2017年6月30日金曜日

ショパンとリスト その3

だいぶ前のことになってしまいましたが、市民カレッジ「ショパンとリスト」の3回目がありました。


ピアノ演奏と解説は、いつものとおりピアニストの津田真理さんです。

毎回、ショパンとリストの生涯を解説していただいていますが、今回のテーマは「充実した芸術活動」でした。

まずショパンですが、彼は早死にしているので、活動した年数も少ないですね。
それでもピアノ曲は100曲くらい作ったのだとか。

この日の演奏曲目は、
「子犬のワルツ」
「夜想曲13番」
「スケルツォ3番」でした。

「子犬のワルツ」は誰でも知っている曲ですが、結構、技術を必要とする曲なのだそうです。フラット記号が5つもある難曲だそうです。
2番目の「ノクターン」は、31歳の時の作品だそうですが、重い感じがした曲でした。
3番目の「スケルツォ」というのはイタリア語で「冗談」という意味だそうですが、幻想的な感じの曲だと思いました。

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リストは最初は指揮者としてデビューしたそうです。
その後、ワグナーに出会い、彼のための台本を書いたそうです。
ドイツ芸術とのかかわりも深く、多くの交響曲も作りました。

この日の演奏曲は、
「ため息」
「ペトラルカのソネット」
「小人の踊り」
でした。

最初の曲は、リストの入門曲と言われている曲だそうです。
2番目の曲は、右手と左手が大きく交差する曲で、見ていても、ハラハラするような感じでした。
最後の曲は北欧風な感じの曲でした。

今回も素敵なピアノ演奏をご披露していただきましたが、使用しているピアノは、市の施設のものなので、たぶんあまり高級品ではないと思います。


津田さんに言わせると、「かなり格闘しないと良い音がでない」というタイプのピアノだそうです。

グランドピアノで演奏したいと希望されていらっしゃいましたが、市の予算もあることだし、どうなんでしょうね。

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この日の装い。

着物も帯も、うたどんさんのお母様からのいただきものです。
ちょうど寸法が同じなので、直さずに着られるので、とても重宝しています。


ピンクの夏帯ですが、この日は、お太鼓の柄出しがうまくいきました。
夏椿のような可愛い花柄です。


私は帯の柄には結構好き嫌いがあって、鳥や犬、猫などの動物はダメですね。
また唐子などのお人形さんもあまり好きでありません。
そうなると幾何学模様か花柄になってしまいます。

帯の柄でいろいろと楽しんでいらっしゃる方もお見かけしますが、なかなかそのようには行かない心境です。


2017年6月29日木曜日

「いろは」さんのバッグ

私はチビなので、着物を仕立ててもらうと、いつも、かなり布が余ってしまいます。

こちらの着物も帯も、ゆめこもんさんで仕立てをお願いしたものですが、どちらも布が余ってしまい、なんとか利用できないかと思っていました。


たまたま地元の着物交流会で「いろは」さん▼と知り合いになりました。

彼女は、着付け師さんとして活躍されていらっしゃる方なのですが、バッグやアクセサリーなども作っていらっしゃるということを聞いて、春先に作品展▼に行ってみました。

そこで素敵なバッグを目にして、余り布と革を組み合わせたバッグを作っていただこうと思いました。

上の写真の、着物と帯のどちらかの余り布にしようかと迷ったのですが、帯(タイシルク)はかなり目立つ柄なので、バッグにするとどうかなと思いました。
その点、着物(東レシルック)はどんな着物や洋服にも合いそうなので、こちらの布を使用してもらうことにしました。

いろはさんとは、何回もメールのやり取りをしましたが、合わせる革の色についても実物を目の前にして、相談しました。
緑や白の革もお洒落で良かったのですが、やはり無難な方が良いかと思って、紺色の革に決めました。

それからも鞄の大きさ(縦、横、厚み)はもちろんのこと、持ち手の長さ、中の袋の大きさなど、細かい相談を何回も重ねました。
特にいつも持ち歩いているスマホの大きさ(私のは特に大きい)や、ノートは大きさもしっかりと確かめました。

そのあたりの話はこちら▼をご覧ください。

そして出来上がったのが、こちらのバッグです。


持ち手と、上部と底の方に革を使用してあります。
真ん中が、あまり布です。
バケツ形とでも言えばよいのかしら?

