2012年2月29日水曜日

ギター&和楽器 合同演奏会

先日、桐朋学園の学生の演奏会▼に行ってきました。


これはこの前、三味線演奏の独演会を聞いた時▼、その演奏者が桐朋の卒業生であり、今度の卒業演奏会の紹介をしていたので、若い人たちの演奏を聴くのもいいなと思い、行ってみたのです。

出演者は主に短期大学の卒業生のようなので、年齢でいうと二十歳くらいでしょうか。
卒業する学生に加えて、教員や卒業生も交じっての演奏でしたが、みなさん情感たっぷりでとても上手に演奏しているように思えました。

お客様は学生の父母などが主なようでしたが、琴や三味線の師匠のような方もいらっしゃいました。それとも卒業生の方かもしれませんね。

最初は「曼荼羅」という幻想曲で、お琴演奏者の男子学生が作曲したものでした。


琴、三味線、琵琶、篠笛、尺八、打楽器などいろんな楽器の合奏でしたが、魅力的な曲でしたね。

特に琵琶は、いわゆる琵琶法師のような感じではなく、激しくそして切ない音色が良かったですね。
演奏していたのも可愛らしい女の子だったので、こういう若い子が琵琶を弾くというのは意外でした。


次はギターとお琴の合奏曲でしたが、二十五絃という大きな琴とギターはよく合うのだと思いました。
実際は両方の楽器を調音するのは難しいのだそうですが、音色はぴったりでした。


真剣なまなざしですね。

その次もギターとお琴の合奏でフランスの曲を演奏していましたが、ギターの弾き方にはこんなさまざまな弾き方があるのかと思いました。叩いたり、つねるようにしたり、はじいたりが面白かったですね。
リズミカルなところになると、みんな黒いサングラスをかけて演奏していたのですが、お琴とサングラスというのが面白かったですよ。

そのあとの独奏や合奏も聞いていたかったのですが、遅くなってしまいそうなので残念でしたが途中で退席しました。

若い人たちが一生懸命になっている姿はいいですね。
彼らはこれから先、プロの道を歩むのか、あるいは趣味として演奏するのか分かりませんが、若いときに楽器に触れられたのはいいことでしょう。

私自身ももう少し若いときから三味線を始めていたらよかったのにと後悔することがありますが、仕方ありません。

この日はちょっと華やかに、白っぽい牡丹の総柄の着物にしました。


帯は前に「五箇谷さん」▼で買った辛子色のゴブラン織りの帯を初めて締めました。

「この帯はどんな着物にも合いますよ」と言われて買ったのですが、私には合わせるのが難しくて今までしまいっぱなしだったものです。

写真がボケていてはっきりしませんけれど、ちょっぴり光沢があって、私にしてみれば高い帯でした。まだ元が取れていません。

目の前の席に、背中にひとつ紋の入った淡い紫色の色無地着物を着て、二重太鼓にした女性が座っていました。
こういうお祝いの席には二重太鼓にするといいのね、と参考になりました。

2012年2月28日火曜日

バンボ ?

娘の子育て話には、聞いたこともない言葉がたびたび登場します。

今回は「バンボ」です。
思わず、「何それ?」と聞き返してしまいましたよ。

送られてきた写真を見ると、どうもそれは赤ちゃん用の椅子のようなものみたいですね。


椅子のようなもの真ん中に支えるものがあって、その両脇に足を挟んでぐっと押しこませるようです。

ふーむ、いろんなものがあるのですね。

この子は、太ももが太くてかなりきついのだとか。
かなり無理をして座らせたようですね。

それにしても、「マル米くん」にそっくり。

いつになったら毛が伸びるのかしら?

