2012年12月31日月曜日

今年も最後になりました

夕焼けの富士山です。


あと数時間で2012年も終わりです。

母のホームに出かけたら、玄関に立派なお供えが飾ってありました。

可愛いへびちゃんも一緒です。


職員の方たちの暖かい気持ちが伝わってきます。

でも母は今日が大みそかということは分からないようでした。

娘からは、Yくんの元気な姿の写真を送られてきました。

親はどんどん老けていく、孫はどんどん成長していく・・・・。

これが人間の姿なんでしょうが、楽しくもあり、辛くもありますね。

来年はへび年ですが、ブログ仲間のHさんの言葉を借りれば
「脱皮」の年なんだそうです。

そうですね、新しい年は、古い殻から抜け出す年としましょうか。

今年も1年間、ありがとうございました。




2012年12月30日日曜日

元気の出る着物

今年のことをあれこれと振り返っていたら、悔しかったことが思い出されてしまいました。

嫌なことはすっぱり忘れようと思っていても、つい頭のどこかをよぎることがあります。

おまけに外はど~んよりとした雨模様。
なんだか、気分が落ち込みます。

そんなときは、黄色いものを身に付けるとよい、ということを思い出しました。

名古屋へ行ったときに買った黄色の着物▼を出してみました。


大須観音にある「コメ兵」で定価が500円でした。
おまけに、その日は何でも20パーセント引きだったので、なんと400円で手に入れた着物です。

着てみると、元気が出てきます。

やはり黄色いものにはパワーがあるのかしら。


あとは黒の長羽織と黒のロングマフラーをして出かけました。

新宿で見知らぬおばさまから、
「あら、それ黄八丈でしょ。いいわね。私もそういうのを探していたのよ」と
着物を触られてしまいました。

まさか400円とは思わなかったでしょうね。

私は、相手がいる場合はあまり妙な格好をしないように、相手の人とバランスが取れるように、いちおうは気にして着物を着ます。

でも一人で出かけるときは、年も気にせず、自由な着物にしています。

本当はこういう着物はお嬢さんの着るものでしょうけれど、おばあさんでも構わないでしょ?

黄色パワーで今年の厄も払えたかしら?


2012年12月29日土曜日

今年の3冊

私の読書傾向はかなり偏っていて、テーマが気に入ると、そればかり追いかけるタイプ。

たとえば2008年は「源氏物語」がブーム▼でした。

そんな私ですが、最近は特に読書が偏向していています。
ある一人の作家を追いかけるというパターンですが、そのほとんどが女性作家です。

去年は宇江佐真理さんと植松三十里さんの江戸時代の小説が私のブームでした。
このお二人の小説はほとんど読みつくしたので、今年は少し他の著者にも目を向けて、時代の幅も広げてみることにしました。

私の場合、通勤時間が長くかかるのですが、おかげでかなりの本を読むことができました。
家にいると、寝る前くらいしか落ち着いて本は読めませんもの。

ということで、とりあえず今年の私の中でのベスト3。


永井路子さん
「美貌の女帝」▼
奈良時代の女帝元正天皇のお話。
結婚して家庭を守るという選択をせず、天皇となり国家のために独身を貫いた女性の内面を描いた歴史ストーリー。


平岩弓枝さん
「魚の棲む城」▼
田沼意次と、彼の幼馴染のお北さんを軸とした歴史ラブストーリー。
悪人の代表のように言われている田沼意次ですが、こんなに意欲的で、愛情たっぷりのいい男だったのかが分かります。
平岩さんほど、守備範囲の広い作家はいらっしゃらない。
いろいろなジャンルの本を書いていらっしゃいますが、その中でも江戸時代を舞台とした小説はどれも清々しい読後感が味わえます。


諸田玲子さん
「奸婦にあらず」▼
江戸幕府末期に生きた井伊直弼と、その愛人おたかさんが主人公となる歴史ラブストーリー。
この本の舞台になる彦根に行ったのですけれど、大雪のため、彦根城まで行けませんでした。
いつか再挑戦するつもり。

