2011年11月30日水曜日

元気な子

元気な子の登場です。

今日はお天気も良かったので、ベビーを前抱っこして歩いて来た娘と待ち合わせ。
今の抱っこひもは首が座らないうちから使えるそうで便利ですね。

こちらはハイチェアーで寝ているところ。
新生児用のおんぶ袋の中身はこんなふうにおくるみのようなクッションがついていました。


お出かけをした後なので、8センチというサイズの靴下をはいています。

うーん、ちょっと目が覚めたかな?


目がぱっちりあいて、元気なお顔になりました。


ミルクのときはこんな浮き輪のようなクッションをママのお腹にくくりつけて、その上で飲んでいます。
これも便利なアイディア商品だと思うわ。


う○ちもして、すっきりしたところ。エイエイオー!


こんどはおっぱいを飲んで、安心したのかまたねんねしていまいました。

2011年11月29日火曜日

長浜名物 鯖そうめん

旅の楽しみは、そこでしか味わえない食事もありますね。

今回の11月の長浜では、行きの新幹線で隣に座った私と同じ年齢くらいの(?)女性からお聞きした食べ物情報が役立ちました。

その方も私と同じように一人旅がお好きなようで、琵琶湖周辺には何回もお出かけになっている方でした。

今回は「五個荘」にいらっしゃるとのことでしたが、「長浜ではどんな食事がよかったですか」とお聞きしたところ、「古いお店で食べた鯖そうめんがおいしかった」とのこと。

お店の名前や場所などは忘れてしまったそうでしたが、鯖が好きな私は、どうしてもそのお店に行ってみたいと思いました。

少し日が暮れてきた長浜の町。

この辺りは北国街道というそうです。
昔から都と北陸を結ぶ商人が行き来していたので、古い建物がたくさん残っています。


さて、同行のさとさんから「夕食はどうする?」と聞かれたので、「鯖がおいしい古いお店があるらしいので、そこに行ってみたいの」と相談したところ、「きっとこのお店に違いないわ」と連れて行ってもらったのが、こちらの
「翼果桜(よかろう)」▼でした。

たしかに古い建物のお店で、私好みです。


店内をちょっとセピア色にしてみました。


私は鯖は好きですけれど、でもそうめんとの組合せというのがどうも想像できませんでしたが、それを注文してみました。

ドーンと出てきたのがこちらの「焼鯖そうめん」。
色はイマイチですけれど、味がじっくりとしみていて、とてもおいしかったですよ。


茹でたそうめんの上に鯖がどっしりと乗っていました。
鯖を焼いてそして甘辛くしっかりと味付けられています。
その煮汁がそうめんにしみて、とてもおいしかったですよ。

もう一品は鯖寿司。
これもよくあるしめ鯖よりも鯖がずっとしっとりとしていて、寿司飯も甘酸っぱくておいしかったですね。

滋賀県というところは琵琶湖の魚がおいしいし、近江牛も有名だし、近江米もあるので、食生活はとても豊かなところなんだなと思いました。

鯖そうめんの由来などはこちらに詳しく書かれています。
「鯖そうめん」▼

お店の床の間にはクラシックなランプが。


鯖料理で満腹になり、おしゃべりをしていて楽しくなったので、お店を出て、駅の方に行ったとき、忘れものに気づきました。

せっかく買った傘をふたりともお店に置き忘れてしまったのです。

ところがお店に取りに戻っても、私たちが最後の客だったのかお店にはもう鍵がかかっていて、いくら声をかけても反応がありません。
ああ、新品の傘をどうしようかと思案していたところ、向かいのお店のご主人が助け船を出してくださいました。

それで何とか買ったばかりの傘を受け取ることができたのですが、こういう親切って都会のお店ではきっと体験できないことだと思うので、長浜っていいなと、改めて感激しました。
その時の関西弁が、ちょっと乱暴な話し方でしたがとても耳障り良く響きました。

