2023年6月29日木曜日

「調布野の花めぐり」横山先生講演会

現在、牧野富太郎先生をモデルとした朝ドラ「らんまん」は人気がありますね。

地元調布には、牧野先生と交流があった元中学校の理科の先生がいらっしゃいます。

横山譲二先生といって、私はかつて地元FMラジオで番組をしていた時、お目にかかっていました。

その後、横山先生が主催される「調布野の花めぐり」に参加して、深大寺や多摩動物園周辺を散策しながら、植物観察をしたこともありました。

今回は、その横山先生が、牧野富太郎博士との出会いや、ご自身の96年に渡る人生を語る講演会が地元の公民館でありました。


公民館では当初は30人の受講者を募集していましたが、テレビの人気のためか、非常に多数の応募があり、そのため、講演会は教室ではなく、広いロビーに椅子をたくさん置いて講演会が開かれました。

横山先生は真っ白な頭髪で背中も丸くなっていましたが、96才とは思えないほどお声に張りがあり、ユーモアたっぷり、2時間以上、お話しされました。

ご両親のお話から始まり、子供の頃の思い出、2.26事件の話、戦争中の話など、細かいこともきちんと覚えていらっしゃり、すごい記憶力だと感心しました。

その後、師範学校に進まれて、植物の勉強に興味を持たれて、中学校の理科の教師となりました。

牧野先生とはたまたま「牧野植物同好会」というグループに誘われて、お会いされたそうです。

牧野先生はどんな植物でも、一見しただけで躊躇されることなく、即座にその名前を判別されたそうです。

そして山に植物採集に行く時でも、テレビドラマで見るようなスーツに蝶ネクタイ姿だったとか。

こちらは牧野先生の晩年の写真ですが、右端の若者が横山先生です。かっこいい青年でしたね。

横山先生の素晴らしいことは、地元調布や、子どもたちが林間学校で利用する八ヶ岳に咲く植物などを写真に撮り、分類してハンドブックにされたことでしょう。とても素晴らしいものです。

この講演会には、横山先生を慕う多くのお弟子さん(?)たちも参加されていました。先生のまっすぐで、楽しいお人柄に惹かれて植物採集などの活動をされているのでしょう。

人と人との繋がりを大切にする横山先生の気持ちが、皆さんに繋がっているのだろうと思いました。

あと4年後、横山先生100歳記念のイベントが待ち遠しいですね。

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「一日一句」

野の花の ひとつひとつに 愛をこめ



2023年6月28日水曜日

チャイニーズ・アフタヌーンティ

誕生日にはまだ早いのですが、娘が私のために誕生日祝をしてくれました。

例年は、何か品物を贈ってくれていたのですが、今年はちょっと珍しいチャイニーズ・アフタヌーンティーをプレゼントしてくれました。

場所は新橋。サラリーマンのメッカと言われるところですが、その駅の近くにあるこちらのお店で待ち合わせ。

娘は日本橋の会社に勤めていますが、午前中だけ仕事をして、その後はレンタサイクルで新橋まで走ってきました。地下鉄よりも便利だそうです

まずはケーキなどの盛り合わせ。


その後に点心各種。


そして誕生日用のケーキもついてきました。

飲み物はチャイニーズ・ティー以外にも各種のドリンクが飲み放題でした。

このアフタヌーンティーは2時間コースでした。いつもは孫たちがいるので落ち着いて話せませんが、この日は 2時間、ゆっくりとおしゃべりしてきました。

お腹いっぱいになりました。

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この日の装い。

着物は10年以上前に誂えたセオアルファ。涼しくて取り扱いが便利なので、海外旅行にも着ていった着物です。


帯は先日の着物譲渡会でいただいたもの。ピンクの格子柄です。どうもありがとうございました。

帯締めは自作です。

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「一日一句」

梅雨どきに フルーツタルトで 幸せに


2023年6月27日火曜日

着物譲渡会へ

先日、大田区の施設で開催された着物譲渡会に参加してきました。

この日は午前中はフォークダンスの練習があり、その後に譲渡会に行くため、旅行用のスーツケースを転がして練習に行ったところ、みんなから、「わぁ、どこ行くの?」「海外なの?」と質問攻めにあいました。残念ながら中身は着物と帯でした。

京王線や東横線を乗り継ぎ、こちらのせせらぎ館へ。

とても素敵な建物でした。若者や子供連れにも人気があるようなところでした。


少し早めに到着しましたが、他の参加者さんたちと一緒に会場が開くのを待ちました。
初対面でも、着物という共通点があるので、すぐにおしゃべりで盛り上がります。
かっこいい帯を写させていただきました。