*****

こうして並べてみると、私の趣味は歴史上の実在人物を主人公とした小説が好みになりますね。

歴史小説に接していると、中学や高校のときの勉強がなんと無味乾燥でつまらなかったか。

こんなに人々がイキイキと生きて、そしてその積み重ねが現代にもつながっているのだということを、歴史小説は教えてくれます。

私も以前は歴史小説はあまり興味が持てないところもありました。
でも自分が体験できなかった時代を、活字の中で体験できるというのは、ほんとうにワクワクして素敵なことです。

遠い昔に生きた男や女の喜びや悲しみを、共感できる時間が一番幸せですね。





2012年12月28日金曜日

仕事納め

今年の年末年始は曜日の並びで、正月休みが多い方もいらっしゃることでしょう。

そして官公庁の御用納めが金曜日となったので、今日が仕事納めの職場も多かったと思います。


私も仕事納めでしたが、通常の仕事納めに加えて、自分の仕事も一段階を終えることになり、あちこちに挨拶をしていました。

私の場合、フルタイムの仕事ではなく、比較的自由な立場での仕事でしたが、それでも理不尽なことや面倒なことがなかったとは言えません。
周りの方に助けられてやってきたということもたくさんあります。
そういうことを体験できたことに感謝しつつ、今年の仕事を終えました。

2013年からは良い環境になるかもしれないし、あるいは悪い状況に落ち込むかもしれない。
それは運命かもしれない。

孫のいる年になって、新しいことを始めるのは無理かもしれないけれど、少しゆっくりとしながら、楽しみを見つけていけたらいいな、と思っています。


2012年12月27日木曜日

太鼓 大好き!

昨日は、「新・純邦楽ユニット WASABI」の<和楽器ワークショップ>に参加してきました。
来年1月にあるコンサートの事前体験学習会です。


私が「WASABI」に初めて出会ったのは、去年の5月の連休の時、新宿にある廃校になった校舎を利用した「芸能花伝舎」でのこと▼
その時のコンサートが素敵で、衝撃的だったのです。

普通、邦楽の舞台というと、男性は紋付に袴姿です。
それも、りりしくていいのですけれど、演奏する姿が無表情なのがどうも私には気になるの。

ところがWASABIの面々の舞台は、邦楽の演奏のときでも、現代音楽の演奏のときでも、とてもお洒落で楽しくて、笑顔が素敵だっのです。

WASABIの公式HPはこちら▼

メンバーはまずは「吉田兄弟」のお兄ちゃんの津軽三味線。
ものすごい指使いで、思わずため息が出るほど素晴らしかったです。


すらりと長身なのは尺八の元永さん。
幼い時は海外で生活していて、その反動からか、日本の文化に惹かれて大学から尺八を学んだそうです。


「貴公子」という雰囲気の箏の市川さん。
中学の時にギターを始めて、その後、沢井一門という箏の名門の門下に入ったそうです。
「箏は意外と軽いですよ」と説明しているところです。


太鼓や鳴りもの担当は美鵬さん。
金髪をなびかせながら太鼓を打つ姿も、明るいおしゃべりもかっこいい。
おじい様もお父様も太鼓のプロなんだそうです。


ワークショップでは、すべての参加者が一人ずつ、それぞれの楽器に触れることができました。

一つの楽器につき、20分程、手ほどきを受けました。

まずはお琴の爪を選んでいるところ。


「手は猫の手のように・・・」と説明を受けています。


お次のコーナーでは太鼓の練習。
6種類の太鼓があり、それぞれ音や感触が違いました。
でも太鼓は、叩くと音が出るので、すごく気分がよかったですね。
太鼓の皮は牛の皮だそうで、ちょっと意外でした。


風鈴や、ベリーダンスの時に腰に巻くアクセサリーも「鳴りもの」になるそうです。


尺八は本当に難しくて、私は20分の間、1回も音が鳴りませんでした・・・。
虚無僧のように吹くことができるのは、かなり修業を積まないとだめなんでしょうね。


こちらは津軽三味線の練習です。
私の三味線は長唄三味線と言って、種類が違うので、一度、津軽三味線を弾いてみたかったのです。かなり重量がありました。


最後にはみんなで「ソーラン節」の演奏。

どれでも自分の好きな楽器を選んでよい、というので私は太鼓にしました。
こんなに気分が良くなれるとは!

