2012年5月22日火曜日

行ってきました ボストン美術館展

先日、市内の無料講座で「ボストン美術館展 文化講演会」▼を聞いたため、すっかり展覧会に行ったつもりになっていました。

今朝の新聞で、皇太子がこの展覧会を観賞されたという記事を読んで、
「あれ、私は招待券があるのにまだ行っていなかったのだわ」と思い出しました。

それで今日はちょうど休みだし、雨降りなので空いているかもしれないと、上野の東京国立博物館まで行ってみることにしました。


ところが雨の平日の午前中だというのに、会場は超満員でろくに作品を見ることもできないくらい混んでいました。


人ごみをかき分けて歩くのは疲れますね。

それでも奈良時代から明治時代までのおよそ10世紀分の日本の至宝ともいえる作品がそろっていてさすがでした。

これらはフェノロサやビゲローなどによってアメリカに持ち込まれたものです。

仏像もあれば絵画、絵巻物、能装束や刀剣までありました。

「吉備大臣入唐絵巻」は本当に面白いですよ。
吉備大臣が唐で活躍をするシーンがあれこれ描かれているのですが、囲碁の勝負の時、碁石を飲み込んでしまったので、下剤まで飲まされてそのあとが大変・・・・なんてことまで描かれているのですから。


「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」は先日、静嘉堂文庫で見た絵巻▼の兄弟分ですね。

江戸時代の絵画もたくさんありましたが、なかでも圧巻は曽我蕭白の「雲龍図」。

大きいとは思っていましたが、ここまででかいとは・・・。
ふすま8枚分くらいあったかしら?


他にも蕭白が仙人を描いた絵には、講演会の時に学芸員さんが教えてくださったとおり、小さな白と黒のウサギがいて、ホント可愛らしかったわ。
このウサギに気付いた人は少ないだろうなと思いました。

蕭白の絵は劇画のように感じました。現代でも絶対に通用する絵描きさんですね。

私の好みから言うと着物の展示がよかったですね。
小袖も帷子にも、ぎっしりと刺繍が施されていて、さぞかしこれを着たら重いだろうと思いましたね。


今回の音声ガイドは中谷美紀がガイド役をしていたせいか、みんな首から下げていました。

下の金ぴかの絵は尾形光琳の「松島図屏風」です。
俵屋宗達の絵に比べると躍動的ですね。


それにしてもあまりに人が多くて疲れました~。
おまけに雨用草履の鼻緒が痛くて、疲労倍増でした。

今日の装いは雨の日用のポリ着物。
かなりしっかりと濡れてしまいました。


合わせたのは、やはりポリの万能黒帯。
この帯は何回登場したかしら。もう十分に元は取っていますね。


これだけでは寒かったので、黒地に小さな花模様の入った羽織を着ました。
もう5月だというのに寒かったですね。

「ボストン美術館 日本美術の至宝」▼は東京は6月10日まで。
そのあと、名古屋、博多、大阪を回るようです。

2 件のコメント:

マサ さんのコメント...

この美術展はかなり話題になっていますよね。
見ごたえがあったでしょ。
これだけ多くの美術品が海の向こうに渡ったのかと思うと残念な気もしますが、日本にあったら空襲で焼けていたかもしれないので、かえってよかったという見方もあるみたいですね。

昨日は、雨の肌寒い日でしたよね。
美術館に行くのにはピッタリの日だと思うけど(空いているはず)、でも混んでいたのね。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、雨の平日でも駄目でした。
こんなに混むのならもう東京国立博物館は行きたくないわ。
もっとマイナーな美術館のほうが落ち着いて見られますね。
テレビでもやっていたし、あちこちで宣伝しているから無理もないけれど、あまりに混みすぎです。
招待券1500円でしたが、あんなに混んでいるのなら半額にしたらいいと思ったわ。