2008年10月20日月曜日

好きになるって・・・


なんだか思わせぶりなタイトルだけど、これは今朝、ラジオで身の上相談を何となく聞いていて、ちょっと気になった言葉があったので、書いてみたの。


ラジオ身の上相談に電話をかけてきたのは、中年の男性。

あまりちゃんと聞いていなかったのだけど、その男性は、娘(16歳)の素行が悪く(無断外泊や彼氏との付き合いなど)、親として黙っていられない、喧嘩ばかりしている、なんとかならないか、という相談だったようなの。

それに対して、アドバイザーは、そういう親子関係を修復するには、まずお父さん(相談者)が、娘から信頼を持てるようにならないといけない、好かれるようにならなくてはならない、という発言をしたの。

そうしたら、そのお父さんが、「どうしたら娘から好かれるようになるんですか」と聞いたのよ。
今や、この家の中はめちゃめちゃらしいから、そんなこと、絶対に無理だと言うの。

アドバイザーはこう言って諭しました。

「お父さん、あなたはどんな人を好きになりますか?」

お父さんはきょとんとしていたけれど、

アドバイザーは、
「あなたのことを興味深く見てくれる人、あなたのすることをきちんと見てくれる人、あなたの行動を見守ってくれる人、そういう人をあなたは好きになるでしょう?」
と答えるの。

相談者のお父さんは、「そりゃ、そうです。」と鼻を鳴らしたように答えたわ。

そうしたら、そのアドバイザーは、

「そうなんですよ、誰だって、自分のことに興味を持ってくれる人、答えてくれそうな人を好きになるでしょう?
だからお父さんも同じように、娘さんに対して、私はあなたに興味を持っていますよ、あなたにはちゃんと対応してあげますよという態度をとれば、娘さんから好かるようになるんですよ」と答えたのよ。

そうなのよね、誰だって自分のことに注目してもらいたいわけ。

中年男性であろうが、小さな赤ちゃんであろうが、同じだと思うわ。

あまりに注目されすぎて、過剰になってしまうと却って息苦しくなってしまい、それはそれで問題なんだけど、やはり人間って、自分のことを分かってくれる人、分かろうとしていくれる人は、こちらからも好意を持つものなのよね。


身の上相談って、なんて馬鹿馬鹿しい相談なの、と思うときもあるけれど、アドバイザーの発言が真実をついていて、時と場合によっては、とても重く感じられるときもあるのよね。

うーん、人の心ってそういうものなのね。

8 件のコメント:

  1. 結婚式をカトリック教会で挙げたので、司祭による勉強会に出るのが義務だったんです。

    そこの司祭、宗教の話そっちのけで、夫婦がうまくゆくコツを話して下さいましたが、このアドヴァイザーの言うことに似ています。

    あたしも病気をして、最悪の状態の時は主人は疲れていましたが、あたしが前向きに考えるようになってから、主人まで変わりました。

    年配の男性は権威主義が抜け切れないのでしょうか。

    でもこのお父さんのように、真剣に向き合う気さえあれば、気づくことが出来るのですね。

    とても勉強になりました。

    このまま全文コピーして、自分のブログに載せたいです(笑)

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  2. 史子さん、神父さまはご自分が独身だから、かえって夫婦のことが客観的に分かるのかもしれないわね。渦中にいると、自分を見失うこともあるけどね。

    このアドバイザーの口癖は、
    「相手と過去は変えられない。変えられるのは自分だけ」ということなの。
    私も相手を変えるのはすごく難しいと思うわ。

    史子さんのブログに載せるのなら、もっと名文にしてね。急いで書いたからちゃんと推敲していないからね。いつも漢字変換ミスばかりで、後から見ると恥ずかしいことばかりです。

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  3. Y新聞には人生案内(身の上相談)が毎日載っています。くだらないと言っては失礼だけど、「大新聞に投稿するほどの悩みか」という相談も最近は多いの。
    昨日は、40歳代の主婦からのもの。
    「仲のよかった友だち(子供の同級生の母親)が引っ越して、最近はメールをしても返事をくれない。誰にも相談できず悩んでいます」
    まあ、中学生でもあるまいし。「友だちは、実は男か」と、深読みもしちゃいました。
    中には深刻な相談もあるし、その回答のやさしさに、涙ぐむときもあります。

    としちゃんのブログの相談、アドバイザーの言葉をお父さんが胸に刻んでおけば、時間はかかるかもしれないけど、いつか解決することでしょう。

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  4. マサさん、たしかに身の上相談って、「少しは自分で考えてみたら」と思えるものも多いわよね。Y新聞のは、ネット上でもときどき見ているけれど、相談する人もする人だけど、それを取り上げる新聞社の方針もおかしいのでは、と思うこともあるわ。

    それに60歳、70歳になって、未婚の娘や息子の心配をしている親の多いこと!
    それよりか自分の心配をしたら、と思うわ。
    子離れ、親離れができていな、と思ってしまいます。

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  5. あら?載せていいんですか?
    トラックバックがあればそうするんですけど。
    でも、みんなに聞いてもらいたい話です。
    お言葉に甘えて、コピーさせて戴きます!

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  6. 史子さんのかかし庵のスタイルが最近、便箋みたいに変わったでしょ、私のこのブログよりもずっとこの内容に合っているみたいよ。

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  7. としちゃん
    身につまされます。
    ありがとうございました。
    とても参考になります。子供に寂しい思いをさせてはいけません。兼ね合いも難しいのですが、声には耳を貸さないとね。

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  8. カンカンはちょうど今、お嬢さんとの関係があるから、身にしみると思うかもしれないけれど、子育てがほぼ終わった私には、もっと他の関係にも通じるものがあると感じているこの頃です。
    特に老親との関係や、夫や、職場の人間関係とか・・・いろんな面でも同じじゃないかと思えてきます。
    やはり誰だって自分のことを気づいてほしいですものね。

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