。タロウ・ジロウの話は本当に泣けましたものね。

でも何回も南極で越冬をして、何か成果があったのでしょうか?
そのあたりもきちんと知りたいですね。

普段あまりテレビを見ていないので、私の見方は極端かもしれませんが、顔にお肉のついてしまった男はだめ、というのが私の感想です。
(若い時から肉付きのよい人は別ですよ。年を取って丸顔になった男はだめ、ということ)
ましてやお腹にお肉のついた男もだめですよ。

と、勝手なことを言っています・・・。

2011年10月30日日曜日

ハロウィン・ズンバ

今日のズンバはハロウィンのコスチュームで参加した人が多かったですね。

ちなみに「ズンバ」というのは踊りの一種で、マンボ・サルサ・ルンバ・チャチャ・ランバダなどのラテン系リズムをエアロビクス風にアレンジして、10曲位を次々にリズムに合わせて踊りまくるもので、スポーツ・ジムでやっているのです。

私は今日はハロウィン・ズンバだということを知らずに行ってしまいましたが、まぁ、みなさんの楽しい衣装に目を楽しませてもらいましたよ。


黒のとんがり帽子に長いマント、かぼちゃ色のひらひらの飾り、水色のかつらにつけまつげ、どういうわけか、タイガーマスクのお面をかぶっている人もいたし、ガイコツのお面の男性もいたし、バニーちゃんスタイルとか・・・。まるでコスプレ大会のようでした。

でも普通のスタイルで来た人には先生が15センチ角くらいのドピンクのハンカチを貸して下さったので、そのハンカチについているゴムの輪を指に通して、ひらひらさせながら踊りました。楽しかったですよ。

私はこのところの大股歩きの効果▼があったのか、踊りのキレがよくなったような気がしました。おまけに腰の振り方もグイグイと大きく振れたようで、気持ちよく踊れて、たくさん汗をかいてきました。

やはり日本舞踊よりこういうダンスの方が性に合っているみたいですね。


(写真はFUZZYさんからお借りしました)

でもハロウィンっていったい何なのかしら?
あまり日本の風土にはぴったりこないような気もするんですけどね。

2011年10月29日土曜日

懐かしい人たちと

今日は小学校のクラス会でした。

あまり行く気はなかったのですけれど、仲の良かった友達からお誘いの手紙があったので、新宿のホテルまで出かけて行きました。


もう何十年と会っていないのに、みんなから会ったとたん、「あっ、○○さんだ!」と旧姓で呼ばれてしまいました。「全然変わっていないね~」ですと。そうかな?

男性はかなり髪の毛が後退していたり、白くなっていた人もいましたが、女性はみんな元気できれいでしたね。

今回はクラス会といっても、同じ学年だった5クラスの人が集まりました。
当時は1学年は250人くらいいたのかしら、そのうちの50人くらいが来ていました。

一番懐かしかったのは担任の先生です。
今は86歳になられたそうですが、ずーっと長いこと教師をされていたせいか、とてもお元気でした。
私たちに向かって、「みんなはまだまだ若いんだから、前向きに行かなくちゃだめよ」とはっぱをかけられてしまいました。いつまでたっても先生にとって私たちは子どものような存在なのでしょうね。

杉並区立○○小学校昭和○○年卒業の6年4組の面々です。
写真を公開することは伝えていないので、ミニサイズにしますね。


私たちのクラスの出世頭(?)はアジアの某国の大使となった男の子。
そしてその大使夫人もなんと同じクラスの女の子なのですよ。諏訪ッチさんのところよりもまだ長い付き合いなんですから驚きですよね。さすがに今日は欠席でしたが、いつか再会してみたいカップルです。

先生の音頭で校歌を歌いました。

「高くそびゆる富士の嶺は~」で始まる与謝野晶子作詞の格調高い校歌です。

2番は

「都の西の荻窪は
 草木茂り鳥歌い 
 小川の流れさわやかに~」

と続きます。

ちゃーんと覚えていて歌えるのだから不思議ですよね。

クラスメイトの中にはもうお亡くなりになった人も何人かいました。
小学校の時の面影が目に浮かんできました。

 

