<京都旅行記はちょっとお休み。そのかわり、ご近所都内ツアーを始めました。>
私はいろいろな大学のキャンパスをお散歩するのが好きなんですが、東大の駒場にはこれまで行く機会がなかったの。
駒場というのは、いわゆる教養学部のあるところで、井の頭線の沿線にあるのよ。
あまり暑くない夏の日、駒場かいわいをお散歩してきました。
東大のキャンパスは「駒場東大前」という駅の目の前にあります。
そこの門を入り、右手に行くと、駒場博物館というのがあるの。
ここには美術博物館と自然科学博物館の二つあって、旧制第一高等学校からのいろいろな貴重な資料が展示されていて、誰でも無料で入館できるとのこと。
私が行った時は、「小穴純(こあなじゅん)とレンズの世界展」というのをやっていました。これがそのパンフレット。(ちょっと、しわくちゃですが)
小穴先生という方は、明治40年生まれ、東大教授として活躍され、旭日中綬章を受章された、光学の世界では有名な方だそうです。日食の観察やマイクロ写真でも有名だとか。またカメラの研究だけではなく、写真愛好家としても活躍されたそうなんですって。
会場には古い時代のレンズやカメラがたくさん展示されていて、きっとカメラ好きの人には垂涎のものでしょう。
私が一番興味をひかれたのは、小穴先生の中学・高校生・大学生のころに授業の時に書いたノートや、そして先生になってからの授業のノートの数々。
それはそれは几帳面な字で書かれていて、こんな美しいノートは見たことはなかったわ。
図も数式も本当に美しい。
こういうノートからいろんな発明や発見が生まれてくるのね、と溜息が出るくらいでした。
それと、昭和34年に小穴先生がNHKの教養番組に出演されたときのビデオがあったの。
この番組の中で、小穴先生はカメラの基本を説明していたのよ。誰にでも分かるように、丁寧にカメラのことを教えていました。貴重な番組でしたね。
その頃は、カメラは黒い布をかぶって撮影ていたし、現像液や定着液に漬けたりするところも説明していたわ。
当時から見れば、今のデジタルカメラのなんと、進歩していること!
笑った顔を映し出すなんて、想像もできなかったでしょうね。
小穴先生が今も生きていらっしゃったら、どんな感想を持つのだろうかと思いましたね。
この催しは9月23日までやっているようなので、子供たちの夏休みの自由研究にも良いのではないかしら。
イベントの情報は、こちら。
カメラのことを少しお勉強した後は、今度は近くにある「旧前田侯爵邸」というところまで出かけました。
続きはまたね。
カメラのことを全然知らずにカメラを使っている(汗)私などお恥ずかしい限りです。
返信削除でもとしちゃんの何にでも好奇心あふれる探究心は素晴らしいわ。
カメラにしても他のものにしてもこの時代はすごいスピードで変化を遂げたのでしょうね。昔、学校の写真クラブは現像とか暗室でやってたよね。たしか?
デジカメのお陰でフイルムを気にせず何枚も撮れるなんて助かるわ。
色はやはりフィルムの方がいいようですが私はデジカメで十分ですね。
さとさん、私は博物館で写真の展示をしているので出かけたわけではなく、たまたまやっていたの。古いテレビ番組が面白かったわよ。
返信削除フィルムの前の感板(これであっているかな?)の時代のカメラも展示してあったわ。
私のいとこがカメラ好きで、遊びに行くといつも暗室にいましたね。
ビデオを見てみたい!
返信削除あたしの頭で理解出来るかは不明ですけど、写真のこと、もっと知りたいと思います。
でも今日から甲府・・・
キャンパスって面白いのですね。
いわゆる総合大学にはほとんど、行った事がないのです。
ちょっと憧れ。
昭和34年のビデオということは、史子さんが生まれる前ですよね。たぶん生放送のはずだっただろうから、ちょっと手違いとかあって、かえって面白かったですよ。
返信削除私もいつもは工場のような建物ばかりの大学に行っているので、こういう古い建物が多い大学には憧れますよ。