2013年3月31日日曜日

すみれカフェ@田園調布

着物関係のブログは数多くありますが、中でも私が毎日拝見しているのは「すみれ堂」さん▼のブログと「紅若菜」▼さんのブログなのです。

そのお二人のコラボの和風カフェが田園調布で実現しました。

「1DAY すみれカフェ」といって、3月30日一日限定のカフェだったので、この機会を逃すわけにはいかず、時間をやりくりして出かけて行きました。


田園調布の駅。
昔と様変わりしていますね。

高級住宅街のほうの桜です。


東口の商店街の坂を下ると、レトロな雰囲気の呉服屋さん「ちきりやさん」▼があります。
ここがその会場。


なんと昭和16年に建てられたものだそうで、お部屋の中には防空壕まであるという、今ではめったにお目にかかれない建物でした。

女将さんの暖かいお人柄も素敵なお店でした。

あちこちに戦前の空気が漂っているようで、おばあちゃんのおうちに寄ったような雰囲気かしら。

こんな古い秤もありました。


ここの2階の和室でカフェが開かれました。
和菓子と飲み物のセットを払って参加するシステムでした。

着物好きな女性が、ちゃぶ台や火鉢の周りに集まって、おしゃべりをしたり、若菜さんの製品を買ったり・・・・。

早い時間にはもっとたくさんの商品があったそうですが、どんどん売り切れて行ってしまいました。紅型のおしゃれな手作りアイテムは人気があるのですね。


こちらはすみれ堂さん(左)と若菜さん(右)。真ん中は着物雑誌編集長さん。
豪華な顔ぶれですね。


こういうイベントを見ていると、女性の実行力の素晴らしさをひしひしと感じますね。
それも肩ひじ張らずに、楽しんでいる姿が見えました。

先日、宮島に行った時も、着物のイベントに参加しましたが、この時も着物好きの女性たちで運営されていました。

みなさんの笑顔が素敵でした。

なんだか女子校の雰囲気かしら。

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今日の装い。

先日、「なかむら」さんのネット販売で買ったピンクの帯を、初めて締めてしてみました。
若い女の子向けの帯でしょうけれど、おばさんがしてみても意外と可愛い(?)

帯の真ん中には黒い石の桜の帯どめ。
あまり帯留めはしないのですが、桜の季節にちなんでつけてみました。
 

花冷えの日でしたが、着物ファンにはたまらない一日でしたね。

すみれ堂さん、若菜さん、どうもありがとうございました。




2013年3月30日土曜日

最後のランチは・・・・・

昨日で大学での仕事が終わりでしたが、最後のランチはいつもの大学生協食堂でした。

でもいつもと変わって、ビュッフェスタイルにしてみました。

これはフライやら空揚げやらサラダやらヌードル、春巻き、シュウマイ、チャーハンなど若い人向きの料理がそれぞれの大皿に乗っていて、そこから好きなだけ自分で取り、最後にレジのところではかりに乗せて、100グラムいくらかで支払うタイプのものなのです。

高カロリーのものが多いので、今までは食べたことがなかったのですが、最後のチャンスでした。


ちょっと欲張って取り過ぎてしまいました。

これで525円。
いつものメニューに比べると高いという感じがするわね。

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ちなみにこちらは一昨日の普通のメニュー。

鯖と茄子の南蛮漬けに甘辛いソースがかかったもの。
それにSサイズのご飯とみそ汁(わかめと油揚げ)。


これで398円。
こちらのほうが栄養価はあるかもね。

これから安いランチが食べられなくなるのは残念だわ。

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さて夜は夫がワインとケーキを用意してくれました。

昼にビュッフェを食べ過ぎたので、ケーキは1個しか食べられなかったわ。


ワインはとっておきのアイスワイン。


どうもご馳走様!





2013年3月29日金曜日

キャンパスの桜

本日で仕事を退職することになりました。

退職に当たり、ブログでは書けないような経緯もあり、「なんで?」と思うこともありました。
でも最終的には私がしてきたことを理解していただけたようで、安心して卒業できそうです。

