2009年12月30日水曜日

大根焚き ~京都~

年の瀬が近づいてきました。
みなさま、おいしいものをたくさん召し上がる機会が多いことでしょう。

さて、こちらは20日ほど前に京都でいただいたおいしい大根料理のお話です。
料理はシンプルで、そして大量に作るのがおいしさの第一条件だとつくづく思いました。

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12月9日・10日に京都に行くと決まった時、この日でないと経験できない行事はないかな、とインターネットで検索しました。

そうしたら一年のうちで、この日だけという行事があったのです。

それが了徳寺の大根焚き(だいこだき)。
その行事に参加すれば、おいしい大根が食べられるというので、是非行ってみたくなりました。

了徳寺というお寺の場所は、仁和寺の近くのようなのですが、行き方が良く分からないので、京都のさとさんに連れて行ってもらうことにしました。ところがさとさんも、よく知らない場所だというのです。あまり有名なお寺ではないようです。

それでも「鳴滝」あたりに行けばなんとかなるだろうと出かけたのですが、地元の人に尋ねてもどうも分かりません。でもインターネットでは見つけたんだけれどな・・・・。

ようやく見つけました。見つかったときには嬉しかったわ。
「あ、ここだ!」と歓声をあげてしまいました。了徳寺はとても小さなお寺なのでした。


そう、ここが「大根焚き」のお寺なのです。


お寺の境内ではたくさんの信徒さんたちが料理の用意をしていました。
3000本の大根を用意して、1万人分の大根焚きを作るのだとか。


樽の中には大根がぎっしり。

なんでも750年前に、親鸞聖人がここを訪れたとき、地元の農家の人が「何もないのですが、大根でも召し上がれ」と言って塩味の大根を差し出したのが、この行事の発端だとか。

そして親鸞聖人はそれを大変喜んで、お礼に庭にあったすすきの穂でさらさらと字を書いたとか。
このあたりのお話はお寺の信者さんが説明されていたのですけれど、ちょっと聞こえにくかったので、あまり正しくないかも。


大きなお鍋から湯気が立ちあがっています。
こういう風景を見ているだけで、寒さを忘れるようでした。


こちらが出来上がり。お椀には大ぶりの大根と、油揚げが入っています。
両方とも私の大好物。
大根はとても柔らかかったし、油揚げもしっかりと味がしみ込んでいて、とてもおいしかったわ。

了徳寺を探し当てた甲斐がありました。

さとさんと二人で「おいしかったわね~」とうなづきました。


お寺の近くの道端では、野菜などが売られていました。
私もお正月用にエビ芋を買いました。とても安かったの。
干し柿や大粒のイチゴ、丹波の黒豆なども買いたかったのだけど、荷物になりそうなので諦めました。
旅先でのお買物って、野菜売りのおじさんとも話ができるし、いろんな出会いがあって楽しいものです。

案内人のさとさんのブログはこちら
写真がとてもきれいですよ。

10 件のコメント:

  1. 美味しそうですね!

    でも3000本のダイコンで1万人分と言われても想像が付かないね。

    京都だから薄味でダイコンの風味がしっかり楽しめるのだろうな。

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  2. こんばんは。京都にいながら、下京区・南区から殆ど出なくなってしまい、こちらで色々勉強させて頂いています。今回の旅行記の続きも楽しみにしています。

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  3. 諏訪ッチさん、このあまり有名ではなさそうなお寺に1万人もの人が集まるかどうかも不明なんですけれど、全国からの信徒さんが集まるのかもしれないわね。
    ほんと、大根はおいしかったですよ。すごく大きくてかぶりつきました。
    昔は塩味だけだったそうですけれど、うーん、それはおいしいかどうかは微妙ですけれど、醤油味はすごくおいしかったですよ。

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  4. 日々是写真日和さん、このあたりは右京区というのでしょうか。仁和寺あたりは有名ですけれど、私も了徳寺というお寺さんは知りませんでした。でも大広間にたくさんの人が座って、丼を食べる光景はけっこう絵になると思いますよ。厳かとは言えないかもしれませんけれど、冬の行事にはぴったりだと思いました。
    来年はお出かけされてはいかがでしょう?
    明日は五條楽園を取り上げる予定です。

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  5. としちゃんに教えてもらわなかったら絶対に行くことがなかったわね(苦笑)
    全然知らないところだもん。。。
    しかし大根がこんなにおいしいとは(笑)
    ススキのお話し大丈夫ですよ、そうおっしゃってました~

    明日から私は自分へのご褒美(笑)1年間頑張ったので秋田へスキーに行ってきます。
    3日の昼には帰りますが五條楽園は帰ったからのお楽しみにしておきますね。

    1年間ありがとう!
    また来年もよろしくです~
    どうぞいいお年を。

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  6. さとさん、年末年始は素敵なご褒美が待っているのね。秋田の雪はどんなのかしら?
    たくさん楽しんで来てくださいね。
    さとさんおかげで、京都のあちこちを探索することができました。本当にありがとうございました。
    あのエビ芋、すごくおいしかったですよ。

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  7. おお!
    これがあのときの大根炊きですか。
    3000本も一万人も、まったく実感が持てない数字ですねー。
    おいしそうっていうことだけはわかりましたが。笑
    京都って、イベント豊富ですねー。

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  8. shiollyさん、そう、あのときのなの。
    こういう行事が750年も続いてきたってことが、やはりすごいと思いますね。
    京都を語るとき、なんていうと大げさですけれど、お寺の勢力というのは絶対に無視できない存在なんだなと思います。
    ほかほかの大根で身体が温まりました。

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  9. ひょっこり12/31/2009

    まあ~想像を絶する量の大根ですね。石原軍団の炊き出しがままごとに見えるよう?
     大根焚きと書いて(だいこたき)と読むのですか?初めて知りました。どうして「ん」を取るのだろう(笑)
     それにしても・・・美味しそうです。旨みは甘みに通ずと言いますが、よく煮えた大根にはやはり甘味がありましたか?
     私も冬の大根大好きです。

     としちゃんの1年は、旅にグルメに、芸術に、ホントに充実していますね。ひょっこり、爪の垢をチョイと頂くことにします。
     今年は、ブログの方に楽しいコメントをいっぱいありがとうございました。
     良いお正月をお迎えください♪

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  10. ひょっこりさん、石原軍団とはすごい連想だわ。その軍団はうちの近くに事務所があるんですよ。
    大根をだいこと言うのは、関西の言葉じゃないかしら? 東京人なので良く分かりませんけれど。
    あの大根の味はなかなかまねできないですね。やはり大量に煮炊きするのでおいしくなるのではないかしら?

    私のブログはこのところとみに物忘れが激しくなった自分自身の覚え書なので、人さまにはつまらないものでしょうけれど、読んでいただきありがとうございました。
    来年もよろしくね。

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