2017年12月13日水曜日

三味線演奏会

先日、私の三味線の先生の、そのまた先生で、人間国宝の今藤政太郎さんの作品演奏会▼に行きました。


本当に素晴らしい演奏会でした。

会場は紀尾井町ホール。
ここは緞帳がなくて、係りの人たちが舞台装置を変更するのもすべて丸見えで、面白い風景が眺められました。

入場料はかなり高額でしたが、満席でした。
熱烈なファンが多くいらっしゃるのでしょうね。
私は安いバルコニー席でしたが、上から舞台を眺めるのも面白いものでした。

演奏された曲は、すべて政太郎先生のオリジナル曲。

折口信夫原作の「死者の書」というのがあり、オペラのような感じがしました。
大津皇子なども登場してきて、飛鳥時代を彷彿とさせるような、不思議な雰囲気の曲でした。

一番最後に演奏された「六斎念仏意想曲」は、政太郎先生が23歳の学生の時に作曲された処女作品ということでしたが、本当にすごい曲で、超絶技巧曲でした。
これを私の先生も演奏されましたが、人間技とは思えないほどのスピードで、すごかったです。
三味線は12人でしたが、みなさんすごい実力の持ち主だと思います。
この曲には太鼓のお囃子が4人いましたが、アフリカンドラムのような筒形の太鼓と、普通の太鼓の二台を使っての演奏で、こちらもとても迫力がありました。

三味線の演奏会とは思えないような、超越した演奏で、鳥肌が立つくらいでした。
私が今まで知っていた三味線とは比較ができないほどのパワーと思いが伝わってきて、演奏後もしばらく呆然としてしまいました。

実は、この時はスマホの電池が切れてしまって、写真は一枚もありません。
ニューオータニのイルミネーションがきれいでしたが、写せずに残念でした。

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この日の装い。

「日本橋きもの倶楽部」に寄ったので、そちらで購入した黒の訪問着です。
なんだか名取さんのような着物で、こういう場所には恥ずかしかったのですが、仕方ないですね。
一日に二か所出かけると、こういうことになってしまいます。


染めと刺繍の萩のような花模様がとてもきれいです。
生地もしっとりとしていて、きっと高級なものだと思いますが、リサイクルだったので4000円くらいでした。

帯は金銀の名古屋帯です。



2017年12月12日火曜日

「北斎とジャポニスム」展

先日、国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニスム」展▼を見てきました。


上野の西洋美術館で、こんなに大量の日本の絵画が展示されたことなど、前代未聞ではないでしょうか。

朝早くから出かけましたが、多くの絵画ファンで、広い会場もかなり混んでいました。


私は以前、市民カレッジで北斎のことについて、いろいろと学んでいました。
こちらは最終講義の時のブログ▼ですが、今、読み返してみると、北斎自身も西洋の絵画から遠近法などを取り入れて影響を受けていたようです。
でもそれ以上に、北斎が西洋の画家たちに与えた影響の大きさは計り知れないほどだったようです。

モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホなど、有名な画家たちは北斎の絵画をモチーフにして、多くの作品を生み出していました。

こちらはドガの「踊り子たち」と、北斎の相撲取りの絵です。
このポーズに、北斎からの影響がある、ということでした。
たしかに腰に手を当てている姿は、同じですね。


私が素敵だなと思ったのは、北斎の絵を取り入れた食器(お皿や壺など)でした。
白磁のお皿に、すっきりとした和風の絵画はとても映えて、そこに金銀などを追加していて、とても豪華に見えました。

北斎は90才まで長生きして、その間には何回も名前を変えたり、住まいも変えたりしながら、描くことだけに熱中した人でした。
生きている間に描いたものは、2万点以上と言われています。
その対象は人間はもちろんのこと、動物、植物、富士山、海、あちこちの風景、そしてありとあらゆるこまごましたものまで描いていました。