2011年10月28日金曜日

プラス7センチ

たまに「ためしてガッテン」▼を見るのですが、良い話を聞いてもなかなか実践できないものですね。


(画像はNHKのHPからお借りしました)

ところが先日放送された内容は、お金もかからず、いつでもどこでもできる方法だったので、ここ1週間は実践しています。

どんな内容だったかというと、「たるみを防ぐ」というもので、年を取るにしたがい誰でもおなかやお尻が垂れてくるものですが、それをある方法をすれば3週間で効果がでるというものでした。

どんな方法だと思います?

それは今まで歩いていた足幅にもう7センチプラスした大股歩きをするというのです。

これなら誰にでもすぐにできますよね。
おまけに1日1万歩も歩く必要はなく、6000歩程度でよいというのですよ。
これなら気楽に始められそうですね。

それで私も通勤のとき、大股歩きをしてみました。

するとお尻の左右両方のお肉がぷるぷると動くのがよく分かり、おなかや足の付け根の筋肉を実感できるのですよ。また大股になるので、自然と上半身の姿勢もよくなります。

さっさと歩くのは気持ちいいですね。
ぐだぐたと歩いている人を追い越していくと優越感すら感じます。
おまけに早歩きをすると汗もかくので「体に良い」というのが実感できます。

ということをここ1週間ほど続けていましたが、かなりたくさん食べてもそれほど太らないみたいです。

それとこの方法で大切なことは、体脂肪率とか体重などの数字は気にしないということでした。
数字に一喜一憂するよりも、シェイプアップされた体型が作られればいいので、それも気楽ですね。

なお番組ではこの大股歩きをするのと同時にスローな筋トレをするとより効果があるとのこと。

「ガッテン」しましたか?

ちょっとお尻の形が気になってきた方はどうぞお試しあれ。

ただしこの方法は着物のときにはちょっと難しいのが難点ですね。

2011年10月27日木曜日

雑誌に載っちゃいました

着物関係のミニ雑誌「月刊アレコレ」▼に私の着物姿が載ってしまいました。あれ~!

例の「深川街歩き」▼のイベントのとき、編集長さんに「写真を撮らせてもらっていいですか」と聞かれたので、あまり深く考えもせず、「いいですよ」と言ったら、次の号に載ってしまったのです。

「街コレクション 秋コーデがお目見え」というページです。

まぁ、あまり多くの人の目に触れる雑誌ではないので、いいか。

ちょっと恥ずかしいけれどご紹介します。

深川図書館の前に立っているところ。左の隅です。


かなり歩き続けたのでぐだーっと立っていますね。
もう少しポーズをとればよかったのに残念。

「○○さんは宇江佐真理ファンでイベントに参加。江戸の下町深川をテーマにしたような縞」とコメントしてあります。

そうなんですよ、さすが編集長、私の狙いをちゃんと受け止めてくれて嬉しいわ。

上の段の真ん中の方は、イラストレーターとしても有名な着物好きの方で、この人の著者も読ませていただきました。さすがに慣れた着こなしですね。

私の右の方は北海道からわざわざ上京した方なんですけれど、蜘蛛の巣柄の手作りの帯が変わっているでしょ。これは手ぬぐいだそうで、なんとボチボチはスパンコールなのですよ。足袋もバッグも手作りだそうで、すごい人がいるものですね。