A4サイズのファイルが入る大きさ、ということを第一にして、お願いしました。

また底には鋲を打ってほしいと注文したので、底はこのようになっています。


持ち手の下には金色の金具を挟んであるので、持ち手が下に畳めて、収納にも場所を取りません。


先日、初めて使ってみましたが、とにかく持ち手の長さが私の身長にぴったりで、持っていてもストレスがないのです。
普通のバッグだと長すぎて、イライラしてしまうのでしたが。
もちろん、A4ファイルもぴったりと収まります。

大満足のバッグになりました。
世界に一つだけの特別なバッグです。

ただし、バッグの上部をボタンやファスナーで締めない形でお願いしたので、そのままだと中身が見えてしまいます。
(こちらの写真はちょっと大げさですが)


 そこで私はまだ余っていた布で、袋を縫ってみました。
100均で買った同色の紐を通すと、この通り。


中味が見えないでしょう?


それともう一つ説明を付け加えると、ファスナーの先につけてある鎖もお洒落ですよね?
もちろん、これはいろはさんのアイディアです。
小さいところにもこだわる、センスの良さが分かります。
ロゴも可愛い!

いろはさん、素敵なバッグを作っていただき、ありがとうございました。
あれこれとうるさい注文をしてしまいましたが、使いやすくて大満足です。

ご自分だけのバッグが欲しいと思う方は、いろはさんにご相談されてはいかがですか?
きっとお気に入りのバッグを作っていただけると思いますよ。


2017年6月28日水曜日

行田ふたたび 5.「閑居」

埼玉県民のSさんと一緒に廻った行田ツアーは、お蔭さまで3つの目的はすべてクリアーできました。

古代蓮を見て、古墳を眺めて、蓮の大使である人形作家のお話を聞くことができたのです。

そして最後の締めは、Sさんが一度行ってみたいと言っていた「カフェ 閑居」▼へ。


前に行った時のブログ▼も書きましたが、ここは行田市の初代市長さんのお宅でした。

今回は他には誰もお客さんがいらっしゃらず、広いお部屋をゆったりと使わせていただきました。


2階にも上って、広いお庭を眺めました。


コーヒーのお伴は、冷たいアイスと暖かいチョコレートケーキ。
この組み合わせはとてもおいしかったです。
口の中で、ヒンヤリとホカホカがミックスしていました。


最後に記念撮影。


この日は気温もちょどよく、歩いても暑くならず、本当によい日和でした。

Sさんからお土産に頂いた蓮の実入りのごませんべい。
帰宅してからいただきましたが、パリパリしていて、おいしかったです。


ありがとうございました。

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この日の装い。

ピンクの縞の遠州木綿。
気軽に着られるので、好きな着物です。


叔母が使っていた半巾帯を締めてみました。




2017年6月27日火曜日

行田ふたたび 4.蓮の人形展

行田市で「さきたま古墳群」を見た▼後は、郷土博物館▼に向かいました。
博物館はこちらの忍城の中にあるのです。


ここは、前回の5月の行田市訪問▼に次いで二回目でした。

まずは博物館で展示品を見学をしました。
古代のモノから、江戸時代の城下町としての暮らし、そして明治以降に発展した足袋作りまでが展示されていました。


今回の目的は、こちらのホールで開かれる人形作家木暮照子さん▼の講演会に参加することでした。
木暮さんの古稀記念にちなんだもので、「蓮の音を聴く」というタイトルがついていました。


木暮さんとは、前回のプチ旅行の時に足袋蔵でお目にかかり▼、可愛らしい人形に魅了されて、講演会にやってきたのです。

木暮さんは群馬県前橋でお生まれになりましたが、その後、行田市に移られて、行田の蓮に出会ったことから、蓮をモチーフにした人形を作っていらっしゃいます。

そしてまた「行田蓮の大使」もされていらっしゃいます。

講演会の内容は人形作りのお話はもちろんのこと、蓮についての詳しい説明や、その魅力についても語ってくださいました。

蓮というのは、「一茎一花」と言って、一本の茎に一つの花が咲くのだそうです。


また、蓮の花は4日の命しかありません。
一日目はちょっとだけ開いて、すぐにまたつぼみに戻ってしまいます。
二日目は満開になりますが、またつぼみに戻ります。
三日目は最大限に開花しますが、花の色が変わってしまいます。
そして四日目には完全に開きますが、朝のうちに散り始めて、昼にはすべての花びらが散ってしまうのだそうです。

