2017年1月31日火曜日

ちょいと京都へ 2017年冬 5・京都の町歩き

京都旅行記が中断していましたが、また再開します。

京都へ出かけた理由はいろいろありますが、ある着物本の著者にお目にかかりたいという目的もありました。

その本はこちら。
「きもの3枚から始める! 着こなし便利帖」です。


著者のもりたもとこさんはこの本の中で、
「まず第一に買うのは木綿の着物。次が紬。三番目は小紋を」
というポリシーを書いていらっしゃいました。
私も同じ考えだったので、お会いしたいと思っていたのです

もりたさんは、京都市内に「OMO」▼というお店を開いているというので、京都に辿り着いてすぐ、地下鉄で出かけてみました。
烏丸御池の近くにありました。


すっきりとした店内には、二部式の作り帯やバッグや小物がディスプレイされていました。

ところが もりたさんは残念ながら体調不良ということで、ご不在でした。
お店の番をしていた方とお話をしてきました。


厳選された反物もいくつか見せていただきました。

私が気に入ったのは、玉ねぎ、栗、山漆というの自然の植物で染色された紬です。


とても素敵でしたが、旅の途中に簡単に買えるお値段ではなかったので、少し考えることにしました。

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その後は、堀川通りの方まで歩いて、西本願寺正面にある「龍谷ミュージアム」▼へ。
新聞で、「九條武子展」▼があるという情報を得ていたので、それを鑑賞するのが目的でした。


今年は没後90年に当たるので、九條武子を偲んで、追慕の展示が開かれたそうです。


このミュージアムはとてもすっきりとした建物でした。


九條武子さんは、西本願寺の第12代宗主の娘さんでしたが、九條さんという男爵家にお嫁入りをした方です。
子どものころから絵を描くのが好きで、上村松園さんのお弟子さんになった方です。
それでその絵を見たくて行ってみたのです。
松園さんと一緒に並んで絵を見ている写真も残っていました。

こちらはパンフレットからいただいた武子さんの作品ですが、とても優しい絵を描いていらっしゃいました。


また真宗の婦人会でも活躍され、その後、京都女子高等専門学校(現在の京都女子大学)の設立にも尽力されました。

そして全然知らなかったのですが、関東大震災直後に、慈善活動で活躍されたそうです。
震災当時は、ちょうど築地本願寺にいらっしゃったため、ご自身も被災されましたが、託児所で子供たちの世話や救援をしたそうです。

残念ながら42歳という若さでお亡くなりになりました。


彼女の人生を追った映像が放映されていました。

その中で驚いたことは、関東大震災後の大正13年頃には、ほとんどの女性が和裁をいとも簡単にしてのけていたことでした。
女性たちが大広間に1メートル間隔くらいに並んで座り、全員が子供の浴衣を縫う作業をしていました。
みんな運針をスイスイとしていました。

今の若い人ならだれでもパソコンができるのと同じくらい、当時の若い人は和裁ができたのでしょう。

この場面がとても印象的でした。

また龍谷大学は古い襖絵などの復元活動も積極的にされていて、江戸時代などの鮮やかな絵画も見ることができました。

仏教系の大学の博物館というと、ちょっとご縁がないような気がしていましたが、建物も見やすい構造になっていて、受付もとても感じが良く、新しい発見をしました。

こちらの入場券の半券を持っていると、西本願寺のカフェでデザートがいただける▼というのも、嬉しい特典でした。


(この項、続きます)



2017年1月30日月曜日

ビートルズのカフェでお茶会!

昨日は、町田市にある「CafeBeatleClub」▼で開かれたお茶会に参加しました。
着物友だちのkimono熱さん▼に誘われてのお出かけでした。

お店の外観は緑に塗られて、ユニオンジャックが遠くからでも目立っていました。


こちらのお店のお茶会に参加します。


kimono熱さんは、初めて羽織ったというグリーンのコートと緑の紬をお召しでしたが、緑に塗られたお店とぴったりでした。


こちらのお店は、「ビートルズ博物館」ともいうほど、店内はビートルズのグッズで溢れていました。
マスターや、訪れるお客様もほとんどビートルズの熱狂的なファンのようなカフェです。

