2019年8月31日土曜日

お茶芽倶楽部 納涼祭 in 割烹かねこ その4

お茶芽倶楽部の4番目は、江戸千家のお茶席でした。

すっきりとした美しいお茶室。


床の間には扇子が飾られていました。
三味線の絵が描かれていましたが、なんと琳派の酒井抱一のものだとか!


お花は、籠の中に飾られていました。
これは映画「ハリーポッター」を意味しているそうですが、その映画を見ていない私はよく分かりませんでした。


美しいお菓子は、いちじくを使ったものだそうです。
夏の終わりをイメージしているのだとか。


実はこの頃は、お菓子攻めで、もうお腹がいっぱいでしたが、こういう時は残すわけにもいきませんね。


こちらのお道具は、ベネチアンガラスの器に、蓮(?)の葉で蓋をしたもの。
こういう使い方もあるのですね。


蓋を取ると、美しい器が現れました。


こちらはやはりベネチアンガラスのお茶椀。


写真を撮るのを忘れましたが、お棗もとてもきれいなガラスでしたよ。

お茶席というと、規則づくめというイメージがありましたが、意外とどんなものでも使えるのだなと、ちょっと驚きました。

今回のお茶席は、若い男性の先生が指導されていましたが、前日にヨーロッパから帰国されたばかりとのことでした。
あちらで美しい器を求められたのかもしれませんね。
西欧と和の融合が見事なお茶席でした。

4つものお茶席をご準備された先生方、スタッフの皆様、どうもありがとうございました。
暑い夏の日でしたが、涼やかな雰囲気に浸ることができました。

「お茶芽倶楽部 納涼祭 in 割烹かねこ」のまとめ
その1 ハワイアン茶席▼ 
その2 煎茶飲み比べ▼
その3 冷茶あれこれ▼
その4 江戸千家のお茶席▼

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この日の装い。

骨董市のおじさんから勧められた絽の着物。
斜めのストライプがすっきりしているお気に入りです。


帯は、数年前に95歳で亡くなった伯母の遺品です。
とても上品な色ですが、私には少し地味かしら。


(この項、おしまいです)

2019年8月30日金曜日

三味線ボランティア

今度、母が入居しているグループホームで、三味線のボランティア演奏をすることになりました。
グループホームに入居している方、デイサービスに参加される方などが集まるところで演奏する予定です。


昨日はその練習をしてきました。

演奏する曲は、いわゆる古典の長唄の曲と、みんなが知っている曲です。
「ずいずいずっころばし」や「幸せなら手を叩こう」も演奏する予定です。

さて、記憶のなくなっている母ですが、少しは何か思い出すでしょうか。


私が三味線をするようになったきっかけは、母がホームに入居する時、部屋を片づけしていたら、天井から破れた三味線が見つかったことに始まります。

その三味線は皮を張り替えて、音が出るようになりました。

そして現在使っているのは、母の姉(私にとっては伯母)が使っていた古い三味線です。

何らかの形で、ホームのみなさんに恩返しができるといいですね。




2019年8月29日木曜日

お茶芽倶楽部 納涼祭 in 割烹かねこ その3

さて、お茶芽倶楽部の納涼祭ですが、ハワイアン茶席、煎茶と続いた後は、今度は冷茶のコーナーになりました。

目にも涼しげな草が、ガラスの中に活けられていました。


ここではいろいろな種類の冷たいお茶を味わうことができました。

水出しのお茶。


抹茶とビールを合わせたもの。


抹茶ビールは見た目は抹茶でしたが、お味はビールでした。
この泡は、ビールの泡なのか、お抹茶の泡なのか、どちらでしょうね?


こちらは最高の味でした!
「あ~おいしい」と思わず声に出してしまうほどの、おいしさでした。
冷たい玉露です。


器の使い方も素敵でした。
お部屋の装飾も夏らしいものばかりでした。


スイカの飴も可愛らしい!