はかない命なんですね。

また田んぼアートのこともお話されました。
ここにも蓮の花がデザインされていました。


多くの参加者が、木暮さんの語る蓮の魅力に取りつかれていたようでした。

木暮さんのお話を聞いた後で、もう一度人形を見ました。
どの人形も顔がとても気品があり素敵でした。
穏やかな顔もありましたが、おちゃめな表情をしたもの、ちょっとつんとしたようなチャーミングな顔もありました。
特に眉の形が素晴らしいと思いました。


講演会の後、城内を歩いていると、成田長親さんにお会いすることができました。
そうです、「のぼうの城」の主人公です。


またこんな甲冑姿の武将ともお会いすることができました。
真田丸の赤備えでしょうか。


行田では11月に「忍城時代祭」があるそうです。
その時は多くの武将にも会えるようです。
また行ってみようかしら。

(この項、続きます)

2017年6月26日月曜日

行田ふたたび 3.さきたま古墳

さて、行田散策の3つの目的▼の2番目は、古墳に行くことでした。

実は今回、車の運転をしていただいたSさんは埼玉県民なのですが、お子さんが小さい頃は、この古墳の近くでよく凧揚げをして遊んでいた思い出があるそうです。

この辺りはのどかな平野に、あちこちにこんもりとして小山が見えましたが、それが古墳だったのですね。
こちらは「二子山古墳」です。


古墳だと言われないと、ちょっと気づかないほど、平和な風景でした。

まずは古墳の中が見渡せるという「将軍山古墳展示館」▼に行ってみました。


こちらの「将軍山古墳展示館」と、「さきたま史跡の博物館」は少し離れていますが、鑑賞券は1枚あると、両方の博物館の見学ができます。


この古墳は、明治時代に発掘されたものだそうです。
横穴式石室からは、馬の道具や、はにわなどが発見されています。

2階の展示室には、偉い方(?)の亡骸や、はにわなどが置かれていました。


こちらは、そういう地位の方の生前の様子ですね。
当時の馬具はとても立派なもので、ちょっと驚きました。


また私が見たかった石田三成が忍城を水攻めにした際の拠点は、こちらの丸墓山古墳だったそうです。
丸い形としては、日本最大の大きさの古墳だそうです。

(写真はウィキペディアより拝借しました)


当時はまだここが古墳であるということは分からなかったとは思いますが、「丸墓山」と呼んでいたので、三成たちも、お墓のようだ、という認識はあったようです。

もう少し離れたところの「さきたま史跡の博物館」▼に移動しました。


ここは市民が憩う公園になっていて、シニアたちの姿も多くみられました。
緑の並木道がきれいなところでした。


さきたま古墳公園は、こちらのホームページ▼をご覧いただくと分かりますが、広い範囲に古墳が点在しています。

このように上空から見ると、古墳だということが分かりますね。
教科書で習った形をしています。


こちらには、稲佐山古墳からの出土品のはにわなどが展示されていました。


ここには「国宝」▼がありました。剣です。
正式な名称は「金錯銘鉄剣」というそうです。
ちなみに刀と剣との違いは、刀は片刃だけ、剣は両刃ということだそうです。

ガラスのケースに収められていました。


剣の中央に浅い溝を掘り、その中に金を埋め込んだそうなので、文字がいまだにはっきりと読み取ることができました。
文字は全部で115文字あるそうです。
5世紀ごろのものと言われています。

ボランティアの方が説明をしてくれました。


さて、この後は忍城の中にある、郷土博物館へと向かいました。
そこは前回、行田市駅から歩いて行ったところですが、見つけるのは簡単でした。

(この項、続きます)

2017年6月25日日曜日

楽しい着物交換会

昨日は「きもの倶楽部」▼による恒例の「きもの交換会」でした。
私はずいぶん何回も参加していて、こちらの交換会でいただいた着物はとても重宝させていただいています。

今回、私は、麻の夏帯、黒い夏帯、赤い洒落帯、水色の半巾帯を持参しました。
他には帯留め各種、帯揚げ各種、それに端切れいろいろをバッグに詰め込んで出かけました。

交換会の会場は、根津にある由緒あるお寺の広間でした。


およそ20人くらいの着物好きが集合しました。
それぞれ不要になった着物や帯、羽織、小物などをそれぞれのコーナーに配置しました。
みなさん、スーツケースにぎっしりと持参されましたよ。

