2012年10月15日月曜日

大和文化会 ~奈良時代のお墓~

先日、久しぶりに銀座まで大和文化会のセミナーに出かけてきました。

今回のお話のテーマは「奈良時代のお墓」です。

講師の先生は奈良の元興寺文化財研究所▼の狭川真一先生という方でしたが、これまではいかにも重鎮という感じの長老の先生が多かったのですが、狭川先生はまだお若くて、ばりばりの関西弁でしゃべくる面白い方でした。

お墓の話などというと辛気臭いものですが、でも今回はスライドを用意されていて、お墓のあるところの現代の風景の説明もあったので、分かりやすかったですね。

奈良時代以前は横穴式のいわゆる古墳と呼ばれるものでした。

ところが奈良時代のお墓(主に天皇のお墓)というのは、里山と里山の間に抱かれるような小山の中腹にあるというのが特徴なんだそうです。
丘陵というようなところにあり、山全体がお墓なんだそうです。
そしてそのお墓はほとんどが南を向いているそうで、風水を信じていたのでしょうね。気持ちの良くなるような場所にありました。

また奈良時代以前は土葬だったそうですが、702年に持統天皇のときから火葬になったそうで、それは当時としてはかなり斬新な出来事だったようです。

骨を入れる骨壷もいろいろと見つかっているようですが、どれも丸い壷のような形をしていました。

お話は主に奈良地方のお墓のことでしたが、福岡県にある太宰府でもやはり同じように火葬を行い、似たような形の骨壷を用い、盆地の周りにお墓を築いていたようです。

これは当時の律令に詳しく書かれていて、奈良時代は律令国家が確立した時代だったのだということが分かります。

お墓の話もそれなりに面白かったのですが、それ以上に面白いと思ったのは、こういうことを真剣に研究している人がいるということですね。
私の職場にいるのは理系の研究者ばかりですが、研究の対象は違っても、人知れず研究しているというのは、やはり調べることが好きなんだろうなと思いました。

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この日は、出かけるときに着た着物の身八つ口がびりっと破けてしまい、仕方なく紅ミュージアムに行った時と同じ茶色の紬▼にしました。

帯は前回の青のつけ帯ではなく、うたどんさんからいただいた白っぽいお花模様の帯にしてみました。


それにしても着物が破けた時には慌てましたよ~。
大和骨董市(神奈川県です)で買ったリサイクル着物だったので、破れやすかったのかしら?

ちょっと針と糸で繕ってみたのですが、慌てるとうまくいきませんね。

この茶色の紬はかなり太めに見えますね。


あまり慌てていたので、帯の図柄が真正面過ぎてしまいました。
もう少しどちらかに寄せたほうがよかったわ。




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