ちなみにこちらは、ちょっと珍しいソフトクリームのご紹介。
「炭」でできているそうです。


「キッチンカフェ パクト」▼という黒壁スクエアにあるイタリアン風カフェのオリジナルアイスでした。

(長浜の旅はまだまだ続きます。)

2011年11月28日月曜日

長浜の町歩き

11月16日~17日にかけて出かけた滋賀県・長浜の旅日記がまだ途中でした。

(どこまで書いていたのかも忘れてしまった・・・・。)

そうそう、11月16日(水)は「輪奈ビロード」という特殊な布地を作っている会社「タケツネ」さんを訪問して、優雅な時間を過ごせしたのでした。
こちら▼

その後は、長浜には以前もいらっしゃったことのあるブログ仲間のさとさんといっしょに、「黒壁スクエア」と呼ばれる長浜の町の中心街をぶらぶらと歩きました。
さとさんのブログ▼

ここはとってもレトロな雰囲気が醸し出されているところです。

明治時代に建てられた「旧国立第百三十銀行長浜支店」の建物を再利用した黒壁の建物が特徴的です。

こちらがその黒壁スクエアのメインになる「黒壁ガラス館」。


なんとなく、小樽の町に似ているとも思いました。


「ガラス館」の入り口。
ガラスがきらきらときれいでしたよ。


このあたりは、かつては「シャッターロード」と言われていたようにあまり賑やかではなかったらしいのですが、町の人の努力で今では日本有数の町おこしが成功したところとして、全国から視察に来ていました。

秀吉ゆかりのお寺も、奥の方は今はお洒落なレストランになっていました。


ちょっとレトロっぽいお店。
素材に凝った洋品屋さんや、鞄屋さんなど、あちこちと目移りしそうなお店が多かったですよ。


いつもファッショナブルなスタイルのさとさん。
足元にもご注目。そう、地下足袋なんですよ。


この辺りは「大手門通り」といって、メインストリートですね。


長浜は今年は大河ドラマの「お江さん」ゆかりの町、ということでどこを歩いても三姉妹の漫画ばかりでした。

この町の特徴は、傘屋さんが多いこと。いったい何軒あったのかしら?
それも格安なものばかりで、快晴だというのに、傘をお土産に買ってしまったほど。
後で荷物になってしまいましたが。


お散歩の後は、ちょっと早めの夕食にしました。

(この項、続く)

2011年11月27日日曜日

また浅草の履物問屋へ

今年の夏の暑い時、浅草に草履屋さんに行きました。
こちら▼

その時に作ってもらった白っぽい台の草履が履きやすいので、同じタイプの黒の台の草履がほしくて、「歌舞伎ごっこ」で人形町に行ったついでに、都営地下鉄で浅草まで行きました。
ところが都営の浅草駅というのは、銀座線の浅草駅とはかなり離れているのね。
普段は銀座線しか乗らないので分からなかったわ。

吾妻橋のあたりからはスカイツリーがしっかりと見えましたよ。


ちなみに右側に見えるきんと雲のようなものは、アサヒビールのオブジェです。

下の方に豆粒のように見えますけれど、すごい人出でした。

ここからかなり歩いて、履物問屋の「合同履物屋」さんへ。


お店のおかみさんにSサイズの黒の台を探してもらったのだけど、黒はいわゆる葬儀用のものしかなくて、えー、どうしよう、わざわざ浅草まで来て手ぶらで帰るのはしゃくだし、と思っていたら、おかみさんが
「奥さんなら、この色がいいわよ。」とすすめてくれたのが、赤の台でした。

でもあまりに赤くて目立つので「ちょっとねー」と答えたのですけれど、
「奥さんくらいの中高年なら(!)、ちっとも派手じゃないわよ。これにしなさいよ」と半ば押し切られる格好で、臙脂色の台にすることにしました。
Sサイズというのは、問屋さんでもチョイスがないですね。

