2019年7月5日金曜日

「歌う」と「謡う」

今シーズンの市民カレッジは、洋楽のボイストレーニングと、能楽体験の2つの講座をとっているということは、前にも書きました▼

どちらも金曜日にあり、午前はボイス、午後は能と重なる日もあります。


ボイストレーニングの時は、ヨガマットを持参して、ジーンズ姿で寝転んだり、片足立ちをしたりと、まるで体育系のレッスンをします。


(写真は、facebookから拝借しました。)

1時間半ほどかけて身体をよくほぐしてから、最後に15分ほど、先生のピアノに合わせて唱歌などを歌います。

先日は、先生と1対1で腕を引っ張りあいながら、闘牛のような低い姿勢をとって、声を出すというレッスンがありました。
先生は腕を上下させたり、引っ張ったりします。
するとあ~ら不思議、自分の声がぐーんと伸びて、放物線を描いたような美しい声になるのです。
これはどんな人でもそうなるので、不思議でした。
たくさんの生徒の腕を引っ張った先生、お疲れ様でした。

このボイストレーニング講座は実は2年前にも体験していて、ほぼ同じ内容ですが、なんとなく今年の方が楽しい感じがしますね。
どうしてかな。

能体験の時は、いったん帰宅して、着物に着替えて、扇を持って声を出しながら、舞のお稽古をします。
この講座は白足袋が必須なのですが、足袋なら着物姿の方が良いかなと、思って着物にしています。

能楽は「羽衣」のごくごく一部ですが、こういうところを習っています。

 春霞
 たなびきにけり 久方の
 月乃桂乃花や咲く
 げに花鬘 色めくは春のしるしかや
 面白や天ならで
 ここも妙なり天つ風
 雲の通い路吹き閉ぢよ
 少女乃姿暫し留まりて
 こ乃松原の
 春乃色を三保が崎

これを声を三段階くらいに上下させて、謡います。

午前中に声を出すトレーニングをしているので、午後の謡も少しは声が出ているかしら?

どちらも講師は市民のプロの方ですが、お二人ともとても熱心に教えていただき、授業料は一回500円という格安料金なのです。
そういう意味では、私が住んでいるところは、文化にお金をかけてくれて、嬉しいですね。

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この日の装い。

叔母の遺品の麻の着物。
涼しくて楽ちんです。


帯は、去年、「ゆめこもん」▼さんで買った綴れ帯。
無難な帯なので、何にでも合いそうです。


帯締めは、川越きもの散歩の集まりの時、ビンゴでいただいたもの。

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