そんな着物の達人たちの中に入れていただいて、恥ずかしいわ。

2011年10月26日水曜日

日舞ボランティア

母のいるホームに、ひ孫の写真を見せに出かけたら、ホームのスタッフさんから「これからちょうど日本舞踊があるので、一緒に見て行きませんか」と誘われました。

このホームにはいろんなボランティアの方が来て下さいます。
今日は日本舞踊の先生の日だったので、私も一緒に見学してきました。

りりしい立ち姿。


踊って下さった曲は

「武田節」
「長良川艶歌」
「吉田松蔭」
「雪椿」
それとアンコールで京都なんとかという京の四季を歌ったもの。

歌謡曲に踊りの振りをつけ、曲ごとに扇を持ちかえて踊っていました。


指先までぴーんとしていますね。

よくこれだけ振り付けを覚えられるものです。


おじいさん、おばあさんたちはきれいな踊りを見てとても喜んでいました。

この日舞を見る前に、みんなと「UFO」の振り付けで踊った(椅子に座ったままですけれど)のは楽しかったわ。

2011年10月25日火曜日

ねんね・お風呂・ミルク

1週間ぶりに赤ちゃんのところに行ってきました。

今日はよくねんねしていました。


両手を万歳して、スヤスヤ。
動物の模様の服を着ていました。

ところがママが「今のうちにお風呂に入れてしまおう」と、寝ているのに服を脱がせてしまいました。


ベビーバスは台所のシンクの中に置いて、そこで身体を洗います。


せっかくいい気持で寝ていたのに、裸にされて嫌だよね~。

お風呂上がりはミルクをごくごく。


あー、うまかった!


新しい服に着替えさせてもらいごきげん。
今度は薄い黄緑色の服でした。


この子は見れば見るほどパパ似です。
娘と似たところはひとつも見当たりません。

もうかなり目も見えるのか、私が抱っこすると、「あれ、なんだかいつもと違うな」という様子で見つめています。

快・不快もはっきりしてきたようです。

でも寝ているときにはとても平和な顔をしています。

この子が大人になるときは、どんな世の中になっているのだろう、と思わずにはいられませんね。

2011年10月24日月曜日

暇なときには・・・

外出する予定がなくて暇なときには、おうちで着物の着付けの練習をしています。

着物はその生地や寸法などによって、着方にちょっとしたコツがいるようで、私にとってはどんな着物でも「はい、すぐ」というように一回で決まるということはないのです。

それで暇な時には着付けの練習をしています。

そしてその着物の寸法とかクセなどを覚えておいて、本番に備えて予習をしておくのです。

帯についても同様で、それぞれ長さが違うし、また柄の場所によってうまくいくときとそうでないときがあるので、やはり予習・復習を重ねておかないと、いざという時に納得のいく着付けができないのです。

さて、こちらはうたどんさんのお母様が着ていらっしゃった藍色の紬。
ところどころに幾何模様が描かれています。


着ていた、というよりもほとんど手を通されていなかったようで、新品のようにきれいです。
この着物はデニムのような感覚で、生地が厚くしっかりしているので、着やすいですね。

自分で言うのもおかしいですけれど、藍色って日本人にはかなりしっくりとくる色ですね。

帯は京都のリサイクル屋さんで買った二部式の1000円の帯。
ざっくりした生地と柄が気に入ったので買いましたが、二部式の帯もたまに締めてみないと締め方を忘れてしまうので、練習にはちょうどいいですね。

そういえば、先日、三味線のお稽古に着て行ったときもこの帯を締めていました。
下の写真の着物と似ていますけれど、これはお召の着物で、柄は白です。
京都の女医さんからのいただきもの。


あら、帯揚げや帯締めも上と同じものをしているわ。
これは京都三条の問屋さんで買ったものなのですけれど、お店の人に選んでもらいましたが、とても重宝していて、何回も使っている組み合わせです。


どうしてもコーディネイトがワンパターンになってしまう、という見本のようですね。

たまには冒険もしてみなくちゃ。

こちらもうたどんさんのお母様の着物です。
上の格子よりも一回り大柄ですね。


黒地にピンク色の大きな格子模様です。
かなり光沢があり、重みのある生地でした。

帯は神社の骨董市で求めたもの。
2000円と安かったのですが、柄の出し方が難しく、前に柄を合わせるとお太鼓のところがうまくいかないし、後ろに柄を合わせると前が微妙になる、というやっかいな帯なのです。
急いで着るときには向かない帯なので、やはり練習が必要ですね。