これまで仕事を通じて、数多くの方との出会いがあり、本当にたくさんの人に支えられてきました。
貴重な体験もさせていただきました。

自分としてはやるだけのことはやったつもりなので、今ではかえってさわやかな気持ちになっています。

そんな私の「卒業」を祝ってくれるように、キャンパスでは桜が超満開です。

本当に美しい風景です。

朝の通勤・通学時間。
いつもは殺風景な研究所ですが、桜が咲くと本当に美しい風景に変身します。


ランチタイム。
食堂の中からも桜が見えますが、暖かいので外でお花見をしながらランチをしている人もいました。
 


校庭には、「キャンパスには犬を連れて散歩しないでください」という立て看があります。でも犬だってこういうところを走りたいでしょうね。


桜の下で語り合う学生。空がとてもきれいです。


近所の子供たちでしょうか、お花見に来ていました。


のどかな風景です。

 
前の職場も桜がきれいな大学でした。
 
満開の桜を眺めていると、よい気分で職場を去ることができますね。
 
後は今日一日だけです。
 
 
 
 
 
 


2013年3月28日木曜日

着物リメイク ~コートに~

ここ3日ほどは浴室工事中だったので、家に職人さんが何回も出入りしていて、結構忙しかったのです。

オートロックの扉の開け閉めもしなくてはならないし、
「奥さ~ん、これはどこの位置につけますか」など聞かれたりするので、そのたびに「は~い」と返事をして飛んで行ったりしていました。

外出もできず、家にいてもあまり落ち着けません。

それならというので、この中途半端な時間を利用して、着物をリメイクしてみることにしました。
着物から着物コートへの変身です。

ある雑誌で「一番簡単なリメイク」と書いてあったのですが、結構面倒でした。

素材は、名古屋の大須で買った黄八丈(風?)の着物ですが、つるんつるんしている布地なので、コートにちょうどいいかしらと思いました。

こちらがその元になった黄色い着物▼です。


なにしろ400円で買ったので、失敗してもいいと気楽に始めたのですが、やはり初心者には大変だったわ。

まずかけ衿をはずして、それを半分の幅に切って、細長い袋状にミシンをかけて紐を作ったのですが、これを裏返すのが一苦労でした。
何を間違えたのか、紐の長さがおかしくなってしまいました。

おまけに衿を取ったら、ついでに裏地もはがれててしまい、また繕ったのですけれど、和裁の基本的な知識がないので、これも時間がかかりましたね。

コート用に長さは丈を30センチほど縮めて、裏に折り返してあります。

写し方が悪いので、ボワッと広がって見えます。
(お相撲さんみたい!)
紐はぐるっと後ろに回して横で結んでいます。


ちょうど雨模様で寒かったので、これを着て近くの買い物に出かけてみました。
着物を2枚重ねているわけなので、温かいですね。

ちなみに下に着ているのは神楽坂のフリマで600円で買った藍色の紬。
亀甲の模様が織り込まれています。
身頃が大きすぎるので、これも何かにリメイクの予定。

それに名古屋で買った210円の帯。
これはお気に入りなのでこのまま使用可能です。


なんと安上がりの私でしょうね。


2013年3月27日水曜日

お風呂工事 ほぼ終了

浴室の工事(浴槽や扉の取り換え、照明やシャワーの取り換え)などは、職人さんが頑張って下さり、2日間で終了してしまいました。

これまでとあまり見栄えは変わりませんけれど、性能がすごくよくなったようです。


床はすぐに乾くタイプになり、浴槽はお湯の温度が下がらない魔法瓶タイプ、おまけに汚れが付かないので、掃除は不用。
天井ははめ込み式のダウンライトになりました。鏡も曇り防止が付いています。
扉も隙間のないタイプになりました。

手すりや小物置き場の位置も、納得するまで何回も測りなおして決めました。

ご参考までに、最初に検討したT社の製品は色やデザインに優れ、ショールームもコンピュータ化されていて素敵でしたが、融通が利かないのです。
うちの間取りが規格外だったせいもありますが、そういうのには応じてくれませんでした。
反対に今回採用したL社の製品は色はあまり豊富でなく、その意味では不満ですが、でもいろいろと面倒なことも対応してくれましたね。

結果として今回は性能を重視して、シンプルで飽きのこないものになりました。

後は外に置くボイラーの取り換え工事とその後の検査だけです。

お風呂が早く復帰できて嬉しいですけれど、津波や原発の影響で、自宅のお風呂に入れなかった人のことを思うと、申し訳ない想いがしますね。

日本人にとっては湯船に浸かって、ゆったりとできる時間は大切ですね。



2013年3月26日火曜日

ただ今、工事中

ようやく我が家の浴室工事が始まりました。

部屋の外はマンション大規模修理で足場は組んであるし、窓には不透明なビニールがべったり貼られていて、うっとおしい状況です。
それに合わせて、浴室も工事することにしました。
解体して、新しい浴槽と扉が付くことになっています。