店内の様子です。


こちらはビートルズが実際に演奏したのと同じ時期に作成されたギターやベースの数々。
ファンにとっては垂涎ものでしょう。


私もビートルズ世代なので、とても懐かしく思いました。


世界中で発売されたというビートルズのレコードもたくさん置かれていました。
普段はビートルズの曲がBGMに流れているそうですが、お茶会だったので無音でした。


床にはポータブルの畳が敷かれていて、そこでお茶をいただくようになっていました。


お茶を立てていただいた先生は、若いお嬢さまでした。
海外生活が長かったそうですが、京都でお茶の修行を積まれたとか。


凛とした所作が、とても美しかったですね。


茶花は、椿のつぼみが活けられていました。


これからお菓子をいただくところです。


ギターがずらりと並んでいる背景と、お座敷の様子がミスマッチで面白いですね。
2畳の空間ですが、ここだけ静寂な空気が漂っているようでした。


男性のお客様もいらっしゃいました。


一服された後は「清々しい気持ちになった」と感想を述べていましたよ。

大変、貴重な体験ができました。

美味しいお茶を立てていただいたM子先生、カフェビートルクラブのみなさま、そしてお誘いいただいたkimono熱さん、どうもありがとうございました。

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この日の装い。

春向きに黄緑色の柔らかものにしました。


お得意の、千円着物です。

白い市松模様の帯は、梅屋さんのもの。
使用頻度が高い帯です。

お茶席だったので、帯留めなどは使用せずにシンプルにしています。

2017年1月29日日曜日

きもの交換会@根津のお寺

昨日は、きもの倶楽部▼の着物交換会に参加してきました。

前回は用事があり参加できなかったので、お譲りしたい着物がたまっていて、スーツケースにどっさりと詰め込んで出かけました。


スーツケースの中身は、ちょっと似合わなくなってしまった着物や帯、伯母の遺品の超派手な着物、使わなくなってしまった帯締め、帯留など、たんまり。

今回の会場は根津にあるあるお寺さん。
こちらのお寺のお嫁さんが、着物仲間なので、ご厚意で大広間を提供してくださいました。

参加者は15名ほどいたのでしょうか?
20代、30代、40代くらいのお若い方が多く参加されました。
若い方の着物姿を眺めるのも、楽しいものです。

みなさん、たくさん荷物を持ち込まれました。
豪華な訪問着から夏物、帯、羽織、反物や小物など。

こちらは袷の着物コーナーです。


他にも単衣着物コーナー、帯コーナー、小物コーナー、訳ありコーナーなど、たくさんの交換品がありました。
大きな姿見や、腰ひもなども用意されていました。

そして交換タイムが始まりました。

それぞれ気に入った着物を羽織ってみたり、お互いにアドバイスをしたりと、和気あいあいでした。

欲しいものが重なった時はじゃんけんで決めたりしていましたが、不思議と似合う人のところに行くものですね。

今回は寺嫁さんが宅配便の手配をしてくださったので、みなさん、戦利品をたっぷりと手に入れたようでした。

休憩中には大きなどら焼きをいただきました。
ご馳走様でした。


お腹を満たして、また見直すと、良いものが見つかることが多いですね。


最終の見直しです。


いつもは残ってしまったものは、自分で持ち帰るというシステムでしたが、今回は寺嫁さんが浅草の福服さんに連絡をとっていただけるということで、とても助かりました。

ということで、スーツケースがガラガラになってしまったので、こちらの品をいただいてきました。

派手な帯。
お遊び用です。


普段使いにぴったりの羽織。
レーヨンとナイロンの合成繊維ですが、雨の日には役立ちそうです。


銘仙の長羽織。
袖丈が私にはちょっと長いので、作り直す予定です。


帯締め。
チロリアンテープのようで、可愛いでしょ。
自分では買わないタイプなので、こういうときに頂くのは助かりますね。


絞りの端切れ。
これは長かったので4人で分け合いました。
私は帯揚げにする予定です。


こちらはお嫁入りできなかったビーズのバッグです。
持ち帰ることにしました。
また私が使うことにしましょう。


きもの倶楽部の部長さん、そして根津の寺嫁さん、ほんとうにありがとうございました。

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この日の装い。

昭和テイストのスタイルです。


叔母か祖母が着ていた黒地にピンクと水色が織り込まれた普段着物。

蘭が描かれたリサイクルの名古屋帯。

細い帯締めも叔母から。

帯留だけは新品です。
滋賀県のMさんのガラス製品です。





2017年1月28日土曜日

創作浄瑠璃ライブ@築地

先日、歌舞伎義太夫三味線奏者・野澤松也さんのライブに行ってきました。


会場は築地のお寿司屋さん「江戸銀」の二階の大広間でした。
ここは「築地演舞場」という名前でいろいろな活動をされているようです。

最初の演奏は、松也さんの創作浄瑠璃「天晴桃乃鬼退治」(あっぱれもものおにたいじ)。
つまり昔話「桃太郎」のお話をアレンジしたものでした。
気持ちよさそうに歌っていらっしゃるところです。