なんとなく外に行きたくない時は、こんなふうにしておうちで一人で楽しんでいます。

2011年10月23日日曜日

今年の「いちごの木」

去年も秋に「いちごの木」のことを載せました。 

その時はまだ実がついていなくて、実は画像検索で探したものを載せていました。こちら▼

今年のいちごちゃんは実をつけての登場です。

*******

「いちごの木」は、高さ1メートルほどの木なのです。

ふだんはこんな可愛いすずらんのような形をしたピンクの小さなお花が咲いています。


それが秋になるとこんなに真っ赤な実をつけるのです。


「いちごの木」とはよく名づけたものです。

こちらはまだ赤く熟す手前のところですね。


こちらはその実が下に落ちたところ。


本物のいちごも驚くほどの真っ赤な実です。


こんな可憐なお花から、あんな真っ赤な実がなるなんてちょっと想像できませんね。

十代のころは可憐な乙女でも、年をとるにつれて世の中の酸いも辛いも経験した女になるようですね。

2011年10月22日土曜日

お直し ~黒田商店さん~

今年の3月に初めて誂えた黒田商店さんの履き物▼

Sサイズの桐の台にシルバーグレイの鼻緒が気に入っていたのですが、あるとき気づいたら、かかとの下の部分(なんというのでしょうか、ハイヒールだとヒールの部分)が欠けてしまったんですよ。そして台のところにもかなり大きな凹みがついてしまっていたの。

ある人に聞いたら、「それは階段を下るときにぶつけたのでしょう。足をもうちょっと前に下ろしたほうがいいわよ」とのことでした。

でも階段を下るのにそんなに気をつけていたら、あちこち気楽にお出かけできないし、それよりもあまりに傷が目立ってきたのです。仕方なくかかとのところは黒のマジックインキを塗ってごまかしていました。

赤丸のところが凹んだところ。
矢印はぶつけて傷ついてぼこぼこになったところです。


たまたまこの桐の下駄を誂えた黒田商店さんがまた新宿の伊勢丹に出張するというので、もうこうなったら台ごと全部とりかえてもらおうかと思い、新聞紙に包んでデパートまで持って行きました。

そうしたらなんと嬉しいことに、台はこのまま使えるというの。
おまけに無料で修理してくれるというのです。

かかとのところは木工用のペイント(フローリング床などを修理するもの)で黒く色を塗り、台は補填剤を入れればOKだし、おまけにかかとも少しすり減ったので替えましょう、鼻緒のゆるみも直しましょうということになりました。

そしてしばし他の売り場をぶらぶらして、戻ってきたらちゃんと直っていました。

黒田商店のご主人は「新聞紙に包むと色がついてしまう」と言って、きれいな黄色の布に包んでくれました。

そしてかかとに傷がついたのは階段の降り方が下手なのではなく、エスカレーターに乗るとき、金具のようなものが飛び出すので、それで誰でも傷がつくのです、と教えてくれたの。

赤丸のところは補填材がついているのでまだちょっと白っぽく見えますが、拭き取るときれいになるようです。


いろいろ丁寧に教えてくれて嬉しかったわ。

恐る恐る、「他のお店で買った下駄や草履でも直していただけますか」と聞いたら
「お履き物のことで何かお困りなことがありましたら、どんなことでもご相談に乗らせていただきますよ」とのお返事。

年末にもまた伊勢丹で催しがあるそうなので、その時にも寄ってみましょう。

この下駄は私にしてみるとかなり値段が高かったんですけれど、でもこれだけアフターケアーがいいのなら、大満足だわ。

ちなみに今日は今シーズン初めての袷着物でした。
裏がついているとやはり気持ちいいわね。

秋らしい感じで、あまり厚ぼったくない着物にしてみました。


浅草で買った昭和レトロっぽい3000円の小紋の着物。
ワンピース感覚で着られます。

帯はうたどんさんからいただいた塩瀬の帯。
流水の柄が帯らしいでしょ。


ちょっとお太鼓の形がおかしいので、後で直しました。
写真の自動撮影は後ろ姿を見るときには便利ね。

下駄の修理が無料だったので、柿色の帯揚げを1枚買ってしまいました。
ハロウィン・カラーかな?

2011年10月21日金曜日

宇江佐さん サイコー!