2012年2月27日月曜日

江戸美人の化粧術@ICU 3

ポーラ文化研究所学芸員の面白いお話を聞いた後は、ICUの別の出口から出ました。

このあたりは、ICU以外にも、東京神学校とかルーテル学院とか、中近東文化センターなどがあり、アカデミックな雰囲気のあるところです。


神学校はかなり古めかしくて厳粛な感じの建物でした。


周りは住宅街ですが、そこに普通のおうちを改造したような可愛い一軒のカフェがありました。


「小鳥の樹」▼というお店で、家族的な雰囲気でした。
お庭も可愛らしく、講義を聴いた後に余韻を楽しむ人たちが静かにお茶を飲んでいました。

ランチメニューやディナーもあるそうです。

私はこちらのケーキセットを注文しました。


こんな可愛い飾り物もありました。


ここは穴場ですね。

お店にいた人から私の着物をほめられましたが、まさかワンコイン着物だとは言えず、ちょっと恥ずかしかったですね。


思いがけないところで素敵なお店を発見するのは、とても楽しいですね。

2012年2月26日日曜日

「江戸美人の化粧術」@ICU 2

さて、あこがれのICUでの公開講座は、湯浅八郎記念館▼というところで行われました。

大学の構内が広いのでうろうろしていたら、森の中に看板が立っていました。


ようやく記念館に到着しました。赤いレンガ造りの建物です。


湯浅八郎という人は、同志社大学の学長などもされていたクリスチャンだそうですが、もともとは昆虫学者だそうで、ICUの初代学長をされていました。

この記念館には民芸品や考古学関係の資料がたくさんあり、常設展示もしています。

また年に3回、いろいろな公開講座を開いているそうですが、織物に関することや生活雑貨などの歴史を取り上げていてとても興味深いところでした。
それも無料で公開してくれるのですから、嬉しいですよね。


今回は、「江戸の化粧道具」という展示に合わせて、ポーラ文化研究所▼の学芸員の津田さんという方が「江戸美人の化粧術」という講義をしてくださいました。

実は講演の前に洗面所に行ったところ、そこに粋な着物姿の女性がいたので、チラッとその姿を眺めさせていただいたのですが、その方が講師の津田さんでした。

年齢はだいたい私と同じくらいでしょうか。
黄色とこげ茶の格子柄の着物に白地に赤い花模様の素敵な帯を絞めたお姿でした。
髪はアップにしていて、ぐっと衣紋を抜いていましたね。

津田さんは、スライドや当時の本を読み下しながら、化粧の歴史をお話しされました。
出典は主に「都風俗化粧伝」(みやこふうぞくけわいでん)という文化年間に書かれたもの。


津田さんによれば、江戸時代というのは、「白・黒・赤」の時代なんだそうです。

「白」というのは、白粉のこと。
実物を見せていただきましたが、本当に小麦粉のように真っ白な粉でしたが、これには水銀や鉛も含まれていたそうなので、あまり健康にはよくなかったでしょうね。

右側の包みを開くと左側の紙が入っています。中身は吹けば飛ぶような粉でした。


この白粉を練って、刷毛で何回も顔に塗っては和紙などで拭いとり、という動作を繰り返し何回もしたそうです。
遊女さんほど真っ白にしていたそうです。

こちらは携帯用の刷毛と紅筆のセットですが、とても小さいのにコンパクトに作られていました。
紅筆も一緒にしまえるようになっていました。


当時の化粧法は「色の白いは、七難隠す」ということざわにもあるように、白いのが第一でした。
今のような肌色のファンデーションはなかったのですから仕方ありませんが、私のような色黒人間は江戸時代には駄目だったのですね。

この白粉を髪の生え際まできれいに塗るのが最高とされ、富士額や襟足の美しさを競っていたようです。

次の「黒」というのは、鉄漿(お歯黒)のことを指します。

鉄漿というのは既婚女性の象徴ですが、実は結納が決まるとその女性はすぐに鉄漿をしたそうです。
この材料は錆びた鉄、酢、酒、米のとぎ汁に「ふしの粉」というのを混ぜて作ったそうですが、実物はかなり臭い代物だったとか。
それを毎日、朝起きてすぐ歯に塗っていたそうです。

またこの当時の女性は子供が生まれると眉をカミソリで剃り落としていました。
そして公式の場にでるときなどは、眉の上のほうに置き眉というのをしたそうです。
上流階級の人ほど、眉は剃り落としていたそうで、お公家さんだと男性でも眉はありませんでした。