メロディーはプロの尺八が担当しましたが、なんとか曲になりました。

最後は、写真撮影大会。
4人のお兄さんたちは嫌な顔一つ見せずに、参加者ひとりひとりずつと一緒に写ってくれました。


プロの人は、素人にはご自分の楽器を触ってもらいたくないのでは、と思うのですが、自由に触らせてもらい、いろいろと説明をしていただき、本当に楽しいひと時でした。

この楽しい催しは市の文化財団の主催だったので、無料で体験できました。
高い住民税を払っているので、こういう催しがあると、元を取り返したようです。
小学生から80歳くらいのお年寄りまで、みんな満足な様子でした。

来年1月の本当のコンサートが一層、楽しみだわ。




2012年12月26日水曜日

1週間ぶりの着物

何かと忙しくて、着物を着たのは1週間ぶり。
ちょっと間があくと、身体が淋しくなります。(?)

骨董市で格安で買ったのにかけはぎ代が高くついたシルバーグレイの紬▼と、神楽坂に行ったときに、おだてられて買ってしまった帯▼の組み合わせ。
リサイクルばかりです。


写真では分からないのですけれど、帯を右巻きに巻くと、お腹のお花のところにポツンと何かのシミが見えてしまうのです。
それがちょうどお花と同じオレンジ色。

なので、気にしなければ分からないんですけれど、やはり気になるので、いつもと反対に左巻きに巻きました。

うーむ、手がよく動かなくて、巻きにくかったですね。
それにしても何の花でしょう?


お花が隠れないように、薄い色の帯締めにしたけれど、かえって濃い色のほうがよかったかな。

それにしても、背中のシワが気になりますね。

この姿で、邦楽の人気ユニット「WASABI」のワークショップに▼行ってきました。

WASABIは津軽三味線の吉田兄弟のお兄ちゃんのほうのユニットですが、とにかくメンバー全員が若くてかっこいいのよ。
琴、尺八、鳴りもの(太鼓)、そして津軽三味線の4人組です。

来年の1月にコンサートがあるのですが、事前に楽器を触って体験学習できる、というワークショップでした。

最高に楽しかったわ。

ワークショップのご紹介はまた後で。



2012年12月25日火曜日

大片付け

「断捨離」という言葉がだいぶ前に流行りましたが、今、部屋の大片付けに取り組み中。

年末ということもありますが、ガス暖房の騒動があったり、娘が孫と一緒に泊まりがけで来たりして、普段とは違って昼間に在宅していたら、いろいろと家の中のことが目に付き始めて、もう少し身軽にしようと思ったのでした。


(写真は「いちごの木」)

特に着るものに関して、もう少し減らさないと。

私の場合、洋服は家で着るもの、
外出(仕事)の時に着るもの、
スポーツジムに行くときに着るもの、などが
それぞれ、シーズンごとにあります。

おまけに和服もどんどん増えて
普通の袷(裏がある着物)、
単衣(裏がない着物)、
夏物(透けている着物)があり、
それに加えて帯もいろいろ種類があり、
他にも下に着るもの、小物(帯締めとか半襟とか)、草履などが増えてきました。

これも今年ふえてしまった紬の着物と帯。
私の場合、洋服よりも和服のほうがサイズが合うのです。
それで骨董市などで手ごろなものがあるとつい、買ってしまうのですよね。


衣類の保管場所を確保するためには、その他のものを減らさなくてはいけない。

その対象になったのは主に料理関係のものでした。
もう子どもが巣立った後は手作りのお菓子道具はいらない。
大皿なども処分することにしました。

私の片づけの基本方針は、
第一には手の届かないところには、ものを置かないようにしました。
踏み台を使ってものを取りだすのは面倒だし、危ないしね。

また収納は8分目くらいにして、隙間を作るようにスカスカにしました。
ぱっと見て分からないと、探すのに時間がかかってしまいます。
それがイライラのもとになるので、分かりやすい収納にしました。

まだ全部終わっていないのですが、モノの贅肉と、肉体の贅肉はとらないと。

これからどんどん老いていくので、まだ動ける今のうちに整理しておきましょ。

2012年12月24日月曜日

実は大変だった・・・・

世の中はクリスマス・ムード。
3連休で街も賑わっているようですが、実は我が家はこの2週間ほど、大変な状況だったのです。

といっても重病だったり、事件に巻き込まれたというわけではないのでご安心を。
実は我が家の暖房システムがダウンしてしまって、その対策に追われていたというか、振り回されていたのです。

