2016年5月24日火曜日

前進座 「東海道四谷怪談」

先日、「日本橋きもの倶楽部」さんのお誘いで、国立劇場まで行ってきました。


出し物は前進座の「東海道四谷怪談」▼でした。


このイベントには鑑賞前の楽屋ツアー、鑑賞後は役者さんとのティータイム付き、という嬉しいスケジュールになっていました。

楽屋ツアーは、若手の松浦海之介さんという役者さんが案内してくれました。


舞台の裏の装置を見せていただいたり、かつらの床山さんのお部屋、衣装部屋、また化粧中の役者さんの姿も拝見させていただきました。


こちらは楽屋の入り口ですが、役者さんが楽屋入りしたかどうかが札の色で分かるようになっています。
一つのお芝居を作るためには、役者さんが約20名、裏方さんなどのスタッフの方は約100名もいらっしゃるというのは、驚きでした。
みんなの力を合わせて、一つの舞台を作り上げているのですね。


海之介さんは、今回が本格的な台詞付きの舞台ということでしたが、見事に演じていらっしゃいましたよ。
開幕前のお忙しいところ、ありがとうございました。


今回の公演は前進座創立85周年記念であり、また中村梅之助さんの追悼記念でもあり、とても大掛かりなお芝居で、上演時間はなんと4時間15分という長丁場でした。

私は今まで四谷怪談は染五郎さんのもの▼や、右近さんのもの▼など見ていましたが、今回の前進座のは、これまであまり上演されない場のお芝居もありました。

今回は河原崎國太郎さんがお岩さん、嵐芳三郎さんが伊右衛門の配役でした。
お岩さんの哀愁と怨念が漂っていたようでした。


お芝居は、有名な「戸板返し」や「提灯抜け」などの驚きの仕掛けがたくさん用意されていましたが、全部合わせると100くらいの仕掛けがあるそうです。

こちらは二幕目が終わったところです。


最後まで見終わったところ。
皆さん、満足そうな表情でした。


終了後には役者さんを囲んでのティータイムがありました。
素顔と、演じていた役柄とがあまりに違い過ぎて、同じ人とは思えないほどでしたよ。


お茶とチーズケーキをいただいているところです。


山形県や岩手県から遠征されてきたグループの方もいらっしゃいました。
すごいですね。

お世話をしていただいた日本橋きもの倶楽部さん、どうもありがとうございました。
とても楽しめました。

(集合写真は日本橋きもの倶楽部のfacebookを拝借させていただきました。)

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この日の装い。

私にしてはカラフルな組合せでした。
緑の紬、黄色の帯、赤の帯揚げ。

というのも怖~いお岩さんに対抗するには、地味な着物よりも、カラフルなモノの方がよいのではと思ったからです。



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