お土産に購入したのは、「チャッティ」。
ペットボトル用の茶こしです。
これなら、簡単に冷茶が作れると思って、真似をしてみることにしました。


こんな格好をしています。
これをペットボトルに差し込んで使うのです。


ペットボトルにお茶の葉を少し入れて、チャッティを付けて、少し置くと出来上がりです。


いろいろなアイディアがあるものですね。

(この項、続きます)

2019年8月28日水曜日

お茶芽倶楽部 納涼祭 in 割烹かねこ その2

お茶芽倶楽部 納涼祭 in 割烹かねこ その1▼の続きです。

ハワイアン茶席の後は、場所を変えて、日本茶アドバイザーによるお煎茶の飲み比べをしました。

まずは、各自、好きなぐい飲みを選びました。
九谷焼のとても美しい器でした。
これは持ち帰りになるので、みんな、真剣に選んでいましたよ。


私もかなり悩みましたが、地色の赤が美しい、「ねこに小判」の絵柄にしました。
ねこが、百万両と書かれた小判を持っています。


お菓子は、水色のきれいな、「夏の名残」と名付けられたゼリーのようで、それでいてもっちりとした美味しいお菓子でした。

まずは鹿児島県種子島のお茶「松寿(しょうじゅ)」です。


このお茶葉を急須に入れて、70℃に設定したお湯を注ぎ、しばし待ちます。
ゆっくりと味わいました。
なんというか、若い感じのお茶でした。

次ぎは静岡県牧之原大地のお茶「やぶきた茶」を使いました。
これは私たちの喉によくマッチした感じで、ごくごくいただけました。

2種類のお茶は、飲み比べてみると、違いがよく分かりました。


葉っぱの色や形も違いましたね。
お湯を加えて、注いだ後の葉っぱも違った感じでした。


お茶室の入り口にて。
ボーッとした顔をしています。


(この項、続きます)

2019年8月27日火曜日

お茶芽倶楽部 納涼祭 in 割烹かねこ その1

去年もお邪魔した▼「お茶芽倶楽部 納涼祭」に、今年もまた参加させていただきました。
私は茶道のことは、まるで分からないのですが、自由でよいということでしたので、気軽な気分で出かけてきました。


今年も、美しいAさんとご一緒です。


私が参加したお茶席は、このような構成になっていました。

第一部 自分で作るハワイアン茶席(常夏娘葉合庵)
第二部 日本茶アドバイザーさんによる煎茶の席
第三部 冷茶、ビール抹茶の席
第四部 江戸千家によるお抹茶の席

4種類ものお茶を楽しめる、お得なお茶会でした。

まずはハワイアン茶席です。
ムームーやアロハシャツ姿の先生たちのご指導により、自分でお茶を点てるコースです。
お菓子や茶器も自分で選び、お茶を点てるというものでした。

おいしそうなお菓子がズラリ。


蕎麦アレルギーの方のためにも、配慮されていました。


私は、お茶碗は可愛らしい朝顔の花の模様の器にしました。
(ボケ写真ですいません)


お抹茶を棗から茶杓で二杯すくい、水を少々加えて練り、その後にお湯を加えました。

そして茶筅でシャカシャカと、よーく泡立てます。
実は泡がうまく立たないので、先生に泡立てを追加していただきましたけど。


とてもおいしくいただけました。

(この項、続きます)

2019年8月26日月曜日

國學院大學博物館へ

先日、シルバーパスを使って渋谷から都バスに乗り、國學院大學博物館▼へ行ってきました。


着物友だちから、ここで「浮世絵ガールズ・コレクション」という面白い企画展があると聞いたからです。
ウキウキするような、立て看板がありました。


さっそく中へ入ってみました。


博物館入り口には、かわいいウサコちゃんがお出迎えしていました。
ちょっと「國學院大學」という難しい漢字と、雰囲気とそぐわないような気がするのですが・・・・。


「浮世絵ガールズ・コレクション」は、浮世絵として有名な北斎や広重が描く風景などとは異なり、登場するのは女性ばかり。

それも江戸の美少女から、明治のおきゃんまで。

まずは、版画の工程が展示されていました。
江戸中期ごろには、多色摺りの技法が完成されていたそうです。
このように何枚も版を重ねて、左端のような美しい版画が出来上がります。