(こちらは、数年前、お花の教室で作ったクリスマス用の飾り。
今年はこんな手作りをするほどのゆとりもなかったわ。)


そもそも昔の生活様式だったら、暖房は火鉢やこたつ、石油ストーブなど、シンプルで修理しやすいものを使用していましたね。

ところが今の住まいは、オール電化システムとか、全館暖房システムになっていて、機能も高性能になった代わりに、複雑なシステムになっていて、一たん故障すると、簡単には修理ができません。
それに生活パターンも身体もその便利さに慣れてしまっています。
ですからその元締めがダメになると、家全体の暖房はきかなくなってしまうし、生活レベルもダウンしてしまうのです。

うちの場合は、ガスの暖房システムなのですが、大元のボイラーの部分が故障してしまったので、お湯の温度は上がらない、浴室の暖房が効かずお風呂が寒い、追い焚きができないので後に入る人は大変、浴室乾燥が使えないので洗濯物が乾かない、床暖房が効かないのでエアコンやハロゲンヒーターにしたら暑過ぎて気分が悪くなる・・・・と、ほとほと困った環境になってしまいました。

もちろん修理には来てもらいましたが、それが1回では終わらず、何回も電話をしたり、仕事の調整をしたりで、振り回されていた日常でした。

そんな中、娘から写真が届きました。
クリスマス・プレゼント用に送金していたお金で「せんせい」を買ったら、孫が大喜びしたという写真です。
イライラしていた生活がほっこりとしました。
初めてのお絵かき(?)をした嬉しそうな孫の顔を見ると、こちらも気持がほころびます。


「せんせい」は娘が小さかったときにも愛用していたのですが、ロングセラーの玩具ですね。

昨日、ようやくガスの修理が終わりました。

暖かくなったお風呂場でゆったりとお湯につかり、安全でほんわりと暖かくなる床暖房の部屋でのんびりできました。

冬が寒いのは当然なので、外に出かけるときに寒いのは我慢ができますが、家の中が寒いのは、もう耐えられない体質になってしまったのですね。

震災に遭われた方のことを思ったら、「そんな柔なことではいかん」なのですね。
そしてこういう進化した技術を提供してくれる時代にも感謝しつつ、なんとも複雑な心境です。



2012年12月23日日曜日

三味線のお稽古じまい

今年の三味線のお稽古が本日で終了になりました。
次回は来年の1月第2週からになります。

昔からお稽古事は「6歳の6月6日から」と言われているようですが、私の場合、その何十倍もの年月を経て、「○○歳の手習い」とでもいうように、年をくってから始めたので、幼少のころから三味線に馴染んでいた人に比べたら、まるで進歩がないかもしれません。

気づいたら、もう4年ほど長唄三味線の世界に入っていたのでした。

三味線を始めたきっかけは、私の母を施設に入れるとき、母の持ち物の片づけをしていたら、押し入れから皮が破れてボロボロになった三味線が見つかりました。
捨てるしかないかと思いましたが、念のため和楽器屋さんで尋ねたところ、修理したら弾けるようになると言われ、それなら代わりに私が弾いてみようかしらという単純なもったいない精神から弾き始めたわけで、何も高尚な思いがあった訳ではありませんでした。

おまけに私は音楽は中学生のときまで学校で習っただけで、楽器というものには洋楽器すら、ろくに触れたことがなかったのです。

ですから、三味線の「し」の字も分からない状況からのスタートでした。

一番最初は座り方、三味線の構え方から教えていただきました。
撥の持ち方も分からない、糸の張り方も分からない状態でした。

そんなふうにして始めた三味線ですが、それでも1週間に1回のお稽古を続けるうちに、なんとか音が出るようになり、たどたどしくとも曲が弾けるようになりました。

最初の2年ほどの先生は「お師匠さん」という雰囲気のいつも和服姿の先生でしたが、曜日の関係などでその先生とはご縁がなくなりました。
その先生から「とにかくどんな短時間であっても、毎日、弾くように」と言われたので、その教えを守り、旅行のとき以外はほぼ毎日弾くようにしています。
とはいえ、音が出るものなので家族の迷惑を考えると長時間は弾けず、1日20分程度なのですが。