とくに北斎漫画と呼ばれるもの(いわゆるマンガではなく、漫然と描いたもの、という意味です)は、ペラペラの紙に墨だけで描いたものでしょうが、どれもイキイキとしていて、当時の日常生活が伝わってくるものでした。
その漫画が、西洋の画家の手にかかると、絵の具を何回も塗り重ねて、ごってりと重厚なものに変身してしまうところが面白いと思いました。

北斎自身は、自分の描いた絵(あるいはその一部)が、こんなにたくさんの画家に影響を与えたということは、もちろん知らなかったでしょうね。
もし現代に生きていたなら、テレビやインターネットですぐに分かったでしょうが。
でも北斎さんは、もし誰かが彼の絵画を真似したりしていても、あまり気にしないで、「そうかな」くらいの返事しかしない人だっただろうな、とも思いました。

今回展示されている絵画ですが、目録を見ると、世界中のたくさんの美術館や個人蔵のものがあり、それだけ北斎の絵は各地に散っているというのが分かります。

北斎の絵画が、西洋の美術に与えたものの大きさを教えてくれる展覧会でした。

ほんとうにたくさんの作品が展示されているので、ずっと立って鑑賞するのは疲れました。
ということで、途中に休憩場所があったのは、助かりました。

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この日の装い。

北斎の展覧会には、是非とも着てみたい着物がありました。
「北斎ブルー」に敬意を表して、こちらの海の色のような着物です。


これは10月のフリマでいただいてきたものですが、生地がしっとりとしていて、適当な重さがあって、着ていても身体に沿うような感じがします。
「落ち感」とでもいうのでしょうか、気持ちの良い素材です。
いつ頃のものか分かりませんが、かなり良いものだと思いました。

帯はざっくりとした青に、赤い模様の帯。


八王子娘のバザーで100円でいただいてきた青のドットの半襟を付けてみました。

青い着物は好きですね。


2017年12月11日月曜日

一日、地元で楽しむ

先日は、一日中、地元で有意義に過ごしました。

まずは朝は市の文化会館で三味線のお稽古。
今度、ちょっとしたミニ発表会があるので、そのためのお稽古をしました。
先生と、もう一人の男性、そして私の3人で三味線を合わせました。
もっと音が響くように、弾き方の指摘を受けました。
1時間ほどでしたが、けっこう疲れました。

その後は、新しくできた「トリエ」という施設の外にある広場で、「いっぴんいち」▼という手作り品などの、一日限りのイベントが開かれていたので、寄ってみました。
逸品を一日限定で販売するので、「いっぴんいち」なんだそうです。


ここでは、私のハンドバッグや羽織紐を作っていただいた方が、皮のヘアアクセサリーを販売していました。
素敵なモノがいっぱい。
私も髪の毛が長ければ、バレッタや簪がつかえるのに、残念でした。


他にも食べもののお店や、絵本のお店などもありました。


私は、銅板の加工をしている方のワークショップにも参加してみました。
実はこの方は、前に地元を紹介するテレビに登場していて、それで知っていたのです。
とてもユニークな工芸品を作るアーティストさんでした。

私が作ったのは、こちらのネームプレート。
銅の板に特別な金槌で模様を付けて、そして一文字ずつ、アルファベットで名前を彫ったのですが、Kの文字が逆さまになってしまいました。
でもそれもご愛嬌。


夜は、新しくオープンした居酒屋というかみんなのたまり場「紗ら+」のオープニングセレモニー▼に参加してきました。

ちょっと早く到着してしまったので、人も少ししか見えませんが、この会場が超満員になりました。


私はこの場所のリノベーションイベントに参加して、ペンキ塗の作業をしたので、そのご褒美として参加費は無料でした。
嬉しいですね。

素敵なお料理がたくさんありました。


写真には写しませんでしたが、カレーもとてもおいしかったです。

こちらは食べられるお花のサラダです。
食べるのがもったいないくらいでした。


100人以上の方が参加されたようです。
小さな子供連れの、若い方もかなりいましたね。
顔見知りの方も多くいらっしゃいましたが、見ず知らずの方でも、同じ市民というだけでお話が弾みました。