口は真っ黒、眉はない、というのは、今から想像するとかなりぎょっとするお顔だったでしょう。

さて「赤」は口紅をさしますが、これは紅花から作られていました。
しかし高級なものは、オリーブグリーンのような色で、「笹紅」といったそうです。
こちらの浮世絵にもあるように、下唇だけは緑色に塗っていますね。


今は口紅といえば、スティックタイプのものがほとんどですが、当時は小さな板のようなものに練り状に塗ってあり、それを筆で描いていたようです。あるいはお皿に紅を溶いて、それを塗っている姿の浮世絵もありました。

このような口紅や白粉などの化粧品は、江戸時代には役者のブランドとして販売されていました。
そのあたりは今とあまり変わらないのですね。
また当時から、今でいうマニキュアに相当するものもあったそうです。

また江戸時代でも女性の顔の欠点のカバー方法というのがいろいろ指南されていたようで、口の大きな人の紅の描き方なども絵入りで説明してありました。

このような江戸時代の化粧のお話は、とても面白かったですね。

私は江戸時代の小説が好きなのですが、その頃の女性もこういうお化粧をしていたのかと思うと、小説の中の女性たちも身近に感じられます。

この講演会には100人くらいの方がいらっしゃったみたいですが、男性もかなりいて、驚きでした。

展示会には、当時使用されていた鏡台、化粧品、櫛、簪などが展示されていました。

いつの時代も女性は美しさを求めていたということがよく分かりました。

(この項、続く)

2012年2月25日土曜日

「江戸美人の化粧術」@ICU 1

ICU、といっても集中治療室のことではなく、国際基督教大学のことですが、ここに一度行ってみたかったのです。

「国際」と「キリスト教」という名前からしてハイカラなイメージだし、偏差値も高い難しそうな大学ですよね。

たしか、どこかの宮様のお嬢様も通われていたと思います。

今日はそのICUに行ってきました。

ここの湯浅八郎記念館▼で開かれた無料の公開講座に出席してきました。

この講座は展示に合わせて開催されるもので、ポスターを見たときから、行ってみたかったものです。


さてICUは私の住んでいる市の隣にあり、バスでちょっと乗ったところにあります。


正門を入ると、桜並木がずーっと続いていました。
曇っていたので写真がきれいではありませんが、お花見には最適な場所でしょうね。


構内がとても広々としていて、教会もあるし、きれいな校舎もあります。


私がいる大学はいかにも研究所というところなので、大違い。
アカデミックでハイソなところです。


この雰囲気は、大昔、私が通っていた大学と似ていましたね。


緑がたくさん生い茂っていて、西洋の古いお話にでてくるような建物もありました。

さて、朝はすごい雨の日だったので、ウールの麻の葉模様の着物にしました。
半襟も麻の葉模様です。


帯はさとさんからいただいたウールの帯。


この前、染めてしまった帯揚げ▼も使ってみました。そんなに真っ赤じゃなくなりましたね。

お気楽スタイルなので、帯板(帯の下に入れる下敷きのようなもの)もカットしてゆるく着ています。

講義の内容はとても面白かったので、また次にご紹介しますね。

2012年2月24日金曜日

「奸婦にあらず」

諸田玲子さんという人の小説を初めて読みました。

この方、1954年生まれだそうなので、もう55歳を超えているのですが、女性作家とは思えないような別嬪さんです。

諸田玲子オフィシャルサイト▼

そんな方の書いた歴史小説がこちらの「奸婦にあらず」。


新田次郎文学賞を受賞された作品ですが、かなりの長編小説で、文庫本でも厚さが3センチほどあったのですが、そんな長編を面白さのあまり、続けて2回も読んでしまいました。

ストーリーを簡単に紹介すると、彦根の若殿である井伊直弼と、彼女の愛人であり女スパイでもある「たか女」さん(実在の人)との物語です。

井伊直弼は「桜田門外の変」の主人公として歴史上でも有名な方ですが、実は彦根藩の14男だった(お父さんはすごい子だくさんでした)ので、殿さまとは縁遠く、「埋木舎」というところでひっそりと暮らしていたのです。
でも彼は誠実で真面目で勉強家で、努力家でした。

