リサイクル着物などを扱っていらっしゃる、フンズさんという稀有な方がいらっしゃいます。
「トウキョウジョウ」▼というお城のお殿様です。
ユニークなご商売をされているのですが、最近は、扮装も凝って来て、なんと頭を殿様のように月代を剃り、ちょんまげ姿になってしまいました。
この度、二つ目のお城を築城されたというので、そのお姿を拝見方々、バスと電車を乗り継いで、出かけてまいりました。
とてもお天気の良い日でしたが、北風がビュービューと吹いて、バスを待っている間の寒かったこと。
地元のバス乗り場です。
その後はJR中央線に乗り換えて、今度は国分寺から西武多摩湖線という電車に乗りました。
そういえば大昔、高校生の頃、この沿線にある多摩湖の周囲をマラソンした思い出がありますね。
下車したのは「一橋学園駅」です。
この辺りには、一橋大学の小平キャンパスがあります。
私が、今からもう半世紀以上も前に女子大生だったころ、一橋の学生とクラブが一緒でしたので、何回かここに来たはずなのですが、ほとんど記憶はありませんでした。
でも一緒に遊んだ学生の顔は浮かび上がりました。
ここは、小さな商店がたくさん並んでいる庶民的なところです。
そして駅から商店街を5分ほど歩いたところに、トウキョウジョウを発見。
とても分かりやすい角の場所にありました。
こういう角地は、商売に適していると思いましたよ。
ガラリと扉を開けて中に入ると、すでに訪問客がいらっしゃり、みなさん、熱心にあれこれと着物と格闘中でした。
今回の目玉は、「みかん箱詰め放題で5000円」というびっくり企画でした。
すごい太っ腹ですよね。
ちなみにもっと大きな箱が必要な方には、「りんご箱詰め放題で7000円」も用意されていました。
私は、初めは袷の着物を1枚だけ買う予定でしたが、1枚でも、何枚でも値段は同じ、と言われたので、ついみかん箱を手にしてしまいました。
他の方とあれこれおしゃべりしながら、厳選しました。
裄の長さはもちろんのこと、前幅、後ろ幅をしっかりメジャーで測り、裏地も点検して、そしてフンズ殿にも確認していただいて、5枚選びました。
みかん箱にはまだ余地がありましたが、あまりたくさん選んでも、重くて持ち帰れませんからね。
(宅配便で郵送も可とのことでしたが、それでは送料がかかってしまいますものね。)
ちょっと地味目に見えるみかん箱です。
赤い着物や緑の着物、ウールや帯もたくさん用意されていましたが、あまり出番のない帯▼に合うような着物を探しました。
若い女性たちはカラフルな着物を選んでいましたが、私はあえて他の方が見つけないような地味目のものを中心に選びました。
どれも生地がしっかりしていて、美品でした。
フンズさん、どうもありがとうございました。
こちらがお殿様との写真です。
殿がお召になっている長着は、ほとんどが女性ものだそうです。
袴は手作り。
足袋も世界に一枚の品です。
お洒落なお殿様でした。
着物選びに集中してしまったので、お城の様子や、調度品などを写すのを忘れてしまいましたが、昭和テイストの長火鉢もあり、とても楽しいお城でした。
そして、選んだ着物はみかん箱から手提げ袋に入れ替えて、また電車とバスを乗り継ぎ、戻りました。
はい、往復とも無料のシルバーパス利用でした。
家に帰って、厳選した着物を、例の帯と合わせてみました。
朱色の帯には、薄紫のきりばめ小紋。
七宝の帯には、上品な葉っぱの模様のミント系の付け下げにも見える小紋。
これは、上の朱色の帯にも合うと思います。
焦げ茶色の帯には、藍色の小花模様の大島紬。
こちらの藍色の着物は一重ですが、これも合いますね。
もう一枚、みかん箱に入れたのは、黒にラメ入り模様の羽織でした。
ということで、今回のお城訪問はとても成果がありました。
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この日の装い。
殿にお会いするので、私も江戸時代風の着物にしてみました。
たんすやさんのクーポン券が1枚余ってしまい、その1枚つまりワンコインで買ったモノです。
いちおう黄八丈のようですよ。
半襟は、呉服屋さんの端切れコーナーで1グラム1円で購入した黄八丈。
たしか20グラムで20円だったかしら?
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