2017年6月5日月曜日

群馬県立館林美術館

先日、市民カレッジの一環として、群馬県立舘林美術館▼に行ってきました。

ツアーはこのバスで出かけました。


参加者の90パーセントがおばさん、というか、おばあさんばかりでしたが、みなさん高齢なのにお元気なものです。

館林美術館は平成13年に建てられたそうです。
第一工房というところの設計ですが、とても広々としていて、まるでゴルフ場にいるようなイメージでした。




展示室は平屋建てで、手前には半円形のドームのような形の部屋があります。
ここには大きなガラス窓からの景色が素晴らしい展示室と、レストランが入っていました。
私の後方に見えるのが、その建物です。


建物の周囲は広くて浅い池になっていました。
こういう造りは美術館にはよくありますが、ここは全体の調和がとれていると感じました。


このツアーの良い点は、費用は往復のバス代と入場料だけで、他は何もオプションがなくてシンプルなことです。
ということで、滞在中は、自由時間がたっぷりでした。

私が見たかったのは、こちらの「京都のみやびとモダン」という企画展でした。


期待していた上村松園の絵画は前期のみの展示で、今回は展示がなくて残念でしたが、美しい日本画を堪能しました。
小野竹喬、徳岡神泉という画家の絵画は、美しい色で気に入りました。
ほとんどが京都生まれで明治生まれの画家で、大正から昭和にかけて活躍された人の絵画でした。

また他にも陶芸や彫刻、織物がありました。
私は陶芸はまるで分かりませんが、それでも北大路魯山人の作品はすぐに分かりました。独特ですね。
富本憲吉という人のお皿も素敵でした。
トルコブルーの壷がとても素敵でしたね。

そして志村ふくみさんのビデオをじっくり一人で鑑賞できたのは、ラッキーでした。
志村さんの植物に対する思い入れが伝わってきました。
とくに藍は、出来の良しあしは月の満ちかけに関係しているという話は興味深かったですね。満月だったり新月だったりすると、藍の色が違ってくるそうです。
それにしても気の遠くなるような作業をされていました。

お昼は、外の木陰のベンチでいただきました。
緑がとても美しくて、気持ちが良かったですよ。


実はこの日は東京では豪雨があったようですが、私たちは雨にはまるで会わずに、気持ちの良いお天気で過ごせました。


こちらは別館です。
19世紀のフランスの農家をイメージしたそうです。


別館の中はこんなふうに、アトリエのようになっていました。


ここにはフランソワ・ポンポンという彫刻家の作品が展示されていました。
このシロクマはどこかで見たことがありました。
アンケートに答えたら、このしおりをいただきました。


またこの美術館には開架式の図書がたくさんあって、美術関係の本を自由に閲覧できるのは良かったですね。
また、館林市の資料もたくさんあり、館林について、少し勉強になりました。

東京で美術館に行くとなると、ものすごく待たされて、中は人ごみで鑑賞もままならないことがありますが、地方の美術館はその点、人も少なくて、ゆっくりできるのが良いですね。

美術館鑑賞を終えて、またバスに乗り、夕方には地元に戻ってきました。

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この日の装い。

当初の予報は雨ということでしたので、濡れても平気なセオアルファーの着物にしました。
ところが全然降らなくて、これなら絹の着物でも良かったと思いました。


セオアルファーはやはりちょっと蒸しますね。

帯は叔母の両面名古屋帯。
これはほんとに便利です。






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