鼻緒は格安品です。

こちらの黒田商店で誂えると▼、鼻緒だけで1万円以上したのに、この鼻緒は2000円だったかしら。

台はシックなのに、鼻緒はカジュアルで、ちょっとふだんちぐはぐかも。

安物で手を打たないほうがよかったな、と反省。


おかみさんは、「奥さん、この草履は訪問着はだめだけれど、普段着物ならちょうどいいわよ」と、私が訪問着などの高級着物は着ないことを見透かされたようでした。

Sサイズはめったにないので、まぁいいか、と買ってきましたが、なんだか足元ばかり気になってしまいそうで、まだ履いていないの。

やはり自分の好みを押し通した方がよかったのか、今でも気にしているところです。

2011年11月26日土曜日

歌舞伎の楽しみ@人形町 4

11月は「歌舞伎ごっこ お楽しみ月間」でした。

今日はその最終回。

お天気もよかったので、羽織は着ないで、洋服屋さんで買ったショールでお出かけ。
羽織や道行だと「いかにも呉服」という感じがするけれど、ショールだと着物の独特のムードがちょっとは消されて、私自身は好きなんですけれど、どうでしょうね?


この写真のときは、ショールの掛け方がおかしかったのですが、実際はもう少しゆったりと羽織っていました。

着物はうたどんさんのお母様が着ていらっしゃったベージュに絣模様が入った紬です。私好みの色と柄です。


あれー、写真を見たら、帯締めがほどけているわ!
(見ないことにして下さい)

さて、歌舞伎のお稽古は、まずはお口ならしということで、「外郎売」から始めました。

そして「仮名手本忠臣蔵 三段目 松の間の場」の実技です。

こちらは先生が高師直(吉良上野介)を演じて、参加者が判官(浅野内匠頭)を演じているところ。
先生は生徒をねちねちといじめるんですよ。
そこをじっと耐える役は結構、難しいですよ。


交代で演じて歌舞伎ごっこをしました。

その後、今度は「殺陣」を教えていただきました。

扇子を刀に見立てて、構えて、エイッ、ヤッと切るようにします。
まずは右足をトンと踏み込み、そして刀を左側へ流すと同時に、左足を引くのです。
そして次は「山」の形を作るようにして、また切り込みます。
その後は相手の刀と頭の上、お腹のあたりと連続して「チョン、チョン」と合わせて、
そしてまた切り込んで、今度は後ろ向きにぐるりと回って、もう一回切るのです。


こちらは先生が見本を示しているところですね。

殺陣は簡単そうに見えて、なかなか思うように身体が動かなかったですね。


何回か真剣に繰り返していると、汗が出てきました。
でも「殺陣」も面白かったですよ。

これから映画やテレビで時代劇を見るときに、参考になりそうですね。

今回の歌舞伎ごっこでは、座学だけでなく、実践も交えて教えていただき、とても楽しい経験をさせてもらいました。
少人数だったので、手取り足取り教えていただいて、もうけものだったわ。

 歌舞伎の楽しみ@人形町 1▼

 歌舞伎の楽しみ@人形町 2▼

 歌舞伎の楽しみ@人形町 3▼

 歌舞伎の楽しみ@人形町 4▼

そうそう、4回も人形町に通ったので、あのあたり、少しは詳しくなりましたよ。

この企画は着物の冊子「アレコレ」▼で知ったのですが、歌舞伎と着物という二つの側面から入っていったので、とても有意義な体験でした。

2011年11月25日金曜日

歌舞伎の楽しみ@人形町 3

11月の「歌舞伎ごっこ」も3回目が終わりました。

この日は、前回渡された「仮名手本忠臣蔵」の台本を、立って科白を言うことになりました。

指導の先生はいじめられ役の判官(浅野)の役をして、私たち参加者は悪人役の高師直(吉良上野介)役を順番に演じました。

判官は手をついて「申し訳ない」と謝るのですが、悪役はもっともっといたぶります。

「鮒じゃ、鮒じゃ、おまえは鮒侍じゃ・・・・」といじめるのですが、そういう役柄は楽しいですね。

私の普段の仕事では自分を殺していることが多く、浅野のように「は、は、ごもっとも」という立場なので、悪役になって言いたいことを言えるのは気持ちいいですね。ストレス解消になります。