今の先生は、学校の音楽の先生のようなタイプで、前の先生とは教え方もまるで違うのですが、私のような初心者にはとても分かりやすい教え方をしていただき、またお稽古時間も長くて熱心な先生です。
おまけにお月謝も格安なので、私としてはラッキーな巡り会いができたと感謝していいます。


三味線を始めたのが直接の影響ではありませんが、着物の生活を楽しむようにもなりました。また歌舞伎や邦楽の世界にも親しみを感じるようになりました。

この年になって、今までと違った世界があることに気づかされたのは、とても幸せなことだったと思います。

人生は何がきっかけとなるか、分からないものですね。

私の場合、明確な目標がある人生ではなく、流されているようなことが多いのですけれど、出会いは大切にしていきたいと思っています。

いつまでたっても上達しないのですが、今年最後のお稽古を終えて、そんなことをふと考えてしまいました。

(写真はFUZZYさんから拝借いたしました)




2012年12月22日土曜日

渋谷ヒカリエ

渋谷ヒカリエ▼に行ってきました。

ここは今年の4月にオープンしたのですが、オープン直後はきっと大混雑するのだろうと思い、出かけるのを封印していました。
そろそろ人も少なくなっただろうと思い出かけてきましたが、ちょうどクリスマスシーズンだったので、めちゃめちゃ混んでいました。

昭和人間である私にとっては、あのビルは「ヒカリエ」と呼ぶよりも、「東急文化会館」と呼ぶのが相応しいわ。

子どもの頃から思い出が詰まっている場所です。

親と一緒でなく、中学生の時、初めて友人と連れだって映画を見たのも、たしか東急文化会館の映画館でした。
「エデンの東」だったかしら?

そしてデートで利用したのも、あそこの五島プラネタリウム。
椅子を斜めにして天井にある星空を眺めながら、うっとりとしたものでした。

東急文化会館の開業は1956年だそうですから、昭和31年かしら。
まさしく日本の高度成長とともに歩んできた建物だったのですね。

東急文化会館からの歴史はこちら▼で説明されています。

それが今では「ヒカリエ」と名前を替えてお洒落なビルに変身していたのでした。
意味があるようなないようなネーミングですね。

主に若い女性向けのファッションを扱っているようですが、上の階では、さまざまな文化発信をしていました。さすが東急だと思います。

8階の広場では、ちょうど「クリスマス アートフェア」というのをしていました。

現代の若い作家100人による絵画、ガラス製品、陶器などのオブジェが展示販売されていました。
クリスマスプレゼント用にいいかも。

 
世の中には、才能のある人がたくさんいらっしゃるのですね。
アイディアがどんどん湧いてくるようで、すごいものです。
私など、美術や芸術という方面にはまるで縁遠い人間なので、せめて眺めることしかできません。

フイルムやアクリル樹脂を使った面白いデザインの立体オブジェを作っていた小川剛さんという方とお話をさせていただきました。
きらきらと輝くアクセサリーは、ちょっとお手頃な値段だったので、欲しかったな。

小川さんからいただいたパンフレットです。
光の変化をうまく利用した作品を作っている方なので、「ヒカリエ」にはぴったりでしたね。


小川さんのHPはこちら▼です。

いろいろな才能を持つ若い人たちには、作品をアピールするには良いチャンスでしょう。
でもこの道だけで生きていくのは大変かもしれないな、とも思いました。

私もたまには新しい感覚を取り入れて刺激を受けないと、ほんとうのおばあさんになってしまいそうなので、その予防も兼ねて出かけてみたのでした。

孫が大きくなったとき、「ヒカリエは昔は東急文化会館と言っていたのよ」と話しても、なんのことか分からないでしょうね。
ちょっと残念ね。

2012年12月21日金曜日

すずかけ台駅前広場

私の職場は「すずかけ台」という某私鉄沿線の駅で下車したところにあります。

なんとなくロマンティックな名前の駅ですが、現実はまるでロマンとは縁遠い殺風景というか、無味乾燥の地域なのです。

駅前にはコンビニとパン屋さん程度はありますが、世間の賑わいとは無関係のようなところです。

ところがその駅前広場に、先週あたりから大きなクリスマスツリーが出現して、今日はなんと聖歌隊というか、中高年のコーラス隊が讃美歌を歌っていました。


仕事の帰り道、なんとなくほっこりとした気分になれました。

ツリーの青い光と、優しい歌声のせいだったのかもしれませんね。
寒いところ、讃美歌をありがとう!