主催者の「調布企画組」のジョニーさんの挨拶。


彼は以前から酒場を経営してみたかったそうで、その夢がかなったわけですね。


この「紗+ さらさら」は、今後は日替わりマスターの居酒屋さん、ママさんたちの集いの場などとして、多くの人に利用されるのを目的としているようです。

地元でいろいろと楽しいことができるのは、本当に良いですね。


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この日の夜の装い。

先日のフリマで頂いてきたポリ着物です。
かなり派手なのですが、パーティだから良いでしょう。


スペインのコルトバにあるモスクのような感じがします。


帯は着物交換会でいただいてきたものか、あるいは京都の東寺の骨董市で買ったものか、ちょっと忘れましたが、ちょいとキンキラしています。


いずれにせよ、普段は着ない装いでした。




2017年12月10日日曜日

「能の学校・壱」

市民カレッジ「能の学校・壱」▼に参加してきました。
これは2回連続の講座です。


講師は、2歳の初舞台から今年で45年目、という観世流シテ方能楽師の山中迓晶(がしょう)さんです。


この講座では、能についてのお話と、実際に舞台の上での舞の実演がありました。
とても分かりやすいお話で、能体験は数回のみという私でも、少しは能についての理解が深まったような気がしました。

1回目は、まずは650年の伝統を持つ、能の歴史から。

能というのは、一言でいうと「武士のたしなみ」の芸能ということでした。

室町幕府の三代将軍義満が、貴族の舞楽という伝統芸能に対抗する何か新しい芸能はないかと思い、力を入れたのが、世阿弥が率いる能でした。

世阿弥は能の役者であり、脚本家であり、多くの能の曲を作った人です。
ちなみに現在は、能の演目は250曲くらいあるそうですが、そのうちの多くが世阿弥の手によるものだそうです。
彼は父の観阿弥とともに、幽玄の世界を作り上げました。

義満は、世阿弥たちを当時のサロンの重要メンバーとしていたのでしょうね。
ちなみに、とんちで有名な一休さん(一休宗純)も同時代の人だそうで、この三人の出会いもあったかもしれない、というお話でした。

時代は下り、信長・秀吉の時代には能が非常に重要なものとなりました。
信長が「人生五十年」と謡う「敦盛」は有名ですね。
また秀吉も西本願寺に能舞台を作るほど、能のファンだったそうです。
その後の江戸時代でも、武将たちは能を習うようになり、競い合うようになり、多くの能楽堂が建てられました。

そして能の発達は、西陣において能装束織物の発達に結びつきました。
能と茶の湯は、当時の権力者にとっては、必須科目だったことでしょう。

ところが明治維新後、能は東京では消えかかりました。
徳川家について、静岡に下り、能楽師も農業をするようになってしまったそうです。

しかしその中で、梅若実という能楽師だけは東京に残りました。
そして岩倉具視たちがヨーロッパで視察してきたオペラに負けない芸能を育てよう、ということで、梅若実が中心になり、能を復活させたということでした。


お話の後は、仕舞の実演をしていただきました。
「老松」という有名な曲のほんの一部でしたが、最初に見たときは、あまりよく分からず、何となく眺めていただけでした。

ところがその後に、山中さんから舞の説明や意味を教えていただき、もう一度同じ仕舞を見たところ、なるほどこういうことだったのか、と思いました。
意味が分かると、能は面白くなるのですね。
ちなみに「老松」は菅原道真にちなんだお話で、梅の精と松の精が登場して舞を舞う、おめでたい曲です。

能を見るためには、ちょっと古典や歴史についての教養が必要だと思いました。
そしてもう一つ必要なのが、イマジネーションだそうです。
つまり想像力を生かして、「脳」を使って見るのが、「能」だというお話でした。

また12月の定式能で演じられる「氷室」と「巻絹」(まきぎぬ)についての説明もありました。


「氷室」はめったに演じられないレアな能だそうです。
また「巻絹」は熊野信仰に基づいたお話とのことでした。
私はこの公演は残念ながら拝見できないのですが、衣装もとても素晴らしいものだそうです。

