先日、国立新美術館で加山又造さんの展覧会を見てから、この方の絵の大ファンになったの。
それで図書館からいろいろ本を借りてきて、素晴らしい絵画を眺めています。
私が一番驚いたのは、この方が左利きだったということ。
作品を制作している途中の写真がたくさんあったのだけど、左で絵筆を持っているのが、なんとなくイメージと違っていて、意外でした。
画家さんという方は、左利きが多いのかしら?
嬉しく思ったことは、この方ご自身が大きな絵がお好きだということでした。
だって私も大きな絵が大好きなんですもの。
加山又造さん自身の文章によると、
「実際、小画面で、天地、人間の様相、限りない空間を表現することが、本来的な絵のあり方だろう。世に存在する事物をその物以上に大きなサイズで画面に引き伸ばして描くことは、よほど、特殊な主張でもない限り、まったく馬鹿げたことである。」と書いてあるの。
それでもやはり大画面に描くことがお好きだったようで、特に屏風絵はお気に入りだったようです。
展覧会に飾ってあった絵も、とにかく大きな絵だったのよ。デパートのショーウィンドウ全部くらいの大きさの絵がたくさんあったわ。
写真にしろ、絵にしろ、大きく写すということはそれだけで迫力が違いますものね。
前回、加山又造さんという方は、いろんな生活のデザインも手掛けていたと書いたけれど、なんと日航ジャンボ機の室内装飾や、新宿の高層ホテルの内装、車のデザインまでされていたということ。
それって、こういう日本画の大御所にデザインを依頼する企業のほうも、えらいと思うわ。
この前の展覧会で私が素敵だと思ったのは、デミタスコーヒーカップなの。
いちどでいいから、ああいう美しい絵のついたカップでコーヒーを飲んでみたいと思ったわ。
加山又造さんの絵には、月、鶴、波、桜、猫・・・・そういう素材がたくさんありました。
どれもこれも繊細でほんとうに美しい絵でした。
美しいものを描くには、対象となるものをよく見つめなくてはならないんでしょうね。
どうしてあんなに美しいものが描けるのか、本当に不思議です。
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そして、加山又造さんとは別ですけれど、大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読みだしたの。
原作とはちょっとちがったところもあるけれど、とにかく絵の美しいこと!
登場人物の表情のきれいなこと!
瀬戸内寂聴さんは大和和紀さんを「現代の紫式部だ」と言ったそうですけれど、私もそう思うわ。
源氏物語を読むのが大変と思う人は、まずはこの漫画を手がかりにしてもらいたいなと思ったわ。
「あさきゆめみし」は、本当に美しいですよね~。
返信削除源氏物語を読むのはちょっと…と思っている私にぴったりでした。
1月から放送が始まったアニメはご覧になりました?
アニメ「源氏物語千年紀Genji」という作品。
http://genji-anime.com/
こちらもまた美しくて、いいですよ~。
でも11話までしかないんですって。
短すぎますよねぇ。
shiollyさん、私が今読んでいるのは、明石の姫君のあたりです。本当にきれいで、素敵な漫画ですよね。漫画なんていったらもったいなくらい。
返信削除アニメはネットで見ていますよ。
いつの時代でも源氏物語が愛されているという証拠ですね。
一番上は墨絵でしょうか。
返信削除最近まで、隅絵がこんなに色が豊かだとは知らなかったんです。。。
素敵ですね。
あさきゆめみし、文庫版なんですね。
あたしも欲しいなぁー
誰かさん、買ってくれないかしら(笑)
そう言えば、誰かさんは今日から明後日は鳥写真がありませんよ(笑)
美しいものは単純にスーと入ってきますね。
返信削除難しいものを素通りして。
私あまり漫画は読まないけどこれはたぶん別物なのでしょうね~
としちゃん図書館が立派だって確か言ってたよね、羨ましい限りです。
こういう本はものすごく高いものね。
なかなか自分では買えません・・・
史子さん、誰かさんのところに行ってきましたよ!
返信削除わーい、電車だ。嬉しいわ。
「北」のつく言葉って、なんか旅情を掻き立てられますよね。昔、「なぜにあなたは北国へ」という歌がありましたけど・・・。
加山又造さんの絵、この墨絵は中国の墨絵とはまた違った雰囲気ですよね。制作過程がすごく手間がかかって大変なようです。
すてきな絵ですよね。
さとさん、そうなんです、うちの市は図書館だけで11か所あったかしら、すごく充実していますよ。読みたい本はリクエストカードに書くと、ほとんど購入してくれます。
返信削除私は昔の漫画で「星の竪琴」というのが大好きでした。水野英子さんの絵でした。それと「キャンディキャンディ」も大好きだったの。