2008年8月18日月曜日

島でも源氏


先週、南の島に旅行に行ってきたのだけど、その時も「源氏物語」の文庫本を持参しました。

旅行の間って意外と待ち時間が多いでしょ。
飛行機を待っている間、船を待っている間、ホテルのベッドで、「源氏物語」の頁を繰っていました。

今、読み返しているところは源氏がちょうど40歳の祝賀を迎えるところ。
「若菜」という章です。
そして朱雀院の娘である女三宮を正妻に迎えるところ。

その時の紫の上の嫉妬心の描き方が素晴らしいの。
13・4歳の女三宮が降嫁してくるというので、内心はすごく嫉妬で燃えているのだけれど、表面上は、物分かりの良い妻を演じているのよね。

昔読んだ時は、紫の上のことなんか全然眼中になかったのだけど、今、読み直してみると、彼女の切なさがビンビンと響いてくるのよ。

結局、このことが元で彼女は出家願望が強くなるのだけれど、源氏はそれを許さない。
それて紫の上は病死してしまうの。


さて、私の目下の予定は、来月の3日に、私の住んでいるところでも源氏物語の講演会があるので、それになんとしても参加すること。

五島美術館の学芸部長という人が「源氏物語の千年 -あこがれの王朝ロマンー」というのを講演するの。

それに、嬉しいことにこの講演会に参加した人には横浜美術館で開催されている展覧会の招待券をもらえるんですって。

この日だけは、何が何でも他の予定を入れないで、講演会に行きたいの。

今からわくわくして待っているのよ。

さぁて、今日のお花は誰かしら?

源氏の求愛を振り切って、いかつい髭黒と結婚してしっかりと人妻になった玉蔓なんていうのは、どう?

4 件のコメント:

  1. 匿名8/19/2008

    としちゃんの源氏物語はさらに深くなりますね。講演会と展覧会、凄く楽しみですね。
    物語りも年とともに感じ方が変わっていくのでしょう。
    嫉妬心ね、それで病死なんて気の毒な最後ですね、紫の上。
    出家できなかったのが一番の悲しみと寂聴さんが新聞に書かれてたって確か聞きましたよね。
    待つだけだとそうなるのでしょうねぇ・・

    今年は京都も観光客が多いそうですよ。源氏の影響かしら。

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  2. 匿名8/19/2008

    「源氏物語の千年 -あこがれの王朝ロマンー」って、なにかで見た気がします。市の広報?京王ニュース?だったかなぁ~。

    としちゃんの源氏物語に対する興味は尽きないのね。敬服します。
    私も、エラソーなことはいえませんが、最近思いますよ。
    学ぶこと、知ること、は幾つになっても楽しいと。

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  3. さとさん、地元でもこういう講演会に参加できるのは嬉しいわ。京都ならたくさんあるのに、と残念に思っていたところなので、よけい待ち遠しいの。
    私も昔は紫の上ってもっと幸せな人生を送った人だと思っていたのよ。でも、他の女の人の産んだ子供を育てたりするのって、普通じゃできないわよね。おまけに女三宮は皇族だし年も若いし、いやがおうでも自分の地位が危うく感じられたことでしょうね。
    そういう意味では現代の日本の既婚女性のほとんどは安定した地位にいるわけど、そこで胡坐をかいていたらいけないわね。

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  4. マサさん、この講演会は「たづくり」のお知らせに載っていたの。無料というのがうれしいわ。高い市民税を払っている甲斐があったわ。もっともっと文化的なことに税金を使ってもらいたいわ。

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