ちなみに能とセットで行われる狂言ですが、、狂言は台詞が多いため、能よりも分かりやすく、親しみが沸くということでした。


山中さんは現在、中学生や小学生にも能を教えていらっしゃるそうです。
子どもたちのほうが、私たちよりもすんなり能に溶け込むことができるかもしれませんね。

こちらは2011年1月のブログ▼ですが、子供たちと舞台に登場された山中さんのお姿もありました。


また山中さんは、お話をされている時のフランクな様子と、舞台に立った時の厳しい表情とが対照的で、驚かされます。

2回目の講義は、来年の1月に予定されています。
「江戸城における正月行事 謡初之式」です。こちらも楽しみです。

そして2月には「能の学校・見本市」の公演もあるので、期待しています。

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この日の装い。

市民カレッジなので、地味な紬にしました。


これは着物交換会で洗張り済みの男物の布をいただいてきて、着物屋さんでマイサイズに仕立てていただいたもの。
男物だったので、着丈が短くしか取れず、着付けにはちょいと苦労する着物です。

帯は着物フリマで数百円だったのですが、刺繍がみっちりと施されていて、お買い得でした。

私はいろいろな種類の着物を着ますが、基本的には地味な着物に派手な帯、という組み合わせが好きで、安心できますね。

黄色の帯締めは、ゆめこもんさんの閉店セールで100円。
とても締めやすく、重宝しています。

半襟は何かで淡いオレンジ色に染めたのですが、ちょいと忘れてしまいました。
紅茶だったかしら?
記憶力が低下してきて、困りますね。


2017年12月9日土曜日

親子二人のイラスト展

先日、親子のお二人でのイラスト展を鑑賞してきました。
地元にある素敵なギャラリー「蔵」▼での作品展でした。


親子のうちの娘さんは、地元のイベントでよくお会いしていた宮代志のぶさんです。
そういうイベントの時は、布の作品などを出品されていたので、布の手芸品や衣料品を作る人だと思い込んでいました。
ところが彼女の本性は、イラストレーターだったのです。

こちらがイラスト展の案内状です。


上のイラストがお母様の作品。
下のイラストが、娘さんの作品です。

お母様の大坂文子さんの作品は、明るくて楽しくてきれいな色合いで、いつまでも少女の心を忘れないような作品でした。
絵の具やアクリル絵の具、色鉛筆などで描かれた作品がたくさん飾られていました。


私が気に入ったのは、こちらの少女像。
大きな白いユリの花とブルーの背景が、とても爽やかでした。


こちらの女性の絵も素敵でした。
白のシャツブラウスを羽織ったお洒落な中高年の姿が、かっこよく描かれていました。
タイトルが「まだまだこれから」というのも、気に入りました。


こちらのクマノミたちの絵も、夢があっていいですね。
幼児も喜ぶような絵でした。


他にも着物を着た女性の絵もとても素敵で、興味深く拝見しました。

これに対して、娘さんの方の絵は、主に鳥や小動物を描いていましたが、細かいペン画で、親子でもまるで作風が違うところが面白かったです。

とてもリアルな狼でした。


作品の前で。

実は、親子展のお母様は、私と同じ年齢だということが分かりました。
そして、こちらのご家族は、ご主人も息子さんも絵の世界の方だそうで、素晴らしい家族だと思いました。

また何年か後には、お二人で作品展を開かれるそうです。
楽しみですね。

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この日の装い。

この時は、スポーツクラブに行った後なので、パンツスタイルです。


実はこのパンツは、こちらの娘さんの作品なのです。
黒に花模様の生地と、紫の無地をうまく組み合わせたタイパンツです。

珍しい形なので、ちょっと目立つようですね。

2017年12月8日金曜日

フリマ大好き

着物を着始めたころは、よくフリマに出かけていました。
最近はちょっとご無沙汰していましたが、またムズムズとしてきて、ここのところ、連続して出かけるようになりました。