【追加本あり 10/23】

いつの日から宇江佐真理さんの書く時代小説のファンになったのか忘れましたが、今年の夏ごろからでしょうか。

最初に読んだ本の感想はこちら▼

その後、どんどんと宇江佐さんの世界に引きずり込まれ、通勤途中の電車の中や寝る前の楽しみがどーんと増えました。

最初に読んだのは「伊三次捕物余話リーズ」。
髪結いをしながら、岡っ引きの手下をするかっこいい男性の捕物の裏話です。
元深川芸者だった恋女房や、二人の間に生まれた男の子も登場してきて、この子の成長を読むのも楽しみでした。このシリーズは数冊ありますが、どこから読んでも話が分かるようになっているので、大丈夫です。

その次に読んだのはこんな本でした。

「室の梅」
これは江戸時代の死体解剖医・美馬正哲と産婆さんをしている女房の話。
この本は軽妙に書いてありますけれど、有吉さんの「華岡青洲の妻」に比べても遜色のないと思うし、人情ものとしてもかなり上等な部類に入ると思います。


「深川恋物語」
深川周辺に住む恋人たちの恋のお話集。
これは深川街歩き▼のときは一部を朗読してもらいましたね。

「雷桜」
身分違いの将軍の息子と庄屋の娘の恋愛もの。
この本だけは宇江佐さんのいつもの軽妙な話とはちょっと異色。

「切られ権佐」
体中に切られた傷を多数もつ仕立て屋が与力の手下をしている短編集。おかみさんは女医さん。
宇江佐さんの本に登場する女性は職業を持った人が多いのです。
そのおかみさんとの間に生まれた女の子のいる家族が登場します。
父親でもある権佐の暖かい人情がよく出ているけれど、最後は可哀相になりました。


「富子すきすき」
粋でけなげな江戸に暮らす女性たちの作品集。

「十日えびす 花嵐浮世困話」
血のつながらない母と娘が、とあるところに引越ししてきて、世の中のいろんな矛盾の中でけなげに生きて行くお話。現代の家族像ともうまく絡まって、よく構成されている本です。
中でも「ふとんたたきおばさん」という世間から嫌われている中年女が登場するのだけれど、ちょっと前にこんな人がいましたよね。そんな現代の世情をうまく反映させています。


「彼岸花」
江戸のちょっと外れに住むいろんな家族のお話を集めたもの。
少し悲しいお話が多かったかしら。

「あやめ横町の人々」
あやめ横町に住んでいる人たちはちょっといわくつきの人が多い。
それもそのはず、「あやめ」は花のあやめではなく、「ひとをあやめる」という意味だから。
そんな横町に住むことになった旗本の三男坊を中心としたおかしな人たちのお話集。

今読みだしたのは「夕映え」
幕末の時代を生きる庶民たちの姿を描いたもの。
おでんが売り物の一杯飲み屋のおかみさんやら大工さんや八百屋の若旦那が登場。
でもいつもの宇江佐さんとちょっと違って、実在の歴史上の人物がいろいろ登場するので、時代小説というより歴史小説といった感じで、少し重たい小説です。

宇江佐さんの本は、どの本も一定のレベル以上の内容だし、現代風な風刺もちゃんと押えてあるので、時代小説に興味がない人が読んでも損はしないと思いますよ。
とにかくうまいのです。
今のところは「十日えびす」と「切られ権佐」が私のおすすめかしら?

道産子作家・宇江佐真理さんの描く粋で可愛い江戸っ子の世界は、最高ですよ。

2011年10月20日木曜日

ついていない・・・

今日はさんざんな日でしたよ。

朝、出勤前にパンツにアイロンをかけてそれを履いて出かけたのだけれど、電車に乗った後でアイロンをちゃんと切ったかどうか気になってしまい、次の駅で引き返して家に戻って確かめました。
もちろんちゃんと電源は切っていたのですけれど、こういうことって気になりだすと仕方ないんですよね。
これで15分くらい損をしました。