それに座って科白を読んでいるときは、なかなか声が出なかったのですが、立ちあがって小物(扇子や手ぬぐいなど)を使いながらだと、自然と身体も動いて、声も出るようになります。

先生の教えによると、科白を言う時、一番大切なのは、相手との呼吸なんだそうです。


ついつい自分の科白を言うのに気を取られてしまい、相手のセリフまで聞いるゆとりいないのですが、相手が出したボールを受け取るようにして、反応することが大切なんだと教わりました。


それにしてもほんの数分のお芝居(とはいえないけれど)をするだけでも大変なのに、1時間も2時間も演じている役者さんというのは体力も記憶力もすごいものだと改めて感心しました。

生の舞台は観劇料が高いのですけれど、それも当然ですね。

声を使ってのどが渇いたので、お稽古の後には会場のビルの上にある「三日月カフェ」でお茶にしました。
前回飲んだジンジャーティーがとてもおいしかったので、今回はホットのジンジャーティーにしました。


このお店ではちょっとしたランチもあるので、人形町のお散歩の休憩所としてはお薦めですよ。

実はこの歌舞伎ごっこをした後に、夕方からは高校のクラス会に出席したのですが、今から○○年前の高校の予餞会では、私たちのクラスはなんとこの忠臣蔵を演じていたのです。

その時、浅野役を演じた某君はもうあの世にいってしまいましたが、悪人役は今はお医者様として活躍中とのこと。

「歌舞伎ごっこ」を演じた後だったので、よけいに高校時代の懐かしい思い出がよみがえってきました。

2011年11月24日木曜日

体育の日 ?

「体育の日」は先月終わってしまいましたが、昨日の「勤労感謝の日」は私にとっては「体育の日」のような一日でした。

午前中はスポーツ・ジムで「ズンバ」を1時間踊りまくり、た~っぷりと汗をかいてきました。

好きなラテンのリズムに合わせて踊るのは本当に気持ちがいいですね。
祝日だったので、おじさんたちの姿も多くいましたが、みなさん、好きなように踊っていましたよ。型にはまらずに好きに踊れるのがいいですね。(あまりに型破りの方もいらっしゃいましたが。)

********

午後からはサイクリング・タイムとなりました。

家人がスノボーのウェアを買いたいというので、10キロほど離れた某スポーツショップまで自転車でお供をしました。

ここに辿り着くまで、山あり谷あり、アップダウンが激しい道が続き、ママチャリの私は大変でしたが、それよりも道路を走る大きな車の怖かったこと。

道を間違えましたが、ようやく目的のお店に到着。


このスポーツショップはスキー関係の品物しか売っていないと思っていたら、テニス用品も水泳関連用品もジョギングウェアもなんでも売っているのですね。
私の認識不足だったわ。
いろんなスポーツウェアや道具がたくさんありました。

お買い物に飽きた子供向けのビデオ・コーナーもあって、私は普段はこういうお店にはあまりいかないので、へー、と思うことばかり。

昔は若者専用だったところも、今はファミリーで楽しめるようになっているのですね。


ついつい私もリーボックのウォーキング・シューズを買ってしまいましたよ。
だって「歩くたびに美脚・ヒップアップ効果がある」というのですよ。

リーボック EASYTONEのHP▼

きれいなお姉さんの刺激的なポーズが載っていますので、ちょっとご覧下さいな。

結構いい値段がしましたが、これを履いて歩くと、普通の靴よりも、大たい筋が28パーセント、太股の筋肉が11パーセント、脚の筋肉も11パーセント増加するといううたい文句に騙されて(?)買ってしまいました。

