昨日は仕事をさっさと終えて、新橋まで出かけてきました。
内幸町ホールというところで、「端唄(はうた)の夕べ」という会があったのです。
私が習っている三味線は、長唄三味線といって、一曲が15分から20分ほどかかる長いもので、三味線もしっかりと弾く、という感じなのです。
でも端唄というのは、ほんとに短くて、三味線の弾き方もシャラン、シャランとつまびくような感じなの。
演奏をしていた本條秀太郎さんという方は、もちろんプロの三味線演奏家なんですけれど、日本全国各地に残されている「小さな唄」を集めて、それを採譜したり、また新曲を作曲されている方でした。
私は歌の内容まではよく分からないのですけれど、端唄というのは、色っぽい歌であることはたしか。
「島田の髪が乱れる~」
「朝の別れがつらい」
「傘に雪が積もる」
「合わせた肌と肌が・・・・」
なーんて感じの歌詞が続くのでした。
きっと正式な夫婦ではない辛さ、悲しさを歌ったものなのでしょうね。
会場には、どうみても素人さんではないお姉さまたちが着物姿でいらっしゃっていました。
新橋芸者とはこういう方たちのことなのかしら。
端唄が一曲終わるたびに、大きな拍手を送っていましたけれど、ご自分たちの心境と合うので感激しているのかもしれませんね。
そしてなんと驚くことに、私の隣に座っていた人は、「最後の幇間」と言われる、この方だったのです。
舞台の終わりに関係者が壇上に登り、三本締めをしたのですが、この幇間さんも私の隣の席から立ち上がって登場したので、びっくり。幇間さんは普通のセーターにズボン姿でしたが、でも髪の毛はすっきりと短く、姿勢も良くて、すてきなおじさまでしたよ。
私は昨年まで、平安朝の雅の世界に興味がありましたが、最近は江戸情緒というか、粋な世界に興味がでてきました。こんど、「江戸しぐさを学ぶ」というイベントがあるので、参加してみようと思っているの。
小唄、端唄、都々逸など、どれも三味線とは切っても切れない関係にあるので、どんな演奏がされるのかも興味シンシンです。
としちゃんはすっかりお母様の血をひいていますね。T高校のSさんも三味線をやっていて粋ですよね。私は邦楽はどうも苦手で
返信削除昔、日本人ならこういうのも見たらと言われて
新橋演舞場の東踊りに行かされたことがありましたが、どうも長時間は無理という感じでした。
武原はんの地唄舞は素敵な立ち振る舞いと思いますが派手な世界はダメでした。
でも最近、近世の日本の歴史や文化に対する興味が深まっています。今まであまり興味がなかった江戸時代とか・・
そうねえ、特に邦楽にはまっているというわけでもないのだけれど、三味線つながりでいろんなことに興味はでてきたわね。でも尺八の曲など聞いていると眠くなってしまうわ。
返信削除カンカンはヨーロッパの香りがするわよ。