神楽坂にある居酒屋さんで開かれるフリマがお気に入りです。
すごい人気があり、いつも開店前から行列ができているところです。


会場にはたくさんのフリマのお店と、着物好き女子がわんさかとつめかけます。
いつもすごい熱気に包まれています。
だってとても安いのですよ。

今回いただいてきたのは、こちらの派手なポリ着物。
ちょいと派手ですが、気楽に着られそうです。


ポリの着物はだいたいがサイズが大きくて、私には着られるものがないのですが、こちらは裄が63センチとおあつらえ向きだったので、即決しました。
1500円だったかな。

もう一枚、欲張ってしまったのですが、実は、ちょっと後悔しています。
派手な縮緬の着物で、お正月に着ようかと思いましたが、身幅が少し狭いのです。
どうしようかな。


千円でしたが、着ないのは悔しいですね。

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この日の装い。

前回の同じフリマの時に、手に入れた着物です。
いくぶん私には大きいのですが、なんとか着てしまいました。
紬に、小花が描かれていて、ちょい可愛いのです。


着物の色が地味なので、花柄の半襟と、黒のざっくり帯で変化をつけてみました。

こういう無地っぽい着物と、元気の出るような帯の組み合わせは好きですね。



2017年12月7日木曜日

京王アカデミー「明治維新150年」

先日、「明治維新150年 激動の時代と人物を考える」▼という講演会に行ってきました。


会場は、新宿にある京王プラザホテルでした。
ホテルまでの道は、街路樹が紅葉していてきれいでした。


広い宴会場には600人の歴史好きが集まりました。
どちらかというと、おじいさんの部類が多数を占めていましたが、それでも若い女性もちらほらいました。


この講演会は、京王電鉄が行っているもので、私も今までに何回か参加しています。
各界の著名な方のお話が、千円で聞けるというので、人気があります。

今回、「明治維新」のテーマで講演会が開かれたのは、来年の大河ドラマが西郷隆盛を描いたものである、ということもその理由の一つでしょう。
ちなみにドラマのタイトル「西郷どん」は「さいごうどん」と読むのではなく、「せごどん」と薩摩式に読むのが正しいのだそうです。


今回の講演会の特徴は、明治維新に関わったさまざまの立場の人たちにゆかりのある演者が登場したことです。
まず薩摩藩からは、鹿児島県出身の歴史作家・桐野作人さん。
長州藩は、神田外語大学で日本近代史を担当している町田明広さん。
土佐藩は、坂本龍馬研究家の知野文哉さん。
幕府方は、松戸市戸定歴史館長の齊藤洋一さん。
そして新撰組からは、幕末維新史に詳しい伊東成郎さん、という顔ぶれでした。

講演の第一部は桐野さんの基調講演でした。
この方は、薩摩藩がなぜ明治維新の原動力になったかか、などについて、いろいろと話してくれました。
お声が太く大きくて、とても聞き取りやすい方でした。お話も分かりやすく、資料も豊富で、興味深いお話が聞けました。
面白い話の一つとして、西郷隆盛は名前をいくつも変えていて、「隆盛」という名前は実は父親の名前を間違って書いてしまい、それがそのまま通用してしまったという話でした。「西郷隆永」というのが、最終的には正しい名前のようです。
奄美大島に流されて、そこで現地妻との交流があったことは、小説で読みましたが、この女性の役はテレビでは誰が演じるのでしょうね。
薩摩藩は江戸時代は海洋国家であり、南西諸島、琉球もその領地であり、鹿児島というところは、距離で見ると江戸よりも琉球の方が近かった、ということは意外な発見でした。つまり江戸よりもずっとアジアに近くて、中国などの情報が入りやすいところだったのですね。
また他の藩に比べると、有能で開放的な人材が多くいたそうで、これも明治維新に果たした大きな役割になったそうです。

講演の第二部はシンポジウム形式で、それぞれの立場の方が少しずつ話されましたが、なんとなく話がかみ合わずに、また声が聞き取りにくい人もいたりして、それほど活発な論議にはならなかった感じでした。

印象的に残った話としては、明治維新は1868年にあったのですが、その前年の1867年には徳川幕府がパリの万博に参加していた、ということです。国内ではガタガタで存亡の危機だったのに、世界に対しては幕府を認めてもらいたかったのでしょうか。またこの万博が刺激になって、西洋各国から得たものも大きかったのだろう、と思いました。

