2018年6月4日月曜日

認知症サポーターの訓練

去年、「認知症サポーター養成講座」を受けたことがありました。
その時は座学だけでした。
その結果、「オレンジリング」をいただきましたが、実際はあまり役に立っていない感じでした。
それが「認知症サポーターフォローアップ研修」というのがあるという話を聞いて、申し込んでみました。


どのような訓練なのか、係りの人にお尋ねしたところ、
「駅前で、認知症の人を探す訓練です」とのこと。
あまりよく分からずに、その講座に参加しました。

「地域見守り訓練」というのだそうです。


50名くらいの方が参加していました。
参加者は、福祉関係のお仕事をしている方、普段から地域で活動されている方、民生委員の方などでした。


初めに主催者から話があり、その後、どういうことをするのかを、寸劇で教えてもらいました。
寸劇では、70代くらいの認知症役の男性に、女性が声掛けをする様子を、ダメな例と良い例の2種類を演じていました。
お二人ともとてもお上手で、「後ろから急に声をかける」「腕を引っ張る」などはダメな例として演じられていました。

そして今度はいくつかのグループに分かれて、外に出て、実際に人探しをすることになりました。

私たちは、こういう「見守り訓練 実施中」と書かれたベストをつけていました。


探す人の名前、性別、年代、服装などが書かれた用紙をもらって、町を歩きながら見つけるのですが、ただ探すだけでなく、普通に歩いている人にも声をかけて、「こういう人を見かけませんでしたか」と尋ねる訓練もしました。

しばらくして、それらしき人(民生委員さんがその役をしていました)を見つけました。
話しかけをして、それから目的の場所まで連れていく、ということもしました。
黒い服を着ている人は、警察の方で、指導をしてくれました。


そしてまた会場に戻り、グループで感想を述べたり、まとめの話を聞いたりしました。
こういうことは頭では分かっていても、なかなかすぐにできるものではないので、訓練は良かったと思います。
一度、訓練しておくと、声掛けもしやすくなると思いました。
また町の人に声をかけるときは、大人よりも子供(小学生くらい)のほうが、協力的で、いろいろなことをよく見ている、という感想もありました。

ただし、認知症といっても、いろいろな程度があるし、声掛けをして不審がられることも多いと思います。
また私が以前、うちの近くで見かけた認知症の人は、歩くスピードがものすごく早くて、追いつけないほどでした。

「徘徊」ということでまとめてしまうのではなく、その人なりに何らかの理由があって歩き廻っているということを理解するのが大切だと教えられました。

地元警察署の防犯課の方からは、「何かあったらすぐに110番してください」とのことでした。

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この日の装い。

訓練の時には、さすがに着物ではまずいと思って、大昔のチュニックを出してきました。


ジーンズを履いていたのですが、それでも着物に比べると寒かったですね。
冷房のきついところだと、洋服ではだめだと思いました。


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