2009年6月17日水曜日

真夏のオリオン

うちの近くの映画館は、毎週水曜日は入場料が1,000円なの。
それで、今日は、ご近所のブログ仲間Mさんが試写会で見たという「真夏のオリオン」を見てきました。


これは戦争映画なんですけれど、たまには、かっこいい男の映画を見たいと思ったのでね。

結論から言うと、主人公の玉木宏はそれほどハンサムじゃなかったわ。
だってあんなに大写しにしたら、どんな人でもちょっと引いちゃいますよ。
なんだか間延びした顔で、しまりがないのよね。

いろいろと突っ込みたい場面がたくさんありました。

第一に、あの頃の軍人さんって、長髪でよかったのかしら?
ふつう、軍人と言うと、坊主頭ですよね。
それが玉木宏にしろ、堂珍にしろ、ふさふさの長髪をなびかせているの。
これってどうも嘘っぽわ。

それに一番おかしいと思ったのは、終りのほうのシーンで、玉木が
「俺たちは死ぬために戦っているのではない、生きるために戦っているのだ」と言うところ。
これって絶対うそでしょ。
太平洋戦争は、「天皇のため」「お国のため」に戦っていたのよね。
「生きるために戦う」なんて言ったら、手が後ろに回っちゃうんじゃないのかしら?

それと潜水艦内で吹いたハーモニカの音が敵の船まで響く、というのもなんだか嘘っぽいわ。

とまぁ、いろいろケチをつけましたが、でも潜水艦のこととか勉強になりました。
魚雷はああやって発射されるというのも知りませんでしたし、当時はアメリカ軍でも爆弾は一個一個、手で発射させていたというのは信じられなかったわ。


玉木さんはあまり感心しなかったけど、私が一番気になったのは、桑田機関長。
誰が演じていたと思う?
最後のエンドロールを見るまで分からなかったのだけど、なんと、あの吉田栄作さんです。
すごくかっこよかったわ。

それと若手では軍医さんをした平岡祐太とかいう子。
回天の乗組員の男の子もかっこよかったわよ。

でもね、登場人物がみんな10頭身くらいでものすごく顔が小さいの。それは戦前の姿じゃないと思うわ、と最後まで突っ込みを入れていました。

私たち世代は、親や祖父母から戦争の話を直接聞いていたので、こういう戦争映画を見ても、それほど昔話とは思わないけれど、今の若い子がこういう映画を見ると、どんな感想を持つのかしらね?

2年ほど前、「男たちの大和」を見た時には、とても感激して泣けたけれど、この映画はそこまで入り込めなかったわ。

それからこれは蛇足ですけれど、予告編で見た時代劇。
これには私の大好きな大沢たかおが出ていたのだけれど、彼のヅラ姿には幻滅。
大沢さんには時代劇なんかでなくていいから、現代青年の悩む姿だけを演じてほしいわ。

8 件のコメント:

  1. なるほど、リアリティに欠けちゃうわけですね。
    確かに玉木くんは、間延びした顔ですし。笑
    吉田栄作は、歳とってよくなりましたよね。
    また売れそうだなあって思います。

    私はちょっと前にスタートレックを見ました。
    次の1000円Dayのときに、いかがですか?

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  2. マサ6/17/2009

    はは、としちゃん、厳しいコメントね。確かに、髪は今ふうよね。お風呂に入っているかも怪しいのに、あのさわやかさはないでしょ。
    平岡祐太の軍医長にいたっては、さわやか過ぎて、「大丈夫か?」って言いたくなった(笑)

    一徹な機関長役の吉田栄作は、いい味出してたよね。最後まで彼だとはわからなかったってことは、俳優としては、逆に成長したってことだと思うの。
    だって、かつてのライバル?の織田裕二は、誰を演じても、織田裕二だもん。

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  3. shiollyさん、そうなの辛口コメントになってしまったけれど、どうして、今頃、こういう戦争映画を作ったのか、ということから気になっちゃったのよね。
    でも、あの話は8月13日から15日にかけての話なんですけれど、こうやって終戦を迎えた人たちがいる、という事実にも驚きました。何も知らずに戦って死んでいった人たちがいたのですものね。
    スタートレックは大がかりな映画なようなので、大劇場で見ないともったいないみたいね。

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  4. ふふ、マサさんの辛口が移ったのよ、なーんてね。
    吉田栄作と織田裕二はライバルだったの?
    二人とも40歳くらいなのかしら?
    男はやはりそれくらいの年齢になると、良さが分かるわね。
    でも、吉田栄作は分からなかったわ。良かったよね~。マサさんと同感よ。

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  5. 史aya子6/19/2009

    戦争映画はかなり観ているので、これは観ません(笑)
    辛口どころか、途中で出てしまいそうです。
    映画の影響力は強いのですから、考えて作ってもらわないと・・・・・
    若い子たちが、勘違いをして記憶してしまったら困ります。
    硬派で泣けるものであれば、K-19をお勧めします。
    観ると落ち込むので注意が必要ですが(笑)

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  6. 史子さん、そうですよね、映画を作る人は、見た人への影響力も考えてほしいですよね。どうして今の時期に、こういう上司を賛美する映画を作ったのかが疑問なの。
    でも吉田栄作は見直したのでよかったわ、とミーハーなことを言っていますが。
    k-19って、知りませんでした。でも、落ち込んじゃうのはきついな。

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  7. さと6/20/2009

    皆さんの講評が面白くて見てないけどなんだか見た気分になってます(笑)
    吉田栄作ってそんなに良くなったの?

    慣れない家事とこのうっとおしい気候で身体が疲れますねぇ~

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  8. さとさん、映画評論ではテキトーなことを書いていますので、あまり信用されないように。
    でも、吉田栄作、良かったですよ。
    男はやはりある程度、人生経験を積んでからのほうがいいわー、なんてこと、言っています。

    家事は適当に手抜きして下さいね。お疲れになりませんように。

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