次のコーナーでは、浮世絵の見方の説明がありました。
一つの絵(大首絵)からいろいろな情報が分かるそうです。
たとえば絵師の名前、版元の名前、彫師の名前、出版許可年号などもすべて分かるようになっています。


色々なものが展示されていましたが、こちらは当時の大きな手鏡。
これを合わせ鏡にして、髪型やお化粧をチェックしてしたそうです。
なかなか真剣な表情の女性ですね。


私も鏡を覗き込んでみました。
いかに大きな鏡か、分かりますよね。


面白かったのは、当時の女性の間での「おしゃれハウツー読本」とでもいうもの。
「鼻を高く見せるにはどうしたらよいか」
「なで肩に見せるにはどうしたらよいか」
など、現代の女性と同じような悩み相談があり、それの回答も書かれていましたよ。

時代が下り、明治になり、文明開化になると、働く女性も増えてきました。
また浮世絵も化学染料の普及により、とてもカラフルになってきました。
ということで、浮世絵もぐっとモダンになります。

月岡芳年 「東京自慢十二か月」


楊洲周延 「幻燈写心競」


「現世佳人集」というのもあり、令夫人から芸者、女官、教師、女学生などいろいろな女性の姿が描かれていました。
明治23年のものですが、着物アリ、袴アリ、洋装など、バラエティに富んでいました。

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またこの企画展とは別に、常設展も見てきました。

國學院大學といえば、神道で有名ですが、伊勢神宮をはじめとする日本各地にある数多くの神社の模型などが設置されていました。
何やら不思議な世界でしたね。
ここだけは写真撮影が不可でした。

また考古学のコーナーも充実していました。
縄文式土器、弥生土器の展示も多く、はにわもたくさんいて、楽しかったです。

こちらは縄文式。


こちらは弥生式。


お馬さん、かなり大きなものでしたよ。


そういえば、もう何十年も前、中学の教育実習(私は社会科でした)に行った時、國學院の学生と仲良くなったことを思い出しました。

そして、渋谷駅周辺が大工事の最中で、どこがどこだか、まるで分からなくなってしまいました。
いつになったら、工事が完成するのでしょうね。

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この日の装い

江戸っぽく、縞の着物にしました。

これは数年前の初夏に、京都に単衣を着て行った時、あまりに暑くて、駅すぐ近くにあるたんすやさんに飛び込んで、
「旅行中なのですが、なにか涼しい着物はありますか」と頼み込み、2000円くらいで買い求めて、すぐに着替えた絽のポリ着物です。


帯はBerry工房さんの半巾帯をリボン結びのようにしましたが、襟の抜き加減がおかしかったので、写真を撮ったあとに直しました。



2019年8月25日日曜日

身体のメンテナンス

今年の夏は、古希にもなり、もう「おばあさん」としての自覚をしないといけません。
身体も頭も、劣化しているな、とつくづく思うこの頃です。
とくに身体の面については、やはり自分で守っていくのが一番ですよね。


私は球技や、道具を使うスポーツは苦手ですが、身体だけでできる運動は結構好きで、長い間続けています。
エアロビ系の運動や、ヨガやピラティスなどは、かれこれ40年ほど(途中、休みもありましたが)続けています。

最近は、近くのスポーツジムで、身体の筋肉や骨などの解説をしてもらった後に身体を動かす、というレッスンに出るようにしています。

お気に入りは、「背骨コンディショニング」と「美尻マシュマロヒップ(女性限定)」というエクササイズです。

とくに背骨についての説明は、目からうろこでした。
背骨の中を通っている脊髄(せきずい)は、 脳からつながる太い神経のことで、脳からの司令で手足を動かしたり、痛みやしびれといった感覚を脳に伝える重要な回路です。

なので、首や肩や腰が痛んだり、手足がしびれたりするのは、背骨と関係があるということです。

身体の仕組みを正しく理解することは、大切ですね。


身体の仕組みが分かることは、面白いですね。
できれば中学生向き程度の、身体の教科書(器官の名前とか筋肉の名前とかが載っているもの)が欲しいと思うようになりました。