着物譲渡会の和室は大きなガラス窓から外の緑がよく見え、気持ちの良い部屋でした。掛け軸がかかっていたり、姿見も2台置いてありました。

主催者のYさんは、特大のスーツケースに、大量の着物や帯をぎっしり詰めていらっしゃいました。他にも着物好きな方が7名ほど、参加されました。

お互いに好きな着物を選んで、この帯が良い、こちらのほうが良いなどと、和気あいあいな雰囲気でした。

ご一緒したSさんは、オレンジ色の着物、黒の無地着物などに手を通していましたが、とてもお似合いでした。

このような会は、持ち込んだ品がどなたかの手元にお嫁入りすれば良いのですが、そうでない場合は自分で引き取ることになっています。それで、また重い荷物を持って帰りたくないので、どなたかに気に入ってくださることを願っていました。

私の気持ちが通じたのか、持参した着物、浴衣、夏帯など、すべてお嫁入りしました。

どの着物も、私が着るよりもずっとかっこよく着て下さり、ありがたいですね。

私はこちらのピンクの格子柄の帯をいただいてきました。ほとんど使用されていません。明るくて可愛い帯でした。


定価ではなかなか買えないような高価な着物や、今まで着たことがなかったような色柄の着物も、このような会で無償でいただけるのは、ラッキーですね。

誰かのお役に立てるのは嬉しいですね。

私達のグループでも来月、着物のお譲り・コーディネート会を開催予定なので、こちらの会も参考にさせていただきました。

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「一日一句」

着物好き 譲って嬉し せせらぎ館


2023年6月26日月曜日

「大名倒産」と時代小説

久しぶりに映画を見てきました。

「大名倒産」です。


原作は浅田次郎、主演は「らんまん」の万太郎、と来たら見ないわけにはいきませんよね。

日曜日の朝一番での上映でしたが、他に子供向きの映画や若者向きの映画が上映されているのか、映画館は朝から満員でした。

地方で穏やかに暮らしていた若者が、急にお城の若殿様となり、江戸にやってきました。藩は莫大な借金を抱え、幕府からは借金返済ができないのなら切腹せよとのこと。それに対して若者たちが奔走する物語です。

「大名破産」には万太郎の他に、佐藤浩市、小日向文世、石橋蓮司、浅野忠信などのベテラン俳優が出演していたので、安心感がありました。他にも名前を知らない若手の俳優や、ヒロインの女の子も可愛らしかったです。

原作は未読なのでなんとも言えませんが、かなり漫画チックに映画化されているようでした。

藩の借金をなんとかするために活躍する若殿、楽しく見ることができました。

この手の映画、割と好きですね。

「超高速!参勤交代」とか、

「武士の家計簿」

などに共通する物語ですが、映画は見終わった後に楽しくすっきりするのが、良いな。

それにしても映画館の寒かったこと。しっかり着込んでいき、ストールも巻いていたのに、映画終了の頃には寒くてたまりませんでした。夏でも毛布を用意しておいてほしいですね。

話は少し飛びます。

映画の原作者浅田次郎さんは時代小説の第一人者ですが、私の大好きな時代小説作家の平岩弓枝さんが、先日、お亡くなりになりました。

そのことについて、朝日新聞のコラムに諸田玲子さんが追悼文を書いていました。諸田さんも大好きな小説家です。

私は平岩さんの詳説の中では、世間で有名な「御宿かわせみ」よりも、田沼意次のことを書いた「魚の棲む城」や、浜名湖の関所の恋愛もの「水鳥の堰」が大好きです。

時代に翻弄されながらも強く生き抜く女性の姿を見事に書いていました。

時代ものは、やはり文字でゆっくりと味わいたいですね。

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「一日一句」

若者よ たくましくあれ いつの世も

2023年6月25日日曜日

古川完歩(赤羽橋〜浜崎橋)

渋谷川を最初に歩いたのは、2022年5月だったようです。

その後、少しずつ何回か歩いてきました。

渋谷川は港区に入ってからは古川と名前を替えていましたが、その後も少しずつ歩き、先日、赤羽橋から東京湾まで辿り着き、ついに完歩することができました。

ちなみに今まで完歩した川は、神田川、日本橋川、善福寺川、仙川くらいでしょうか。まだまだ制覇できていない川がたくさんあります。

今回は、大江戸線の赤羽橋駅からスタートしました。

ここで古川に架かる赤羽橋を超えました。

前回はここを右折して、慶応技術大学の方へ曲がったのですが、今回はまっすぐ高速道路の下の道を行きました。


右手には妙定院(みょうじょういん)という古そうなお寺がありました。
この紋を見て分かるように、徳川家と結びつきの強いお寺です。家重の菩提のために創建されたそうです。