そんな若い武士に近づいたのが多賀神社で防人(スパイ)として教育された、たか女さん。
最初のうちは女の武器を使って、手練手管で直弼から情報を得ようとしていたのですが、そのうちに年下の直弼にころりと参ってしまい、スパイであることを忘れて、本当に好きになってしまうのです。

直弼とは相思相愛になったのですが、直弼のおうちのほうはどういうことか、跡継ぎが次々に亡くなったりして、彼は本当の殿さまの後継ぎになってしまい、江戸に行ってしまいました。

参勤交代で彦根に戻った時には密会したりしていたのですが、やはり殿さまともなると本妻をめとったり、もちろん政治の仕事もあるので、なかなか大変です。

そんなうちに日本はペリーが来たり、尊王攘夷派の運動があったりで激動の時代となります。

そして皆様ご存じのように、直弼は「安政の大獄」というのを行い、その恨みで水戸藩士に桜田門外で殺されてしまいます。

実はその事件があった3月3日の雪の日には、たか女さんも、その場で直弼が殺されるのを目撃してしまうのですね。

愛する人が目の前で殺されてしまうなんて・・・・。

直弼が亡くなった後もいろいろな事件が起こるのですが、「奸婦にあらず」は、そのたか女さんの激動の一生を描いた本です。

実はこの本にはもう一人の主人公がいて、長野主膳という国学者(実在の人)なのですが、直弼の師範役でもあり、またたか女さんの第二の愛人でもあるのですが、彼も最後は処刑されてしまいます。

他にも多くの人が殺されてしまうのですが、近江地方特有の柔らかい言葉づかいが、そんな殺伐さや激しさをソフトにしています。
長野主膳の口癖である「ほうやなあ」というのは、私も使ってみたい言葉ですね。

それに寝屋の情景もとても色っぽくて、いいムード。
宇江佐真理さんの時代小説はそれほど愛欲モードはないのですが、諸田さんの時代小説はかなり迫ってきますね。

この小説を読めば幕末当時の政治状況も分かりますし、彦根あたりの地理も分かるので、歴史好き、地理好き、旅行好きの人にはこんな面白い本はないと思います。

彦根が舞台となるこの小説を2回も読んだので、早くもう一度、彦根に行って、彼らが歩いたであろうお寺や神社を散策してみたいものです。

2012年2月23日木曜日

映画の前に・・・・

昨日の「はやぶさ」▼は新宿の映画館で観たのですが、座席を予約したそのあと、新宿御苑の目の前だったので、上映前の空き時間に新宿門から大木戸門までの通り道でお花でも眺めてみようと思いました。


写真の左側のこんもりと木のあるところが新宿御苑、後ろには都庁のツインビルが見えますね。
手前は都立新宿高校でしょう。

ところが道にはお花はまるで咲いていませんでした。
いつもなら梅がきれいな頃なのに、道路工事はしているし、浮浪者が多くて、いい気分とはほど遠かったですね。

かろうじて咲いていたのが、この椿。


そしてマーガレット風の鉢植え。


仕方がなくお花見は諦めて、映画館が入っているビルの中にある丸井をちょっと眺めることにしました。

1階にはなんでも999円という小物を売っているお店がありました。
1000円でなくて、999円というところが憎いですよね。
それでつい、入ってしまいました。

そして買ったのが、この大判のショール。
首の周りにふわふわがついていて、着物にもいいでしょう。
(ぼけぼけ写真ですいません。)


春向きのロング・スカーフも色がきれいなので、つい買ってしまいました。
私はスカーフを買うのが趣味なんですよね。


この二つを買ったら、お店の人が
「2点お買い上げの場合は、もう1点、どれでもお好きな商品をプレゼントします」と言うのよ。

ラッキー!

