2018年2月28日水曜日

草月流 真蘭花教室 習作展

先日、草月流の生け花教室の作品展を拝見してきました。

こちらは3人の協力によってできた大作です。
構想を練るのに2~3か月かかり、また花器を作るのにも時間がかかったのだそうです。
大きくて、とても立派でした。
写真では分かりにくいのですが、黄色のレンギョウや、ピンクの乙女椿が可愛らしかったですよ。


他にも春にふさわしい作品がたくさん並んでいました。


春を呼ぶチューリップや桜や菜の花も、ちょうどよく咲いていました。
花器もすてきなものがたくさん。




写真にはありませんが、花を剣山を使わずに、木の枝などに挟むようにして立てたものもあり、驚きでした。

こちらは会場の入り口にあった緑だけの生け花。
すっきりしていて素敵でした。


こちらは、葉だけを重ねた作品です。


主催者の真蘭さんは、展示されているお花の位置や向きにも、あれこれと気を使われていました。
さすがに、ちょっと直すだけで、全体の表情が変わってきました。

会場には生徒さんや、お仲間がたくさん見えていて、真蘭さんがみなさんに慕われている様子が良く分かりました。

真蘭さんは、お母様が池坊の先生でいらっしゃいましたが、お若い時はそういう世界には反発されていたそうです。
でも草月流の生け花にご自分の道を求めて、40年以上のベテランになりました。
ホテルやデパートなどの、多くの人の目に触れる広い場所での展示にも関わっていらっしゃりました。
今では多くの生徒さんを指導されています。


最近、ちょっと体調を崩されたと聞いていたので心配していましたが、いつも通りお元気で何よりでした。
白大島と、水色の帯揚げですっきりと着こなしていらっしゃり、とても素敵でした。
かなりスマートになられて、私のデブさが目立っています。


お花を見た後は、無料体験教室を受けてみました。
ピンクのカーネーションを選びました。


草月流の基本である「立真型」というのを教えていただきました。
真・副・控というように生けるのだそうです。

真剣な表情のところを、写されてしまいました。


なぜか、にんまりしています。


お弟子さんが指導してくださり、なんとか出来上がりました。
ドラセナの葉は、長すぎるものはくるりと曲げて、ホッチキスで留めました。


材料を家に持ち帰り、生け直してみましたが、ちょいと違うかもね?
でもお花があると、家の雰囲気も明るくなりますね。


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この日の装い。

お花の展覧会を見るので、着物や帯は花柄は封印しました。


知人のお母様が着ていらっしゃった無地っぽい紬です。
帯はなんとなく熊谷守一の画風を思い出させるような、黒い縁取りのある抽象模様です。


この日はとても寒かったのですが、お花を抱えて帰宅して、心身共に暖かくなりました。

2018年2月27日火曜日

ボディ・メンテナンス・デー

昨日は久しぶりにゆっくりできたので、身体のメンテナンスをしてきました。


まずはスポーツジムで、エアロビを小一時間して、気持ちよく踊りました。
これでもエアロビ歴はもう35年くらいなので、ばあさんの割にはそれほど下手ではないのですよ。

その後はヨガのレッスンを受けました。
最後の死体のポーズでは、いつも眠たくなって、爆睡してしまします。


その後は、同じスポーツジムの中にあるエステで、「背中とデコルテのマッサージ」というのをしてもらいました。
2月限定の格安サービスでした。
まずは20分ほどゲルマニウムの温浴で足と腕を温めました。
汗がだらだらになったところで、エステシャンさんから、背中やデコルテを40分くらいマッサージしてもらいました。
ベッドに上向きに寝て、そこに背中から手を突っ込み、首までグイッとマッサージをしてもらって、とても気持ちよくなりました。
私の身体は、自分では分かりませんでしたが、腕が前の方に付いているようで、そのため、気をつけていないと猫背になると言われました。
また肩甲骨がバリバリに固いそうです。
気をつけなくてはね。


身体をほぐした後は、今度は美容院でヘアカット。
私の髪はすぐに伸びてしまうのです。
また多すぎるので、いつもそいでもらっています。

身体のメンテナンスが終わって、気分も上々でした。
たまにはこういう日があってもいいですよね。

2018年2月26日月曜日

楽しい自己紹介

先日、地元で女子だけが集まり肉料理を味わう▼、というイベントがありました。

参加者への事前連絡として、「あなたのお気に入りの本を一冊持参してください」というお知らせがありました。
本をどのように使用するのか分かりませんでしたが、私はちょうどいま読んでいる有吉佐和子さんの「紀の川」を持参して、会場に行きました。