今までの浴室。
鏡の汚れが目立ちますね。
全体的にはまだそれほど汚れていないのですけれど、外に置いてあるボイラーの調子が悪くなったので、ついでに浴室も新しくすることにしました。

 
今までの扉。
(周囲は養生されています。)
夫は、透明な扉にしたいという希望がありましたが、私はさすがにそれはやめさせました。


浴室の天井。
配管がむき出しになりました。
こんなふうになっていたのですね。


一番の楽しみは、ミストサウナ。
霧状のミストを浴びながら、お風呂の中で読書もできるそうです。

でもお風呂に入れないのは辛いわ。

今日はスポーツクラブでお風呂に入ってくる予定です。



2013年3月25日月曜日

ネットの帯

これまで着物や帯はインターネットで注文したことはありませんでした。
ネットだと寸法や色はだいたい分かりますが、布の肌触りや艶などが分からないので、あまり利用しようとは思っていませんでした。

でも今回、「きもの なかむら」▼さんで帯を注文しました。

というのも、なかむらさんの商品は、生駒のお店▼でも、都内各地の展示販売会で何回も実物を見ていたので、ネットでも間違いないと思っていたのです。
中村さんのセンスの良さもよく伝わってきました。きちんとした商品を扱っていらっしゃるのが分かっていたので、ネットで注文してみました。

今まで、西荻窪、神楽坂▼高田馬場の「もくれんげ」▼門前仲町▼にも行ったかしら。

ネットで注文後、すぐに確認メールがあり、そして発送しましたという連絡をいただき、そしてすぐに到着しました。


包装紙を開けると中には、たとう紙に包まれた帯です。
開くのがどきどきしますね。


まぁ、きれい。
想像通りの可愛いピンク色でした。

 
孫のいる私には派手すぎるのは分かっているのですが、ピンクの帯がほしかったのです。

というのも、以前、70歳くらいの三味線のお師匠さんが、ピンクの帯を締めていて、とても可愛らしかったので、私もいつかはそういう帯をしたいと思っていたのです。

それであちこちのリサイクルショップなどで探したのですが、なかなかぴったりのものがありませんでした。

これは裏がなくて軽くて締めそうな帯です。

素敵な帯と出会えて、満足!

早く締めてみたいわ。

2013年3月24日日曜日

近江着物と駿河張下駄

旅行のお土産に、骨董品屋さんやリサイクルショップでちょっとしたものを見つけるのが私の趣味です。

滋賀県の近江八幡の古道具屋さんで見つけた着物▼です。
俗称ヘビ柄着物。
大柄で地味なところが、お気に入りの1枚です。

この時は雪が降って寒くてそれで値引きしてもらったのだわ、などというその時の旅の記憶がよみがえってきます。


この着物を着た理由は、実はこちらの渋い下駄に合わせたかったかったからなのです。


これは静岡県でしか作っていない駿河張下駄というのですが、紙でできていて、とにかく軽いのです。スタスタと歩けます。

以前、池袋にあった「全国伝統工芸品センター」で求めたもの▼です。

そのときにお会いした職人さんから、吉祥寺の東急で催しをするというDMを受け取りました。

それでこの下駄にぴったりの近江八幡の着物を着て、吉祥寺まで出かけてきました。


すてきな下駄がたくさん展示してありましたが、私の足に合うSサイズの下駄は少ししかなくて、気に入ったのがなくて、残念でした。

再会できた職人さん(写真右:丸山さん)と、またお話ができました。


静岡県では、もうこの下駄を作れる職人さんはお二人しか残っていないそうです。
息子さんたちはみなさんIT関連企業にお勤めをされたのだとか。
技を引き継ぐ人がいないのは残念ですね。

静岡といえば権現様のお膝元。
かつては多種多様な職人さんがいたところでしょうに。

ちなみにベージュ色の洒落帯は、ある暑い日に、靖国神社の境内で値切って買ったもの。

帯締めは、目白にある「ゆうど」という一風変わった古民家の展示会で、そこのマダムと話がはずんだ後に買ったもの。

洋服はどこで買ったかなどはあまり覚えていないのですけれど、着物や小物などはそれぞれのものに、思い出が詰まっています。

吉祥寺の町は超混雑でした。
駅の改修工事と井の頭公園にお花見に行く人で、ごった返していて、歩くのに疲れました。


映画の町の桜

私の住んでいる市は映画と関係が深く、市内には多くの撮影所や現像所などが点在しています。
また映画好きの人も多いのでしょうか、市と市民の協力で毎年「映画祭」が開かれています。