でも「店内にあるもの、どれでもいいです」と言われると、かえって何にしていいか、迷ってしまうもの。

普段は買わないような白のレース付きのスカーフを選びました。(写真は撮り忘れ)

安物買いの銭失いかもしれませんが、プレゼントと言われるとついウキウキしてしまいますね。

まぁ、2000円で小物が3点買えたのは、お得な買い物だったかしら。

2012年2月22日水曜日

「はやぶさ 遥かなる帰還」

思いがけず、映画の特別鑑賞券というのをいただいてしまいました。

そう、渡辺謙主演の「はやぶさ 遥かなる帰還」▼のチケットです。


それほど宇宙のことに興味があるわけでもないのですが、たまたま職場でこの映画の話の主人公となった人の講演会があったり、私の住んでいる市にはJAXAもあるので、是非見に行こうと思っていました。

そうしたら、なんと出かける前、ラジオのトーク番組に映画の原作者である山根一眞さんが出演していて、グッドタイミングでした。山根さんの話を聞いていたので、見どころもよくわかりました。

この映画のふれこみは「絶対に諦めない~日本の科学者・技術者たちの挑戦」というものでしたが、3億キロの遥かかなたで行方不明になってしまった「はやぶさ」が戻ってくるまでの7年間のストーリーです。

話の終結は分かっているものでしたが、引き込まれましたね。

「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」まで飛んでいき、そしてそこに着陸して石を採取するという役目をおっています。その後、「はやぶさ」はさまざまなトラブルに見舞われるのですが、チームの研究者たちの知恵と努力でなんとか乗り切るのです。

出演者はすごく多彩で、渡辺謙の他に、江口洋介、吉岡秀隆、石橋蓮司、長島一茂、藤竜也、山崎努、夏川結衣などが出ていました。
渡辺謙はこの映画で科学者役をするというので、わざとダサい恰好をしたとどこかに書いてありましたが、それでも責任感あふれる司令塔役でぴったりでした。

私の職場には科学者や科学者の卵という人が大勢いますが、それにしても江口洋介はかっこよすぎるわ。あんな素敵な研究者はお目にかかったことがないですね。

上映時間は136分という長い映画でしたが、飽きずに引っ張ることができたのは、山崎努の町工場のおっさんと彼の娘である朝日新聞科学記者である夏川結衣とそして小さな息子の話を織り交ぜたことが、単なるロケットの話だけではなく幅を広げていたし、分かりやすくなっていたと思います。

朝のラジオで山根さんが「ロケットからカプセルをイトカワにうまく着陸させるためには、カプセルが跳ね返ってしまってはいけない。それを防ぐために利用したのがお手玉の原理なのです」と言っていましたが、映画でもそのとおり、お手玉がうまく演出されていました。

そしてよかったのが、バックミュージック。あの辻井伸行さんが音楽を担当していましたが、壮大な宇宙にぴったりの曲でした。

このはやぶさがうまく帰還したので、2014年には第二のはやぶさも生まれるのだとか。

それにしても宇宙ロケットを打ち上げるのに、こんなに多くのスタッフが関わっているとは知りませんでしたね。

今日の着物は、なんとなく宇宙っぽいイメージのブルーの紬。(例のかけはぎ着物▼です)
白い絣が、星が点々としているようにも見えなくはないかしら?

100円均一で買った手ぬぐいを半襟にしています。


「はやぶさ」は最後はオーストラリアの荒れ地に到着するのですが、その夜空にまたたく星がとてもきれいでした。

≪追加情報≫
実はこのブログを見てくださったT高校の同級生から、素晴らしい情報がありました。

それは今はNECの副社長としてご活躍のクラスメイトのI氏が、渡辺謙さんと対談をされて、その内容が掲載された社内報を送ってくれたのです。

私自身は大学で仕事をしているので、この映画を見たときにもついつい研究者のことが身近に感じられるのですが、この映画のヒーローは研究者だけではなく、NECをはじめとする多くの民間会社に勤める会社員でもあるのです。
彼らは会社と研究の間で悩み、対立したりしますが、最後には一緒になってものづくりを進めます。