会がスタートしました。
進行役のMさんが、「髪の毛の一番長い人から、自己紹介をお願いします」とのこと。
その順番決め、いかにも女子会向きで良いですね。

そして自己紹介の方法は、まずは名前を名乗って、自分が持参した好きな本を紹介するというやり方でした。

マンガ本を持参した人、料理のレシピを持参した人、絵画の本を持参した人、写真集を持参した人などさまざまでしたが、その本を好きになった理由や、読み方を紹介するというやり方でした。
みなさん、誰一人として同じジャンルの本がなかったところは、意外でしたね。

集まったみなさんが本を片手に、紹介しているところです。
やはりお気に入りの本のことを話すときは、言葉を選び、表情も豊かになりますね。


これはとても斬新に思いました。

普通の自己紹介だと、やけに長々としゃべる人とか、反対に名前だけしか言わない人とかがいて、なかなかその人の印象がつかめません。
でも本を紹介しながらだと、その人の全体像もつかみやすいのでした。
とてもよい方法だと思いました。

(これを男性ばかりの集まりでした場合は、どうなるのでしょうね?)

お肉たっぷりのお料理も、おいしくいただけました。


集まったみなさんは、どなたもご自分の世界をしっかりと持っていらっしゃる方で、お話も弾みました。


会の最後にはそれぞれの本を持って、集合写真を写しました。


ちょっとしたアイディアで、とても楽しい会になりました。

お料理を作り、会を盛り上げてくれたMさん、Oさん、どうもありがとうございました。


(集合写真はfacebookより拝借しました)

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この日の装い。

パワフルなメンバーが集まりそうな予感がしたので、赤い色の紬にしました。
黒の縦線が入っています。


帯は黒に白の幾何学模様。
帯揚げは赤で、ストライプと水玉模様が左右半分ずつ分かれています。
サンゴの帯締めを付けてみました。



2018年2月25日日曜日

お弁当ミーティング

先日、有償ボランティア仲間とのランチミーティングがありました。

この仕事は、普段は個々に高齢者のお宅に出かけて、家事などの手伝いをしているので、なかなか同じ仕事をしている人との交流がありません。

何かある時には担当のスタッフに相談をしたり、報告をしたりしているのですが、今回は同じ立場の人たちとのミーティングがあるというので、参加してみました。

参加者は、20年以上も活動を続けているという方から、まだ登録しただけで仕事はしていないという方まで様々でした。

ランチは、以前は私も作っていたお弁当です。
これは高齢者のおうちまで配達してしているのと同じものです。


【この日の献立】
白身魚のカレー風味ソースかけ
マカロニサラダ・プチトマト
切り干し大根
ブロッコリーの辛子和え
大根とエノキの味噌汁
ご飯

すべて手作りのお惣菜です。
100人分のお弁当を作っている時の大変さを、思い出してしまいましたよ。

食後は、みんなでいろんなケースの報告をしたりしました。
それぞれ楽しい経験をしたり、困ったこともあったりしたようです。
いずれにせよ、同じことをしている人との交流が持てたのは、良かったです。


そして、ランチの後は、私は高齢者のおうちに出かけて、お部屋のお掃除をしてきました。
この方は、お年の割にはとても記憶力の良い方で、息子さんたちが幼少のころ、盲腸にかかった時のことなど(たぶん50年くらい前の話でしょう)、ちゃんと覚えていらっしゃり、すごいものだと思いました。

いろいろな高齢者にお会いして、お話を聞くのも楽しいものです。


2018年2月24日土曜日

「平家物語~語りと波紋音」@赤坂金龍

先日、着物友だちIさんからのお誘いで、「平家物語~語りと波紋音」▼を聴く、という公演に伺いました。


会場は赤坂にある「金龍」▼
昭和28年に建てられたというレトロな料亭です。


こちらの入り口から入ります。
こういうところは、一人ではちょいと入りづらいところですが。


「平家物語」の語りを担当したのは俳優の金子あいさん。
波紋音は打楽器奏者の永田砂知子さん。
金龍でのこのイベントは2回目だそうで、熱烈なファンもいらっしゃるようでした。

