2018年3月9日金曜日

歯の治療の歴史

このところ、歯医者さんに通っています。

前のブログ▼にも書きましたが、昔、治した詰めモノの下が痛んでしまい、おまけに固い魚の骨を噛んでしまったため、歯が割れて、その治療もしてもらっています。


治療している間は、口をあーんと開けていて何もできないので、診察台の上で、あれこれ考え事をしています。
「昔の人も虫歯になったのだろうな」とか
「お姫様も武士も虫歯になったら痛かっただろうな」とか、
「いったいどんな治療法だったのだろうか」など、想像の世界で遊んでいます。


歯の治療の歴史はどうなっているのだろう、と思っていたところ、こういうサイトを見つけました。
「歯について学ぼう - 歯の歴史博物館」▼です。
長崎県歯科医師会というところが作成しています。

ちょっと抜粋してみました。

日本では、弥生時代ごろ(3世紀ごろ)から、虫歯が見られるようになったそうです。
その頃から「お歯黒」が始まり、なんとお歯黒をした「はにわ」も見つかっているのだとか。

平安時代になると、抜歯も行われるようになったそうです。
ずいぶん早くから治療は行われていたのですね。
もちろん、そういう治療を受けられるのは身分の高い人だけだったでしょう。
でも麻酔技術もなかったと思いますので、それで抜歯をしたなんて、さぞ痛かったでしょうね。
恐ろしいですよね。

そして鎌倉時代になると、楊枝を使うようになったそうです。

室町時代になると、お歯黒をする人は男女ともに増えていったそうです。
その後、戦国時代には「口科専門医の祖」といわれる丹波康頼という人が朝廷で活躍しました。この丹波家がずっと歯の治療をしていたそうです。

面白いと思ったのは、その頃は、仏像を彫る仏師が、義歯を作っていたそうです。
手先の器用さが重視されたのでしょうか。

その後、安土桃山時代に、西洋の技術が導入されました。

江戸時代になると、「房楊枝」と呼ばれる歯ブラシが使用されるようになったそうです。
これは時代小説を読んでいると、よく登場しますね。
また治療方法も進化して、薬物を使ったり、抜歯の技術も生まれたそうです。
その後、総入れ歯も作られるようになりました。
文化文政の時代になると、歯磨き粉も売られるようになったそうです。
江戸時代末期にはアメリカ人の歯科医師からいろいろな技術を学んで行ったそうです。

歯の治療の歴史を見るのも、面白いものだと思いました。
でも医学の進歩が書物になったり、医者がドラマの主人公になったりする割には、歯医者が活躍するようなお話はあまり聞いたことがありませんね。

さて、私の歯のほうですが、来週には新しい詰め物ができる予定です。

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