2012年12月20日木曜日

西陣の帯屋さんのお話

先日、西陣にある老舗機屋さんの職人さんのお話を聞く機会がありました。

私は、着物や帯に関してはまるで素人なので、織物のことを教えていただけるというので、よい機会だと思って参加してみました。

ちょうど先月、西陣織物会館に行ってきたので、その記憶が残っているうちに、教えていただこうと思いました。


職人さんから、スライドやパネルを見せていただきながら、お話を伺いました。
帯は縦糸と横糸を組み合わせて織りますが、決め手は縦糸なんだそうです。
触って見るとまるで手触りが違いました。

 
帯の幅というのは決まっているわけですが、そこに使う縦糸の本数が多ければ多いほど、細い糸で織られているので、細かい文様が作れるというわけです。
本数には何種類かあるそうですが、3600本というのもあるそうです。

まず絵師さんが図案を考えて絵を描きます。。
次に織物屋さんが、その絵に値段をつけて、一番高いところが落札します。
そしてその絵をこんどは5ミリ間隔くらいの細かい方眼紙に写し取り、色を塗ります。
この作業がけっこう時間がかかって大変なのだとか。
下の写真は方眼紙に描かれた絵です。


次にその絵に使う糸を染めますが、そのときは井戸水を使うのだそうです。
そして何回も染めて、色を出すそうです。

そしてその糸を乾燥させます。

つぎに「糸くり」という作業をします。
縦糸を棒のようなものに結びつけます。これは非常に根気のいる作業だそうです。

そして織るわけですが、それもいろいろな織り方があり、一口で説明するのは難しいですね。

とくに専門用語を使って説明されると、なかなか理解できないことも多かったですね。
それでもとにかく大変な作業で、手間もかかるということは分かりました。

こちらの帯の特徴は、絵画をもとにした織の帯です。
ゴッホやモネ、クリムトといった西洋の画家の絵を見事に織り上げていたのでびっくり。
本当の絵画のような微妙な色を出していました。
モネの「睡蓮」です。


こちらは「百名山」の山々が描かれている帯です。


なんと琳派の鈴木其一のヒマワリの帯まで帯になっていました。
素敵でしたね。


こういうことができるのは、やはり縦糸が細いからなのだそうです。

他にも「般若心経」の文字を描いたもの、観音様の姿を描いたもの、阿修羅立像、など見せていただきました。
写真はネットには載せないでと言われたので、掲載しませんが、織物とは思えないほど素晴らしい帯でした。

*****

もうひとつ、めったにお目にかかれない珍しいものも見せていただきました。
それはインドネシアに生息している クリキュラとアクカスという蛾の一種の蚕でした。

日本の蚕は「養蚕」といいますが、これは自然に生息しているものなので「野蚕」というのだそうです。日本の蚕は桑の葉っぱを食べますが、こちらの蚕はアボガドの葉っぱなどを食べるそうです。

また日本の蚕は白いのですが、インドネシアの蚕は茶色というか黄色というか、それだけではあまりきれいなものに見えませんでした。
しかしこの蛾から出てくる糸はとても良いものなんだそうです。

その糸で織られた帯は、ジャワ更紗を題材とした素敵な柄の帯でした。

この西陣織の会社では、日本とインドネシアの架け橋になるようにと、国際的な活動しているそうです。

「インドネシア 黄金の繭」▼というサイトにもクリキュラとアクカスのことが詳しく載っていましたが、私は今まで全然知らなかったので、驚きでした。

******

このような詳しい織物のスライドや珍しい蚕の資料などを見せていただいたのはよかったのですが、そのあとで、「この帯は○○デパートで買えば○○円だけど、今なら××円にしておきまっせ」などという話が出てしまったので、私は急に引いてしまいました。

織物の学習のチャンスだと思って参加したのに、急に販売の話をされるのは、嫌ですね。
もちろんお店としても買ってもらわなくては困るのでしょうが、あまり押し付けられるとかえって反発を招いてしまうのではないかしら。

