2013年11月3日日曜日

草履のお話

4、5年ほど前から着物生活を楽しんでいます。

何がいちばん楽しいかと言って、世の中に自分のサイズに合うものが存在する、ということです。

というのも私はチビでおまけに裄がすごく短いので、普通サイズの洋服はまるで合いません。長そでブラウスなどは七分袖でないと、長すぎてダメなのです。
おまけになで肩なので、洋服のシルエットが決まりません。

そんな私ですが、リサイクル着物屋さんに行くと、昔の「女並寸」という寸法の着物がぴったり。これは身長が150センチの女性を基準にした寸法だそうですが、この寸法がちょうどいいのです。つまり昭和(あるいは大正時代?)の昔の女性の体形と同じということでしょうか。どこも直さずに着られるものがあるというのは、どんなに嬉しいことでしょう。
そしてそういう着物は、現代女性には丈も裄も短かすぎるので、結局売れ残ってしまうので、ものすごく安い値段で売られているのです。

ということで、私は数百円から数千円の着物で楽しんでいます。
体形にぴったりで、ユニクロよりも安いので、チビであるという劣等感もここでは優越感になるというわけです。

ところが、ここにも問題があったのですね。

それは履き物です。

今の草履は24センチくらいの足の人を想定しているのか、私には普通のMサイズの草履では大きすぎてみっともないのです。草履というのは、かかとが少し出るくらいのものなので、大きいとおかしいのです。

そこで、私はSサイズの草履があると、そのチャンスを見逃すまいと、後先考えずに買ってしまうようになりました。というのもSサイズの草履はめったにお目にかかれないのです。
おまけに草履はリサイクル品はないので、かなり高いお金を払っていました。
どうして世の中はLサイズのものばかりなんでしょう!

10月に名古屋の大須へ行った時、Berry工房さんでそんな話をしたところ、Sサイズの草履を作ってみましょう、という話になりました。

そしてデザインはお任せしていたところ、こんな斬新なデザインの草履が届きました。


側面の写真などはこちら▼

この草履はデザインも素敵なのですが、とても軽くて履きやすいことが分かりました。

そして先日、虫干しをしていた時、私の着物は、いただきもの着物などは地味な茶系のものが多いと気づきました。そういう着物にベージュっぽいオシャレな草履を合わせてみるといいのではないかと、思いつきました。

そこでBerry工房さんに、また注文してしまいました。

と、長々と書いてきましたが、今回、届いたのがこちら。


茶色の大きな千鳥格子に、緑の草花の絵が描かれています。
側面も同じです。


柄は大胆ですが、鼻緒はシックなので、おばさんが履いても大丈夫でしょう?
脱いだ時に、あっと驚かれること請け合いです。

Sサイズの草履が手に入っただけで嬉しいのに、こんなに素敵なデザインなので、ウキウキしています。

「おしゃれは足元から」と言われますが、ほんとうにそうですね。


2 件のコメント:

よーでる さんのコメント...

としちゃん様 こんばんは
いつもお誂えの様に素敵な着姿ですのに、値段を知っては目を剥いております。
お草履もとても素敵です。私も草履大好きなんです。
サイズはMですが、甲が薄いので鼻緒を昔の芸者さんかと言う位キツくすげてもらっています。
keystend41(すぐに緩んでしまうのですが・・・)

おおしまとしこ さんのコメント...

よーでる様
Mサイズの草履でも、それなりに問題はあるんですね。私もきつめのほうが安心します。
カレンブロッソの草履もだんだんゆるくなってきて、いつまで履けるかちょっと心もとない状況になりました。
私の着物はあまりにもお安く入手しているので、せめてしょっちゅう着て、日の目を見せてあげようと思っているんです。たんすの肥やしになるよりも、着てあげたほうがよいですものね。