こちらは妙定院の近くの歩道にあった災除地蔵尊縁起。たくさんのお地蔵さんが赤い前掛けをして座っていました。のぼりもたくさん立っていて、かなり目立ちます。
以前は木造の地蔵尊でしたが、第二次世界大戦の戦火で焼失してしまい、石の像になったそうです。


古川の左岸を歩きましたが、川面は見えませんでした。仕方なく、通りの左側に渡って、芝公園のサイドを歩くことにしました。

ここの公園には人工的な川がありました。


奥の方までずっと公園が広がっていました。中にはプリンスホテルや、古墳などもあるところです。


水が流れていたらかなりすてきな庭園だと思いますが、枯れていて残念でした。

こちらは芝公園とはちょっと離れた位置にあった芝園橋。

古川の右岸を歩いていたら、赤羽橋から繋がっているのが分かったかもしれません。


「しばぞのばし」と読むのですね。
元々は大正15年に架けられたそうですが、昭和59年に架け替えがありました。


高速道路のすぐ際にありました。

その先は「将監橋」(しょうげんはし)でした。


この橋の名前の由来は、岡田将監という戦国武将にあやかってつけられたそうです。この人は尾張の生まれて、信長や家康に仕えた人だそうです。また名古屋城や伊勢神宮の造営にも関わったとか。治水奉行として活躍されたそうです。
ただし現在の古川はあまり美しくはありませんでした。


この橋は、以前、スリバチ学会の皆さんと一緒に歩いたことがある橋です。現在は橋の隣で工事をしていました。

お稲荷さんもなんだか肩身が狭そうにしていました。

次は「金杉橋」(かなすぎはし)。

ここは赤穂浪士たちが討ち入り後、泉岳寺に向かう道中に渡ったと言われる橋です。


橋から川を覗くと、釣り船のような小さな船がたくさん係留されていました。


向こう側に新幹線が走っているのが見えました。


近くには児童遊園がありましたが、このあたり、小さい子供はあまり住んでいないように見えました。

このあたりは道路がかなりごちゃごちゃしていました。おまけに建築中のビルがあったり、道路工事をしていたりで歩きにくかったですね。

電車の下を通ることになりました。新幹線も見えますね。


もう古川はどこに行ってしまったのか、分からなくなりました。


ここはトンネルの中です。
頭上に走っているのは山手線、東海道本線、京浜東北線、新幹線、モノレール。

そんなにたくさんの電車が通過するのに、下から眺めると非常にチャチな造りでした。地震が来たら大丈夫かな。

トンネルを抜けると、東京ガス村という感じでした。すごく広大な敷地でした。右手に川のようなものが見えました。


厳重な警備体制で、外部の人間を寄せ付けていませんでした。


その敷地内に江戸時代の石垣の遺跡が残っていました。海防目的のために作られたそうです。ここはかつては越前福井藩がここを拠点として、お台場を警備していたそうです。

その先は高速道路が入り組んでいて、川の位置がよく分かりません。

本当なら新浜橋があるはずなのですが、見落としてしまったようです。

こちらは浜崎橋。このあたりから、川めぐりというよりも、海に近づいた感じがしました。



そして高速道路が入り組んでいて、自分がどこにいるのか、分からなくなりました。


小さい橋を探して歩くのは楽しいのですが、このあたりはどれも大きな橋ばかりで、橋名の場所にたどり着くだけでも大変でした。
「浜崎橋」です。


こちらは「新浜崎橋」。
ゆりかもめが橋の上を通っていました。


先の方に見えるのはゆりかもめの竹芝駅。

この後はぐるっと歩いて、竹芝桟橋あたりを歩きました。


ここから小笠原に行く船が出るのかな。


向こうに見えるのは浜離宮。外国人観光客がたくさん来ていました。

ウォーターズ竹芝という新しい施設に入ってみました。以前、来たときはまだ完成していませんでしたが、ホテルが建ったりしてすっかり変わっていました。


もう少しお天気が良ければ、最高だったのですが。


この先は劇団四季。

3rdハンバーガーというお店で軽くランチにしました。

シンプルバーガーというのを頼みましたが、この大きさで210円はお安い。シンプルという名前に反して、ローストビーフやクリームチーズ、ピクルスなどいろんな具が挟まっていて、期待していなかった割には美味しかったです。

飲み物は、ベリー各種の入った甘酸っぱいスムージー。

その後は高速道路の下をぶらぶら歩き、浜松町駅を経由して、芝離宮をちょいと眺めてきました。

そして大江戸線の大門駅から帰宅。

それほど暑くなくて助かりました。

かなり歩きましたが、橋は6つだけ。


これからは暑い季節になるので、あまり橋巡りもできなくなりますね。

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「一日一句」

梅雨合い間 ついに終点 古川よ