2015年7月14日火曜日

奈良学文化講座

先日、JR東海主催の「奈良学文化講座」というセミナーに参加してきました。

会場は有楽町のよみうりホールでした。

ちょっと早めに出かけて、ホールの階下にあるビックカメラで、電化製品を下見してきました。

ホールに行くと、歴史好きな中高年で満員でした。
私なんて、若い方でしたよ。

この講座はもう143回も続いているそうで、すごいですね。
今回のテーマは「鑑真和上の光芒 ~その足跡と遺産~」でした。

最初に司会者が挨拶されましたが、あまりに堂々としていて素晴らしかったのですが、それがなんとNHKの渡邊あゆみさん(昔は黒田あゆみさんで登場していた)でした。
さすがにお上手。
お声はしっとりとしているのに、明瞭で、おまけに適度なユーモアもあり、こういう場にはうってつけの方でした。
渡邊さんは「歴史秘話ヒストリア」の司会もされていますが、9月9日に放送予定の内容は、今回の鑑真がテーマなんだとか。
忘れずに見るようにしましょう。

講演は二部構成になっていて、最初は鑑真とその弟子たちのお話、次は鑑真和上の像のお話でした。
ただし、時間の都合で像のお話は失礼しましたが。

ということで、第一部の「鑑真和上の足跡 ~和上の夢を共有した弟子たち~」だけを聞いてきました。
講師は大東文化大学で日本文学や日中比較文学を研究していらっしゃる蔵中しのぶ先生。
この方は、大学教授とは思えないほど、発声が明瞭で、またよく響き、司会の渡邊さんも顔負けのほど、大きなお声で講演されました。まるでオペラ歌手のように堂々としていて、お洋服もかなりユニークで、思いっきり関西人という先生でした。

鑑真という人は、688年に唐で生まれ、そして14歳の時に仏像を見て感動して、出家されたそうです。
その後、長安で律学を学び、21歳という若さで戒和上となりました。
そして55歳の時、遣唐使として日本からやってきた僧と出会い、日本に行くことになります。
ところが船の難破などにより、5回も失敗して、失明もしてしまいましたが、ようやく6回目に来日できることとなりました。735年のことですが、この間、12年かかったそうです。
ということで当時の平城京に辿り着いたときはすでに66歳になっていました。
そしてその後、東大寺で5年、唐招提寺で5年を過ごし、その間、日本で多くの人に戒律を授けました。
鑑真は唐から最新の薬品や先端技術なども運んだそうで、こちらの唐招提寺蓮も彼が持ってきたと言われています。


そして、76歳でお亡くなりになりました。
当時としてはかなりの長生きだったのですね。

鑑真は天皇を初め、多くの人に授戒しましたが、ただし、彼自身は生きている間は、著書は作らなかったそうです。
それで、その後、弟子の思託たちが鑑真伝をまとめあげまましたが、これは3種類あるそうです。
死後から8年ほど経って作られたもの、
17回忌の時に作られたもの、
そして死後25年後に作られたものです。

詳しい内容は省略しますが、「戒律」の「戒」は道徳的な決まりをさし、「律」は集団生活の決まりを意味するそうです。
というのも当時の僧は(今でも同じかもしれませんが)、大学の寮のようなところで生活していたので、集団のおきてが大切だったようです。

それと第二部の鑑真像のお話をちょっとだけお知らせしますが、像については鑑真の死後、すぐに作り上げられたそうです。
麻布でできていて、漆を重ね塗りして作ったものだそうです。


天平文化を伝える、彫刻の最高芸術品と言われていて、国宝に指定されています。
これが日本最古の肖像彫刻と言われています。

この時代のことを学ぶのは面白いとは思いますが、研究となると、漢文が読めないとダメでしょうね。
蔵中先生のパワフルな研究のお姿に圧倒されました。

蛇足になりますが、私のブログ「氷輪」▼でも鑑真のことを描いた小説を取り上げましたが、仏教と天皇の結びつきがとても強い時代だったと思います。



2 件のコメント:

マサ さんのコメント...

「歴史秘話ヒストリア」は、たまに見ます。興味あるテーマというより、夫がいないとき。夫は、同じ時間帯の報道ステーションを見るのよね(どうでもいい話ですが)

渡邊あゆみさんは「歴史秘話ヒストリア」に出演するときにはたいてい美しい着物を着てますが、この日は装いはどうでしたか?
ちなみに彼女は佐藤浩市のファンらしいです(笑)

それにしてもとしちゃんは、こうした講座によく足を向けて知識欲が盛んですよね。見習わなきゃ。

としちゃん さんのコメント...

マサさん、あゆみさんはこの日はすっきりとした洋装でした。
講師の方は、なんというか普通では売っていないような変わったお洋服で、
大学教授には見えなかったわ。
私もヒステリアはたまに見ますが、このところ、すごく早寝早起きなので
終わるころには眠くなっています。
知識欲というか、学校の授業で学ばなかったようなことを知るのは面白いですね。
それにしても歴史セミナーは平均年齢が高すぎて、
ここだけの話、オヤジ臭いのが難なのです。