2019年12月17日火曜日

「コートールド美術館展」@東京都美術館

先月、地元で「コートールド美術館展」についての文化講演会▼に参加して、無料鑑賞券をいただいたのですが、そのままになっていました。


ようやく12月上旬になって、上野の東京都美術館まで鑑賞に行きましたが、なかなかブログにアップする機会がなくて、とうとうその展覧会は終了してしまいました。


その間、多くの友人、知人がこの展覧会について、いろいろな写真や文章をアップしていたのを拝見していたので、ついそれで満足してしまっていたのです。

ということで、この展覧会については、すっかり記憶の彼方に行ってしまいましたが、思い出したことを少しだけ書き残しておきます。

私が上野まで出かけた日は、とても肌寒い日でした。
空はどんよりと曇り、ようやく冬がやって来た、という感じでした。
寒々とした風景です。


それでも不忍池のユリカモメだけは、元気そうに羽ばたいていました。


上野公園から美術館まで向かう道は、紅葉がきれいでした。

大きな銀杏。


色とりどりの紅葉が美しい道。


中国人らしき人たちが、さかんに紅葉を背景にして写真を写していました。


トーテムポールのあるあたり。


都内の紅葉も捨てたものでは、ないですよね。

さて、東京都美術館に到着しました。


会場に入ると、セザンヌ、モネ、ルノワール、ドガ、ロートレック、モディリアーニ、ゴーガン、など美術の教科書に登場するような「巨匠」と言われる有名な画家の絵が、次々に目に飛び込んできました。
それも大きな絵や、小さな絵など、いろいろ多種にわたっていました。

この展覧会のことは、前にも書きましたが、「コートールド美術館」が改修のために休館中で、その期間、東京に貸し出されたのでした。
これまで一度も海外に持ち出されたことはないそうで、とても貴重な展覧会でした。

コートールドという人は、イギリスの実業家で、1876年生まれ、1947年まで生きた人です。
彼は人絹(レーヨン)産業で得た収益を、美術品コレクションに使いました。
またロンドン大学に美術研究所が創設されると、そこにコレクションを寄贈しました。

今回の美術館展では、その美術館の雰囲気を損なわないような展示がされていました。

その中でも、スーラの点描画は独特な技法で描かれていて、他の絵画とは明確な独自性があり、あっと驚く感じで、好感が持てました。

反対に、セザンヌの絵画はどうも理解できませんでした。
風景画が多くありましたが、うーむ、どこが良いのか、どこが他の人の作風より優れているのか、さっぱり分かりませんでした。

このような人たちの絵画は、当時のフランスの芸術運動の作品で、「印象派」と呼ばれるようですが、「印象」というのはどういう意味なのでしょうね。ちょっと抽象的な用語ですね。

またドガやゴーガンなどは画家だと思い込んでいましたが、意外とたくさんのブロンズ像を作っていたのが驚きでした。

私は、洋画(油絵)については、これまでほとんど興味はありませんでしたが、この展覧会だけは、面白いと思いました。
やはり事前に学芸員の解説を聞いておいたのが、良かったと思いました。

こちらはフォトスポットです。
寒かったので、毛糸の帽子をかぶったままでした。


美術館を出ると、もう辺りは薄暗くなっていて、足早に歩く人々も寒そうに見えました。


なんだか侘しい風景ですね。


下の風景は、展覧会で見た、誰かの絵に似ているような気がしました。
上野なんですけどね。


お土産は、鯖の燻製。


酒悦で見つけたものです。


冷えた身体には、日本酒に鯖の燻製が、ぴったりでした。

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この日の装い。

洋画チックな染の着物です。


藍色の帯は、着物友だちから頂いたつづれ帯。


赤い糸がオシャレに織り込まれているのですが、写真で見ると無地に見えてしまいますね。

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