2012年10月14日日曜日

「三弦」 ~アジアから日本へ~

先日、池袋の東京芸術劇場で行われた「三弦」をテーマにした演奏会に行ってきました。


この時は仕事を早引きして職場から駆けつけたのですが、なんと途中で電車の事故に遭ってしまい、大幅に遅れて到着。
そのため、最初のほうの義太夫と地歌は聞くことができませんでした。返す返すも残念だったわ。
その時のブログはこちら▼

私が到着したときは、第一部の一番最後の長唄「越後獅子」が始まるところでした。

この曲は、今年の春には私も演奏した曲なのですが、三味線が4丁、唄が4人、そして笛や小鼓、大鼓などが揃っていたので、賑やかに演奏していました。

このコンサートホールは初めて行ったのですが、舞台の両脇には大型スクリーンが設置されていて、そこには演奏者の映像と、歌の文句が表れるという仕組みでした。
三味線の撥の様子などがばっちりと写される設備だったので、演奏が良く分かりました。
でもその分、映像に気を取られてしまい、生の音をしっかりと聞くということはお留守になってしまうような感じもしましたね。
字幕付きの洋画を見ているというふうかしら?

第二部はアジア各地の3本の弦楽器の競演。

こちらはロビーに展示されていた各国の「三弦」です。


まずはモンゴルの「シャンズ」という楽器の演奏でした。初めて見ました。
モンゴルの青い民族衣装と帽子をかぶった可愛い女性演奏家が弾いていましたが、棹がすごく長くて重たそうでした。
胴体の部分はニシキヘビでできていて、指に竹を挟んで弾いていました。
「草原を走る栗毛の馬」という曲は、小刻みな演奏で、なんとなくバンジョーを思い出させるような音色でした。

次は琉球の三線の演奏。
沖縄風の着物を着て、特殊な帽子をかぶった男性が沖縄箏と一緒に演奏していました。
三線は三味線と比べるとかなり小さめのようでした。

日本の三味線というのはこの三線から伝わってきたのですね。
初めは堺に来て、その後、江戸に伝わってきたということでした。

琉球大学の先生の解説がありましたが、もともと西アジアのペルシャあたりで生まれた3本の弦の楽器が、北方、中央、南方の3つのルートで中国や日本に伝わってきたそうです。

琉球の三線と琉球舞踊があり、その後は、中国の大三弦という楽器の演奏でした。
上海生まれの女性がドレスを着て演奏していました。
これもやはり棹が長く、蛇の皮が貼ってあるのはモンゴルの楽器と似ていましたが、こちらは5本の指で弾いていました。
ギターとマンドリンの中間のような音色でしたね。

その次は「津軽じょんがら節」でしたが、小山豊さんという男性の弾くじょんがら節は若々しくて都会的な感じがしてかっこよかったですね。津軽三味線というともう少し泥臭いものだと思っていましたが、白い着物に袴で、べっ甲の大きな撥で弾く小山さんは素敵でしたよ。東京生まれの方だそうです。

小山豊さんのHP▼。(音楽入りなので開くのに少し時間がかかりますが、かっこいいです!)

最後はその津軽三味線と中国の大三弦のジョイントで、新曲を演奏しました。
お互いの国の伝統を生かしながら未来への希望があふれるような演奏で、いわゆる民族楽器のイメージを超えたものだと思いました。ジャズのようにその場の雰囲気で掛け合い演奏をしているような場面もあり、国際的にはいろいろ問題のある両国ですけれど、よく二人の息があっているように思いました。


この演奏会は東京都が伝統芸能を守る「東京発・伝統WA感動」▼という文化発信プロジェクトの一環として行われているもので、この演奏会以外にも子どものための伝統芸能体験とか「東京大茶会」などいろいろな催しが行われています。

こういう文化のために税金が使われるのはいいと思うのですが、あまりにも大がかりで、プログラムにしても立派すぎますね。

おまけに今回の司会は元NHKの葛西アナウンサー(伝統芸能にとても詳しい方でした)だったりして、お金を使っているなというのがよく分かります。

私としてはプログラムに高級な用紙を使ったりしなくてもよいので、あまりお金をかけずに、もっと安い料金で演奏会に行けると嬉しいのですが・・・・。



4 件のコメント:

マサ さんのコメント...

まぁ、立派な会場ですね。プログラムもゴージャスで、楽しめたことでしょう~。

モンゴルの民族楽器に目が釘付けになりました。
「ニシキヘビ」でできているとは。きっと高価なものなんでしょうね。

そういえば、先日「ヒカリエ」にミュージカルを見に行ったときも、舞台の両脇のスクリーンに字幕が出ました。
すごくわかりやすいのだけど、字幕をしっかり読んでいると舞台の動きを見逃しちゃいますね。

ずんこ さんのコメント...

三弦というのはみんな弦が3本ということなのでしょうか?
同じような構造で各国で楽器ができているのは興味深いですね。それでいてそれぞれ音色など違ってすごいなと思ってしまいます。

小山さんのHP見てみました。音楽も彼もかっこいいですね!
いつだったかロック混じりの三味線をやっていた兄弟がテレビに出ていましたが、彼らも津軽三味線でしたっけね。 
伝統芸能が若い人にも受け継がれていくのは嬉しいですね。

としちゃん さんのコメント...

マサさん、もうヒカリエに行ったんですか。
ミュージカルも字幕が出てくるの?
分かりやすくていいでしょうけれど、ちょっと落ち着きませんね。

三弦はほとんどがニシキヘビなんだそうです。
日本に来てヘビがあまりいないので、猫の皮になったとか。犬の皮のもあるそうですよ。マサささんにはちょっとお気の毒な話ですけれど・・・・。

としちゃん さんのコメント...

ずんこさん、小山豊さん、かっこいいでしょ。
ちょっと茶髪でした。

テレビでご覧になったのは吉田兄弟だと思いますが、あの人たちもすごいですよね。
きっとギターの感覚で三味線を弾いているのだと思うわ。

若い人たちにも日本の楽器に触れてもらいたいわね。