2013年9月23日月曜日

日本橋で 3

日本橋プラザで秋の着物小物を買って▼三越で伝統工芸品展を見て▼、そしてその足で同じ三越デパートの中にある三越劇場に行きました。

実はこの日のメインは、三越劇場でのコンサートだったのです。

なんと、日本のお神楽とジャズ・ギターのジョイントコンサート!
題して「KAGURA MEETS JAZZ」
いったいどんな展開になるのか、演奏前には他のお客さんたちと話がはずみました。


私は着物を着ていたので、「どちらの関係の方ですか」などと聞かれましたが、さまざまな関係者がいらっしゃっていました。
ギター・ファンの方もいれば、下町のおじいちゃん、おばあちゃんのような方もいらっしゃり、色とりどりでした。ほんとに競演という言葉がぴったりですね。

最初はジャズ・ギターのジャム・セッションから。
ギターとベース、そしてドラムスというトリオでした。
ギターは名実ともに世界的に有名な渡辺香津美さん。
ちょびひげのおっさんという感じですが、パワフルな演奏でした。
ドラムスのお兄ちゃんが素敵でした。

演奏した曲は
マイルス・デイビスの曲
「スキヤキ・ソング」(上を向いて歩こう)
オリジナル曲「遠州ツバメ返し」
どれもかっこいい曲でした。

その後は場面が一転して、なんと獅子舞が始まりました。


会場の中を獅子が練り歩きます。
こんなに近くで獅子舞を見たのは初めてでした。
子どもの頃は、お正月に獅子舞が家に来ましたが、今ではあまりお目にかかれないですね。
獅子はいろんなしぐさがとても上手で、足をぺろぺろとなめたり、耳を動かしたり、芸の細かいこと。
そして口を大きく開けて、ご祝儀を受け取っていました。

そしておかめ、ひょっとこなどの踊りなどが続きました。

ミニ解説のコーナーがあり、お神楽というのは日本の最も古い即興の芸ということを教えてもらいました。能や歌舞伎もお神楽から発生したのだそうです。

そしていよいよ、そのお神楽とジャズの競演になりました。

お神楽は、松本源之助さんという90歳近い師匠が登場しました。
他には恵比寿様や大黒天なども踊っていました。

会場のお客さん(若い女性、中年男性)にお神楽の衣装を着せるというコーナーもあり、面白い試みでした。

踊りは一人の人が、前半分が女性の姿、後ろ半分が男性の姿という衣装で、交互に踊り、二人で踊っているように見せます。男女の踊りに合わせて、演奏も変わりました。その変化がとても面白かったです。

そしてお神楽とジャズの間を取り持ったのは、杵屋裕光さんという長唄三味線の弾き手でした。
立ったまま、三味線をギターのような感じで演奏していました。この方は歌舞伎の演奏、海外での洋楽との共演など、いろいろな方面で活躍されていらっしゃるようです。

とにかく派手で明るくて楽しいお神楽。
社中の皆さんの笛、太鼓、鉦が鳴り響き、そこにギターやドラムスが加わって、元気いっぱい。
踊りも楽しくて、みんなで手拍子で声援しました。
ジャズの8ビートとお神楽の笛や太鼓がとても合っていました。

神楽というのは「魂を復活させる」ため、「世の中を明るくさせる」ために生まれたものだそうです。

こういう音楽で世の中に福が増えるといいですね。

このイベントは東京発・伝統WA感動実行委員会というところが主催しているので、補助金があるためでしょうか、チケットは2000円という格安料金でした。

とてもいい気分で過ごすことができました。
お神楽もこれからも長く続いてほしいですね。




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