先日、「雨月物語」を見て感激したので、その後にはやはり溝口健二監督の「山椒大夫」を見ました。
これは言わずと知れた森鴎外の原作の映画化されたものです。
私にとっては、「山椒大夫」というよりも、「安寿と厨子王」のほうがピンとくるわ。「あんじゅ恋しや、ほーいほ、厨子王恋しや、ほーい、ほい」と子どもの頃、よく子ども同士で歌って、あんじゅごっこ(?)をしていました。ござの上に座って、はたきなどを手に持ち、パタパタたたきながらよく歌っていたの。
この映画は、安寿と厨子王、そして彼らのお母さんである玉木という女性の物語で、玉木役はもちろん、田中絹代です。
妹の安寿役は、香川京子。こんなに可憐で純情だったのね。
お兄ちゃんの厨子王役は花柳喜章という人なんだけど、ちょっと太りすぎで、少年時代の厨子王の可愛らしさとは大違いで、がっかりしました。その子役は、加藤雅彦といって、なんと今の津川雅彦の子ども時代だったんですって! 信じられないほど、りりしい子役でしたよ。
いったい何年前の映画だったって?
1954年に製作されたそうだから、もう今から56年前の映画なんですね。
平安時代末期のお話ですけれど、年寄りを山に捨てていく話や、支配者に搾取されて体を壊していく下層階級の人たちの話など、現代と置き換えることもできそうです。
でも私には「雨月物語」の方がインパクトがあったかしら。
どちらにしても、原作が優れていたこともありますね。
香川京子さんは、品のある女優ですよね。最近、CMで見るわ。
返信削除そうそう、津川雅彦は、昔(!)はビックリするくらい美形でしたよね。子役時代の演技は、どうでしたか?
今週、た○くりへ行ったとき、このポスターを見た気がするけど。
としちゃん、どこで観たの?DVD?
マサさん、た○くりでは18日に上映されたみたいね。私はDVDを借りてきて見ました。
返信削除厨子王の子役は、演技もしっかりしていたし、上品な顔つきだし、この子、誰だろうと思っていたの。まさか加藤雅彦という名前で出ていたなんて思いませんでした。今の嵐などよりずーっとキレイでしたよ。それが大人になるとなんだかでっぷりした男になってしまって、ウソだろう、という感じでしたね。それが残念。でも見ごたえはありましたよ。