先日、延千代さんの新内ライブを聴きに行ったとき、彼女のCDも買ってきました。
そのCDには、新内だけでなく都々逸や端唄も入っていて、延千代さんの高く澄みきった可愛いお声が聴けます。
「都々逸」って、なんで「どどいつ」というか不思議に思っていたのよ。
そうしたら、江戸時代に「都々逸坊扇歌」という人がいて、その人の歌った唄が流行って、それが都々逸となったらしいわ。
「七・七・七・五」という形式が多いそうよ。
(写真はFUZZYさんからお借りしました。)
子供のころ、テレビで寄席中継をしていて、その時、柳家三亀松さんという都々逸の師匠のファンだったの。きっと色っぽい都々逸を唄っていたのでしょうけれど、そんなこと、子供には分かるわけないわよね。でも優しそうなおじいさんで、とても好きな人でした。ませた子供だったのかしら?
三亀松さんの唄が懐かしいわ。
延千代さんの唄っている都都逸の中で、私のお気に入りはこんな内容です。
♪ 久しぶり 宵は笑って 夜中にゃ甘え 朝は涙と なる別れ ♪
これはもちろん、花魁のような立場の女性の唄ですけれど、源氏物語のヒロインたちにも通じる唄ですよね。
♪ 膝枕 させてあたりを 見ながらそっと 水を含んで 口移し ♪
ふふ、色っぽくていいわね。
延千代さんのCDの解説によると、邦楽には<歌物>と<語り物>というジャンルがあるそうです。
歌物には、長唄、小唄、端唄、地歌などがあり、浄瑠璃は語り物になるそうです。
そしてその浄瑠璃の中に、義太夫、清元、常磐津、新内があるそうです。
といっても、違いがよく分からないのですけど。
その中で、都々逸は短くて、一番分かりやすいかもしれないわね。
ちょっとネットで検索してみたら、こんなのもありました。
♪ 信州信濃の新ソバよりも わたしゃお前のそばが良い ♪
なーるほどね、うまいわね。
♪ いやなお方の来るその朝は 三日前から熱が出る ♪
あー、言えてますね。
♪ うちの亭主とこたつの柱 なくてならぬがあって邪魔 ♪
ほんと、ほんと。
♪ ながい話をつづめていへば 光源氏が生きて死ぬ ♪
これ、源氏物語のことを言っているのだろうけれど、おかしいわね。
♪ 惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里 ♪
恋心を歌ったのもいいわね。
なんていうふうに、都々逸って結構楽しめるものなんですね。
「信州信濃の新ソバよりも わたしゃお前のそばが良い」
返信削除そうか、これ、都都逸だったのね。
どこかで聞いて覚えていたのですが?
短くて、色っぽくて、粋で、またまたとしちゃんは
まりそうですね。
としちゃんの 都都逸ライブ楽しみにしちゃいますよ。
真蘭さん、そうそう、「わたしゃお前のそばが良い」って、聞いたことがありますよね。しゃれているでしょ。
返信削除こういうことがさらっと唄えるような人はいいですよね。
洒落てるし面白いね。
返信削除ホントにさらりと歌えたら粋ですねぇ!
聞いたことがあるせりふが多いけどみんな都都逸なの?
やはり昔の人はしゃれっ気があるわね。
こういう文化も大切に残してもらいたいね。
さとさん、みんな都々逸のようですよ。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのも都々逸に載っていましたよ。
返信削除さらりと唄えたらかっこいいですよね。
湿疹とは 可哀想ですね。
返信削除慣れが 解決したらいいけどね。
ハッセルぶらっとさん、私は内臓と心臓は強いんですけれど(?)、皮膚はかなり弱いのです。洗剤でもかぶれてしまう体質なんです。今日も着物を着ましたが、また赤くなってしまいました。えーん。
返信削除CDのご紹介、ありがとうございます!!m(_ _)m (深々)
返信削除ネットで探された都々逸いいですね☆
惚れて通えば・・・これ気に入りました!(^^)
延千代さん、こんにちは!
返信削除プロの方からのコメントに赤面しています。私、ウソ書いていないですよね?
都々逸って、ドキッとするようなことでもさらっと言ってしまうところがいいですよね。けっこう本心が出ていますよね。