うちの近所にある公園には、「映画俳優の碑」と「映画発祥の碑」が立っています。
(夕方、写したのでちょっとボケています)

公園の桜も満開になりました。


この碑には、映画好きの人には懐かしい昔の名優たちの名前が刻まれています。

この碑を探して遠方からいらっしゃり、写真を写していく人の姿を見かけることもあります。

子どもが小さかった頃は、この公園でよく遊ばせていました。
ちょうどその頃、この碑が建てられたのでした。

なぜ子供向けの公園がある場所に映画の碑があるかというと、昔はこの公園も撮影所の敷地だったので、ここに建てられたのだそうです。

  (詳細はこちら▼をご参照ください。)

今年の桜は、ぱっと咲いてパッと散ってしまうのでしょうか。
もう少し長持ちしてもらいたいですね。



2013年3月23日土曜日

「最後の忠臣蔵」

これまで駅の反対側にあった「TSUTAYA」が、うちに近いほうに移転しました。

それで新装開店になったお店に行ってみたのですが、私が借りたいDVDはあまりなかったわ。

でも「最後の忠臣蔵」というちょっと前の映画を借りてきました。2010年制作のようです。


役所広司と佐藤浩市が主人公の忠臣蔵の裏話です。

忠臣蔵には四十七士が参加したけれど、実はその前日に、参加をやめた武士がいたというのです。
それは大内内蔵助から「私の隠し子を育ててくれ」と言われて、吉良邸への討ち入りには加わらなかった役広司。

この内蔵助は仁左衛門さんが演じていましたが、かっこよすぎ!

その赤子は男手ひとつで16年間育てられ、そして美しく賢いお嬢様に成長したのです。

この娘と役所の間には淡い恋愛関係があったのよね。

ところがその美しい娘を見かけて「ぜひ、うちの嫁に」と豪商の茶屋四郎次郎が出てきて、結局娘はそこに嫁入りするわけ。

そうしたら役所のほうは自分の使命はこれで完了したと思ったのか、腹切りをしてしまうシーンで終わるのです。

やはり赤穂浪士として浅野の殿様を追って一緒に死ぬのが一番と思っていたのでしょうか。

役所広司はこういう役をやらせたら右に出る人はいないでしょうね。
ストイックで厳格で、これぞ「武士の男」という役柄。

佐藤浩市も赤穂浪士の生き残りですが、この映画では役所広司のほうが光っていたわね。
もしこの役柄を反対にしたらと思いましたが、やはり佐藤浩市のほうはちょっと色気があるから、娘とはプラトニックでは終わらなかったような気がします。

ヒロインの娘さんは桜庭ななみさんという人だそうですが、知らないわね。今も活躍している人なのかしら。

最後に田中邦衛がほんの少しだけ出演していましたが、ひょうひょうとしたいい表情でしたね。

風吹ジュンが老け役になっていて、同年代としてはちょっとショックね。

映画のところどころに人形浄瑠璃「曽根崎心中」が出てきますが、情感たっぷりで、人形とは思えないほどの色っぽさでした。

この「最後の忠臣蔵」は池宮彰一郎さんの原作を元にしたものだそうです。
こちらも読んでみたくなりました。


それにしても赤穂浪士の話というのは、よほど日本人の琴線に触れるのか、いろんなパターンが出てきますね。

私も今から○○年前、高校生の時、クラスのみんなと忠臣蔵の劇を演じたのでした。
祇園の一力茶屋の芸者さん役でしたが、楽しかったわ。

でもそのときは赤穂浪士の物語そのものはよく分かっていなくて、単純にみんなで時代劇を作って喜んでいただけなのでした。

一緒に演じた人たちも、さまざまな人生模様を送っていると思います。
忠臣蔵はいつまでたっても懐かしくて、ほろ苦い思い出の一つです。


さよなら キャンパス

構内に山あり、池あり、トンネルまである、のどかな風景のキャンパスでの仕事も、あと2回通うとおしまいになりました。

今年は桜の開花が早かったので、いつもは4月になってから咲く桜も見ることができました。


でもまだ7分咲きくらいかしら?

昨日のランチ。

いつもお世話になっていた生協の食堂では、これまで食べたことのない「塩ラーメン」を注文してみました。

さっぱりとしていて意外とおいしかったわ。346円。


右にあるのはバンバンジー豆腐。105円。
これは私がいつもよく食べていたもの。
辛みとごま味がミックスしたたれがおいしいのです。

あと2回は何を食べようかな?

