2018年8月17日金曜日

「碧の会」@上野広小路亭

昨日は、午前中はスポーツジムで、「ズンバ」をガンガンと踊ってきました。
「ズンバ」というのは、ラテンダンスとエアロビックダンスをミックスした激しい踊りです。
最近買ったスポーツウェアを着て、1時間ぶっ続けで踊り、汗だくになって気分も高揚しました。
ジムのシャワーを浴びて、帰宅して、お昼ご飯。

その後、午後はホームヘルプでご近所の高齢のおうちに行って、エプロンをして家事の手伝い。
床掃除をした後、雑巾で水拭きしたらピカピカになりました。
高齢になるとしゃがんで立ち上がるという動作がきつくなるそうで、なかなか雑巾がけは辛いそうなので、喜んでいただき、私も気持ち良かったですね。
こちらのおばあさまは、82歳ですが、週に3回もスイミングをされていて、とてもお元気。
1回のプールで、ゆっくりとですが1500メートルくらい泳ぐそうで、びっくりです。

そしてまた急いで帰って、自宅でシャワーを浴びて、今度は着物に着替えて、上野まで。
「上野広小路亭」▼で、長唄三味線の会があるので、出かけました。

上野広小路亭は初めてでしたが、上野広小路の交差点の角にありました。
この2階が受付で、3階が演芸場になっていました。


ここでは、毎日、寄席が開かれているようです。
会場は後方の椅子席と、前方の畳の座椅子がありましたが、私は迷わず座椅子席へ。
三味線の演奏が良く見えるように、右側に座りました。

「碧の会」という長唄のプロのグループの、勉強会のための演奏会でした。
これは、あるお茶会に参加した時に、主催者の方の三味線の先生が出演される、というので切符を分けていただいたのです。


1曲目は「一人椀久」(ひとりわんきゅう)。
先月、私の先生が「二人椀久」を演奏された▼のを聞いて、すごく感動したので、どういう曲なのか、興味がありました。
解説によれば「一人椀久」は「二人椀久」の変則バージョンのような曲だそうですが、大人しい曲というか、つかみどころのない曲のように思いましたが、でもしっとりとしていて、聞いている分には好きだなぁと思いました。

2曲目は「瓢箪鯰」(ひょうたんなまず)。
軽快な曲で、江戸っ子好みという感じでした。
もともとは近江の「大津絵」を元にした踊りの曲だそうです。
大津絵は琵琶湖に旅行に行った時、実物を見たことがありますが、けっこうユーモラスな題材のある絵です。今でいう「ヘタウマ」のような感じの風刺の効いた絵です。
演奏の途中、タテ三味線の三の糸が切れてしまって、ハラハラしましたが、何事もなかったかのようにさっと修理して演奏を続けられたのは、さすがだなと思いました。
またワキ三味線の方も、まるで表情を変えずに淡々と弾いていらっしゃいました。
演奏中に糸が切れるという話はよく聞いたことがありますが、実際に目の前でそういう状況を見たのは初めてでしたが、ささっとお調子を合わせて演奏されるのですね。
私などは糸を変えた直後はお調子が下がってしまい、何回も巻きなおさないとダメなのですが、プロの方はすごいですね。

3曲目は「勧進帳」(かんじんちょう)。
これは、私が現在教えていただいている曲なので、しっかりと聞いてきました。
「瀧流し」のところは、ものすごく早くて、そして当然のことですが、ものすごく正確でした。
唄も魅力的でしたね。

これは余談になりますが、唄方さんの夏の黒留袖が、とても美しくて、裾のあたりがふわりと浮かび、透けた様子は素敵でしたね。
いったいどこを見ているのだと言われそうですが、客としては、演奏される方の衣装や髪型もとても気になるのです。

ということで、昨日は充実した一日となりました。
スポーツウェア、エプロン、着物と、3種類のものを着ていたので、洗濯も面倒ですが。

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この日の装い。

骨董市で顔なじみのおじさんが、
「これはちょうどぴったりのサイズだよ」と勧めてくれた小千谷縮です。
花柄がピンクなので、ちょいと若向きですが、気にしないで着てしまいます。


帯は、うたどんさんのお母様からのいただき物。
夏帯はあまり持っていないので、重宝しています。


以前ほどの猛暑も少しは収まり、着物を着ていても、それほど暑くは感じないようになったので、助かりますね。


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