2018年5月10日木曜日

「浮世絵にみる江戸の暮らし」1

今年度前期の市民カレッジがスタートしました。

私が選んだのは、すでに4月にスタートしてる「ショパンとドビッシー」▼と、こちらの「浮世絵にみる江戸の暮らし」▼です。
浮世絵に関しては何年か前にも学習しましたが、今回は「江戸の暮らし」に重点を置いて解説していただく講座です。
講師は学習院大学などで講師をされている藤澤茜先生。
お若い新進の浮世絵研究者です。


藤澤先生の講義を、私なりに少しまとめてみました。

そもそも、「浮世絵」という言葉は、江戸時代以前は「憂き世」つまり辛い世の中、という意味で使われていました。ところが江戸時代になると「浮世」というように変化しました。「当世」とでもいう意味でしょうか。

当時の江戸は、100万人が住んでいた大都市で、これはロンドンやパリよりも人口は多かったそうです。
また江戸の町には上下水道が完備して、緑が多く、美しいところでした。
そして何よりも、人々の識字率がとても高くて、文化程度も高いところでした。
そういうところで、浮世絵は発達しました。


浮世絵は、絵を描く絵師、彫刻を担当の彫師、それを摺る摺師という分業制になっていて、そして浮世絵のプロデューサーである版元によって成り立っていました。

浮世絵のテーマとしては、遊女を描いた美人画、役者を描いた役者絵、また風景画や花鳥画などがありました。

そしてこの浮世絵は、19世紀のヨーロッパでは「ジャポニズム」としてゴッホなどの多くの画家たちに影響を与えました。

今回の授業では、スクリーンに映し出された浮世絵に描かれた部分を、拡大して見ることにより、さまざまな江戸文化を紹介していただきました。
江戸の町の衣食住はもちろんのこと、子育て、習慣、言い伝えやおまじないなども、浮世絵の中に描かれていました。


私はとくに浮世絵に描かれている人々の着物の柄に興味を持ちました。
歌舞伎役者にちなんだ模様は人気があったそうです。
縞や格子柄、花柄、みんな、オシャレをしていたのだなと思いました。

この市民カレッジは、市民が優先して受講できますが、空きがあれば他の地域の方でも受講が可能です。
今回は、他市に住んでいる着物友だちのUさん、彼女の友人で都内に住んでいるTさんも受講されました。
講義の後は3人でランチをしましたが、お二人とも歌舞伎や能に詳しく、楽しくおしゃべりできました。

こちらは私がいただいた「めかぶ丼」。
ご飯の上に、めかぶ、いくら、小さく刻んだトロ、イカ、タコ、サーモンなどがたくさん乗っていました。真ん中の丸いのは、コロッケです。


お腹いっぱいになりました。

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この日の装い。

急に寒くなって、3月並みの気温に逆戻り。
いまさら袷を着るのはどうかしら、と思いましたが、たまたま「胴抜き」の着物ができあがあっていたので、着てみることにしました。


これは婿さんのお母上が、私のために作り直してくれた白大島です。

帯は紫に白の花模様。
こういう帯は絵柄をきちんと決めないとならないので、ちょいと急いでいるときには不便ですね。


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