2012年4月22日日曜日

高貴な人々

昨日は明治神宮に蹴鞠を見に行った▼のですが、私はたまたま見た某カルチャースクールのチラシの「伝統文化に学ぶ」▼というコースの中に、「蹴鞠観賞は会費無料」という記事が出ていたので、それで葉書で申し込み、見事抽選に当たったので、出かけたわけです。
まずは「参集館」というところで「蹴鞠保存会」の方による蹴鞠の講義がありました。


ここに集まった人はこのカルチャースクール関係の人が多かったようですが、ところが、どうもカルチャースクールとは関係のない、どこかの皇族や貴族というようなやんごとなき方もかなり見えていました。なんとか会というハイソなグループの方々でした。
なんというかまるで私たち庶民とは雰囲気が違うのですよ。

どこが違うかというと、まずはお顔ですね。
女性はとにかく厚化粧で素顔は分かりませんが、とにかく男性も女性もお顔のつくりが大きいのです。目もお鼻もお口もどっしりという感じ。
それに服装は上質の生地で、デザインも凝っていました。
しかし何よりも違うなと思ったのは、姿勢ですね。
すくっと立つ、ゆったりと座る、というお姿は一朝一夕に身に付くものではないようです。
そのような高貴な方々の間に、どういうわけか入り込んでしまって、ごくごく庶民の私は、なんだかもじもじとしてしまいました。
そういった方々とご一緒する機会はめったにないのですが、とてもスマートに女性を引き立てているおじさまがいて、憧れましたね。ダークブルーのブレザーにグレイのズボン姿でしたが、まさに上流階級という感じでした。
実はこの「霞会」というのは、帰宅してからネットで調べてみたところ、昔の華族の会だったのでした。私の直感は当たっていたのですね!
このような方たちというのは、きっと血族の結束が強く、同じような人たち同士が結婚するので、それで似たような人が多くなるのではないだろうかと想像できますね。

それにしても、上流階級の人というのはオーラがまるで違っていました。

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さて蹴鞠の講義ですが、昨日のブログにも書きましたが、今から1400年ほど前に中国から伝わった競技だそうです。 その後、平安時代や戦国時代、江戸時代には広く一般庶民まで愛好されていたそうですが、明治維新でいったん途絶えてしまいました。その後、明治天皇が復活するようにというお達しを出したそうです。



毬は鹿の皮をはいで、そして馬の背中の皮で縫い合わせてあります。それに膠が塗られています。とても軽いものでした。

一番独特なのはこの装束でしょうね。 お相撲の行司さんのようなスタイルに、靴のようなものを履いています。

蹴鞠をする場所は毬庭というそうですが、ここは14メートル四方で、テニスコートのようなところです。 そしてこの四方に松・桜・柳・楓の木を植えてあります。

蹴る時は「アリ」、「ヤー」、「オウ」という声を出して蹴るそうです。 優雅な競技ですが、実際にはかなりみなさん、ハッスルして毬を蹴飛ばしていましたね。

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蹴鞠は外で行われたのですが、ちょうどその時、明治神宮では結婚式も行われていて、白無垢姿の花嫁さんを見かけました。神殿でのお式が終わって結婚式場へ行く途中だったようです。


蹴鞠だけでなく、結婚式の行列も見ることができてラッキーでした。

この日の装いは、古い日本のスポーツに敬意を払うように(?)、白の牡丹柄の着物と松と手鏡模様の重厚な帯にしました。
(フラッシュをたいて写したので、影が写っていますね。)

二重太鼓がうまくいかなくて、何回もやり直しをしてしまいました。
源氏物語風の絵柄が蹴鞠とマッチしたでしょうか。



それにしても明治神宮には多くの日本人や外国人が来ていました。

4 件のコメント:

ひょっこり さんのコメント...

まあ~今、としちゃんブログを数日前からのを振り返ってビックリしているとこです。 もう、当たりすぎ~です。
 でも良かったですね。私の運を持っていかれたかも?(笑)命を賭けた「ビスケットまつり」今年はみごとかなぶりみたい。まっ、こんなことも多々あります。細く気長にのんびりやっていきます。
 それにしても「霞会」ですか~。「すっと立ってゆっくりと座る」ねえ。私なんかもったり立ってドスンと座るくちですから残念!

 それに明治神宮の結婚式で思い浮かべるのは沢尻エ○カだし・・どこまでミーハーなのでしょう、ぐすん。
 としちゃんのお支度も立派に「霞会」にみえますよ~♪

としちゃん さんのコメント...

ひょっこりさん、すごいでしょ!
やはり葉書に楷書できちんと書く、というのが一番みたいね。これは抽選マニアには基本中の基本なのでしょうけれど。

霞会、ウィキペディアで調べてみましたが、由緒正しい家系の人しか入れないみたいですよ。
あの帯はボロ市で2000円で買ったものなので、霞会とはほど遠いわ。

あのエ○カさま、明治神宮だったんですか。派手な衣装でしたよね。

さと さんのコメント...

蹴鞠も白無垢の花嫁行列も京都では下鴨神社で行われます。
明治神宮は広いところですよね〜一度だけいったことがあるような記憶ですが。
としちゃんの着物も気品あふれてますよ。

忙しすぎてブログが中々追いつきませんが(苦笑)読ませて頂いてます。コメント書けなくてゴメンね。

おおしまとしこ さんのコメント...

さとさん、お忙しいところコメントありがとうございます。
蹴鞠保存会の方のお話だと蹴鞠は関西では年に8回から10回ほど行われるそうですね。
私が以前、西陣に行ったとき、白峰神社というのがあり、そこは蹴鞠発祥の地だとかで、サッカー選手もお参りに来るようなことが書いてありました。
でも東京だと本当に見る機会は少ないですよね。
さとさん、遊びすぎて疲れないようにね。(笑)