これで足の筋肉が増加すればいいのですが。

そうそう、ベビー用のスノーブーツも売っていましたが、とても可愛いですね。
孫が歩けるようになったら、履かせてあげたいと思ったくらいです。

*******

スポーツ店の隣は園芸店でした。


ここでミニ・葉牡丹を購入。

自転車の往路は道を間違えたりしたので40分か45分くらいかかったみたいです。

復路は下りがほとんどだったので、30分くらい乗っていたでしょうか。

昨日はかなりたくさん食べたのに、身体を動かせたせいか、ちょっぴり体重が減っていました。

久しぶりに休日らしい休日でした。

2011年11月23日水曜日

歌舞伎の楽しみ@人形町 2

11月は歌舞伎の一幕お楽しみ月間です。

初回はこんな感じ▼で、半纏を羽織ってそれらしい雰囲気で楽しめました。
「外郎売り」でお口の練習もしましたね。

2回目は実演になりました。

先生は、「ここは混浴の露店風呂だと思って、恥ずかしいなんてことを考えずにやってみよう」とおっしゃいますが、普段は声を出して話すということは少ないので、うまく行きそうもありません。

実演に移る前に、歌舞伎のちょっとした知識を教えていただきました。

その中でも面白かったのが、歌舞伎の屋号(というのかしら?)のお話でした。
音羽屋、成田屋、松嶋屋、播磨屋、萬屋、中村屋、高島屋、成駒屋、高麗屋・・・。
この一門にはそれぞれどんな役者さんがいて、その血筋なども教えていただきました。
家系図も教えていただき、誰それは誰それの息子とか、誰それは誰の娘を嫁にもらったとか、そんなことにも詳しくなれそうなお話でした。

また「き」は、打ち方や回数によっていろいろな合図があるそうで、それも面白かったですね。

こういう豆知識の後に、「仮名手本忠臣蔵」の「松の廊下」でおなじみの「三段目」の台本を読み合わせました。

初めにコーチ役の先生がお手本で読んで下さり、その後を参加者が読み上げるのですが、難しいわ。

そこで先生は「声を出すときには、肺の中に空気がたくさん入るように、背中の方も使うんですよ」といって、ご自分の腰のあたりを触るようにとのこと。

お会いして2回目の男性の腰を触るのはちょっと躊躇しましたが、でも触ってみると、ズボンの後ろポケット辺りが呼吸にしたがい、盛り上がってくるんですよ。びっくり。


こちらはコーチ役の佐藤さんのフェイスブックですので、ご覧下さい。

http://ja-jp.facebook.com/Nagomikai▼

ここには私の姿は写っていませんが、そのうちに掲載されるかも?

さて、この日の着物。

動き回れる普段着で、という指示なので、ウールのような木綿のようなお気楽着物にしました。

近くで見るとクロスステッチのようでしょ。


襟もとは黄色の菊の模様の手ぬぐい。


着物はリサイクルで買った1000円のものですが、帯はうたどんさんからいただいた素敵な帯です。
私は地味着物が好きなので、白っぽい帯はいろいろ合わせられるので嬉しいですね。

人形町風景をちょっとだけ載せてみます。

火の見櫓。
江戸には火事が多かったので、火消しの活躍はかっこよかったらしいですね。


のんびりとした散歩風景。
この辺りには京都の有名なお店が意外と多いのですよ。


こちらは「人形町の今半」。
浅草にある今半とは系列が違うのかな?


ここのすぐ近くでお稽古をしています。

(この項、続く)

2011年11月22日火曜日

今日の本屋さん

読まなくなった本をブックオフに持参。

いつもながら受け取る金額があまりに少額で愕然とします。
本の原稿を書いている人、編集している人、イラストを描いている人、製本している人、そして売っている人の苦労がこの程度の値段になってしまうのは、なんとも可哀相だなと思います。
紙ゴミに出すよりはいいかという程度ですね。

それでもほとんど手あかのついていない本が安く買えるのは、嬉しいのですが・・・。

ブックオフのちょっと先に本屋さんがあったので、そこも行ってみました。

お気楽に読める本ばかり買ってしまいました。


まずは今日発売された朝日新聞出版の「源氏物語」シリーズの第1巻。

これは毎週1回ずつ発行されて、全54巻(帖)が揃うのだそうだけれど、とりあえず「桐壺」だけ買ってみました。
寂聴さんの連載があり、秋山虔さんの監修だそうです。
初回は390円だけれど、2号以降は高くなるみたいね。