長州藩については、私はあまりなじみがありません。
私自身は東京生まれの東京育ちで、両親も東京の人間であるので、いつも東京を中心にして考えてしまいます。
また長州というのは、薩摩と戦ったり、一緒になったり、どうも訳の分からないところです。
今もその政治力に長けたところなのでしょうね。

土佐藩といえば、坂本龍馬ですが、彼は脱藩している立場であり、土佐藩の人たちからはあまり重要視されていなかったようです。司馬遼太郎の小説「竜馬が行く」で有名になってしまいましたが、でもこれからは歴史の教科書では名前が載らないのだとか。いろんな扱いを受けている人ですね。

幕部側からの立場として、松戸市にある戸定歴史館の館長さんがお話になりましたが、ここはそれほど遠くはないので、一度行ってみたいと思いました。

新撰組については、私の住んでいる市で生まれた方なので、これまでも何回も話を聞いたり、展示を見たことがあります。近藤勇と土方歳三については、馴染み深い人たちです。彼らの愚直なまでのポリシーは、今後も生き残っていくと思います。

それぞれの立場からお話していただきましたが、バラバラなかんじでした。
というか、あまりに時間が足りず、消化不良でした。
ということで、今は自分なりにもう少し知識を固めようと、幕末の本をあれこれ読み直しているところです。

前に京都の霊山博物館で買ってきた歴史年表▼も、もう一度、開いてみようと思います。

また私にとって何よりも魅力的な人物は、徳川慶喜です。
明治維新の頃はまだ30代の若さでしたが、その後70過ぎまで生きて、徳川将軍の中では一番長生きをした人です。この人のことについては、毀誉褒貶ありますが、興味が尽きない人です。

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講演は明治維新そのもの自体の内容や評価というよりも、明治維新に至るまでの過程についての話がほとんどでした。
つまりペリーの来航から大政奉還までの話でしたが、実はたった15年という短さのしかなくて、その間の出来事の真偽を語る、ということは難しいですよね。
私はどちらかというと、明治維新までのいろいろな藩の動きを知ることよりも、明治維新では誰がどのように働いて、どんなことが起こり、そしてそれがどのように評価されたかのほうを知りたかったので、少し拍子抜けでした。

総まとめとしてみると、私自身が明治維新のことをはっきりと理解していなかったこともありますが、いろいろな藩の人間がくんずほぐれず争っている姿は、実際にその当時の人にとってはどれほどの問題を感じていたのか、それを知りたいと思いました。

当事者の武家の人たちにとっては、現代のサラリーマンが会社が倒産してしまう以上のショッキングなできごとだったでしょうから、動揺は計り知れないことだったでしょう。
反対に、農民や町人にとっては、権力の座が公方様から天子様にとって代わるというのは、それほどの痛みは感じなかったのかもしれませんね。

私は幕末期の小説をよく読みますが、当時の町人は、カレンダーや時間の表現が変わったのが、かなり大きなダメージがあったという気がします。

いずれにせよ、私の祖父母が今生きていたら、125歳か、130歳くらいになると思うので、150年前と言えば、その上の世代、つまり曾祖父母は確かにその時代に生きていたことになります。
実家には先祖の顔写真が額に入れて飾ってありましたが、彼らはちょんまげと丸髷姿だったと思います。
そう思うと、150年前というのはそれほど昔のことではなかったのだな、と思えてなりません。

この講演会は、これまで長いことこのセミナーを担当してきた福田さんという女性の企画があったからこそ実現したそうです。
福田さんからもまとめの話がありましたが、コーディネーターとして、素敵なお仕事をされてきた方です。
素晴らしい能力の持ち主で、かなりお年を召した方ですが、こういう縁の下の力持ちの存在は重要だと思いました。