私はどうしても自分が気に入れば、多少高いものでも手に入れたいとは思います。
けれど、人から勧められたのはたとえ1000円のものであっても、納得しなければ買わないタイプなので、売らんがため攻勢はちょっと苦手です。

このときは、わざと安物の帯をしていきました。
安くても好きなものは好き、高ければいいというわけではない、という気持ちからです。


着物屋さんへ足を運ぶというのは、ある種の自律心がないとなかなか難しいものです。

2012年12月19日水曜日

アドリア・ブルー

マンションのあちこち手を加えてきました。
キッチンもトイレも和室もベランダも、当初の様子とはだいぶ変えて、自分流に使いよくしてきたつもり。

今回は、これまで手をつけていなかった浴室をリフォームすることにしました。

リフォームの目的は
・掃除しやすい素材にすること(つまり汚れにくいように)
・これからの老後対策
・ミストサウナにすること
などで、機能性を第一に選びました。

これまではパンフレットなどを見てきて決めただけなので、昨日は、実物を調べに某メーカーのショールームに行ってきました。

新宿のショールームは、クリスマス・モードでした。


ショールームのお姉さんに案内されて、いろんな浴室のパターンを見ていましたが、選択方法が難しいのです。
床をあるパターンにしようと思うと、浴槽が気に入らなかったり、浴槽がよいと思うと、蛇口の形状が気に入らなかったり・・・。

あれこれと相談して型を決めた後は、今度は色選び。
これがまた悩ましい。

お姉さんがパソコンでシミュレーションをしてくれました。
それだけだと立体的でないので、ミニ模型のようなもので、お風呂場のイメージを作ってくれました。
おままごとセットのようで可愛いでしょ。


2時間くらい相談して、ようやく決まりました。

アドリア・ブルーという色に決めました。
地中海ブルーといった感じかしら。杉綾のような模様も入っています。
私には日本の藍のような色に思いました。
あまりお風呂場っぽくない色合いにしてみましたが、どうかしら?

工事は来年の1月。
ちょっと楽しみね。





2012年12月18日火曜日

東京駅

先日、東京駅に行ったついでに、新しくなった駅舎を眺めてきました。
(手ぶれがひどいけど、我慢して)


ドームの天井はこんなふうになっているのね。


パステルカラーの壁に、西欧風の彫刻。
クリーム色がきれい。


2階の回廊です。
和風カフェ「TORAYA TOKYO」▼はこの回廊の一角にありました。


お店の中は赤レンガになっていて、ちょっとシックな感じ。

コーヒーや紅茶、抹茶があり、羊羹やマカロンもメニューにありました。
かなり年輩のおばさまやおじさまが、おしゃべりに花を咲かしていましたよ。

いつもは新幹線の乗り換えに素通りしてしまうところですけれど、たまには寄ってみるのもいいかもね。


2012年12月17日月曜日

関西着物旅 最終回

関西着物旅もようやく最終回にたどり着きました。

こちらは京都駅のプラットホームの「夕子」さん。

私の職場では、京都方面の出張が多いので、この「夕子」さんはしょっちゅう、いただいています。


さて、タイトルにした「着物旅」ですが、最近の旅行は、国内・国外問わず、着物で通しています。

というのも、私の旅行スタイルはかなり町中を歩くのですが、パンプスでもペタンコ靴であっても、靴を履いていると、外反母趾のため、すぐに足が痛くなってしまうのです。
ところが草履だと、いくら歩いても苦になりません。
一日1万歩でも2万歩でも平気。
それで、旅行は着物で行くようにしているのです。

行き先によってはたとえば今回のNAIST▼のように、洋服のほうがふさわしい場合もあるのですが、そうすると和服と洋服の2種類を用意しなければならず、荷物が多くなってしまうのですね。
おまけに忘れ物も出てくるかもしれない。
そういうことを考えると、初めから終わりまで着物、というほうがシンプルで荷物も少なくて助かるのです。

今回は2泊3日でしたが、着て行った着物は最初と最後の日は同じスタイル。
大島の着物と、さとさんからいただいた龍村の帯。
これは目をつぶっていても着られるほど、肌になじんでいる楽ちんな組み合わせです。

持参した着物は、雨のことを考えて、白っぽいポリエステルの着物。
それに500円の朱色のつけ帯。
これなら、カバンの中に入れても、しわにならないということも選んだ理由でした。