この大学の仕事をしていたわけではありませんでしたが、いろいろとお世話になりました。



2013年3月22日金曜日

「三月花形歌舞伎」

皆さんがお仕事をしている時間に、ちゃらちゃらと着物など着て、お芝居見物などして良いのだろうかと、チラッと良心の呵責がありましたが、日本文化の継承と日本経済のため(それほど大げさではありませんけれど)、新橋演舞場の昼の部を見てきました。

銀座の柳と桜がきれいです。


3月の出し物は「妹背山婦女庭訓」(いもせやまおんなていきん)と「暗闇の丑松」(くらやみのうしまつ)の二本立てでした。

若手ホープの松緑さんと、吉右衛門のお嬢様と結婚したばかりの菊之助さんがメインの舞台でした。

「妹背山」は、かなりややこしい話で、飛鳥時代の「大化の改新」を元にしたお話でした。
歌舞伎って現実にあったお話をアレンジするのが上手ですけれど、まさか藤原鎌足や蘇我入鹿まで登場してくるとは驚きでした。頭の中で「大化の改新 645年」なんて急に思い出したりしてしまいました。

 
ストーリーは複雑でしたよ。

前半は漁師の松緑が中心のお話。豪快な役で関西弁がとても似合っていましたね。
その続きは、蘇我入鹿の妹に当たるお姫様(尾上右近さんがとてもきれい)と、藤原鎌足の息子の恋物語。
この二人はロミオとジュリエットのような関係なのです。
その後は菊之助さんの町娘が初々しくて、ほんとに可愛らしかったわ。後半は嫉妬で狂女になるのですが、こちらはまだ凄味が足りなかったかしら。
そして、最後にばらばらなお話がなんとかまとまるのだけれど、それも「入鹿」には鹿の血が混じっているという嘘のような話が裏にあり、そしてラストは松緑が菊之助を刺殺してしまうの。

1時間45分、1幕なので、休憩なしで見ていて疲れました。

*****

2つ目のお芝居は内容も照明も暗い話でした。

殺人が4人、首つり自殺が1人という内容で、舞台も江戸時代のおうちの夜のシーンなので、すごく暗いのですよ。


このお芝居も松緑が主人公でしたが、こちらは江戸弁。
私は今までこの人の舞台は、顔を赤く塗った豪快な役しか知らなかったのですが、こんな役もできるのかと感心しました。
それにもっと太っている人だと思い込んでいたのですが、意外とスマートだったので、見直しました。私は太った男は嫌いなのです。
最後、花道をよれよれになって引っ込むところは、うまいなーと思いましたね。

このお芝居の中でお風呂屋さんの場面があり、三助さんが下帯1枚でずっと演じているのだけれど、できるならもう少し色黒のはつらつとした役者さんに演じてもらいたかったわ。
色白の男性のセミヌードを見るのはちょっとね・・・。目のやり場に困りました。

演舞場は7~8割程度の入りでした。
もうじき歌舞伎座が新しくなるので、みなさん、それを期待しているのでしょうね。


この日の装いは先日のござれ市▼で手に入れた小鼓模様の入った小紋。

実は桜の模様の帯を締めようと考えていたのですが、本物の桜が咲いてしまったので止めました。
着物の世界では「季節よりも先取り」ということになっているようで、咲いた後の桜模様はダサいと思ってやめたのですが、もう今年は桜の帯は締めるチャンスがないのかしら。


そうそう、真蘭さんから教えていただいたどら焼きがおいしいという「よしや」▼ですが、お芝居がはねた後に行ってみました。


路地裏の小さなお店なのでスマホで探してたどり着きました。

ところがもうすでに全部売り切れ。
店員さんが「すいません、こんどは予約をしてからいらっしゃってください」とのこと。
知る人ぞ知るお店なんですね。

2013年3月21日木曜日

帯の洗い


昨年の暮れに、リサイクルきもの屋さんで半分押し付けられるようにして買った帯ですが、白い帯なのでやはり汚れが気になっていました。

安く買ったので仕方ないのですが、どうしようかと思っていたところ、
「帯の洗いが1300円」というお知らせメールが届きました。

あまりに安すぎて気になったのですが、どんなものかと思い、下北沢のお店まで持参しました。

白に朱色の花の染めの帯です。
あまり私らしくない帯ですが、白い帯をしめているとちょっとオシャレっぽく見えるので、意外と重宝しています。
 

1ヶ月後にはきれいになって戻ってくるかしら。

*****

下北沢の駅は今週いっぱいで新しい駅舎になるそうで、大勢の人がカメラ片手に写真を取っていました。

私もつられて記念に写してみました。


下北沢といえば、若者の街で有名ですが、とにかく、この駅、すごく汚いんですよ。
井の頭線と小田急線の乗り換え駅で複雑な構造になっているせいか、光が入らずに薄暗い駅です。
これからきっと明るくきれいになるのでしょう。