講演の終了後、ホテルを出て目の前に見えた現代的なビルです。


このビルは、150年後にはどうなっているでしょうか。
立ち続けていることはないでしょうね。

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この日の装い。

いただきものの着物です。
ちょっとレトロ感のある草花模様の小紋です。


昭和感を消したくて、派手な半襟とモダンな帯を合わせてみました。
それでもレトロ調は隠せませんね。

2017年12月6日水曜日

手洗いの問題

システムトイレの個室にある手洗いから水が出なくなってしまって、3週間ほど経ちました。
やはりすぐに手を洗えないのは、不便です。

その後、TOTO、施工工事屋さん、水道工事屋さんなどに連絡をしたり、下見に来てもらったりしていました。

我が家は、新築マンションについていたトイレのリフォームをして、システムトイレというのに変えたのが、もう今から16年程前のことでした。
元は、トイレの上の部分にセンサー式の水道がついているタイプだったのですが、これが気に入らなくて、リフォームしたのでした。

水が出なくなった理由は、中の3か所の具合が悪くなったそうですが、もう部品が廃番になってしまって在庫もない、ということでした。
それでもあれこれ調べてくれて、2か所の部品は見つかり、これで行けるか分からないけれどと、とにかく工事をしてもらうことになりました。

おかげで、水が出るようになり、すぐに手を洗えるようになって、ほっとしました。


でも考えてみたら、子どもの頃のトイレ(汲み取り式)の個室の中には、手洗いなんてなかったような気がします。
トイレを出たところに、手水鉢(?)というのでしょうか、バケツのような形をしたものが吊りさげられていて、下から突っつくと水が流れてくる、というので手を洗っていたと思います。
柄杓で水を流していた家もあったと思います。

そのうち、水道で蛇口をひねって洗う形式になりましたが、それでも個室内部にはなかったような気がします。

人間は便利さを追求するあまり、だんだんと横着になってきたというか、馴れというのは恐ろしいですね。

工事を終えた水道が、長く働いてくれることを祈るばかりです。

これがダメになったら、総取り換えをしないとなりませんね。

家の設備が15年か、20年くらいでダメになってしまうとは、もったいないことです。
人間様は60年以上使っていても、まだ大丈夫なのにね。


2017年12月5日火曜日

尹さんのライブ

市内を拠点に活躍されている、シンガーソングライターのユンハンシンさんのライブに行ってきました。


会場は市内の洋食レストラン「カフェバーンズ」▼

オリジナルの歌や、高中正義の曲、懐かしい歌を何曲も聞かせていただきました。

ギターを弾いて歌うユンさんはもちろんかっこいいけれど、ピアノを弾きながら歌うユンさんもすてきでした。

第一部は、クリスマスカラーの赤いシャツで。


第二部はクールなブルーのシャツにお召替え。


最後はクリスマスソング。
ジョンレノンの「ハッピークリスマス」でした。
杉本明子さんの澄んだ声がよく響いていました。


懐かしい曲、知っている曲がたくさんあって楽しめました。

お客さんもノリノリになって、みんな立って踊っていましたね。
私は着物だったので座っていましたが、一緒に踊りたかったな。

こちらはクリスマスプレゼントにいただきました。
入浴剤かな。


食事はこちら。
手前はキャベツのステーキ。
中にチーズとアンチョビが入っていて、ビールの友にぴったり。
奥は海老とキノコのソテー。


マルゲリータ。
けっこうお腹がいっぱいになりました。


楽しいひと時を提供していただいて、ありがとうございました。

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この日の装い。

この季節になると必ず登場するのが、こちらの赤と黒の牡丹の銘仙。
年1回くらいしか着ませんが、何歳になるまで着られるかしら?


帯はシクラメン。
絵の場所がおかしくて、お太鼓にうまく柄を出すのがすごく難しいのです。
たれ先の方がすごく長くて、お太鼓の中でぐるぐるしてしまいます。
よほど時間があるときでないと、ちゃんと締められません。


帯を作る人は、絵の場所ももう少し考えてもらいたいものです。

そうそう、先日届いた新しいカレンブロッソを、履き下ろしました。


黒の台に、えんじ色の鼻緒が気に入っています。