2018年8月25日土曜日

謡音読会2018年8月「楊貴妃」

先日の謡音読会は「楊貴妃」でした。


楊貴妃は唐の玄宗皇帝の奥様で、「傾城の美女」とも言われた女性です。
その彼女が亡くなってしまい、そこに皇帝のお付きの人が訪れるというお話です。


「楊貴妃」の能は、以前、梅若会で見たこと▼があります。
その時のパンフレットです。


講師の先生から、最後の場面で四角いところに入ることの説明がありましたが、よく聞き取れませんでした。
サッカーゴールのような形をしていますが、あれは何の意味なのでしょう。

いつものように先生について音読、その後、解説、もういちど役(ワキ、シテ)になって音読、最後にちょっぴり謡ってみるという内容でした。
一回目の音読ではさっぱり内容がつかめませんでしたが、解説(現代語訳)を聞いた後では、少しは分かったような気になりました。
美文が多くて、舌をかみそうなところもありましたが。

楊貴妃は蓬莱宮という仙人が住むところにいました。
彼女は、玄宗皇帝との愛のあかしを「比翼連理」と語りました。
この言葉はよく聞きますが、天にいれば翼を並べて離れない鳥になり、地上にあれば枝を連ねて離れない木になる、という意味だそうです。

そして思い出の舞を舞ったのです。

普通の能では、すでに亡くなった人が現在の世界に舞い降りてくるというパターンが多いようですが、この楊貴妃では、反対に現在生きている人が、亡くなった人のいる世界に行く、ということで、それは比較的レアなケースなのだそうです。

最後にビデオ鑑賞。
遠い席から写したので、ボケていますが。

こちらは玉三郎さんが楊貴妃を舞っているところです。


こちらは能の楊貴妃の最後の場面。


この日はメチャメチャ暑くて、先生も洋装(シャツとズボン)でいらっしゃり、控室で袴に履き替えていたくらいでした。

私も洋服でしたよ。



0 件のコメント: