2008年4月19日土曜日

場所あてクイズ ここはどこ?



きれいな八重桜でしょ? ここはどこだと思う?
意外なところなのよ。


つつじもきれいでしょ? 薄いピンクの可憐なつつじと、あでやかなつつじが競演しているみたいね。


黄色い八重山吹もこぼれるばかりに咲いています。


こんなにいろんな種類のお花が咲いているのだけど、公園ではないのよ。


たんぽぽだって、ちんまりと咲いているの。


チューリップも風にそよいで咲いています。
でも遊園地でもないのよ。


街灯があるけれど、どこだと思う?


なんとここには広い池もあるの。みんなのんびりとくつろいでいるでしょ?


建物も少し写っているでしょ。
つつじが満開だけど、何となく、周りの雰囲気がちょっとアカデミックだと思わない?

じつはね、ここは埼玉県和光市にある理化学研究所というところなんです。

今日は、理化学研究所の一般公開日だったので、そこに行ってきたのでした。

和光市というのは池袋から私鉄で15分くらいかしら?
そして研究所までは、本日限りの無料シャトルバスに乗って行きました。

研究所はとにかく敷地が広いのよ。

たくさんの研究棟が建っていて、迷子になりそうなくらいよ。

そこに家族連れや高校生の団体、お年寄りなど信じられないほどの人が遊びに来ているの。
たぶん、普段は研究者だけがひっそりとしているところなのだろうけれど、今日ばかりはディズニーランドも顔負けの人ごみでした。

だってこんなにお花がきれいで、科学の最先端を垣間見ることができて、おまけに無料、というのだから誰でも行ってみたくなるでしょ?

宇宙の研究からミクロの世界まで、遺伝子の研究だって新種のあさがおの研究だって、ありとあらゆる科学の研究が、子供にも楽しめるように工夫をこらして展示してあるの。

お子様向けには、風船だってもらえるの。赤ちゃんの言葉の発達の研究のところには、多くの赤ちゃん連れもいました。

それにね、分からないことがあれば(科学の世界というのは、当然、分からないことだらけなんだけどね)、優しいお兄さんやお姉さんの研究員が、じっくりとお話しをしてくれるのよ。

私は理研の一般公開に出かけたのはこれで3回目なのだけど、毎回、いろんなことに驚いたり、感激したりしているの。

*********

今日のお目当ては、アルツハイマー病について。

なにせ、最近、物忘れやボケ具合がひどくて、かなり本気で心配しているの。

そこの会場で、すごいモノを見てしまいました!
なんと、マウスの頭から取り出した、脳みそ。
「今朝、取り出したものです」とのこと。

それをすんごく可愛いお姉さんが試験管の中に入れて、ぐいぐいと上下に振っているの。
可愛い顔して、やるじゃん!!

「こういうのって、コワいと思わない?」と聞いたんだけど、
「いえ、ぜんぜん、ヘイキです」とのこと。

実は私がお仕事をしている研究室の学生も、マウスの脳みその実験しているんだけど、私は本物は目の前では見たことがなかったの。

展示などでは見たことがあったけど、こんな至近距離で見たのは今日が初めて。

それもアルツハイマー病にかかったマウスの脳みそ!

その脳みそには「ベーターアミロイド」っていう物質が固まってしまっているというので、その固まったところが特殊な加工で水色になって目に見えるのよ。

もしかして、私の脳みそにも、こんな物質が固まっていたらどうしようかしら?

その「ベーターアミロイド」というのを分解するには、「ネプリライシン」というものがいいらしいのだけど、それがうまく働くようにするには、「ソマトスタチン」というものが必要なんですって。

うーん、図解入りのパネルの前で、こういう説明をしてくれたんだけど、聞いているその場から、どんどん忘れていってしまうじゃないの?

やはりボケているのかしら?

そうそう、記憶力を良くするには、「ながら族」になるのがいいというお話も、別の研究者から聞いてきました。
音楽を聴きながらとか、声に出しながらとか、字で書きながら、ということを平行しながらモノを覚えると、忘れにくくなるんですって。

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それからね、おもしろかったのが、特別な顔写真を撮影してもらったの。
言葉ではうまく説明できないんだけど、しいていえば、デスマスクのような写真なの。

お兄さんの説明によると、立体スキャナーということかしら?

普通のスキャナーは写真や新聞といった平面的なものをスキャンするのだけれど、これは人の顔というような立体的なものをスキャンしてくれるの。

私も撮ってもらいましたよ~。

レーザーを使っているそうなので、撮影中は目をつぶらないと危ないんですって。
おまけに前髪があるとうまく写らないというので、髪の毛を上げて、目をつぶって・・・・。

えー、私の顔って、こんなふうなのかしら?
その顔を、特別なソフトを使えば、くるくると回っているところが、PCでも見られるとか。

その画像をCD-Rに入れてお土産にしてくれました。
でもまだコワくて見ていないの。

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顔といえばね、自分本来の顔が映るという、面白い鏡もあったのよ。

普通は、自分で鏡を見ているときの顔が、自分の顔だと思っているでしょ?

ところが、それは自分が思っているだけで、他人からはそう見えていないんですって!

どう見えているかというと、自分の顔の右半分と左半分を反対にして合成した顔こそが、相手から見ている顔なんですって。

それを特殊な鏡で見せてもらったのだけど、なんだか不思議な顔で、めまいがしてきましたわ。

********

それにしても研究所は大勢の人で混んでいました。

飲み物を買うのも、食事をするのも、イベントを見るのも長い列に並ばないとだめ。

ということで、何十とある研究発表のうち、ほんの少ししか見られなかったのが残念ね。

でもお花見もできたし、楽しかったわ~。

科学音痴のおばさんでも少しはサイエンスの世界に近づけたかしら?

子供の頃からこういうことに親しんでいればよかったのに、とつくづく思いましたわ。

7 件のコメント:

  1. 匿名4/19/2008

    紅蓮さんが行った日立の研究所や、この研究所も素晴らしい環境ですね。
    こういう所で自分の好きな研究が出来るというのは素晴らしいことですね。
    研究者というのもかっこ良いしね。

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  2. 諏訪ッチさん、私って結構、研究所おタクなんですよ。交通研究所とか電力研究所などというのも、付近にあるんです。航空研究所もあるけど、たいてい一般公開しているので、探検にはぴったりですね。
    昔からね、白衣を着た人にすごくあこがれていたんですけど、でも最近は薬剤師さんくらいしか着用していませんね。
    研究者ってかっこいい響きだけど、人がやらないことに挑戦するわけだから、ある意味で芸術家にも通じるところがあるのかもしれないな。

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  3. 匿名4/19/2008

    お~、美しい!面白そうなことがいっぱいあったのね。う~ん、見てみたかった・・としちゃんのこわくて見ていない画像!!(笑)
    アルツハイマー病は、両親が認知症の私は、すっかりなるものと思い込んでいて・・抵抗がないところが恐いところかも!!とりあえずなる前に好きなことをしておこう・・かな。(笑)

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  4. 匿名4/19/2008

    このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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  5. ここはね、毎年出かけているのだけど、とにかく広くてお花がきれいなところなのよ。自転車があればスイスイ走れるのにね。レンタサイクルがあれば最高。
    女性研究者向けには保育園もあったから、環境的には恵まれているでしょうね。

    うちも親を見ていると、私もなりそうで、怖いの。アルツハイマーにかかりにくい生活パターンというのも聞いてきたけど、1日15分くらいの昼寝がいいとか。今から昼寝じゃ困るけどね。

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  6. 匿名4/19/2008

    植物園はしっかり入園料を取られますから、タダでこんなきれいな花たちを観賞できるなんてお得ですよね(セコイか)

    そうかぁ~、鏡に写る自分の顔って、他人が見ている顔とは同じではないのね。生の顔って自分では見られないですものね。
    写真はどうなんでしょう。こんなはずではないってこと、けっこうありますよね(笑)

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  7. マサさん、多分、和光市の住民はこれで十分、住民税を取り戻していると思うわよ。食事もすごく安いし。地元の人にはいいと思うわ。とにかくあちこちに工夫がこらしてあるもの。うちの大学の文化祭もこれくらい派手にできるならいいけど、使えるお金の単位がまるで違いますものね。東武バスを貸し切ってしまうんですもの。

    自分の顔(とくにデスマスク)は見たくないけど、明日、さとさんのところへ行くので、その前にチェックしてみたかったの。

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