今日は1日、半蔵門にある国立劇場で邦楽漬けでした。
というのも私が習っている三味線の先生は長唄のお師匠さんなんだけど、その先生が所属している長唄協会というところの春季演奏会というのがあったの。
私は特別、見たいとも思っていなかったのだけど、先生から是非見るといいと勧められ、お稽古をしているお姉さま方からも絶対に行ったほうがいいと言われたのよ。
それで行ってみることにしたのだけど、入場券が5000円もするの。
私は内心、「えー、5000円も払うなら1000円の映画が5本も見られるじゃないの」と思ったけれど、まあ後学のためと思って出かけてみました。
国立劇場は四谷からバスで行くの。
久しぶりに降りた四谷駅は全く様相が変わっていたし、上智大学もイグナチオ教会も昔とは雲泥の差でびっくり。
と、国立劇場には1時過ぎに到着したのだけど、私はずーっと演奏を聞きっぱなしで、なんと夜の8時過ぎまで演奏会にいたのでした。これだけ聞けば、元は取ったわね。
三味線のトーテシャン、ツンツン、笛のぴーひゃらりー、太鼓のポーン、ポーン、鼓のトーントーン、という音が耳について離れなくなっちゃったわ。
圧巻は最後の舞台よ。
(写真は長唄協会のHPからお借りしています。)
なんと長唄と三味線の総勢162人が舞台に乗って、「俄獅子」というのを歌って演奏。すごかったわよ。
オーケストラだってこんな大人数じゃないわよね。
これには私の先生も出演していたの。
こういう演奏会って初めて行きましたけど、世の中にこんなに多くの邦楽関係者がいるとは驚いたわ。
舞台に出ている人はみなさん、「杵屋なんとか」という名取さんばかり。
そういう人たちが男性は黒紋付きにはかま姿、女性は黒の留袖に白い帯でわんさと登場してくるの。
見ているお客さんもすごく多いのよ。
こういう邦楽ワールドは知らない世界だったわね。
国立劇場には有名な作家の絵も展示してあったの。
東山魁夷、橋本明治、上村松篁など、私の好きな作家の絵もあって嬉しかったわ。
それにしても国立劇場って、食べ物がものすごく高いの。
サンドイッチやアイスクリームも目が飛び出るほど高くて、お弁当など2000円もするのよ。
こういうの、何とかならないかしらね。
こんばんは。貴重な経験をされましたね。最後の舞台は是非僕も見てみたいと思いました。さぞ凄い迫力でしょう。
返信削除国立劇場は、学生の頃、友人の日本舞踊の襲名披露か何か(?)で行った事があるきりで、殆ど印象は残っていません。食べ物、そんなに高いのですね。言い方が悪いですが、閉じ込めておいて選択の余地を与えない方式は困りますね。スキー場とか、遊園地とか。本当に何とかならないものかと思います。
そう言えば、日舞の伴奏で歌ったことがあります。
返信削除びっくりするような額のギャラを戴きました。
出演者のお弁当も老舗の仕出し、お客さま全員に、演目にちなんだお菓子を差し上げると云う太っ腹でしたねぇ。
スポンサーがすごい額のご祝儀を出したり、そもそも金銭感覚が違うのかも知れませんね。
御苑カレー¥580があたしたちには合ってるかな(笑)
日々是写真日和さん、162人の演奏というのは大迫力がありましたよ。歌声と三味線の音が地響きするようでしたよ。
返信削除こんなに長時間聞いていても飽きないというのも不思議な体験でした。やはり生だったからかしら。
お弁当があまりに高いので、大福にしたんですよ。東寺のことを思い出してね。250円でした。高いでしょ? でも、お腹いっぱいになりました。
まあ史子さん、日舞にオペラなんですか。それもすごいですね。
返信削除こいういう舞台に立つと、お客様にいろんな引き出物を用意したり大変なんでしょうね。ちょっと世界が違う感じね。
おじい様たちの中に、三味線を持つよりもエレキギターのほうが似合うようなかっこいい青年もいたので、そっちに注目していました。
なんか、違う世界のようだわ。いい刺激を受けましたか?
返信削除世界らん展じゃないけど、7時間もいたら元が取れたわね。フフ。
劇場の食べ物は、確かに割高ですよね。この間のラン展のときも、1500円だったかな。美味しくないし、今度はコンビニおにぎりを買っていく(苦笑)
マサさん、刺激ありましたよ。
返信削除だってね、1曲30分近いのに、全員が暗譜していて、手元などまるで見ないで真正面を向いて三味線を弾くわけよ。私なんか楽譜を見ても間違えるのに。
だから元は十分に取れたと思うわ。
ほんと、こういうところの食べ物ってひどいわよね。ロビーでおにぎりを食べている人も多かったわよ。