2013年12月11日水曜日

割烹着おばさんの樹木染め体験 1

地元の手作り市で活躍しているgarage yokoyama▼さんから、樹木染のお誘いがありました。

染めは一度やってみたかったので、「マチモノ(街の木を活かすものづくりの会)」▼が行っている「マチモノカフェ&街の木で染める染色ワークショップ」に参加させてもらうことにしました。

場所は、世田谷区にある「世田谷観音」。
三軒茶屋から近いところです。
世田谷観音の詳細は以前、木工教室にお邪魔した時のときのブログ▼をご覧くださいね。


12月中旬となりましたが、美しい紅葉の境内でした。

今回は草木染めがお得意なKさんが先生役でした。

先生から説明を受けたり、タコ糸で絞る作業をしていたようですが、私は割烹着を着て、途中から一緒に作業に加わりました。

割烹着は着物用のものですが、染色で色がつくかと思い、このときは洋服の上に着用しました。
下の写真は「江戸時代の料理を再現する」という教室に参加した時の割烹着スタイル。
すごいおばさん面していますね。


さて、境内のお庭にかまどが出現。


「ハンノキ」という樹木の破片をドラム缶にぶち込んで、ぐつぐつと煮立てて、よい色になりました。


そこに染めたい布を入れて、十分に色をつけます。
だんだんと良い色がついてきました。


周りにはジャガイモなどをアルミにくるんで焼いています。
キャンプにいったみたいね。


いろいろな樹木でトライしてみました。
ビワの葉っぱは若すぎたのか、あまり色が出ませんでした。
「人間も葉っぱも古くなったほうが、色が出ていいのよ」なんて負け惜しみを言いながら。


よく水ですすいで、触媒にミョウバンを入れました。料理用のものでよいそうです。
これは色づきをよくしたり、発色をよくしたりする効果があるそうです。


こちらがミョウバンを入れて白くなったところです。


こちらのタイプは、触媒に鉄漿を入れたもの。液の色が真っ黒になりましたね。


みんなで火を囲みながら、和気あいあいと作業をしているところです。
割烹着おばさんが私。


(この写真はマチモノのブログ▼より拝借しました)

かなりへっぴり腰ですね。
あまりにも不細工だったので、ちょっと顔を隠しました。


かき回したり、突いたりするのが楽しいですね。
中にはセーター、フェルトの帽子、ソックス、豚の皮、ポロシャツなどいろいろありましたね。


さて、染めあがった布を木につるして、乾かします。

面白かったのは、素材によって、できあがりの色がまるで違ったことです。


染める原料は同じでも、木綿、羊毛、絹、化学繊維によってまるで色づきが異なりました。
木綿が一番よく染まったみたいですね。
でもどれもとても味わいのある色になりました。

絹の5本指ソックスも可愛らしくなりました。
絞っておいた部分が白くなり、指輪のようです。
左のブラウスは化繊だったので、ほんのりとしたベージュピンク色になりました。


こちらは鉄漿を入れたので、紫色に仕上がりました。
なかなかオシャレな色ですね。
テーブルクロスになるそうです。


私は、色がちょっと黄色く変色してしまった半襟を3種類持参しました。
アイロンをかける前でしたので、しわがありますが、違いは分かると思います。


写真と実物の色は違いますが、右と中は「ハンノキ」と触媒はミョウバンで染めたもの。

右端:正絹 模様の入った織りがかなりはっきりと浮き出てきました。
中:丹後の正絹 とてもしっとりとできあがりました。

左端は真っ白だった化繊入りのもの。
「ハンノキ」と鉄漿で染めましたが、ほとんど色がつきませんでした。

こうやって染めてみると、「これは正絹」と言ってたものが、実は化繊入りということがバレてしまうことになりますね。

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子供が小さい時は、私もガールスカウトで野外活動のお手伝いをしましたが、最近は戸外での活動はごぶさたしていました。
でも久しぶりに、火の周りでみんなでおしゃべりしながら作業をしたのは楽しかったですね。
またいろいろな職業の方や、多彩な趣味をお持ちの方がいらっしゃり、刺激を受けました。

図々しくも参加させていただいたマチモノの皆様、ありがとうございました。
また境内を使わせていただいている世田谷観音のご住職さま、ありがとうございました。

このワークショップではおいしいランチやケーキもいただきました。
そのご紹介はのちほどに。


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◆染色の経過が分かりやすい「マチモノ」のブログ▼



2 件のコメント:

マサ さんのコメント...

まぁ、なかなか面白そうな体験だわ。
樹木でこんな色に染まるんですね。素材によって色合いが違うというのも、「へぇ~」です。どれもナチュラルな色合いですね。
そういえば、趣味で染色をやっている友達がピーナツの殻とか(他は忘れてしまったけど)集めていましたね。糸から染めると聞きました。
としちゃんの割烹着姿、粋ですよ。

おおしまとしこ さんのコメント...

マサさん、染物はダイロンとかの化学染料もあるけれど、その辺に落ちている樹木や葉っぱも使えるというのが面白かったですね。子供のころの色水ごっこにも似た楽しさがありました。
きれいな青い実も実験してみましたが、色は付かなかったわ。
毛糸も染めましたが、きれいな色になりましたよ。
割烹着は汚れよけだけど、とても暖かいのがいいわね。そんなこというと、まるでおばあさんだけど。