仕事でもポカをして、ある文書を500枚印刷し終って、それを折り畳んでいるときに、ミスを発見!
受け取った人は多分気づかないでしょうけれど、やはり間違えていると気持ち悪いので、全部お釈迦にしました・・・・。
これで2時間分くらいの損をしました。

その後、帰宅の電車を待っていて、本を読むのに夢中になり、つい来た電車に乗ったら、これは私の自宅の駅には止まらない急行だったのに気付き、しかたなく次の駅まで行って鈍行に乗り換えて戻りました。
これでまた15分くらい損をしました。

あーあ、ついていない一日でした。

でも娘から「ゆうくんは沐浴のとき、水がかかっても泣かないので助かる」というメールをもらい、「あら、よかったわね」と伝えました。

ちなみに今の育児では赤ちゃんをお風呂に入れるときは、全部脱がすそうですね。
昔は赤ちゃんにはガーゼのようなものを当てていた気がするんだけれど。


明日はいいことがありますようにと、赤いバラの花に願いを込めましょう。

2011年10月19日水曜日

またまた こんなに・・・!

またまた、うたどんさんから着物をたくさんいただいてしまいました。
ありがとうございます!


うたどんさんのお母様が着ていらっしゃったものですが、着物の寸法も、色や柄の好みも私にぴったりなので、遠慮なくいただきました。

未使用の半襟もこんなにた~くさん。


帯締めもいただきました。


これからはようやく袷の着物の季節ですね。

どれから着てみようかと嬉しい悩みです。

2011年10月18日火曜日

初抱っこ

昨日、娘と孫が産院から退院したので、今日は助っ人に娘の家まで出かけて行きました。

病院で見た時はずいぶん大きいなと思いましたけれど、やはり小さいですね。

寝ている時のあんよ。
足の裏はふわふわ、すべすべで、私の固い足の裏とは大違い。


娘が他の部屋に行っている間に、大泣きしたので、抱きかかえてやると、お腹がすいていたのでしょうね、私のTシャツの胸のところにしがみついて、チュパチュパしていました。

娘がおっぱいをやると、良く飲んでいました。

私のブログには今まで家族の写真は登場させていませんでしたが、今回はご機嫌なお顔をしているので特別です。


元気に育つ、といわれる麻の葉模様の服を着ています。

全身を震わせて泣いたり、


手足をバタバタさせて笑ったり、


ウィンクしたりと


赤ちゃんはいくら見ていても飽きないものですね。

枕にしているのは、私が浅草で買ってきたうさぎの模様の手ぬぐいです。

2011年10月17日月曜日

「一心太助」

「一心太助」と聞いてなんのことか分かる人は、若い人にはあまりいないでしょうね。

そうそう、一心太助というのは、もう大昔、中村錦之介で有名だった時代劇ですが、昨日は新橋演舞場で錦之介の甥にあたる中村師童さんの演じる一心太助を見てきました。

物語は徳川三代将軍の家光とそっくりの魚屋の太助(二役)が入れ替わってあれこれ騒動を起こすというお話です。
二人はいろいろと環境の激変に戸惑いながら、入れ替わった相手役を演じるのです。
楽しかったですよ。お客さんはみんな大笑い。
さすがに師童さんはうまいわね。
おかみさん役の亀治郎もよかったですよ。


他には源氏と平家の初期の時代の物語「源平布引滝 義賢最後」。

この「布引の滝」というのは、今の新神戸駅のすぐ近くにあるんですよ。
劇中に滝はでてきませんでしたけれど、そのころから有名だったんだなと思いました。

もう一つは名人・左甚五郎が作った京人形が、あまりにうまく作られたので本当に動き出してしまうという「銘作左小刀 京人形」。
右近さんと笑也さん二人の踊りが息が合っていて素敵だったわ。
右近さんはこういう軽妙な役も似合うわね。笑也さんは本当に京人形のようにきれいでした。

この日は気温が30度近かったので、単衣のサマー・ウールにしました。


本当ならとっくに袷の季節なんですけれど、それじゃ暑くてたまらないわ。
なんだか背中にしわが寄っていますね・・・。

帯は「秋桜市」で買った派手な紫の帯。


今回は日曜日だったせいか、演舞場には着物で観劇に着ていた人がたくさんいました
かなり気張った豪華な着物の人や、趣味の着物の人、変わった帯結びの人とか、目を楽しませてくれました。

