2010年1月5日火曜日

古都の思い出 ~友禅体験~

今頃になって、昨年の12月に京都で作った友禅染のご紹介です。

ここは友禅染の体験ができる京都の友禅美術館「古代友禅苑」の前庭。


旅館のような広い玄関を入ると、1階のロビーは、昔の友禅染の着物などの展示場となっています。京料理が味わえる料亭もありました。


(写真は友禅苑のパンフレットから拝借しました。)

2階はお土産売り場になっていて、そして3階ではハンカチやお扇子、Tシャツなどに自分で選んだ絵柄の型抜きを使った友禅染体験ができる工房がありました。
修学旅行の高校生などが訪れて、体験学習ができるようになっています。

集団で友禅体験をする写真がありましたけれど、ずらーっと並んで壮観でしたね。
でもこの時間は他にお客さんがいなかったので、ベテランの職人さんが手取り足とりマンツーマンで丁寧に教えてくださいました。

さとさんと私は二人とも、小さな手提げかばんに挑戦。

さとさんはモダンな歌舞伎役者の顔のデザイン。私は花かごのデザイン。

初めてなので、どきどき。この無地の手提げに絵を描くというのですが、失敗したらどうしよう?


でも大丈夫。こういう型を使っていくのです。
これには絵が彫ってあります。


型をしっかりと押さえて、チークブラシのようなもので、ぽんぽんと型の上から色を塗っていきます。


これは最初の色を塗ったところ。これだと何の絵だかまるで分からないですよね。


次に黄色を重ねました。
色を塗るときは、べったりと塗らないで、適当にぼかすのが素敵になるコツなんですって。


水色や緑を順々に塗りました。ようやく花かごらしい感じになったでしょ。


さて、お次が難しいところ。
白のラインを大きな刷毛で入れます。これは技術がいるようなので、職人さんにやってもらいました。


白が入ると一段と優雅になったでしょ?


「としちゃん」の「と」を筆で書きいれて、はい、できあがり。


こちらはさとさんのバッグ。職人さんも「よくできた」とにこにこ顔でした。


私たちも修学旅行の高校生気分になったようで、嬉しかったわ。

さとさんはこの手提げかばんを銀行に行くときに使っているとか。
私も出勤の時に、本やお昼のおにぎりなどを入れて使っています。
この大きさが便利。

今回の友禅染では型は数枚しか使いませんでしたが、高級なものになると、なんと500枚もの型を使うそうです。友禅染の値段が高いのも分かりますね。

ここでは他に手描きの友禅染の実演を見ることもできますし、日本古来の繊細な色彩見本もあり、日本の技を学ぶには最適なところです。舞妓さんに変身することもできるそうですけれど、さすがにそれは挑戦しなかったわ。

京都での楽しい体験の一こまでした。

さとさんの「デジブック」はこちらで楽しめます。

8 件のコメント:

  1. マサ1/05/2010

    そういえば、先月、さとさんのブログにもありましたよね。ふたりで、かわいい女子高校生に返って楽しんだのね。
    こんなふうに型を用いて染めるとは、初めて知ったわ。500枚も使ったら、どれだけ時間がかかるのでしょうね。
    色は自分で選べるの?としちゃんのバッグは優雅、さとさんのはユニークで楽しい。
    お手製のバッグは、愛着が湧くでしょ。素敵な体験でしたね♪

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  2. マサさん、女子高校生とはありがとうございます! そんなこと言われると恥ずかしくて、たまりませんけれど、ほんと、楽しかったですよ。
    さとさんはきりっとしていて個性的、それにひきかえ私はありきたりの柄でなんとも没個性です。絵柄がたくさんあって選ぶのに迷いました。犬の絵もありましたよ。
    友禅は型友禅と手描きと両方あるんですよ。
    手描きは素人には無理なので、型友禅にしました。

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  3. 史aya子1/05/2010

    きゃーすてきーーーーーーー!!!!!!!
    これは是非やりたいっ!!!
    鳥の型もあるかしら(´∀`*)ウフフ
    今度京都に行ったら、絶対絶対やってみます~

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  4. 真蘭1/05/2010

    型友禅、素晴らしい体験ができましたね。
    制作過程が良く分かって楽しいわ。
    花の絵柄に白の線が入ると引き締まって、
    立体感も出るのね。

    お二人それぞれ、個性が出ていて世界で一つの素敵なバック、愛着が湧くでしょ。

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  5. さと1/05/2010

    としちゃん楽しかったね!
    そして何よりこのバッグはよく使っていますよ。大きさがちょうどいいのよね。
    A4が入る大きさです。
    歌舞伎の絵柄すごくこれも気に入ってる(笑)おじさん張りきって教えてくれましたね。
    としちゃんは花柄できれいだったわ!
    としちゃんのお陰でこんな体験ができたのはうれしかったわ、ありがとう!

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  6. 史子さんのように独創的な方は、ちょっと物足りないかもしれないけれど、でもだんだんに絵が浮かび上がってくるのは面白かったですよ。それに安いの。材料費が1200円くらいだったかしら? ちょっと忘れましたが、それで職人さん直々に教えていただいたので、儲けものでした。

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  7. 真蘭さん、ほんと、ホワイトが秘訣ね。ぐんと引き締まりました。お花の柄もいろいろあったけれど、あまり季節を選ばないものにしたのです。桜とか紅葉だとそのシーズンしか使えないですものね。
    楽しい工作の時間でした。

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  8. さとさんが歌舞伎の柄を選んだときは、ちょっと驚いたんですよ。でもできあがったら、色がとてもくっきりしていて、いかにもさとさんらしい雰囲気が出ていて、さすがだなーと思いました。
    あのおじさん、教えるのが生きがいになっているのかもしれないわね。
    鮫小紋とかいろんな型があって、時間があればもっとゆっくり見学してみたいところでしたね。

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