(これは今回の写真ではありませんが、同じスタイルです。)

今回の宿泊先には鏡がない、ということも聞いていたので、とにかく簡単に着つけができるスタイルにしました。

******

旅行中の交通機関ですが、いろいろと便利で安いものを探しました。
こんなカードも利用しました。


左は京都地下鉄1日乗り放題で600円。
京都の地下鉄は東京に比べると高いような感じがするのですが、これを使うと3回乗れば、元を取れるというもの。

右は、近畿地方で利用可能なカード。
(これはさとさんからいただいたもの)
普段は、パスモという東京の交通カードを使っているので、小銭を使って乗ることはありません。
そういうスタイルに慣れてしまっているので、このカードは便利でした。

そして、メインの切符ですが、東京から京都までの新幹線往復にプラスして、京都から奈良の中心部までの近鉄は乗り放題で、4日間27,500円という周遊券を利用しました。
これは便利でしたよ。

京都と奈良を普通に往復するだけでも、かなりかかるのでしょうけれど、それがタダ。
また西大寺や近鉄奈良あたりも、何回利用してもタダ。
橿原神宮までもタダだと思います。

ずいぶん、何回も利用させてもらいました。
その代わり、新幹線の乗車時刻は変更できないので、その点がちょっと不便でしたが、安さが第一条件なのでそれは目をつぶりました。

近鉄さんには、お世話になりました。

 
(それにしても、この黄土色はなじめないな・・・。)

仕事の関係で、旅費を調べることがよくあるのですが、仕事で行く時は、時間の有効性が第一かもしれません。かなり高い費用をかける方もいらっしゃいます。

でも自費で行くとなると、安上がりな方法をあれこれ智恵を絞って調べますよね。
うまく安上がりに廻れると嬉しいものです。

******

何回も気楽に関西に足を運べるのは、さとさんのお陰。
やはり拠点があると、行きやすいですね。
今回は新婚のご主人様にも、お世話になりました。

どうもありがとうございました。


2012年12月16日日曜日

関西着物旅 13 ~東大寺~

11月27日~29日までの2泊3日の着物旅も、ようやく終わりが見えてきました。

というか、あまり引きずっていると、ひと月過ぎてしまいますものね。

奈良県生駒市にある「NAIST」▼からは、1時間に1本しかないバスに乗り遅れてしまったので、タクシーで「学園前」まで行きました。
ここはその前日に「大和文華館」▼に行ったときに立ち寄った駅です。
帝塚山学園の関係の土地のようでした。

奈良駅からは県庁方向に歩いて、戒壇院近くの「五風舎」▼へ行きました。
(ここのホームページはなかなか素敵ですよ)
ここは昔は東大寺の境内だったそうです。


昔の民家を貸しギャラリーにしているところです。
「一衣舎」の着物や帯を見ましたが、展示会の詳細はこちらの「キモノ・ワールド」▼をご覧ください。

そしてここの裏手あたりにある二月堂を通って、東大寺金堂へ足を伸ばしました。
あまのじゃくの私も、ようやく、普通の観光客が行く場所に、行ってみました。


東大寺は奈良時代に聖武天皇の発願により建てられた国分寺です。
天下泰平、万民豊楽を祈願して大仏が作られました。
その後、火災などがあり、今の大仏殿は江戸時代のものだそうです。
木造建築としては世界一の規模のものです。


大仏ですが、ここはフラッシュが禁止なので、ぼやけてしまいました。
像の高さは14.98メートル。
頭だけで5.41メートルあるそうです。
両手は桃山時代のもの、頭は江戸時代に作られたものだそうです。


八角灯籠。これも国宝です。
大仏殿の正面に立っています。
きれいな菩薩像が彫られていました。
音声(おんじょう)菩薩と呼ばれているそうで、天女のような姿をしてました。


修学旅行生がわんさかといました。
私も中学と高校の時の修学旅行は奈良・京都でしたが、もうほとんど記憶に残っていませんね。


記念撮影には最適の碑がありました。
ここは世界遺産になっていたのですね。


東大寺のHPはこちら▼

鹿に囲まれて参道を歩き▼、そしてバスで近鉄奈良駅に戻りました。



(この項、あと1回で終了予定です。)