やはり着物姿は華やかでいいですね。

2011年10月16日日曜日

おじいさん・おばあさん

今日はお婿さんのご両親が、生まれたばかりの赤ちゃんに会いに、いわき市から上京しました。

お二人は病院で赤ちゃんの顔を見たり抱っこしたりした後に、私たちと一緒にイタリアン・レストランで食事をしました。


おじいさん・おばあさん4人とお婿さんの夕食でした。

両方とも初孫になるのです。

赤ん坊の名前も決まって、みんなで「ゆうちゃん」と呼んでいました。


あちらのご家族にとっては、今年は東日本大震災で被害を受け、栃木まで避難したりいろいろと大変なことがあったと思うのですが、孫が生まれてくれてとても嬉しかった様子でした。

いわきではいまだに屋根の瓦の修理ができずにブルーシートをかぶせた家もあるのだとか。
他にも震災や津波や原発によるいろんな影響が出ている話を聞いてきました。

だからこそ喜びもひとしおなのでしょうね。

私自身は孫が可愛い、というよりも、娘が元気に出産できたことで安心しました。

娘と孫は明日、退院するそうですが、さぁて、これからが大変。

私も週1回くらいはお手伝いに行くことになりそうです。

2011年10月15日土曜日

「知られざる歌舞伎座の名画」

先日、山種美術館▼で開かれている「知られざる歌舞伎座の名画」▼という展覧会に行ってきました。


でも会場にかかっている絵は、風景画やお花の絵や人物画が多いのです。
歌舞伎の絵はあまりないのですよね。

おかしいなーと思いつつも見ていましたが、これは「歌舞伎」の名画ではなくて、「歌舞伎座」にかかっている名画の展覧会だったのです。なーるほどね。


ちょうど今は歌舞伎座が建替中なので、そこに飾ってあった絵を美術館で公開しているわけですね。

速水御舟、上村松園、東山魁夷、横山大観、川合玉堂、鏑木清方などの美しい絵がたくさんありました。

これは「さじき」という題名の絵です。
若い母親と娘の親子が歌舞伎を見ているのでしょうか、きれいな絵ですよね。


今取り壊されている歌舞伎座は昭和26年、ちょうど60年前に建てられたそうですが、もっと古い建物だと思い込んでいました。
一番最初に建てられたのは125年ほど前で、その後、震災や戦争で壊れて建て直しがあったわけです。

展覧会場には絵画の他にも歌舞伎関連の古い資料が公開されていました。
戦後はマッカーサーの指揮のもとにあったそうで、台本などもGHQの検印が押されていました。

歌舞伎十八番といわれるお芝居の絵などもあって、楽しめました。

この日も10月とはいえ、まだまだ25度もあり暑かったので、抹茶ラテ風の単衣です。
写真だと裄が短く見えますが、実際はそうでもありません。


この着物、ちょっとお洒落っぽく見えるので、美術館などに行くときには大活躍です。
今年の5月ごろに買いましたが、もう10回くらい着ているかもしれませんね。5000円だったので、1回当たり500円ですか。安上がりの着物ですね。

帯は秋らしいものにしようと思い、うたどんさんのお母様がお使いになっていた帯を締めました。
焦げ茶というか紫の地に、白馬に乗った人が織り込まれています。


私はこの帯を密かに「白馬の騎士」と呼ぶことにしました。
ちょっと長さが短いのですが、何にでも似合いそうな帯ですよね。


ぼやーっとした感じの着物も帯で引きしまりました。

平日の美術館にはシニア世代が多いのですが、着物の人は私以外はピンクの色無地を着た人、一人しか見かけませんでした。
年をとった女性はいかにも「ズボン」というスタイルだと足が曲がっているのが目立ちます。
着物の方がずっと似合うと思うのに、どうして着ないのでしょうね。たっぷりと時間はありそうなのにね。