2007年11月25日日曜日

恋の行方は?


先日、飯塚市にある伊藤伝右衛門邸を見学したとき、ここがかの「白蓮れんれん」の主人公である柳原白蓮さんの嫁入り先の家であると知ったのだ。そして数年前に読んだ「白蓮れんれん」を再び、読み返すことにしたのでした。

この小説は大正時代の実話に基づいているのだけど、それにしても林真理子の文章のうまいこと。有吉佐和子や宮尾登美子の書く長編大河時代小説と遜色がないくらい見事。林真理子の現代モノはあまり好きではないのだけど、昔のことを書いた本は本当に面白いの。

「白蓮れんれん」のストーリーは炭鉱王と言われた大金持ちの年上の夫と結婚した華族出身の美貌のヒロインが、7歳年下の学生と恋に落ち、姦通罪があった当時、東京、北九州といういわば遠距離恋愛にもめげずに燃える恋をして、そして夫から逃走して、ついにはこの学生との間に子供が生まれて、最終的にはこの恋は成就した、というストーリー。

そういえばね、この本を読んでいたこともあってか、先日、高尾山に行ったときに境内には各種のおみくじがあったのだけど、どういうわけか、「恋みくじ」というのを選んでしまったの。他には家内安全おみじくじとか、金運みくじとかいろんな種類のおみくじがあったのだけどね。

結果はね、なーんと、「大吉」だったのよ。『朝日が昇るような大運勢で、この愛はきっと結ばれる』と書いてあったわ。
おみくじによると、その相手はおひつじ座の人がいいんですって。おひつじ座って何月生まれなのかしら。身近にはいないみたい。血液型はA型がよくて、B型は避けろですって。おまけに干支は酉年がいちばんよくて、午か戌もいいんですって。ふー、そういう人は何歳なのかしら。

でもおかしいのは、「学問の集中力に欠ける。この点を注意すれば、恋は叶う」ですって。確かに私は集中力に欠けているかもしれないな。

私もね、かつては白蓮さんのように逃避行もしたこともあるのだけど、それが幸せだったかどうかは分からないな。だって比較しようがないんですもの。それまでの生活を続けていたらどうだっただろう、なんて考えたこともないな。でもどうだったのかしらね~。

うーん、今日はあまりリアルなことを書きすぎると、いろいろと想像する人もいるかもしれないので、適当にぼかしておくことにしましょう。

ということで、白蓮さんの物語はおしまい。
今度は、北九州行きのもう一つの宿題である清張さんの「或る小倉日記伝」を30年ぶりくらいに、また読んでみることにします。

写真は知人宅のお庭に咲いていた「ハートフラワー」。ハートの形が可愛いでしょ。
どこまでも今日は恋のテーマで迫ってみました。

2 件のコメント:

  1. んー高校生の時しか知らない私としてはいろいろ想像しちゃいそう。

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  2. ははは、私から見たら、高校生時代の恋を成就してずっと継続しているご夫婦のほうが、羨ましいわぁ。
    私はどうも長続きしないタチなのよ。

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