演奏中はスペシャルゲストの≪必殺切り絵職人≫百鬼丸さんが参加されて、演奏後にはこのような切り絵が出来上がりました。
左下に小さな桃太郎が見えます。


その後は、松也さんが三味線にまつわるお話をしてくださいました。

またご本人と三味線とのかかわりもお話していただき、興味深くお聞きしました。

松也さんは、国立劇場の第一期文楽研修生となるため、広島から東京まで16歳で単身上京されたそうで、その時は三味線以外にも歌や人形遣いも習得されたそうです。

もう一つの演目は、福原鶴十郎さんの小鼓、福原鶴十紫さんの大鼓、永田悠貴能さんのお筝が加わって、「花競四季寿~萬歳」(はなくらべ しきのことぶき〜まんざい)というおめでたい曲でした。


会場は超満員。
さすがに着物着用率が高いですね。
私は前から2列目に座っていました。


(写真は、facebookより拝借しました)

松也さんと鶴十郎さんの楽しい掛け合いが続いた後に、アンコールの「吉野山」をお二人で演奏しました。
こちらは鶯の鳴き声を出している場面です。


お二人とも歌舞伎座などあちこちの舞台にご出演されて大活躍なのですが、遠く離れた舞台からではなく、目の前すぐで演奏していただけるのは、嬉しいですね。


(こちらもfacebookの写真です)

演奏の後には、江戸銀さん特製のお食事会がありましたが、私は京都から戻ったばかりだったので、失礼しました。

いつものことながら、日本橋きもの倶楽部の皆様にはお世話になりました。
司会もとても深い教養が感じられて、面白く聞かせていただきました。

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この日の装い。

前日、京都の弘法市で千円で買ってきた無地の着物をさっそく着てみました。


仲居さん風にならないように、帯揚げと帯締めは派手な水色にしてみました。
この帯揚げも、京都のお土産です。

このままだとちょいと堅苦しいので、世田谷ボロ市で手に入れた羽織を着てみました。


こちらは300円。

ということで、とても安上がりな組み合わせでした。

2017年1月27日金曜日

ちょいと京都へ 2017年冬 4・お食事編

今日のブログは、京都でのSABAR▼以外のお食事編です。

初めの日のお昼ごはんは、新幹線の中で適当に済ませ、メインはお三時でした。

西本願寺の境内にある季節限定のお店「おてらかふぇ AKARI」▼でに寄ってみました。


その前に龍谷ミュージアムに行ったので、その半券を見せると、「リュミエール」▼というフレンチレストランの有名シェフのデザートがおまけで付いてきました。


かなりボリュームがありましたよ。
素敵なおまけでした。

この西本願寺の中のお店はJR西日本との提携で、5月末日まで開かれているそうです。
詳細はこちら▼

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夜は京都駅でさとさん▼とお食事をしました。
ゆっくりと座っておしゃべりをしたかったので、椅子やテーブルが広々としたお店を探しました。

というのも去年、足を骨折したさとさんは、けなげにも着物姿でしたが、杖をついていたので、狭いお店では辛そうだったのです。

優雅な着物姿のさとさんです。
全治2ヵ月の怪我をしたとは思えませんね。


お腹がすいていた私は、ボリュームたっぷりのキャベツロール煮を注文しました。
エビのすり身フライまで付いていました。
普段はこんないっぱい食べることはありません。


さとさんはお昼は新年会だったということで、湯葉サラダだけでした。

3時間ほど、あれこれと着物にまつわるおしゃべりをして楽しんできました。

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そうそう一度は行ってみたいと思っていた「星乃珈琲」▼にも入ってみました。
女性に人気があるようで、入り口には行列ができていました。

焼きバナナとリンゴのフレンチトースト生クリーム添え。


お腹いっぱいになりました。

私は普段はほとんど外食はしないのですが、旅行に出かけたときは普段は食べないようなものをしっかりといただいてきます。

それで旅行から戻ると必ず1キロくらい増えてしまい、次の旅行までに戻しますが、また次の旅行で増えてしまうという繰り返しをしています。

ちっともダイエットになりませんね。