2013年8月31日土曜日

「美しいキモノ」

私の着物は、ほとんどがいただきものか、骨董市で数千円で買った着物ばかりなので、豪華な着物雑誌「美しいキモノ」は縁遠い存在です。

でも今回は買ってしまいました。

というのも、今回は発行60年記念という号でしたので。
つまり昭和28年(1953年)から数えて、ちょうど60年目、還暦にあたる冊子ということで買ってみました。

こちらがその付録「美しいキモノ60年に見る昭和から平成のきものファッション史」です。


今から60年前、昭和28年といえば、まだ戦争が終わって8年しか経っていない日本です。
街には傷痍軍人が溢れていました。
経済もどの程度回復していたのか、きっとずいぶんと貧しい時代の日本だったと思います。
そのときからこんな美しい雑誌が発行されていたんですね。

これまでの歴代の表紙を飾った女優さん特集です。
懐かしいな!

創刊号は香川京子さん。清楚そのものですね。


表紙を飾った方たち。

野添ひとみ、木暮実千代、有馬稲子、八千草薫、岸恵子、久我美子、草笛光子、岡田茉莉子、扇千景、松本弘子、安西郷子、高峰秀子、白川由美、松田和子、新珠美千代、佐久間良子、入江美樹、若尾文子、三田佳子、司葉子、中村玉緒、小川真由美、栗原小巻、浅丘ルリ子、池内淳子、山本富士子、吉永小百合、藤村志保、岩下志麻、藤純子・・・・。

わー、みんな知っているわ。(えへん)

年を経るにつれて、表紙の女優さんたちも変わってきます。

多岐川裕美、夏目雅子、梶芽衣子、高橋恵子、秋吉久美子、十朱幸代、山本陽子、松坂慶子、古手川祐子、真野あずさ、沢口靖子、竹下景子、池上季美子、松たか子、鶴田真由・・・。

みなさん、とても美しいですね。

それとほとんどの方が座ったお姿です。

それがだんだんと上半身だけのスタイルになってきました。

賀来千香子、鈴木京香、高島礼子、大地真央、藤原紀香。

それと男性著名人の着物姿も面白かったですよ。
柴田錬三郎、佐藤栄作、中曽根康弘、三島由紀夫、長嶋茂雄。

本当に懐かしい方たちばかりです。

本誌のほうをぱらぱらとめくっていたら、「観劇に行く時の着物」という特集があり、たとえば歌舞伎を見るときにはこの着物、お能のときはこの着物、というページがありました。
その中に、なんと私が持っている着物と同じものが載っていて、感激しました。

それは玉村咏先生のこの着物。
お袖の下のほうと、裾のほうに可愛い水玉がある着物です。


「邦楽を聞きに行く時によい着物」と書いてありました。
私も三味線を聞きに行ったときには、この着物だったので、とても嬉しかったわ。

私のは、色違いで薄ーい緑色です。写真だとグレイのように見えますね。
モデルさんと並べるとあまりに違いがあるので、同じ着物には見えませんが。


「美しいキモノ」にも載っている着物は、私の宝物です。









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