そして交換タイムが始まりました。


ありがたいことに、私が持参した帯などは、すぐにすべてどなたかのところにお嫁入りしました。

私はいつも手ぶらで帰りたいとは思っているのですが、持ってきたバッグが空になってしまったので、持ち帰りのモノを探すことになってしまいました。

自分では買わないようなものがあると、つい、手に取ってしまい、周りの人から「お似合いですよ」といわれると、その気になってしまいます。

それで今回、持ち帰えったのはこちらの着物。


上は、若菜さん→アイコさんという若手クリエーターが着ていたというウールの着物。
ちょっと遊んだ雰囲気がいいでしょ。

左下は、水色に白やピンクの模様が入った夏着物。
艶やかな感じがします。

右下は、参加者のおばあさまが着ていたという小さめの夏着物。
身丈が141センチしかなくて、さすがに私にも少し小さいのですが、でもとても素敵な模様なので、いただくことにしました。

他にも、桐の箱に入った佐賀錦の高級な帯締め。


藍色の未使用のショールをいただいてきました。


この交換会の良いところは、本当に着物好きの人の手元に渡るのが分かることです。
現金収入にはなりませんが、それ以上の満足感があります。

そして何より、集まってくる人たちが、自由に楽しく着物を着ている人ばかりということ。
みなさん、自分なりのお洒落を楽しんでいるように思いました。
ここには、「○月だから、これを着なくてはいけない」などと堅苦しく考える人はいないでしょう。

お世話係のブチョーさん、お寺の奥様、どうもありがとうございました。

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この日の装い。

30度くらいになるというので、叔母の遺品の麻の着物にしました。
小千谷ちじみなのかどうか、不明ですが。
ちょいと透け感があります。


帯は兵児帯をパタパタ結びの変形にしてみました。

二分の帯締め、七宝の帯留も叔母が使っていたものです。

夏はゴテゴテとせずに、涼しそうに見えるのが一番じゃないかしら?


2017年6月24日土曜日

行田ふたたび 2.「古代蓮の里」へ

前回、行田に行くまで、行田は古代蓮で有名だということは知りませんでした。

でも知ったからには、一度は蓮の咲いているところを見てみたいと思いましたが、蓮の花は、6月中旬から8月中旬くらいの間しか咲かないとのこと。
それで時期を狙っていましたが、ちょうど蓮の花が開花したという情報があり、行ってみようと思いました。
ただし古代蓮の咲いている場所は電車の駅からは遠いので、埼玉県民のSさんにお願いして、車で行っていただくようにしました。
また蓮は朝早い時間でないと、花が閉じてしまうので、この日は朝8時ごろ家を出て、行田に向かいました。

目的地の「古代蓮の里」▼に到着しました。

駐車場の人に聞いてみると、
「蓮はまだ1割くらいしか咲いていないですよ」とのこと。

それでも見事な蓮を見ることができました。


これが1割なら、10割になったときは、どれほど美しいのでしょうね。
ちょっと想像がつきませんでした。


行田の蓮は、昭和48年、公共施設の建設工事をしていたとき、たまたまそこから種が出土して、1500年~2000年前の古代蓮が開花したそうです。

古代蓮は本当にきれいな蓮でした。


蓮のそれぞれの名前が書かれていましたが、あまりに種類が多くて、覚えきれませんでした。


世界中の蓮を並べると、これくらいたくさんの種類があるようです。


気に入った蓮をピックアップしてみました。

可憐なピンク色の蓮。


淡い色が美しい。
上品な蓮。


白い蓮も可憐でした。


どの蓮も素晴らしいですね。

せっかくなので、タワーに登ってみることにしました。


展望台からは、周囲がよく見渡せました。

たまたま、田んぼアートの田植え作業をしていたところでした。
これは数種類の稲を植えて、秋ごろには美しい模様が浮き出るようになっているものです。

こういう絵が出来上がるそうです。
毎年、絵柄が違っていますが、今年はどんな模様になるのでしょうね。


この古代蓮の里では、クリスマスシーズンにはライトアップもされるそうです。
また公園内では蝋梅や、牡丹も楽しめるそうです。
小さな子供向けの遊具もあるので、家族連れで遊びに行くのにも良いところでしょうね。

美しい蓮を見ていると、本当に心が和んでくるようでした。

(この項、続きます)