実際には映画のようなきれいごとだけではないでしょうが、苦労も多いことでしょう。

連絡をいただいたWさん、そしてNEC関係者の皆さん、どうもありがとうございました。

2012年2月21日火曜日

打ち上げはお蕎麦屋さんで

先日の三味線発表会の後は、近くのお蕎麦屋さんで打ち上げ会をしました。

ちょっと変わっているでしょ。

打ち上げ会といえば、普通はレストランとか小料理屋さんとかでするのでしょうが、ここは先生のお奨めのお店で、独特の雰囲気のあるお店でした。
なんでもサラリーマンだったご主人が脱サラをして開いたお店だそうで、店内のあちこちにご主人のこだわりが見受けられました。

とにかく普通のお蕎麦屋さんとは違い、蕎麦以外の食べ物の種類が充実していて、また日本酒や焼酎の取り揃えもたくさんあり、それに加えてお皿などの食器もよく吟味して選んでいるようです。

★前菜


左のお皿には、蕎麦の実の田楽、菜の花のからし和え、ニシンの燻製、蒲鉾が乗っていました。

右にあるのはお稲荷さんですが、中にはそばと、ネギ、それに天かすが入っていました。
外側はキツネ、うち側はタヌキというわけですね。

手前に見える箸袋の印鑑はご主人の手彫なのだとか。

この後にはこんにゃくの田楽も出てきました。

★焼きそば風


日本そばを揚げて、中華風に味付けしたものですが、お蕎麦の香りもよく、ぱりぱりとしていておいしかったですね。

★蒸し物


豆腐と蕎麦の実の蒸し物です。
味付けがとてもよかったですね。

もうこのあたりで、お腹はかなりいっぱいになりました。

★焼き物


カモ肉のロースト。
ホイル焼きの中はねぎと豚肉(?)
真ん中は刺身こんにゃくですが、こんにゃくはご主人の自家製だそうで、柔らかかったですね。

★天ぷら


ふきのとう、タラの芽、エビなどのてんぷら盛り合わせ。

蕎麦は硬めでした。いつも生協の柔らかく茹でたお蕎麦を食べているので、同じ蕎麦とは思えないほど歯ごたえがありました。

★デザート


蕎麦羊羹とでもいうのかしら、蕎麦の実を寒天で固めたもののようでしたが、甘くておいしかったですね。

今回の料理は「蕎麦会席コース」とでもいうのでしょうか、蕎麦や蕎麦の実などを使った料理が盛りだくさんでした。

お酒もおいしいので、ご近所の方、是非、一度足を運んでいただければ、きっと満足されると思いますよ。

食べログに出ています。
 
「原田」▼

2012年2月20日月曜日

大鹿児島展

だいぶ前のことになりましたが、池袋にある「全国伝統的工芸センター」で東京手描き友禅▼を見ましたが、そのあとはお隣にある東武デパートで「大鹿児島展」▼という催しをしていたので寄ってみました。
東武デパートができてちょうど50周年の記念イベントだそうです。

この物産展には、鹿児島飛行場の近くにある「錦灘酒造」という焼酎やさんが出店していて、私はここの焼酎が気に入っていて、これまでに何回か注文したことがあるのです。

★2008年にこの会社に行った時の様子はこちら▼でご覧いただけます。

その会社から「東京で催しをするので、来場者にはプレゼントがあります」というお知らせが来ていました。
そして「大鹿児島展」の会場でもらったのがこちら。
「てんからもん」という芋焼酎ですが、さっぱりしていておいしいですよ。


他にもいろんな焼酎を試飲させていただいて、赤くなってしまいました。

それで身体を冷やすために、同じ会場にあった鹿児島名物の「シロクマくん」を頂きました。
かき氷とアイスクリームが混ざったようなもので作られています。
目と鼻と口がついていますね。


昭和24年にできたものだそうで、その復刻版だとか。

食べてみると、中にもちゃんとフルーツや甘納豆が入っているのです。


こんな寒い時にかき氷なんて、と思うかもしれませんが、おいしかったので完食してしまいました。

鹿児島展では他にも大島紬とか鹿児島の名産品や食料品がありましたが、やはりその土地のものは、現地に行って買ったり食べたりしたいですね。

鹿児島市には2005年に仕事で行きましたが、その時に食べた黒豚のしゃぶしゃぶの味がおいしかったのをいまだに覚えています。
東京で食べたらそれほど記憶に残らなったかもしれないわね。