ついでに「オール讀物12月号」も購入。

おじさん・おばさんが読むような古くからある雑誌ですが、今回は時代小説収穫祭ということで、好きな作家さんのオンパレードなので買いました。
もちろん宇江佐真理さんも執筆されています。
ここにも寂聴さんのインタビュー記事が載っていますね。お元気な今のうちにいろいろ尋ねておかないとね。

もう一冊は「そろそろスマホかな? と思った時に読む本」

今の携帯電話の使い勝手があまり良くないのと、移動中にWEBでいろいろチェックしたいので、家人のスマホをちょっと借用してみました。
でも家人もイマイチ分かっていないみたいなので、この漫画付きの本で少し勉強してからにしようと思いました。
パソコンよりも画面は小さいのですけれど、拡大機能があるので、ホームページの情報もそれほど苦なく見られますね。
初心者向けの本でちょっとスマホのお勉強してみるわ。

2011年11月21日月曜日

人生模様

先週末、大雨と大風の中、新宿でT高校のクラス会がありました。

50数人のクラスのうち、半数くらいが出席したようです。

担任の先生は今年、喜寿だというのに、髪の毛はふさふさ、お顔の色つやもよく、とても若々しいお姿でした。私たちと同じくらいのお年にしか見えませんでした。

それに比べて(失礼!)、男性たちのおつむのほうは、ロマンスグレイの人、すっかり淋しくなっていた人、いまだに真っ黒の人・・・とバラエティに富んでいましたね。でもみんなかっこよかったですよ。

女性たちはみんな若くてきれいで可愛いまま!

一人ずつ現状報告をしましたが、仕事はリタイヤしてすっかり趣味にはまっている人や、お役所言葉がしっかり身についた人、まだまだ現役でバリバリ仕事をしている人、ボランティアで楽しんでいる人、大病を克服した人など様々でした。
また介護が必要な老親を抱えていたり、配偶者を亡くされたり、まだ子育て中だったり、すでに孫が何人もいたりと、いろいろな家庭の話も出ました。

それにしても、みんな良く喋りましたよね!
元々おしゃべりの人はそのままに、そしてこれまで無口だと思っていた人も、やはり同世代ということでフランクに話していたようです。

いろいろな人生模様を聞いて、とても刺激的でした。

私はクラス会の前の時間帯に、人形町での歌舞伎ワークショップがあり、その時は「立ったり座ったりするので、汚れてもよい普段着物を着用」とのことでしたが、その後にクラス会があるし、おまけに大雨が予想されるのでどの着物にしようかとちょっと悩みました。

雨に濡れるのは覚悟で、近江八幡の骨董品屋さんで買った大島風のヘビ柄着物にしました。

ほとんどの人が私の着物姿を見るのが初めてだったので、びっくりされたみたいで、お店の女将さんと思われたみたいね。

女性だけの写真ですが、みなさん、とても美しいままなのです。


二次会は行けずに残念だったわ。

そうそう、私のこのブログですが、クラスメイトも見ているようなので、良かったらコメントくださいね。

2011年11月20日日曜日

懐かしい研究室

今日は地元の大学の学園祭でした。

私はこの大学には通算9年間働いていたので、ちょっと顔を出してみました。

暖かく快晴だったので、近所の子供たちや保護者の方たちもたくさんいらっしゃっていました。

模擬店だらけで、通路は人だかりでした。


金魚すくいで遊ぶ子供たち。


かぶりものもたくさん登場。これはプーさん。


メイド喫茶のような女の子や、チャイナドレスやチマチョゴリ姿の女の子もいましたよ。

こんな風景はどこかの遊園地みたいね。


私がいた研究室では、真面目に研究発表会をしていました。


こちらは「ダーツ」をする時の筋肉や視覚の研究発表のスライド。
内容は難しくて私には良く分かりませんが・・・・。


私が残して行った植物も、学生が毎日水やりをしてくれているおかげで、元気に育っていて嬉しかったわ。


研究室は私がいた時よりもずっとスタイリッシュになっていてびっくりしました。明るくてきれいな研究室になっていました。

懐かしい人たちにも再会できて楽しかったわ。

学園祭の後には、三味線の演奏会に行くので着物で出かけたのですが、久しぶりに会ったので、みんなから「えー!」という反応でした。
そりゃそうでしょうね、この研究室でお世話になっていた時は、ラジオ番組などもしていて、着物のイメージはなかったのだからね。

