2018年3月24日土曜日

2018 浜松・天竜の旅 5 ~天竜ふたりの偉人~

天竜というところは、現在は浜松市の一つの行政区になっています。
林業が盛んなところですが、人口はそれほど多いところではないでしょう。
ところが、そこから二人もの有名な方が生まれているのですね。

お一人は日本画家の秋野不矩(ふく)さん。
明治41年(1908年)生まれ、平成13年(2001年)に93歳でお亡くなりになっています。
天竜二俣で生まれて、千葉で日本画を始め、その後、京都で活躍されました。
50歳の頃からインドに魅かれて、54歳の時にはインドの大学で客員教授をされていました。
インドだけではなく、アフガニスタン、ネパール、カンボジア、アフリカなどにも旅行をして、各地で創作のアイディアを求めていました。
1999年には、文化勲章を受章されていらっしゃいます。

パンフレットに載っていた作品です。
独特の雰囲気があり、日本画とは思えませんね。


秋野不矩美術館▼の入り口です。


この美術館は、天竜二俣の駅から20分ほど歩いたところに、二俣の町を見下ろす小山の上に立っています。
とても不思議な建物でした。


入り口の彫刻も変わっていました。


藤森照信氏の設計だそうですが、何風というのでしょうね。
内部には、地元特産の天竜杉を使ったり、壁を漆喰で塗ったりするなど、自然素材がふんだんに取り入れられていました。
また展示室の床は、籐ござや大理石が敷かれていて、歩くと気持ちが良いのです。
ここでは靴を脱いで鑑賞するようになっています。


今回は「創画会70周年記念展」をしていました。
秋野さんもこの会のメンバーでした。


ただし、この特別展では、多くの会員の作品が並べられていたので、いろいろな作風がごちゃまぜになっていて、ちょっとじっくりと眺めるには落ち着かない感じがしました。

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そして二俣川の向かい側、ここから10分足らずの場所に、もう一人の偉大な方の記念館があります。
それは本田宗一郎さんの「ものづくり伝承館」▼です。


本田さんは、明治39年(1906年)に生まれて、平成3年(1991年)に84歳でお亡くなりになりました。


磐田郡光明村(現浜松市天竜区)というところで生まれ、幼少のころから天竜で育ってました。二俣町立尋常高等小学校を卒業しています。
そしてその後は車の修理の仕事をしていましたが、40歳のときに「本田技術研究所」を設立して、オートバイを作るようになります。
その後、昭和24年に、オートバイ「ドリーム号」を開発しました。

昔のオートバイが展示してありました。
昭和29年に作られたホンダジュノオK型。


スーパーカブ。
昭和33年のものです。


館内にはホンダのミニカーなどが売られていたので、孫のお土産に買いました。


またこちらでは、天竜の木材の手作り品がたくさん売られていました。
まな板が欲しかったのですが、さすがに重すぎたのでお土産には諦めました。

天竜二俣からは素晴らしい方が生まれているのだと思いました。


この日は、二俣川の桜はまだつぼみでしたが、今頃は美しく咲いているかもしれませんね。


(この項、続きます)


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