 
新しい改札口も、もうできていましたよ。
 
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この日の装いは、ベージュに水色の模様の大島。


中途半端な気候なので、最近、どこに行く時でも黒の羽織を着てしまいます。

前から見ると地味なようですが、背中のあたりにはかなり大きな扇の絵が描かれています。
かなり地味だなぁ。

 
気温の高低が激しいときは、上に羽織るものが必要ですね。




2013年3月20日水曜日

マスク着用のわけ

このところ、マスクをしている人が多いですね。
花粉症なのか、風邪なのか、はたまたお化粧をするのが面倒なのか。

という私も最近はマスクを着用しています。

でも花粉症でも風邪ひきでもありません。

その訳は、先月のブログ▼で書いたように、ほっぺの手術(というほど大げさではないのですが)をして、まだかさぶたがある状態で、ちょっとみっともないので、仕方なくマスクをしているのです。

若い頃のアフリカ生活の影響か、最近、ほっぺのシミがどんどん広がってきて、写真でも分かるくらいになってしまいました。
皮膚科の女医さんに相談したら、
「それは取れるわよ」というので、先日、その処置をしてもらったのです。
すぐに終わりましたが、さすがにピリッと刺すようなした痛みがありました。

ところがシミというのは、本人が気にしている割には他人はあまり分からないようですね。
一番身近にいる夫など、ばんそうこうを貼っている私の顔を見ても、
「そこの場所はほっぺ以外に何かあったの?」と言う始末。

私がずっと気にしていて、そして痛い思いをして取ってもらったのに・・・。


自分がマスクを着用するようになると、マスク利用者がいかに多いか気づきますね。

若い女性は可愛らしいピンクのマスクをしていたりします。

私は外出するときは眼鏡をかけているので、マスクをしているとレンズが曇ってしまうので、ほんとうはあまり好きではないのです。

早く皮膚が再生されて、マスクなしで歩きたいものです。

でもこの時期なので、マスクをしていてもあまり人に気づかれずに助かっています。

写真は高幡不動に咲いていた「サンシュユ」の花。


2013年3月19日火曜日

市民歌舞伎

先日、恒例の市民歌舞伎を鑑賞してきました。


福助さんのお弟子さんの中村芝喜松さんという本物の歌舞伎役者さんが指導をしている本格的な役者集団ですが、もう十数年続いているものです。

今回の出しものは「曽我兄弟」の話、「藤娘」の踊り、そしてご存知「三人吉三」の3本立てでした。

特によかったのが曽我兄弟を演じた高校生の男の子と、中学生くらいの女の子。
とても初々しくて将来が楽しみ。

そして藤の精の踊りがとてもきれいで、ほれぼれしました。

このところ毎年観賞していますが、どんどんレベルが上がって行くようです。
素人の域を超えているでしょうね。


衣装や大道具、小道具もすべて松竹から運び込まれた本物です。

子どもたちを招待したり、手話通訳もあるユニークな方法で運営されています。

私の住んでいる市の自慢の一つですね。

最後は芝喜松さんが音頭を取り、出演者とお客さんとの一本締め。


私は一人で見に行ったのですが、会場で数年ぶりに仲間との予期しない再会がありました。
以前、地元のFMラジオ局で番組を一緒に作っていた人たちです。

この番組制作に携わっていた時、市民歌舞伎のインタビューにも参加した思い出があります。

歌舞伎鑑賞も楽しかったけれど、旧友に再会できたのも楽しかったですね。

この日の装いは春らしく、水色の小紋。
うたどんさんからの頂き物。

帯は京都の女医さんからの頂き物。


そうそう、宮島でℳさんから格安で譲っていただいた帯どめを付けてみました。


水色のチューリップの帯どめと合わせたつもりでしたが、帯の柄とバッティングしてしまいしたね。
今度は他の帯でトライしてみましょう。