2011年11月19日土曜日

貴婦人の輪奈天鵞絨(わなビロード)

「ビロード」と聞いて、みなさんはどんなものを想像されますか?

ビロードというのは今から400年ほど前の天文年間にポルトガルより伝来したものだそうですが、ビロードというと、ショールとか下駄の鼻緒、重みのあるカーテンなどを思い浮かべるのではないかしら?

ところがそんな決まり切った想像を見事に裏切られたのが、長浜で見学した「タケツネ」のビロードだったのです。

それはまさに天鵞絨(てんがじゅう)という名にふさわしい、ソフトで上品で光沢があり、そして美しい絵柄の入った夢のような生地だったのです。

********

長浜駅を降りて、「タケツネ」に電話をしました。
この会社にはインターネットを通じて、会社見学を希望していることを伝えていたのですが、会社の方がわざわざ駅まで車で迎えに来て下さいました。

そして到着したのがこちらの会社です。


この会社は大正8年創業のビロード専門の織物会社ですが、輪奈(わな)ビロードという特殊なビロードを作っています。

「輪奈」というのは「パイル」という意味だそうで、昔は胴線を使用していたそうですが、現在では改良を重ねて「ポリエチレンモノフィラメント」という材料を布地に織り込んでいるのです。

こちらの写真がその「輪奈」の原料で、緑・紺・赤の三色があり、色によってその太さが違っているそうです。




こちらの写真の上の方が、現在の材料を織り込んだもの。
ループ状になっていますよね。それが特徴なんだそうです。

下の方が胴線を織り込んだものですが、これは一本一本手で抜き取っていたそうです。


お隣にある工場で、この針金を「紋紙」を使って織るそうです。

そして織り上がったこの布地を今度は「紋切」(もんきり)といって、特殊な小刀で絵の部分だけを切り取るのです。


気の遠くなるような作業をされていました。
反物というのはコート用は長さが11.5メートル、着物用は長さが13メートルあるので、その作業をずっと繰り返すのですね。

写真にある虫眼鏡で覗いてみましたが、きれいに絵が切り取られていました。


このようにパイルをカットするので、ふわふわの状態のなるのだとか。

この布地を今度は水に漬けてそして乾燥をして、その後、この線を抜くのだそうです。
そして白い生地にしてから色を染めて、検査をしてようやく製品になるのです。

ものすごく手がかかっていますね。いったい何工程あるのでしょうか。

できあがった製品を触らせていただきましたが、とても柔らかく、おまけに軽く、そして空気を含んでいるので着ているととても暖かいので、究極のコートになるんだそうです。

それというのもこのビロードは絹100パーセントでできているので、レーヨンなどが入ったものとは違うのでしょうね。


このような製造過程の説明をしていただいたのちには、お茶とお菓子までご馳走になってしまいました。

こちらの会社では80歳くらいの美しい女性社長ともお会いできましたが、
「伝統を守っているだけではだめなの。新しいものを取り入れていかないとね」とお話しされていたのが印象的でした。

今年の年末には池袋の東武デパートの職人展でこちらの会社の製品も出店するそうなので、是非行ってみようと思います。本当に素晴らしい職人技を間近で拝見させていただいて、ありがとうございました。


「タケツネ」には着物には詳しい京都のさとさんも一緒に行きましたが、二人して「いいものを見せていただいてよかったわね」と感激して、会社を後にしたのでした。

タケツネ▼

さとさんのブログ▼