2012年2月19日日曜日

三味線 弾き初め会

今日は三味線のミニ発表会でした。

本当に身内だけの出演で、お客さまも長唄三味線をお好きな人ばかりの小さな発表会でした。
場所も市の施設を借りたので費用の負担もあまりありません。

思えばちょうど去年の今頃、このグループの演奏会を聴いて、なんとなく雰囲気がさっぱりしていてあまり堅苦しくないところがいいと思い、私も仲間に入れていただくことになったのでした。

2011年2月18日のブログ

1年経って、まだまだヘタっぴいなのですが、私は「供奴」というやっこさんの曲を弾きました。

ユーチューブにもありましたので、出だしだけでも聞いてみてください。
こちら▼

午前中の練習の時はなんとか納得がいくように弾けたのですが、午後の本番の時はメロメロになってしまい、やはり練習が足りなかったのかなと反省しました。

先輩たちの演奏です。
こちらは有名な「松の緑」
赤い布はお雛様の毛せんなのです。


「吾妻八景」という江戸の名所を歌った曲。


最後は「四季の山姥」という難しい曲で、演奏時間は22分もありました。
本手と替え手というアンサンブルがとても素敵でした。


アンコールには出演者とお客様がいっしょになって、「祇園小唄」を三味線の演奏と合唱で3番まで歌いましたが、みんなで歌うのは楽しいですね。

今日の衣装は演奏会だからと思って地味なシルバーの無地の着物と「運命の帯」にしました。
(朝、急いで写したので、画面がきれいでなくてすいませんが)

でも他の人は(かなり年上の方もいましたが)ピンクの着物、沖縄紅型の小紋、格子柄の紬など、みなそれぞれに好きな着物姿で演奏していました。


普通、長唄の演奏会というと、黒の紋付やおそろいの地味な着物が多いのですが、自分の趣味にあったカラフルな着物は見ていてもいいですね。

演奏会が終わってホッとしましたが、次回からは「汐汲み」という曲を習うそうです。
また新しい挑戦が始まりますね。

2012年2月18日土曜日

染めちゃいました

先日、銀座のあるお店で、安い帯揚げを売っていました。

無地の赤っぽい帯揚げが欲しかったので、ポリエステルでしたが、いちおう縮緬風。
それであまり色も確かめずに買ってきたのですが、うちに帰ってよく見たら、こんな派手な色でした。


「唐紅」というような色でした。
さすがにこれじゃ使いみちもないなと思って、しばらくそのままにしておきましたが、決心をして染めてみることにしました。

ネットで調べると、ポリエステルというのはうまく染まらないと書いてありましたが、だめもとでポリエステル専用の染料というのを買ってきました。


何色にしようか考えたのですが、とりあえずボルドー色というか、えんじ色になればいいやと思いました。

こちらが染料です。


この染料をよく振って、お鍋に入れて熱するのですが、染料がついてしまってもいいようなお鍋がなかったので、ホーローの密封容器を使いました。ここに染料と水とお酢を入れて、90℃に熱して30分かき混ぜるのです。

まだ70度です。


この中に、帯揚げをどぼんと入れてかき混ぜながら加熱します。温度が下がらないように、温度計を見ながらしました。


割といい色になりましたね。


でもお箸も真っ赤になってしまいました。

そしてそのあとは、色止めといって、下の写真の袋の中に入っている色止め用の材料を水に加え、また10分くらい煮立てます。


そして水で洗って、こんどは普通の洗剤で洗います。


出来上がった時は、ぶどう色のような色になり、満足しました。

そして干します。

そしてアイロンをかけたのですが、乾いたらこんな赤になってしまいました。
(実物は写真よりは茶色い感じですが)


染める前よりは落ち着いた色になりましたが、染料が750円、そしてガス代や水道代や労力を加えたら、やはり安物をあわてて買うのは駄目だと分かりましたね。
それに台所のあちこちが赤くなってしまい、がっくりきました。

染めるという作業は、いかに大変かが分かりました。