始まる前の舞台です。


まずは金子さんが巫女さんのような白い衣装で登場しました。
「平家物語」をざっと説明して、その後は有名な出だしの「祇園精舎」、平家のイケメン男子重衡と、源氏の長者の娘の恋物語「千手前」、そして平家の美女の頭にある扇に矢を打ち放す「那須与一」を朗読されました。

金子さんは平家物語をすべて暗記されていて、そして少しの動きをつけていました。
平家物語の七五調の美文を、しっとりと、そして朗々と、めりはりをつけて語りました。

その朗読の伴奏というか、効果音として使われたのが「波紋音」という打楽器でした。
その音色は宇宙からやってきたような、なんとも不思議な音色でした。

やはり古くから多くの人に語られてきた平家物語は、耳に心地良いですね。

できたら、安徳天皇が二位の尼に抱えられて、波の中へ沈んでしまうところも聞いてみたいものだと思いました。

その後は、ゆったりと会食が始まりました。
食事は椅子席でいただきました。


こちらが献立ですが、季節感に溢れていて、二月は梅と鶯がテーマのようでした。


先付から最後のデザートまで、全部で7品も登場しました。
どれも小さく切ってあり、ちまちまとして美しく、その割にはしっかりとした味付けでした。
純和風というよりも、チーズを使ったり、マヨネーズを使ったりとした美しい料理でした。
最後に出された、うぐいす葛が気に入りました。


食事の間には、金子さんと永田さんがお客さんの間に入っていらっしゃり、いろいろとお話をされていました。
金子さんは舞台に立っていたときは、中性的な魅力のあるききりとした感じに見えましたが、私服に着替えられて登場した時は、とても女性的な方に見えました。色々な面を持っているというのは、さすが俳優さんですね。
永田さんは舞台の時も、舞台から降りた時も、独特の個性的な洋服を着ていらっしゃり、とても雰囲気が良くて、お似合いでした。

その後に、「波紋音」を近くで見せていただきました。
これは鉄製の楽器で、いろいろな大きさがありました。
なんというか、大きなものは火鉢というか、小さなものは枕のような感じでした。
それほど重くはありませんでした。
永田さんに説明していただきました。


中央には割れ目が入っていて、これで微妙な音の変化がするそうです。
細い棒のようなもので叩いて音を出すのです。


床の間にあった「道」という書は、棟方志功さんがこの場所で書いたものだそうです。
お花もとても大きくて立派でした。


赤坂で、優雅なひとときを過ごすことができました。

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この日の装い。

かなり寒かったので、ローズピンクの紬にしました。


ところが、この着物、金龍の仲居さんが着ていた着物と色がそっくりで、ショックでしたよ。

帯は叔母の遺品。
帯揚げはろっこや▼さん。
帯留はkimito▼さんの七宝焼き。

この日は、どうもちぐはぐな選択をしてしまったようで、着るものに関しては、一日、気分が上りませんでした。





2018年2月23日金曜日

懐かしい荻窪へ

昨日のブログ▼では天祖神社のことを書きましたが、この神社はJR中央線の荻窪と西荻窪の中間あたりの住宅街にあります。

私は天祖神社へは、荻窪駅から向かいました。
南口の商店街を歩いて行くと、私が卒業した小学校があります。
ちょうど改修工事をしていて、小学校の面影はありませんでした。
いつ、きれいになるのかしら?


この小学校の隣には、善福寺川が流れていて、昔は川幅も狭かったため、台風の時などには、よく氾濫したものでした。
伊勢湾台風の時は、大変だった記憶があります。
いまでは川幅も広くなり、立派な川になりました。


この商店街には、以前は、同級生の実家のお店がたくさんありました。
でも今はほとんど代替わりをしたのか、マンションや駐車場になってしまっていました。
ちょっと寂しいですね。

そして大きな通りから細い道に入ります。
こぎれいな住宅が並んでいました。


写真はありませんが、この道には、大きな桜の木がありました。
子供の頃、ここでよく花びらを拾って遊んでいたものです。

こちらの道には、まだ私の馴染みの名字が書かれている表札がかかっているおうちが、数軒ありました。
「あの子はまだここに住んでいるのかな」などと思いながら歩きました。
もうとっくにおじいさん、おばあさんになっているはずなのにね。

そして私が住んでいた家を発見。
ここには平成の初め頃までは、両親が住んでいましたが、土地を売って別のところへ引越しをしました。
そして今は駐車場になっていました。

