2009年2月28日土曜日

ときがたり 村山源氏


(写真はFUZZYさんからお借りしました。)

これまでいろいろな人の訳本で源氏物語を読んできました。
またいろいろな角度からの解説本も手にしてみました。

でも訳本だけだと、よくわからない部分もあるし、解説だけだと何か物足りない・・・・。

そんな私の気分をぶっ飛ばしてくれて、「これは本当に面白い!」と思ったのが、村山リウさんの書いた「ときがたり源氏物語」です。

村山さんの源氏物語は、現代語訳がずっと続いたと思うと、次には解説になっていたり、かと思うと村山さんご自身の感想が入っていたりします。

まったくの初心者が読むと、「これが源氏物語か」と間違えられてしまうおそれもあるのだけど、でも、とにかく面白い本です。

村山さんという先生の息吹が感じられるようでした。

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村山源氏の特徴は、私が思うに、登場自分物の性格をとても分かりやすく書いていること。

世代(光源氏・頭中将の第一世代、夕霧・柏木の第二世代、薫・匂宮の第三世代)の分け方が明快。

そして、平安時代当時の考え方や女性の地位などが、よく読みとれること。

あまりに面白く、つい次を読みたくなるので、伊勢旅行に行った時も重い本だったけれど、持っていったくらいです。

現代に生きる私たちにも源氏物語がよみがえる本だと思います。

これは村山さんが講義をしたのを再現したような構成になっていますけれど、実際にそのDVDやCDも販売されているそうですよ。

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ネットサーフィンをしていたときにたまたますごいものを見つけました。
源氏物語に関してとてもユニークな発想をした人がいたのです。

それは登場人物をクラシックの曲と照らし合わせているのです。

音楽のすすめというサイトですが、桐壺はヘンデルの曲、空蝉は四季の夏、夕顔はバッハというように54帖すべてを選曲しています。

リンクがうまくいかないので、
http://の後にwww.kit-ya.jp/etc/club/column-002/4th/4th-006.htmlをコピーして、見て下さい。

こういうことを個人で研究している人は、やはり源氏物語に取りつかれたのでしょうね。
素晴らしい研究です。

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今は、上野栄子さんという人の源氏物語を読み始めました。
この方はごく普通の主婦をしながら、独学で18年かけて、ご自分なりに翻訳をした方です。
80歳くらいになって、その翻訳を自主出版したそうですけれど、彼女も源氏物語に魅入られているひとりですね。

それぞれの訳本には、それぞれの工夫が見られていて、その違いを思うだけでも面白いものです。

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