近所のS子ちゃんとよく遊んだところは、こんなお洒落な場所になってしまっていました。


私が通っていた幼稚園にも行ってみました。


園庭がとても狭くて驚きました。
そういえば、昔は防空壕がありましたけどね。
今はさすがにないだろうな。
防空壕の中に入って、よく遊んだものです。

のんびりと歩きましたが、60年以上前の面影はほとんど残っていませんでした。
どこもこぎれいになっていて、私が子供だったころの昭和の面影はありませんでした。

それでも、生まれ育ったところに戻れることができたのは、嬉しいものです。
一生、戻らない人もいるだろうし、戻れない人もいるでしょう。
私はラッキーだと思いました。

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この日の装い。

デニムのような、波のような模様の小紋です。


こういう青色は大好き。

帯は着物交換会で最後に残ってしまって、いただいてきた帯ですが、結構、役に立っています。


2018年2月22日木曜日

天祖神社

それは、着物友だち・R子さんがfacebookにアップされた写真を見たことから始まりました。
そこには、ご近所にある「天祖神社」に散歩に行った時の様子が綴られていました。
えー、この天祖神社って、私が小さい時によく遊んだところだわ!

とびっくりして、さっそく杉並区荻窪にある、この天祖神社を訪ねてみました。


大昔、まだ昭和30年代か40年代の初めの頃、私は妹や父と一緒に、この神社の境内でドッジボールやバレーボールをしていて遊んでいたのです。
あー、懐かしい!!


天祖神社は天照大神を祀ってあるところのようですね。


この神社の隣には、神明(しんめい)中学という公立中学があります。
公立中学なのですが、とても越境入学が多くて、ここから都立西校、そして東大へという秀才コースになる中学なのです。

私の家は、その神明中学までは数分なのですが、たまたま家の隣が学区域の境界線で、私は別の中学まで歩いて15分くらいかかって、通っていました。
神明中学に通っていたら、人生が変わったかもしれなかったわ。


天祖神社には大きな鳥居がたくさんありましたが、よく見ると「昭和50年設立」という文字が刻み込まれていました。
いうことは、私が遊んだ頃には、その鳥居はなかったようですね。


そして立派な欅でしょうか、まっすぐに生えた大きな木が並んでいました。

境内には、黒猫が一匹だけいて、私のことを不審そうに眺めていました。

こういう思い出を引き出してくれるので、facebookも楽しいですね。
R子さん、どうもありがとう!

2018年2月21日水曜日

グリッター着物仲間

去年の暮れに、池袋にあるキモノ屋さん「ゆめこもん」▼で出会ったグリッター着物の反物。
一目で気に入りました。

こちらは、モデルさんが着用しているパンフレットです。
キリリと渋くて、かっこいいですよね。


グリッターとは、キラキラとか、ギラギラという意味です。
写真だと分からないのですが、手に取ると、そのキラキラがとてもきれいで楽しいのです。

とても素敵で、その時にご一緒したみなさんも、気に入っていた様子でした。


その後、その反物は、まだどなたの手にも渡っていない、ということを聞きつけて、それならと私がいただくことにしました。

仕立て上がって、さっそく最初に着てみたのが、こちら。
モデルさんに似せて、黒の帯を合わせてみました。
(モデルさんのように、かっこよくはなりませんでしたが・・・)


昼間でしたので、普通の木綿着物のように見えたと思います。

この日は、夜も出かける用事があったので、着物はそのままで、帯周辺だけを青系統に変えてみたのが、こちら。
夜のライトの下で見ると、キラキラが良く見えました。


その後、3回目に着た時がこちら。
この時は、春らしいピンクの花柄の帯にしました。
(ちょっと色が飛んでしまっています)


キラキラが分かるかしら?
ちなみに、裏側は薄い水色で、これもまたきれいなのです。


そして、この度、グリッター着物仲間ができたのです。
「ゆめこもん」さんを通じての、着物友だちです。


(写真はゆめこもんのHPから拝借しました)

左の奥様は、黒が大胆に入ったグリッター着物。
右の奥様は、紫の地に花模様のグリッター着物。
お二人とも、とてもよくお似合いです。
キラキラ具合は写真ではなかなか伝わらないのが、残念です。

三人、それぞれのグリッター着物で、「グリッターマダム」(略してグリマダ!)と勝手に名乗っています。

ということで、今度はみんな揃ってグリッター着物で会いたいなと、思っているところです。